『ヌヌ子の聖★戦』公開記念進藤丈広監督インタビュー

映画『ヌヌ子の聖★戦』進藤丈広監督

現役女子高生アーティストで、独自のファッションセンスやメイクで同世代から人気を集める吉田凜音さん、ファッション誌「Seventeen」専属モデルで、ロッテ「ガーナミルクチョコレート」の新CMキャラクターにも起用された久間田琳加さんがW主演で贈る、映画『ヌヌ子の聖★戦 ~HARAJUKU STORY~』が、先日11月16日(金)より全国公開されました。
本作は、原宿で大⼈気の双子コーデタレント「ヌヌ子」として活動している田原葵(吉田凜音)と三好里奈(久間田琳加)が、それぞれの夢や希望、 不安や悩みからすれ違いながらも固く結ばれた友情のもと夢を追いかける青春物語。
公開を記念し、本作で長編映画デビューを果たした進藤丈広(しんどうたけひろ)監督に本作の誕生秘話から、吉田さんや久間田さんなどキャストとの撮影エピソード、さらに感動を増幅させてくれている音楽への想いなどたっぷりとお話を伺いました。

企画の経緯を教えてください

遡ると2年半くらい前なんですけど、プロデューサーの深川さんと二人で「僕(進藤監督)の長編デビュー映画をやろうよ」と。最初は僕が本を書いて、二人でずっとやっていました。その時は原宿のファッションの映画じゃなくて、葵と里奈二人の女子大生の話で、今とまったく違う話だったんです。二人で本を直して進めていたんですけど、もっと話を広げて、もっとみんなに観てもらえるようにするにはどうしたらいいのか?という中で、原宿のファッション&双子コーデの女の子の話をしようと変わったんです。その時に、じゃあ若い感性のある方に(脚本を)書いてもらおうっていうことで濱田さんが入って、そこから三人でやりました。濱田さんが元々原宿の美容室で働いていて、原宿文化をよく知っていて、若い子の言葉の使い方とかを表現するのがすごい上手で。なおかつ、本当に感性のある本を書いていただいて、僕じゃなくてよかったなと安心しながら(笑)

原宿と双子コーデの発想はセットだった?

企画協力に入っている向日葵さんという中学生の女の子に、深川さんが「どういう映画が観たい?」と聞いたら、「原宿の双子コーデの話とかいいんじゃないですか」って中学生からアドバイスをもらって。それで深川さんもなるほど!となって、今回の映画に取り入れました。僕も東京出身なんですけど、高校生の時は土日に友達とお金を持って原宿へ行ったりとか、すごく身近な場所ではあったんです。それで、僕もすぐ「それ、やりたいです!」となりました。

ヌヌ子の聖★戦_吉田凜音_久間田琳加

左:三好里奈役の久間田琳加、右:田原葵役の吉田凜音

監督自身もお洒落ですよね!

そんなにお洒落とか好きでもなかったんですけど、今回撮ってからどっぷり。僕一度のめりこむとハマるタイプなので、ファッション雑誌もいっぱい読みましたし。以前は、本屋さんへ行っても映画雑誌とか週刊誌を選んでいたんですけど。その頃は、まずSeventeen(セブンティーン)、Popteen(ポップティーン)、non-no(ノンノ)とか、女性雑誌ばっかり読んでいました。

映画『ヌヌ子の聖★戦』進藤丈広監督

進藤丈広(しんどうたけひろ)監督

原宿の若い女の子たちを描く上で、監督の目に彼女たちはどう見えましたか?

今回一般オーディションで一般の子たちが沢山きてくれて、今の十代中学生、高校生が原宿のことをどう思っているんだろうって知りたくて必ず聞いたのが、「どんなファッション雑誌を読みますか?」「好きなモデルさんは誰ですか?」「原宿に行ったことはありますか?どんなイメージですか?」と。やっぱり原宿って地方からくる人たちにとってはファッションの憧れ、東京の人もファッションと言ったら原宿というイメージがあって。本当に芸能界の若い子でもみんな原宿に行っているというのがあるので、ファッションの中心という中で、そこに憧れている女の子たちって沢山いると思う。僕自身映画が決まってから一人で原宿をウロウロするとか、30分くらい竹下通りでずっと立ってみていたりとか、本当に双子コーデをやってたりとか沢山いて、“土日にちょっと埼玉の方からお洒落して双子コーデして行こうよみたいな場所なんだな”“そこを聖地とした映画を描くからには、その娘たちに届く作品にしなきゃいけないな”っていうのがあって。なるべく俯瞰で見るんじゃなくて、僕自身がそこに目線を合わせると言うか、その娘たちと同じ気持ちになれるように頑張ろうと思ったんですよね。そういった中で、僕も高校時代を思い出して、みんなの憧れる場所としての原宿で何ができるかを模索しながらやってきました。

タイトルの聖戦の聖は聖地の聖?

大人たちからすると原宿での戦いは子どものものに見えるかもしれないけど、彼女たちにとっては本当に聖戦で必死にやっているんで、なるべく自分たちスタッフも全員聖戦の気持ちで原宿でロケをしていましたね。

ヌヌ子の聖★戦_吉田凜音_久間田琳加

二人のキャストの印象を教えてください!!

吉田凜音は僕が元々アーティストとして知っていて、YouTubeで彼女のMVとかも見ていて。葵役で吉田凜音がオーディションに来ると聞いて、吉田凜音か、そうするとすごい葵っぽいなと思って。すごい楽しみにしていて、あのパワーのある感じとか。でも実際に彼女に会うと、元気は元気なんですけど、人見知りもあって、しかも彼女役者じゃないんでオーディションにも慣れてなくて、すごいテンションがフラットで、全然あのMVと印象が違くて。もちろん演じるうえで当たり前なんですけど、なんかイメージしてた葵と違うなって。そのあと、葵の最終オーディションで僕がもう一回吉田凜音を見たいんでという形で来てもらって、最終オーディションではすごい良い芝居をしてくれたんで葵に決まったんです。最初はちょっと僕が片思い過ぎたのかな(笑)

監督の中で、妄想が膨らんでいた?

そうなんです。でも彼女と僕で話し合って、葵を作っていく中で本当に僕の想像以上の葵を吉田凜音が作りだしてくれたんで、吉田凜音を選んで本当に良かったなと思ってます。
久間田琳加は初めて会った時、頭のいい子だなと思って。大人との接し方もすごいできますし、笑顔が印象的だったので、あの笑顔(笑)今回里奈も前半はとにかく笑顔で、笑顔で、何か裏を隠す娘にしたいなと思っていたから、ぴったりだな里奈っぽいなと思っていて。だから久間田琳加が持っているものを大切にしていこうと思って作っていきました。

彼女自身モデルとして活躍されていますが、里奈のように自信がないという部分は持ち合わせていたのでしょうか?

ああいう娘たちだからこそ、自分より上の娘が必ずいるでしょうし、そこでやっていく中で悔しさとかはすごい持ってるなとは思いましたし。特に、公園で二人が喧嘩するシーンで、あの時に久間田琳加とも話をして、「自分が今まで体験した悔しさとか全部思い出してやってね」と本番前に伝えて、そうしたら彼女が本番ですごいいい芝居をしてくれて。「サリーが私になんて言ったと思う?」というシーン、あのセリフを言っている時の悔しそうな久間田琳加っていうのが、里奈じゃなくて久間田琳加の悔しさが出ているような気がして。(久間田琳加は)ああいう風に芸能界のトップをはっている人だからこそ、そういう気持ちがあるところ、世界だろうなと思って。彼女自身が持っているものを素直に出して、いい芝居をしてくれました。

ヌヌ子の聖★戦_久間田琳加

活躍している女優さんから、どうやってあの演技を引き出されたのかまさに聞きたかったんです!

多分みんなそうだと思う、自信を持ちつつも、傷つきやすいでしょうし、悔しい想いも沢山しているでしょうし、それは多分吉田凜音も絶対そうですし、なんかそれはみんな持っているだろうなと。そこはなるべく引き出したいし、特に久間田琳加なんかは雑誌では笑顔ばっかりですし、最近バラエティーに出ててもやっぱり素敵な笑顔なんで(笑)なるべく、後半は笑顔がほとんどない久間田琳加で、それを引き出そうというのは本人もすごい努力をしていましたし、悩んでいましたし。本人が現場でストイックに作りこんでいました。彼女が自分を追い込んでいく姿をみて、絶対に良い女優さんになっていくんだろうなと確信しました。

「一人一人が最強だから、二人は最強なんだ」というのは何が最強なんでしょうか?そして、葵だけはずっとそこに気が付いていた?

里奈は物語で成長していき、葵ももちろんそうなんですけど、葵っていうキャラクターが実は最初から最後までやりたいことが変わらない真っ直ぐな女の子で、ファッションもずっとエッジの効いたファッションで。葵が自分の顔にはそんなに自信がない中で、元々清美サリー役と同級生という設定でサリーと仲良かったけどサリーは転校してしまって、次に葵が選んだのが里奈だった。里奈も本当にかわいい。でも里奈は葵に影響を受けてファッションが葵のファッションになっていって。そういう時って二人でいることが友情を確かめ合う、今の若い子たちにある姿だと思うんですけど、葵が大好きだし、里奈が大好きだし、だから一緒にいて、だから最強なんだっていう風になったと思うんです。

ヌヌ子の聖★戦_吉田凜音_久間田琳加

大人の世界に入るなかで、社会に入る時はみんな一人じゃないですか。一人で就職してとか、一人でやっていくしかない中で葵も久保君に言われて「一人一人が最強だから、二人は最強なんだ」と。それまで葵は二人でいるから最強なんだとずっと言っていたんですけど、一人一人が最強になっていかないと社会ではやっていけない。大人になる通過儀礼として葵はそこに気付いていくというようなことだと思うんです。だから葵は二人でいれば最強だし、葵と里奈二人はそれぞれ双子じゃないけど服もそろえて、アイテムまでそろえて。そういうのって男ではなかなか無い感覚ですけど女性のスタッフとかに聞くとよくあることだと。モノをそろえるとか、携帯のカバーも一緒にするとか。僕も女性スタッフに聞きながら、吉田凜音と久間田琳加にも聞きながら作っていきました。だから僕以上に二人がそれを一番理解しているんだろうな、双子コーデをする女の子の精神とか。

大人になっていく過程で、自分をしっかり持っていなければいかないということですね

久保君の言葉で葵がそれに気が付いて、里奈も最初に葵から離れる。離れたことによって里奈は崩れていく。今までは葵がいて支えてくれたから里奈はずっとやってこれたけど、里奈って本当は弱い人間であって、伴走者がいなくなったら走れなくなっていく。そして挫折していく。葵は葵で里奈がいなくなって誰も自分に振り向いてくれなくなって挫折する。でも、そこを乗り越えていかないといけないのが大人だと思うんで、二人は乗り越えてまた真っ直ぐ進んでいくっていう話なんです。

nunuko07nunuko07nunuko09ヌヌ子の聖★戦_吉田凜音

乗り越えていくために必要なこととは?

二人でいることじゃなくて、一人でいること。僕も里奈のようにこの業界で仕事をしていて辞めたいなと思ったことがあったんですけど、多分それを諦めずに向かうこと。特に葵みたいに最初から最後まで夢は変わらず真っ直ぐな人と、里奈がモデルになりたいという中で葵と一緒にいたからモデルになりたいと思った。葵から外れたらそれが分からなくなった中で、最後に彼女は葵に支えられつつも一人で旅立っていくっていうのは自分のやりたいことを曲げずに進んでいくことなのかなと。

里奈は一度葵から離れることで、自分に向き合い始めた?

元々里奈は「わたしは大丈夫、わたしは大丈夫」と言い聞かせていて、変わりたいという気持ちが彼女は強かった。家庭環境も後半で出てきますがいい環境ではなく、笑顔にしていれば食事にいくだけでおじさんがお金を出してくれる。そういう良くない家庭環境もあって作り出されている現状を変えたい、抜け出したいという中で葵という伴走者に出会って一緒に走っていくことができた。そして、それを自ら捨てて森重という芸能事務所を新たな伴走者に選んで。でもその森重は一緒に走ってくれる伴走者ではなくて、見失っていく。彼女はずっと変わりたい、変わりたい、それがモデルとして変わりたい、真に気付くのは葵と出会ってからだったんです。

ヌヌ子の聖★戦_吉田凜音_久間田琳加

妹から「お姉ちゃん変わったね」と里奈が言われるシーンで、里奈自身も変化に気が付いた?

だと思います。前は妹をすごい可愛がっていたでしょうし、それがなんかよそよそしくなった。いつも接してくれてたお姉ちゃんとちょっと違う大人になった。それが、里奈は自分が変わりたいと思っていた理想のものとは違うものになっているのも感じて。その気持ちを隠すように、お母さんがやった変顔を里奈がするっていう。変わったというのが、変な意味で大人の世界に染まったというか。でも大人になるってそういうことだと思うんで、知らずのうちに変わってたんだと思います。それを一番身近な人に言われて、気づかされたんです。

作品全体を通して、音楽が抜群にタイミングよく入ってきました!

それもプロデューサーの深川さんと話をしていて、「これまでの映画と何か違うアプローチをやっていきたいよね」って。最近、ミュージカル映画が日本でもヒットしていますし、音楽のチカラってもの凄い映画にとってパワーになるなって思っていて。なんで、ミュージカル映画なら本人たちが唄いだしたりするじゃないですか。でも今回はそうじゃなくて、急にアーティストが出てきて唄うっていうような、急にミュージックビデオ(MV)が始まるみたいな。で、物語も進めていくっていうのも面白いんじゃないかっていうことでそういう話になったんです。今回プロデューサーの中で音楽関係に強い人がいたんで、色んなアーティストに声をかけて、いくつかアーティストの候補を選んでくれて、その中で彼らのYouTubeとかをみて僕が好きになったアーティストを選んだっていう流れですね。だからフレンズさんとか、MINT mate boxさんとか、吉田凜音もそうなんですけど、アーティストさんの良さを映画の中で出したいなっていう話をして。まず先にここでこの人たちの曲が流れるという順番と場所を決めて、曲自体はこのために作ってくれてとかで。フレンズさんも吉田凜音も。だから実は現場もぎりぎりにあがってきたりとかして、対応するのも大変だったんですけど。でもみんながどうせやるんだったら、既存の曲をポンって渡すんじゃなくて作品のための曲を作りたいと。フレンズさんもヌヌ子の二人に対する応援ソングを作りたい、と曲を作ってくれたんで。なんか皆さんのラブレターをそのまま頂いて、撮影したみたいな感覚なんで。本当に今までに経験したことがないなって。2さんも、AIMIさんもみんながこの作品のために作ってくれました。

主題歌がない作品も増えていますし、オリジナルの曲は特に少ないですよね。しかも、通常だと一組のアーティストさんに挿入歌やエンディングを全てお願いしますよね

吉田凜音もビクターさんでレーベルが決まっていて、フレンズさんはまた違うレーベルで。普通作品でこうやって同じになることってないんですけど、今回はこの作品のためにみんなでそういう垣根を越えていこうよみたいな。みんながそういう感じになってくれてできた企画だなと。

この企画に賛同してくださったんですね。

賛同してくださいましたね。話をして、例えばフレンズのおかもとえみさんとも直接話をして、どういう曲にしていこうかと色々話をして、最終的にはおかもとさんがこの作品の本(台本)を読んで「どういう曲がいいか、歌詞も含めておかもとさんにお任せします」という形で。

だから、抜群に作品と重なって伝わってきたんですね!

本当にラブレターのような感じで大切に使わせていただきました。

タイミングも話をしていて、オープニングは吉田凜音の明るいポップな曲で、その後中盤に入るMINT mate boxさんは二人が一番幸せな絶頂期の時の曲、フレンズさんはちょっと二人が離れ離れになる時で葵を応援してあげるような曲で、なんか物語のポイントポイントで入れていきました。

歌のチカラも加わって、若者だけじゃなくて幅広い世代、男性にも伝わってきますよね。

観た方からは最初は楽しいだけなんだけど、後半のフレンズさんの曲とか結構心にえぐられてくるような感じと、反応してくれています。

ストーリー、演技、そして音楽で感動が溢れ出てきますよね。

特にインスタとかユーチューバーとかを見ている中学生とか高校生とかの女の子たちには、良い意味で分かりやすい。途中音楽が入ってそこで映画が止まらないようにしたいなっていうのは意識して。それは映画ファンが観ても止まらないように。だからお互いに中高生と映画ファンが観ても止まらないようにするにはどうすればいいかなっていうのでPVをどうやって演出するとか色々と考えてやっていきました。

ちょっと落ち込んでいる葵が音楽を聴いて自分を勇気づけているようなシーンとか、最高ですよね!

葵には見えていないんですけど、音楽を聴いているような感じでアーティストが周りに登場するっていう。ファンタジーな所ですけど、流れを止めないようにどうすればいいかって考えながらやりました。

人気バンド「ORION」のボーカル久保君役もすごくハマっていて、中山咲月さんをキャスティングされた狙いを教えてください。

中山咲月が最初葵役のオーディションを受けにきたんですよ。でもやっぱり葵のイメージとは違うなと思って。その時深川さんが「久保君いいんじゃない?」って言ったんです。彼女はジェンダーレスのモデルで活躍していて、服装もボーイッシュな感じで髪の毛も短くて。要は少女漫画に出てくるような、美しさがあったんで。久保君役をやってもらって、最終オーディションもきてもらって。久保君役の最終オーディションで他は全員男なんですけど、アカペラでみんなに歌を唄ってもらったら、中山咲月が抜群にうまくて。久保君は男なのに彼女にやらせると少女漫画の男の子のようなそういう魅力がある。もちろん見た人の中にはどう見てもこれ女じゃんっていう人もいるかもしれないですけど、そのリスクよりは彼女の本当に純粋な男女抜きの魅力を欲しい、この作品に出てもらいたいなっていうのがあって選びました。割と観た男性はあれ女じゃんっていう人がいて、逆に女性からすると中山咲月がいい、久保君役がいいって言ってくれる人が凄く多くて。女性には響いたんだろうなって。特にいま人気が出ているので、これを機にもっともっと女優業もモデル業も頑張ってもらいたいなって思いますね。

nunuko09ヌヌ子の聖★戦_中山咲月

元々はモデルさんですよね。歌も演技も抜群でした!

歌も初めてですし、演技も映像はこれが初めてですし。しかもそれが男役っていうかなり彼女は壁が色々とあったんですけど、見事に一個一個の壁を越えてきてくれたんでそれは彼女の努力ですよね。踊って、唄も歌って、レコーディングして、リハーサルもして、そして現場で撮影して。大変だったと思います。でも彼女は絶対に越えてやるっていう気持ちで努力をする人なんで、そのおかげで本当に良くなったと思います。

久保君のキャラクターが作品の中でも非常に重要な役割を担っていましたよね。

ラブホテルのシーンも、背中を見せるとか普通であればあれはナイーブになると思うんですけど、本当に堂々とやってくれましたね。

ゲロ女の歌、最高でしたよね!あれは実際彼女に歌っていた?

はい。

最初歌手だと思って、思わず検索したけど見つけられなくて…。

そうなんですよ、モデルなんで。でも今後彼女も歌をやっていきたいと言ってますし、映画の中のORIONというバンドが本当に実際の世界でもORIONとしてやっていけたらいいなみたいな話もしていて、それは応援したいです。せっかくあそこまでやったし、本当に歌がうまいので。

監督から本作を通じて若者に伝えたいメッセージは?

先日のラフォーレの上映でも、上映後に若い娘がきてくれて「私も高校生でこういうこと悩んでるんです」「中学生で悩んでて」とか。「葵と里奈の姿をみて、勇気づけられた」っていう人が凄く多かったんです。僕の知り合いの女優さんも見てくれて、「正直辞めようかと思っている時期でこの映画を観て勇気が出ました」とか。頑張っている人を応援している映画だなと思っていますので、それは十代の中学生、高校生もそうですし、大人の人には頑張っていた若い頃の自分を思い出してほしいな。なんかそういう応援の映画にはしたいなって。

映画『ヌヌ子の聖★戦』進藤丈広監督

憧れの吉田凜音さんや久間田琳加さんが、親近感のある悩みを演じてくれているわけですものね

みんな挫折してるんで、大人になるには。彼女たちも学校生活の中で挫折は確かにしてると思うんですけど、本当の意味での人生の挫折ってこれからみんなあると思いますし、僕も散々ありましたし。僕もずっと映画が好きで、中学高校と映画ばっかり見ていたんですけど、それで色んな影響を受けて、感動したり、感銘したり、人生の教訓だったりっていうのがあったんで。この映画でもそういう風に観た人の人生を変えるようなものになれば一番幸せだなと思いますし、そういう意味では沢山の人に観てもらいたいです。

最後に映画ファンにメッセージを頂けますでしょうか。

“娘たち”がみんな頑張ったんで。吉田凜音、久間田琳加、中山咲月、横田真悠、内田珠鈴、糸瀬七葉…。僕ら現場でみんな“娘たち”って呼んでたんです。僕らが先行するんじゃなくて、彼女たちをいいと思えるのが大切だなって。作り手側が先行しないように。本来の映画は作り手側の想いがまずあるかもしれないけど、今回に関してはとにかくこの“娘たち”が魅力的で面白い、この“娘たち”に会いにもう一回映画館に観に行きたい。そういう風に思える作品にしたいなって。是非、色んな人たちに“娘たち”を観てもらいたいなと思います。

先日の初日舞台挨拶にて”娘たち”と

編集部より

作品とキャスト、スタッフへの溢れんばかりの熱い想いを語ってくださった進藤監督。その熱意が、キャストに、ファッションに、音楽に行きわたり、原宿を舞台にした極上の青春映画が誕生しました。映画を観てポロリ、MV(ミュージックビデオ)を観てまたポロリ。今を輝く”娘たち”の悩みと成長を是非多くの映画ファンに劇場で共有してほしい!”ヌヌ子”からさらに成長する”娘たち”と進藤監督の益々のご活躍応援しています!

進藤丈広監督プロフィール

日本映画学校を卒業後、助監督として数多くの映画に参加。昨年、連続ドラマ作品を監督して商業デビューを果たし、本作品が長編映画デビューとなる。次世代の監督として期待を集める。


■キャスト
吉田凜音 (『はらはらなのか。』)
久間田琳加 (『青夏 きみに恋した30日』『ミックス。』)
中山咲月
糸瀬七葉
横田真悠
内田珠鈴
西岡徳馬 (『娼年』『関ヶ原』『HiGH&LOW THE MOVIE』『僕達急行 A列車で行こう』『神様のカルテ』)

■スタッフ
【企画・プロデュース】
深川栄洋 (『いつまた、君と 何日君再来(ホーリージュンザイライ)』『サクラダリセット 前篇』『サクラダリセット 後篇』『トワイライト ささらさや』『神様のカルテ2』『ガール』)
【監督】
進藤丈広
【製作】
新岡辰徳
宇野隆史
【企画・協力】
向日葵
【プロデューサー】
大日方教史
原田信
【脚本】
濱田真和

■公開情報
2018年11月9日(金) 渋谷 シネクイント
2018年11月16日(金) ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場

■公式サイト
http://nunuko.com

■コピーライト
(C)2018 SAIGATE Inc.




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