『海辺の生と死』満島ひかりさんと越川道夫監督が積極的迷子宣言!『第30回東京国際映画祭』 ※この映画はまだ評価がありません。

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第30回東京国際映画祭3日目を迎えた27日、JapanNow部門 女優特集 銀幕のミューズたちより満島ひかり主演『海辺の生と死』がTOHOシネマズ六本木ヒルズにて上映されました。上映後にはQ&Aが行われ、安藤鉱平さんが司会進行を担当、越川道夫監督満島ひかりさんが作品について、映画についてたっぷりと語ってくださいました。

まず、本日は満島ひかりさんデーですとの紹介で登場した満島さんが、「こんにちは。今日は東京国際映画祭での上映ですが、観客の皆さんがたくさん来て下さって良かったです。少し不安でしたが安心しました。ありがとうございます。」と挨拶。続いて、登場した越川監督は、「越川です。満員ですね、嬉しいです。東京国際映画祭での上映、非常に光栄です。」と、本作品を披露することができた喜びを語りました。

島尾ミホさんの同名小説を大切にしており、良い映画になるだろうと妄想を繰り広げていた越川監督は、「『夏の終り』で出会った頃から、妄想に過ぎなかったこの映画は女優満島ひかりさんでしか考えられないような形で具体化していきました」と振り返ってくれました。
一方、20代の最後に自分の中に眠っている何かをもう少し映画で表現できないかと考えていた満島さんは、「越川さんからのお話を受け、島尾ミホさんの物語で、奄美大島が舞台で、私の中に奄美大島の血が流れていて、普段とは違う作品になるのではないかという期待がありました。」と撮影前の心境を思い返していました。

「主人公大平トエであるし、トエではない。満島ひかりでもあるし、おばあちゃんでもあるし、今島に生きている方々でもある。同化していくような、溶け出していくように不思議な感覚がありました」と監督が撮影側の感想を述べると、「奄美で撮影していると本人になっていくような感覚がありました。奄美は全てが自然で、その中に自分がいて、いつも自然を味方にしてどうにかしている自分がいてあまりに大きな自然の中に吸収され過ぎてしまい、こんなことをカメラの前で表現していいのだろうかという程の感性が次から次へと出てきました」と満島さんも同調。その点について安藤氏が「カメラの前で演じている感じがしなかった、セリフというよりこぼれ出るような言葉や表情を感じた」と感想を伝えると、「溜息や呼吸、吐息のひとつに近いものがセリフだと思うので、どれだけ感じて、どれだけ息を吐けるかが大切です。あまりにも感じてしまいました。」と、本作品が彼女にとって非常に特別だったことが伝わってきました。

そして、話は最後の長いシーンに移ると、7テイク目でOKになったこのシーンはなんとそれまでは最後まで撮ることができなかったそうです。
「演技の問題ではなく、なぜかはわからないが、自然など様々なコンディションの問題であり、コンディションが整わないと最後まで行けなかった」と越川監督が説明。満島さんも「ドラマや映画で、私はできなくなると止まってしまいます。立ち位置も守れません。守ろうと思えばできますが、今ここにいたい、今の衝動に従いたい本能が先走ることがあり、お仕事ができない、できるのですが、お仕事で演じることができない」

と告白すると、お仕事で演じている人が多すぎると感じることがある安藤さんは、「できなくなったら止まって良いですよ」と満島さんを絶賛。

そして、もちろん色々と考えていることを前置きした上で、監督は「この映画が最後にどうなるかわかりませんでした。わからないまま作っていき、積極的に迷子になりました。5シーンくらい先のシーンでここに繋がるんだという発見を繰り返しました」と積極的迷子の末にこの作品が生まれたことを暴露すると、「私は音楽グループでデビューしているので、振付を覚えたり、みんなと踊りを合わせるのが得意なんです。その英才教育を受けてきたからこそ、積極的迷子を恐れない、ただの迷子になりません」と迷子にならない、積極的迷子成功の秘訣を教えてくれました。

最後に観客からのQ&Aで、「お芝居の世界と、素の自分があると思いますが、そこの切り分け、スイッチ」について聞かれた満島さんは、「お料理している時とトイレにいる時の自分は違う自分という考え方なので、お芝居も人の素の部分、暇な部分を想像していく組み立てていくので映画の中の方が素なのかもしれないと思うことがあります」と答えてくれました。

「1つの作品の撮影が終わるとどうですか?」との問いには、「信じられないくらい疲れていることはあります。とにかく夢中なので、エネルギーをすごく使っています。だから太れない、グラマーな役をやりたい、なれないのが悩みです」と悩みを打ち明けてくれました。

最後のフォトセッションにおいても、様々な表情、ポーズをみせてくれた満島さん。会場の雰囲気を感じながら、楽しんでいる、それこそが満島ひかりさんであり演じているのではなく、素でいることが彼女なのではないでしょうか。観客と監督・キャストがこの距離感で感じ合う東京国際映画祭Q&A。安藤氏の熱い想いが導く極上の時間を、きっと観客の皆さんも満喫することができたのではないでしょうか。

安藤さん、越川監督、満島ひかりさん素敵な時間をありがとうございました。

※QAは一部編集しておりますこと、ご了承くださいませ。

スペシャルVoice

満島さんのトークの中で、頭から離れない言葉がありましたので、声をお届けします!


皆さん、空 見上げましょ!!







 

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