岡山天音さん&三浦貴大さん&濱津隆之さん 映画『キングダム2 遥かなる大地へ』鼎談インタビュー

映画『キングダム2 遥かなる大地へ』が7月15日(金)から全国公開です。
今回は、先日行われたワールドプレミアに登壇した尾平(ビヘイ)役の岡山天音さん、尾到(ビトウ)役の三浦貴大さん、澤圭(タクケイ)役の濱津隆之さんにお話を伺いました。
出演が決まった時のお気持ち、撮影での裏話、主演の山﨑賢人さんについて、そして本作を通じて感じた想いを明かしてくださいました。
動画メッセージ!!
岡山「憧れがありました」
―― 大ヒット作の続編、且つコロナ禍を乗り越えて超大作が完成となりました。まず、出演が決まったときのお気持ちと、公開が迫った今の気持ちをお願いします。
岡山天音さん(以下、岡山さん)
僕の周りでも毎回話題にあがるくらいの作品で、ある種のムーブメントが起こっていました。邦画でこのスケールの作品はなかなか成り立たないと思うので、憧れがあり、続編に出られると聞いた時はとっても嬉しい気持ちでした。
長い時間をかけて撮影したものなので、今は観てもらえることが待ち遠しいです。

尾平(ビヘイ)役の岡山天音さん
三浦貴大さん(以下、三浦さん)
もともと原作も好きで読んでいて、映画の前作も非常に面白い作品だったので、あの世界観の中に自分がいるのを想像した時に“楽しみだな”と思ったのがまず一つあります。
一方で、原作にいるキャラクターを演じるプレッシャーみたいなものは、漫画が好きなだけに人一倍です。結構な不安と緊張の中で出演を受けましたが、すごく光栄なことだなと思ってやらせていただきました。
映画は観てもらわないと始まらないので、これから公開を迎えるのは、すごく楽しみです。

尾到(ビトウ)役の三浦貴大さん
濱津隆之さん(以下、濱津さん)
「キングダム」の人気は知っていたのですが、原作を読んだことがなくて触れてこなかったので、お話をいただいた時は嬉しいというより驚き。交わることはないと思っていた話が、自分のところに急に“ボン!”と飛び込んできた感じだったので、ただただ驚いていました。
嬉しさが後からジワジワと湧いてきたので、最初は本当に信じられなかったです。
コロナ禍で色々と大変なことになりましたけど、そのコロナを乗り越えて、スタッフ・役者が一丸となってこのとんでもない大きな作品を作り上げたのはスゴイと思います。
是非とも一人でも多くの方に観ていただいて、コロナで落ち込んだオーラを吹き飛ばしていただければ嬉しいです。

澤圭(タクケイ)役の濱津隆之さん
三浦「王宮、行ってない!」
―― 皆さんは伍のメンバーとして、信(役:山﨑賢人さん)や羌瘣(役:清野菜名さん)と共に戦いへ挑んでいくわけですが、役柄がピッタリ、息もピッタリでした!このメンバーでの伍はいかがでしたか?
岡山さん
長丁場の撮影だったので、みんなが優しくて良かったです。
伍のお芝居は、肉体的にも精神的にも近いお芝居が多かったので、このみんなだったから変な遠慮をせず、やりたいお芝居が出来ました。
三浦さん
基本ずっと一緒だったもんね。
岡山さん
ずっと一緒です。逆にこのメンバーしか一緒じゃないくらい。会ってない人とかいますからね(笑)。
三浦さん
王宮、行ってないし!!
全員
(笑)
―― 戦いが進むに連れて、信も皆さんも表情が変化して、目や顔つきに力強さを感じました。
岡山さん
順番はバラバラに撮っていたので、メイクさんがその時に応じてどのくらいの汚れ方とか、どういう汚れ方が良いかとかは綿密に。
毎朝、「この時はこれだね」って。人数が多かったので大変そうでしたけど、ディティールを詰めて色々考えて調整してくださっていました。
「この日の尾平はここに傷をこういう風に入れたい」とか話をしてもらって。傷一つとっても人によってもキャラによっても色々でした。
三浦さん
山をあがっていく時に、「尾平はどれくらい歩けないものですか?」と佐藤監督と打合せしてましたね。どのくらい歩けなくて、どれくらい体を預けててとか。
岡山さん
“結構歩けなくなってないと、後々手前のシーンを撮った時に大変だな”とか、“グラデーションを作る為には?”とか。最初にそこを話したのは覚えてますね。
濱津「賢人君が速い」
―― 以前、海外の史劇作品を取材した時に、監督が馬の撮影が大変だったと仰っていました。演者のセリフに馬が驚いて反応してしまうとか、走ってもスピードが違うとか。馬との撮影はいかがでしたか?
濱津さん
ありましたね。「ヨーイ、ハイ!」に反応して馬がちょっと動いちゃうとか、何回かあった記憶があります。
岡山さん
信たちがみんな声を張っているので、馬もビックリしていました。
でも、何頭も並んでいるシーンが多かったんですけど、凄く統率が取れている印象です。
三浦さん
目の前を走り抜けられると怖かったよね。
―― 映像の通り、実際の現場では皆さんのすぐ近くを馬が走っていたのですか?
三浦さん
全然ありますね、援軍が来たり(笑)。
岡山さん
(カメラが)回ってない時とかでも(山﨑)賢人が馬に乗った状態で近づいてきたりするんですよ、普通に。そうする度に威圧されます(笑)。「怖い、怖い、怖い」って。
でも凄かったです。賢人たちは最初からメチャメチャ乗りこなしてました。“ああ、練習したんだな”って。
三浦さん
あと、騎馬隊の後ろについて俺たち全力疾走してたじゃん。
岡山さん
してましたっけ?
三浦さん
山、山!
騎馬隊がバーって走って、後ろを俺らが走って…。
「ついていけるわけないじゃん!人間なんだから」って(笑)。
岡山さん
走ったな~、イッパイ。
槍だと走りづらいんですよね。隣の人に当たらないようにとか。
濱津さん
そもそも信が、賢人君がまず速いんですよ。
岡山さん
かましてくるんですよ。「ついて来いよ~」みたいな。
全員
(笑)
岡山さん
信を演ずる人ですよね。元々の身体能力が高い。ズバ抜けているから。
濱津さん
そこについていくのが必死でしたね。
三浦さん
足、速すぎだよ(笑)。
岡山さん
みんなから言われてましたもんね。「7割で行って」とか「6割で」とか。それでも速いから追いつけない。
三浦さん
でも、一番言っていたのは真壁さん!
全員
(笑)
三浦さん
「(小声で)全然ついていけないよぉ」って。
濱津「目指したい生き方」
三浦「誰かを支えることは凄く魅力的」
岡山「もっと色んな現場に立ちたい」
―― 面白い裏話もありがとうございます。
劣勢でも走り続ける皆さんから勇気をもらいましたし、だからこそ主題歌「生きろ」もより心に響きます!最後にこの作品に携わって感じたことや撮影の前と後の気持ちの変化についてお聞かせください。
濱津さん
登場人物がみんな凄く魅力的です。
戦場で命を張って生きている人たちの信念みたいなもの、戦場に飛び出していく人たちの生き様と死に様みたいな、魂の持ち方みたいなものは目指したい生き方だなと思いました。そういうところを目指して、一つの芯を通して、自分に正直に生きていけるようになれたらいいな、と。登場人物のそういうところに心を動かされました。
三浦さん
結果的に伍のメンバーは信を支えていくような立場になると思うんですけど、僕自身が感じたことは、誰かを支えることって凄く魅力的。
普通に見た感想は「信、カッコイイ!」だと思うんですけど、僕の役から見た目線では誰かを支えていくことの大切さとか面白さはすごく感じました。
あと、“前を突っ走ってくれる人がいるっていいな”、“こういう人が日本にもいるといいな”って思いました。
岡山さん
日本で俳優をやっていてこの規模の現場に携われるって、本当に限られた人しか立てない場所だと思います。そこにずっと存在しているキャラクターを演じられたことは、とてもエキサイティングな体験でした。
座長の賢人や吉沢さんはそういう作品が多いと思うので、“同世代の人たちがこういう場所でずっと仕事をしているのか…”という、なんか凄く興味深かったです。
もっともっと色んな現場に立ってみたいと思うきっかけになりました。
―― ありがとうございました!!
映画『キングダム2 遥かなる大地へ』作品情報
【キャスト】
山﨑賢人
吉沢 亮 橋本環奈 清野菜名
満島真之介 岡山天音 三浦貴大 濱津隆之 真壁刀義 山本千尋
豊川悦司
髙嶋政宏 要 潤 加藤雅也 高橋 努 渋川清彦 平山祐介
玉木 宏 小澤征悦 佐藤浩市
大沢たかお
原作:「キングダム」原 泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:佐藤信介
脚本:黒岩 勉 原 泰久
(C)原泰久/集英社
(C)2022映画「キングダム」製作委員会
公開日 :2022年7月15日全国東宝系にてロードショー
公式サイト :https://kingdom-the-movie.jp/
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