「リュミエール!」舞台挨拶レポート『第30回東京国際映画祭』
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10月26日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて第30回東京国際映画祭特別上映部門より、「リュミエール!」の舞台挨拶が行われました。カンヌ映画祭総代表を務める傍ら、リヨンにあるリュミエール研究所のディレクターを務めているティエリー・フレモーさん、本作品の日本語ナレーションを担当した立川志らくさんが登壇されました。

ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟により、世界で初めての映画上映がされた1895年。それは、100年以上を経た今でも私たちが愛してやまない“映画”の原点となりました。1895年から10年間にリュミエールカンパニーにより制作された1422本の作品の中から、ティエリー・フレモーさんが選りすぐりの108本を4Kデジタルで修復し、90分の映画として本作品が制作されました。

※インタビューは一部編集しておりますこと、予めご了承ください。

Q.去年この映画の製作に至った経緯、タイミングについてを教えてください。

(フレモー監督)
デジタル技術が進み、修復が行いやすくなっています。フランス政府からの支援などを得て行っていて、120周年記念の2年前からスタートしました。全作品を行う予定です。

イベントとしての上映会はありましたが、映画館で初めて上映される機会となりました。サイレント映画には3通りあり、サイレント、サイレント+ミュージック、サイレント+ナレーションという形式がありますが、リュミエール兄弟の世界に誘う、連れて行くという想いでナレーションを有にしました。

「リュミエール!」舞台挨拶レポート『第30回東京国際映画祭』

Q.ナレーションはアドリブもあるのでしょうか。

(立川志らくさん)
仕事をするにあたり、映画を拝見しましたが、記録映像のようなイメージをしていましたが、構図が美しく、ちゃんと演出をしていることに驚きました。配給会社さんからはアドリブOKと伺っていましたが、収録が始まり5秒でディレクターさんからNGが入り、忠実に原稿を読みました(笑)

最後に、立川志らくさんからフレモー監督への質問。

Q.エジソンが映画に関わっていたことは皆が知っていますが、リュミエールは知らない人も多いと思います。知名度が低い理由、またフランスでもあまり知られていないのか教えて下さい。

(フレモー監督)
フランスではリュミエール兄弟は結構知られていて、“シネマトグラフ”を発明したことは広く知られています。しかし、彼らの作品はあまり知られていません。そこで現在広めて、彼らの世界へ招待しているところです。トーマス・エジソンにもおそらく開発することはできたと思いますが、彼は箱型にしました。それはきっと、お金を取るためでアメリカ流のように感じます。

リュミエール兄弟は大きなスクリーンに映し、群衆に見せました。同じ空間の中でイメージを共有する体験を発明したのです。今日、スマートフォンでも映画を観ることはできますが、映画館という空間でみる体験は特別なものです。

「リュミエール!」舞台挨拶レポート『第30回東京国際映画祭』

(立川志らくさん)
この映画を機に、日本でもリュミエール兄弟の名が広まることを期待しています。

最後にフレモー監督から、
「リュミエール兄弟以前にも、映写機を発明しようとしていたエジソンやマレーなど多くの発明家に敬意を表します。“映画”の最後の発明家にして、最初の映画監督であるリュミエール兄弟の生きた時代を感じて頂ければと考えています。リュミエールはフランス語で“光”という意味を持っています。まさにこの発明をするために生まれたと言えるのではないでしょうか。」とのメッセージで締めくくられました。

ティエリー・フレモー監督、立川志らくさん、ありがとうございました。
「リュミエール!」は、10月28日(土)より絶賛上映中です。

■ 予告編



■ 公式ホームページ
http://gaga.ne.jp/lumiere!/





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