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インド映画の伝道師が16作品に込めた想い

インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)2017

今回は、10/6(金)から開催され、今年で6回目を迎えたインド映画祭『インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)2017』の主催者であるスレッシュ・タ―ティ氏、事務局広報担当のmikiさんにお話を伺いました。

3週間、16作品に込めた想い

今年のIFFJは、1週間拡大して3週間の期間に渡り、選りすぐりのインド映画16本が公開されます。この本数の多さはファンからすると嬉しい限りではあるものの、運営面では非常にハードルが高いのではないでしょうか。その点に関しターティ氏は、

「16作品全て良い映画です。ただし、万人受けする映画、そうではない映画があるのは理解しています。歌って踊る楽しいザ・ボリウッド映画だけを上映することもできます。しかし、私たちは熱烈なインド映画ファンに紹介するための映画祭に留まらず、色々なジャンルの良い映画、世界的にみても評価されるであろう作品を紹介し、映画を通じて何か皆さんの心に響くものを伝えたいと思っています。オープニング作品にもなっている『フライング・パンジャーブ』は、社会問題を取り上げた重たい映画で、皆さんが持つインド映画のイメージとは異なっているのではないでしょうか」

と、語ってくれたターティ氏からは作品に対する自信がみなぎっていました。

では、なぜ彼はそれほどまでに自信を持っているのでしょうか。そこにはインドの映画事情が深く関わっていると言えそうです。毎月数多くの映画が配給されており、まさに映画大国と言えるインド。そして、彼らは小さい頃から映画に慣れ親しんでいます。

「インドでもシネコンが増えており、料金も日本のように割高です。ただ、昔ながらのシングルシネマも多数存在しており、100円前後で鑑賞することができます。そのため、インドでは映画鑑賞自体は贅沢なことではありません。娯楽が少ないインドにおいては、誰もが気軽に楽しめるエンターテイメントが映画であり、昔であれば階級社会の中でつらい仕事に耐えている労働者の数少ない楽しみが映画であることもあったのです。生活の中心に映画があり、目の肥えたインド人に評価されている最新映画を選んでいるからこそ、自信を持って紹介できるのです」





ターティ氏からみなぎるパッションの根源に触れることができたように感じます。

おすすめの上映作品

最後にインド映画を愛する広報担当のmikiさんにおすすめの上映作品について伺いました。

「イチ推しの作品は『スルターン』です。インド歴代興収第7位の大ヒット作で、ボリウッド随一の肉体派俳優サルマーン・カーンが落ちぶれたかつての伝説的レスラーの再起をかけた戦いを演じました。試合シーンは臨場感があり手に汗握る展開で、思わず声を出して応援したくなります。日本公開されヒットした『PK』のトップ女優アヌシュカ―・シャルマ―の女子レスラー姿も必見です。」

スルターン 映画予告とあらすじや評判・レビュー情報

サルマーン・カーンの演技力が光る今映画祭イチ推しの『スルターン』

「もう1本はラブコメの王道、『バドリナートの花嫁』です。
インドの昔ながらの慣習と現代的な恋愛、女性の自立、結婚を絡めたとても楽しい作品です。主役2人の会話のテンポがよく、歌とダンスも楽しめます。気の強いヒロインを演じるアーリヤー・バットがとても魅力的です。それに振り回される田舎の純情青年ヴァルン・ダワンも可愛い。」

バドリナートの花嫁 映画予告とあらすじや評判・レビュー情報

ハッピーなダンスが素敵な一途なラブストーリー『バドリナートの花嫁』

「他にも麻薬がテーマの問題作『フライング・パンジャーブ』や、アクションコメディー『ディシューム~J&K』等が人気です。
今回、ラブストーリー、コメディー、アクション、ドラマ、伝記、サイコスリラー等、幅広いジャンルの作品をそろえました。インド映画の多様な世界を楽しんでいただけると思います。」

と、溢れるインド映画愛を語って下さいました。パンフレットやHPには、日本の映画ファンがついつい映画を観たくなる情報が満載です。ターティ氏のパッションに集ったチームIFFJの映画祭、是非体験してみてはいかがでしょうか。

ヒューマントラストシネマ渋谷の受付横にはインド映画スターの写真がズラリ。お気に入りのスター(筋肉?)は見つけてみてはいかがでしょうか。

IFFJ開催概要

インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2017

開催日
・東京2017/10/6(金)-10/27(金)
・大阪2017/10/7(土)-10/27(金)

開催場所
・ヒューマントラストシネマ渋谷 渋谷区渋谷1-23-16ココチビル7F-8F
・シネ・リーブル梅田 大阪市北区大淀中1-1-88 梅田スカイビルタワーイースト

上映作品
『スルターン』『心 ~君がくれた歌~』『バドリナートの花嫁』『フライング・パンジャーブ』『ディシューム ~J&K~』『ハッピーただいま逃走中』『アキラ』『幸せをつかむダイエット』『メイキング・オブ・「プレーム兄貴、お城へ行く」』『ラマン・ラーガヴ2.0 ~神と悪魔~』『ベーフィクレー ~大胆不敵な二人~』『サルカール3』『僕の可愛いビンドゥ』『M.S.ドーニー ~語られざる物語~』『始まりは音から ~インド詩七篇~』『マントラ』

日程
http://indianfilmfestivaljapan.com/assets/img/data/files/IFFJ2017flyer.pdf

公式HP
http://indianfilmfestivaljapan.com/

 


【次ページ】10/6オープニングイベントレポート >>


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