カテゴリー:第34回 東京国際映画祭
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映画『ディア・エヴァン・ハンセン』【あらすじ感想】思いやりの嘘の手紙が大きな変化をもたらす!第34回東京国際映画祭
クロージング作品 『ディア・エヴァン・ハンセン』 ブロードウェイで大ヒットを記録したミュージカルの映画化。スティーヴン・チョボスキーはかつて同じくミュージカル『RENT レント』の映画版の脚本を手掛け、『ワンダー君は… -
映画『ヴェラは海の夢を見る』【あらすじ感想】夫の突然の自殺をきっかけにジェンダー問題の根深さに立ち向かう傑作!第34回東京国際映画祭
コンペティション 『ヴェラは海の夢を見る』 コソボの女性監督カルトリナ・クラスニチ監督の長編デビュー作。 手話通訳者ヴェラは、高名な判事の夫が突然自殺したのをきっかけに、ジェンダー問題の根深さに立ち向かって… -
映画『一人と四人』【あらすじ感想】登場人物僅か4人、エンターテイメント性に満ちたサスペンス!第34回東京国際映画祭
コンペティション 『一人と四人』 中国出身のジグメ・ティンレーによる監督デビュー作。チベット映画の先駆者ペマ・ツェテンがプロデュースを務めていることから骨太な人間ドラマを想像していましたが、まるでクエンティン・タ… -
映画『ASU:日の出』【あらすじ感想】一貫して女性の力強さと母性を称賛 第34回東京国際映画祭
アジアの未来 『ASU:日の出』 前作『バーニング・バード』が2017年の東京フィルメックスで上映され高い評価を獲得したスリランカのサンジ―ワ監督の次作は、実話をベースにしたドラマ。 妊娠6ヵ月の母… -
映画『四つの壁』【感想】クルド人音楽家ボランの喜びと悲しみを描く 第34回東京国際映画祭
コンペティション 『四つの壁』 『ペルシャ猫を誰も知らない』をはじめ、これまでの作品でもクルド人としての出自と自国の問題を登場人物に投影させ描いてきたバフマン・ゴバディ監督。今作でも脚本のほか劇中曲の作詞作曲も担当し… -
映画『その日の夜明け』【感想】#MeTooの時代におけるネルーダ作品の意味合いを再考 第34回東京国際映画祭
コンペティション 『その日の夜明け』 チリの詩人で外交官パブロ・ネルーダが1929年にスリランカ大使に赴任した際のエピソードを描くドラマで、監督を務めるのはスリランカ人のアソカ・ハンダガマ。ネルーダといえば20世紀最… -
映画『異郷の来客』【感想】棺桶に描くことを専門とする画家と少女の交流 第34回東京国際映画祭
アジアの未来 『異郷の来客』 中国の気鋭ダーフェイ監督が、ふとしたことから出会った棺桶に描くことを専門とする画家と少女の交流を描くドラマ。ロウ・イエ監督との作品で知られる脚本家メイ・フォンがプロデュースを務めてい… -
映画『箱』【感想】父の遺骨の入った箱が象徴するものとは?第34回東京国際映画祭
ワールド・フォーカス 『箱』 ベネズエラのロレンソ・ビガス監督がメキシコを舞台に描くドラマ。 多くの移民労働者が埋められているという北部のチワワに父の遺骨を受け取りにきた少年ハツィンは、その旅程で父に似た男・マ… -
映画『復讐』【感想】市民の生命力を捉えるメンドーサ監督の真骨頂!第34回東京国際映画祭
コンペティション 『復讐』 日本でもファンの多いフィリピンのブリランテ・メンドーサ監督の新作。 高い評価を受けた『ローサは密告された』と同じく、自国のスラム街に住む人々を行政の汚職やドラッグがはびこる日常を通し… -
映画『ある詩人』【感想】芸術の役割を問い、言語のグローバリゼーションに警鐘 第34回東京国際映画祭
コンペティション 『ある詩人』 東京国際映画祭では2012年に『ある学生』が公開されたカザフスタンのダルジャン・オミルバエフ監督の新作がワールド・プレミアとして登場です。 物語は、新聞社で働きながら詩人としての… -
映画『もうひとりのトム』【感想】貧困とADHDの治療、2つの大きな問題を提起 第34回東京国際映画祭
コンペティション 『もうひとりのトム』 この作品では貧しいシングルマザーとその子供を取り巻く学校、病院、児童相談所などの行政機関はどう対応すべきか、そして、ADHDと診断される子供に対して治療のために薬を投与すべきか… -
映画『ムリナ』【感想】クロアチアの島を世界の縮図として描く 第34回東京国際映画祭
ワールド・フォーカス 『ムリナ』 クロアチアの女性監督クシヤノヴィッチの長編デビュー作。 少女ジュリアは、父アンテと母ネラとともにクロアチアの島で暮らしていますが、あるときハビエルがこの島をリゾート地として…