映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

12月1日(土)より公開となる映画『新宿パンチ』。『仮面ライダー鎧武/ガイム』で俳優デビューしたのち、2.5次元舞台やミュージカルに多数出演。『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』や『おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~』などの話題作から、日テレ系情報番組「PON!」にレギュラー出演するなど、2.5次元俳優の域を超え、マルチに活躍している小澤廉さんに、今回が映画単独初主演となった『新宿パンチ』について熱く語って頂きました。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

初の単独主演が決まった時のお気持ちは?

初めての単独主演が決まったということで本当に天にも昇る思いですよね。役者をやっている人が単独主演をはれるということは中々ないことだと思います。ようやくここまで来たかという達成感を持ちつつ、ようやくスタートラインに立ったなという気持ちがあって、とにかく嬉しかったのと不安があったのと色々な感情がたくさんダアーッと流れ込んできました。

ここまで来れたのは応援してくれる皆がいたからこそ、この映画が撮れるのだなと感じて、オファーを頂いたということは、僕を有名にしてくれた皆さんがいるからこそ名前が上がって、こういうお話がきたのだと考えると「あ~みんなありがとう!」という思いと、少しでも応援してくれている皆さんに恩返しが出来たかなと。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

パンチパーマでインパクトのある主人公・方正君の濃いキャラを演じるにあたって不安は?

最初は“このパンチパーマ大丈夫か?”って思ったのですが、実際にカツラを被ってしまうとパンチパーマって忘れちゃうんですよ。自分のパンチパーマって見えないじゃないですか。演じる時は自然と芝居が出来てパンチパーマを意識することなく出来ました。しかも、方正君ってまっすぐでピュアな性格の持ち主なので、そういう役は今までも多くやってきたのですごく演じやすくて感情移入しやすかったです。感情を入れやすい方正君だったから、役作りに苦労したというよりはすんなりと方正君を演じれたと思いますね。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

田舎育ちで純粋無垢な方正君が大人の顔になる瞬間は自然と出た演技?

方正君が殴られて「お前、しっかりしろよ!」って上司から言われるじゃないですか。そこからの方正君は顔つきが変わっていると思って、自分の中でもここが転機だなと思いながら。でもシーンはバラバラに撮影したので順番が前後しているところもあって、“この場面は殴られた後だから”とか、特に意識して演じました。結構頭の中はこんがらがったりとかもしましたね(笑)

ガールズバーで働くルミ役の吉倉あおいさんとのエピソードや印象は?

タイトなスケジュールで撮影したので、お互いにじっくり話し合うということはあまりなく、リハーサルの時に少し話して本番に臨むという感じでした。あおいさんのお芝居は物凄く自然な演技を導いてくれる。“芝居って引っ張られるとダメだ”っていう考えがあったのですが、あおいさんの場合は“あおいさんに引っ張られて演じよう”と思って。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

例えば二人きりのお部屋のシーンだったり、あそこは同棲しているカップルの生活をたまたまカメラが回っているというくらい。自然に演技が出来て自分でもびっくり。これは僕があおいさんに委ねて、引っ張られようっていう考えがあったから出来たシーンだったのかなと思います。

舞台と映画の撮影との違いや難しさはありましたか?

舞台ではマイクを付けていても声が小さいと後の方まで声が聞こえないことがあったり。僕の考えでは、800人のキャパなら一番後の人にまで声が聞こえる声量でやらないと舞台俳優はダメかなと思ってるんですけど。映像の場合は声を張らなくても良くて、舞台で癖になっている分、撮影が少し難しかったです。「近いからそんなに声張らなくても聞こえるよ!」とか「そんな離れてないよ」とか(笑)

作中の方正君は誰にでも気さくに接するキャラクターですが、小澤さんご自身は?

僕は大人しいほうだと思いますね。オンとオフが激しくて人前に出る時はバチッとスイッチを入れてオンになるのですが、オフの時は小澤廉だとは気付かれないくらい。眼鏡になりますし、そこら辺にいる普通の人みたいな感じですね。方正役にはパンチパーマのカツラを被った瞬間にスイッチがオンになりました。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

外見じゃなくて、性格的な部分を方正君モードにする時は難しくなかったですか?

明るいキャラとか天真爛漫なキャラをやる時は、僕の考えでは普段おとなしい人の方が振り切れるんじゃないかなと思います。普段から明るい人がやると、その人の普段が出てきてしまうと思んです。僕みたいに大人しい人がやると振り切れちゃうからそれがまた自然な芝居になったりするのではないかなと。だから、僕の経験でいうと天真爛漫な役が向いているのは常にオンの人じゃなくて、オンとオフの差が激しい人のほうが合ってるなと思います。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

作品から撮影現場の雰囲気の良さみたいなものも伝わってきました。

笑いが絶えない現場になれば、自然に良い作品、思い出に残る現場になると思っていました。僕はもともとそういう性格ではないのですが、みんなの笑顔を作ろうと意識はしていました。毎熊さんと僕と秋人君とあおいさんの4人で一つのお部屋にいた時に、タカシ役の毎熊さんだけが一人で台詞の練習をして、他の3人でお話をしていてたらたまたま毎熊さんの台詞がちょうど僕らの会話にはまったんです。

僕は“毎熊さんが会話に入ってきてくれた!”と思っていたら、周りの3人がきょとんとしていたんです。そこでようやく僕は毎熊さんが台詞の練習をしていると理解して、まわりのみんなから大爆笑がおきまして、その時は“(みんなの)笑顔作れたぁ”と思いました。

小澤さん天然ですか?

僕は思っていないのですが天然みたいですね。こういうことが多々あるんです(笑)

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

でも、本当に雰囲気が良さそうですよね。

秋人君(宮崎秋人)がいい雰囲気を作ってくれて、それに明るいあおいさんが乗っかってそこに僕が入ったりしていました。毎熊さんは現場でもほんとに大人しい方なんです。でも笑った顔がめちゃくちゃ可愛いんです。現場では毎熊さんを笑わそうとしていました。

ストーリーについて伺っていきたいんですが、まず方正君がルミさんに愛情を持ったのはどの辺りだったんでしょうか?

野球がうまかったから目が奪われて…。あの野球のシーンで一目ぼれになったんじゃないかなと思います。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

ガールズバーでは野球のスカウトとして接近(笑)

撮影は順撮りではなく前後したりしていたので、実はあのシーンはあおいさんと初めてのシーンでしたね。あのシーンは結構緊張してたんですよね。

あおいさんは最初のシーンで鼻血を出していたわけですね(笑)

“女の人から血糊が出ている!!”みたいな(笑)

で、後ろからは毎熊さんが睨みつけてる!

そうそう。緊張したなあ、あそこは。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

スカウトという特殊な仕事を演じてみて、仕事に対する考えたとかで影響を受けましたか?

スカウト役をやらせてもらって、作中にもあるんですが本当に細かい気遣いが必要で。自分のスカウトした、担当する女の子に対して細かい気遣いが必要だと分かって、それってどんな職業でも同じだろうなと。何かを見過ごすことはとても簡単にできるんでしょうけど、そのしっぺ返しや溜まったものは必ず返ってくると思う。

そこで見過ごさずに方正君の役で言うと、女の子の送り迎えをするとか些細な気遣いをすることによって女の子からの信頼を得て成りあがっていく。役者も同じだと思っていて些細なことを見過ごすとシーンが崩れて芝居にも影響すると思うんです。僕はA型なんですが、全部スッキリしていないとお芝居に躓くこともあって、役者としても自分の中で些細なものを解消してから芝居に臨むと言うことはこの作品を通して学んだことですね。だから、(些細な気遣いが大切なのは)どの業界にも通ずるものがあると思いましたね。

小澤さんご自身のプライベートでは、歌舞伎町のような夜の街とは近い?

僕はお酒を一滴も飲めなくて体が受け付けない体質なんです。だから夜の街などは繰り出したことはないのに、「小澤廉が六本木で飲み歩いている」と噂を流されたりして、「なんでだよ!」って。香水のアルコール成分で赤くなるくらいですから。

マルチに活躍されていますが、目標としてい俳優像などあれば教えてください。

今でいうとマルチに活動しているのですが、役者一本でやってる人もいて、役者一本でやることに向いている人もいれば僕みたいにマルチに活動している人もいる。なぜマルチで活動しているかというと、“求められているならやりたい!”“やらなければ求められない人になってしまうのでは”という漠然とした不安があるんです。求められなくなったらこの世界(業界)では終わりだなと思っているんで。

「役者です」「PON!のお天気お兄さんです」とか色々なことをやってるんですけど、全部ひっくるめて僕は一種の表現者だなと思っている。有名になって自分が思うような考えを表現したいからこうやってマルチにお仕事をやらせてもらってるし、自分の意見を通すとか、自由に表現をするっていうのは簡単なようで簡単ではないと思う。スポンサー関係だったり、自分のイメージだったり、人気がないと発言も許されないのがこの世界。そういうのを自由にやれるようになるために僕はまず人気者になって、有名な人になるためにマルチなタレント活動をしています。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

今後やりたいことはそういう表現者になって、“戦争って良くないんだよ”ということを広めていきたいです。僕の地元には座間キャンプ(米軍基地)があって、基地がある地元の人にしかわからないと思うんですけれど、これって戦争の遺産なんです。住民の土地が戦争によって取られた状態がそのまま残っているんです。“戦争が起きると悪いことしかない、悲惨なんだよ”って映画とかで伝えていきたいという気持ちが役者を目指した僕の出発点なんです。まず、表現者として確固たる地位を確立し、監督でも主演でも、できれば主演の方がいいですけど(笑)戦争映画とかで戦争の悲惨さを伝えられたらなと思っています。

それは特別な作品との出会いがきっかけ?

何かの映画を見てというよりは、まず戦争をなくしたいという想いがあり、みんなの心に一番大きな影響力があるのはメディアだから、じゃあ映画の俳優をやってみよう!という流れです。人間の本質って助け合いの心を持っている生物(いきもの)だって信じたいし、そこを映画で表現出来たらなと思っています。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

作中ではルミやサチやタカシなど誰かに依存しないと生きていけない人物が描かれていました。現実にも助けを求めて歌舞伎町に集う人々がいるとして、そこから抜け出ようとした場合にはどんな力が必要だと思いますか?

膿(ウミ)を出しつくす人物との出会いやきっかけがあれば出来ると思います。みんな自分のダメなところを分かりつつも目をつぶって逃げている思んです。自分のダメなところをきちんと向き合って、膿を出し尽くせば新しいところに走り出せると思います。毎熊さん演じるタカシにとっては膿を出しつくす人物が方正君だったと思うし、玄さんもそうだと思うし。

そういうきっかけや人物に会えることが一番だなと思います。支え合いが大事なんだろうなと思うし、依存というよりは支え合うということが、一人の人間として生きていく上でも重要なんじゃないかなと思います。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

続編への期待も込めてですが、ルミさんがパンチの元を離れて違う街で生活し始めた時、その時がルミさんが自立できた証になるのかなとも思います。

確かにルミさんが方正君から離れて歌舞伎町から脱出出来た時、それは膿を出し切って自立出来た時かなと思います。一方で、ルミさんはヒロインだから一緒に居てほしいなとも思います(笑)新しいヒロインの方が来るのも良いのですが、僕はルミさんがいいな~。

小澤さんはルミさんがタイプ?

個人的にも好きです。面倒見がいい方が好きです(笑)

ルミさんはショートカットでしたが、ショートが好き?

セミロングくらいの方が好きですね。ショートカットが似合う方も素敵ですが、輪郭がパット出ますよね。僕は個人的には女性にしか出来ない髪型に惹かれます。ルミさんの場合は、些細なことに気が付いて、怒るのではなく導いてくれるように話してくれる。そういう女性っていいですよね・・。

ほんとにルミさんのこと好きですよね?

そうですね、好きですね(笑)

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

1番印象に残っているシーンは?

最後の(自転車)二人乗りのシーンですね。あそこは長い時間二人乗りしてワンカットで撮影しました。あの時にルミさんが淡々とゆっくりと話すんです。あれが方正君と出会って膿を出している最中なのかなって。方正君が「出会えて良かった」って言うんですけど、“間に合って良かった”っていう感情もあるんじゃないかなと思いました。

その二人乗りのシーンは、方正君を演じた僕が観てもほんわかと、ずっと見ていられるような素敵なシーンになっているので、そこを目がけて作品を観て頂けると、あのシーンも光り輝くシーンになるんじゃないかと思います。

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

最後に映画ファンに向けてメッセージをお願いします。

パンチパーマ姿ということで、とんでもない髪形で演じましたが、青春映画で男女問わず楽しめるような映画になっているので、是非とも劇場に足を運んで下さい。
 

 編集部から

パンチパーマの田舎者・道場方正を中心に展開するエンターテインメント性抜群の本作は、一見すると勢い溢れる展開に目が奪われます。しかし、作中で描かれるスカウトマンという特殊な職業の成功には、どんな関係性へも通ずる“人の心を動かす様”が描かれており、私たち観客に気付きを与えてくれています。そして、それこそは表現者・小澤さんの持つ魅力とぴったりと合致していて、外見が全く違うにも関わらず、太陽のように輝きを放つ小澤さんそのもの。これからも小澤さんの魅力が存分に発揮される役への果敢な挑戦を楽しみにしています。もちろん本作の続編も待っています!

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー

 小澤廉さん動画インタビュー


■ 映画『新宿パンチ』主演小澤廉 他メイキング画像18枚を公開!!ネタバレ(注)
http://tokushu.eiga-log.com/new/15492.html

■ 映画『新宿パンチ』小澤廉 動画インタビューを解禁!!
http://tokushu.eiga-log.com/new/15475.html

■ 『新宿パンチ』予告映像&新場面写真到着!!
http://tokushu.eiga-log.com/new/13105.html

■ 映画『新宿パンチ』
https://tokushu.eiga-log.com/movie/13174.html

■ 2.5次元のシンデレラボーイ≪小澤廉≫単独映画初主演作『新宿パンチ』
https://tokushu.eiga-log.com/new/10188.html


■ 作品紹介
新宿・歌舞伎町を舞台に繰り広げられる、男たちの熾烈なスカウト戦争を描いた物語。夜になればネオンが煌びやかに輝き、渇きを感じた男女が入り混じる。

そんな欲望渦巻く不夜城の主役はキャバ嬢、風俗嬢ら夜の蝶たち。その供給源は主にスカウトマンが担っている。そんなユートピア歌舞伎町で、最底辺人生を行く女好きの田舎者・道場方正が足を踏み入れたスカウトビジネス。

22歳、童貞、一文無し、フラれた女は100人のスペック最低、パンチ頭の負け犬人生。能天気な破天荒男は歌舞伎町で一発大逆転できるのか?
スカウトマンたちのリアルな実態を鋭く描いた、
成り上がりエンターテインメント。

■ ストーリー
童貞でパンチ。
歌舞伎町へやってきた。

パンチ頭、22歳、童貞、フラれた女は100人とスペック最低の女好き・道場方正(小澤廉)は、人生大逆転を決意し新宿・歌舞伎町へやって来る。
女漁りに勤しむ中、ガールズバーで働くルミ(吉倉あおい)に出会い一目ぼれ。

店の黒服・タカシ(毎熊克哉)に暴力を受けていると知り、ルミの再就職先を探し始める。ひょんなことから、スカウトマンの玄(宮崎秋人)と出会い、スカウト会社新宿ドラグーンの社員に。女性たちに声を掛けては水商売、風俗の仕事を斡旋し紹介料を手に入れる方正。

ある日、紹介した女性が相次いで引き抜かれるトラブルが発生し…。
同業者との抗争、苛烈な暴力による圧力。危険に満ちた歌舞伎町でスカウト戦争が勃発する。

■ 『新宿パンチ』予告動画

■ キャスト
小澤廉
吉倉あおい
毎熊克哉
宮崎秋人
鈴木隆仁

■ スタッフ
【監督】
城定秀夫
【脚本】
永森裕二
城定秀夫

■ 公開情報
2018年12月1日(土)シネマート新宿ほか公開

■ 公式サイト
http://shinjuku-punch.com/pc/index.html

■ コピーライト
(C)2018「新宿パンチ」製作委員会





※映画ログ会員の評価・感想・ネタバレ※

この映画の星の数と感想を映画ログでチェック

映画『新宿パンチ』単独初主演 小澤廉さんインタビュー


関連記事

コメントは利用できません。

『ムトゥ 踊るマハラジャ』(4K・ステレオ版)

注目映画

  1. ■イントロダクション あなたの全てを知っている存在。 それは、家族でも恋人でもなく……“スマホ”…
  2. ■作品紹介 裕福なアメリカ人夫婦に、知的演技派のオスカー女優トニ・コレットと、伝説的なキャリアを持…
  3. ■ストーリー 雨が降りしきる河原で、思いがけず拳銃を拾った大学生の西川トオル。普段は、友人たちと青…
  4. 『jam』第31回東京国際映画祭
    ■ 最新情報 第31回東京国際映画祭レッドカーペット『jam』登場!!(写真10枚)劇団EXILE…
  5. ■公開記念インタビュー ・衝撃の結末に涙!映画『ごっこ』主演・千原ジュニアさんインタビュー ・社…
  6. ■作品紹介 塚本晋也監督が挑む 初の時代劇 250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否…
  7. 映画『来る』 2018年12月7日(金)公開 目次 イントロダクション …

ツイッター

Facebook






ページ上部へ戻る