堀田竜成を突き動かす看護師と芸能の共通点。映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』主演・堀田竜成さん【インタビュー】

映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん

堀田竜成を突き動かす看護師と芸能の共通点
映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』
主演・堀田竜成さん
【インタビュー】

2.5次元に存在する架空の芸能事務所として、CD、アニメ、ライブ、舞台といった様々なメディアミックス展開を行う「ツキノ芸能プロダクション(通称ツキプロ)」初の実写映画LET IT BE –君が君らしくあるように-が、10月4日(金)より公開しました。
今回は主人公の大原空役をオーディションで見事に射止めた堀田竜成さんに初演技を終えた心境や本作の見所、音楽のパワーなどについてたっぷりと語っていただき、本作の“空”と同様に明るくまっすぐな堀田さんの溢れんばかりの魅力をお届けします!

―― 看護師さんとして働きながら音楽活動をして、路上ライブ中にスカウトを受け、そして早くも今回の映画デビューとなりました。撮影を終えての感想をお聞きかせ下さい。

堀田竜成さん
映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん看護師として働いてた時と比べて生活も変わりましたし、働く環境とかも全く違うものになりました。看護師は看護師としてのやりがいがありましたし、芸能のお仕事もスゴイやりがいがあります。共通しているのは、どちらも人を救えるお仕事だと思うんです。看護師は命を救うお仕事、芸能は人の心を動かす力がより一層あるということで、凄く今、やりがいのあるお仕事をさせていただいています。

―― 今回は俳優として主演初挑戦となりましたが、難しかった点はありましたか。

堀田竜成さん
演技に関しては、それこそ台詞を覚えることとか凄く大変で、すごい試行錯誤して色んな方にどうやって覚えているのか聞きながら覚えました。演技の中で本当に深いなって思ったのが、ただ演じるだけじゃなくて、役になりきるというか、その台詞の意味はなぜあるのかとか、この台詞は誰にどういう気持ちで伝えたいのか、その気持ちを作るのがメチャメチャ難しかったです。
台詞も全然間違ってないし、言葉のテンポも良かったんですけど、途中で先輩の方に「今ってどういう気持ちでその台詞言っているの?」と聞かれたことがあったんです。最初は意味が判らなかったんですけど、普通にこうやって会話してる中でも、たぶん気持ちって伝えていると思うんです。目とか言葉の強弱とかで。そういうものを抜きに演じようとしていたので「演技って確かに深いな」と思って。そういうところもちゃんと考えて、何を伝えたいかとか、意識しながら演技することがやっぱり大変でした。

―― ミュージシャンとして慣れてはいらっしゃったと思うのですが、いざ映画の中で音楽を披露する場合、これまでと違った部分や気を付けた点はありましたか?

映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん

堀田竜成さん
ストリートではカバー曲が多いんですけど、それこそ伝える音楽をやっていた感じなんです。バラードとかそっち系の曲が多かったんです。だけど、“空”(主人公:そら)が作る曲は、それとは裏腹に明るいアップテンポな曲が多いので、難しいというか、気持ちを切り替えるのが大変でした。でも、それを経験したことで、この楽しい音楽の中でもお客さんにどう伝えていくかとか、どういうメッセージを込めてこの会場の一体感を作り出すかとか、そういうことを考えるようになりました。

―― ミュージシャンとしても映画を通じて幅が広がったのかもしれませんね。

堀田竜成さん
広がりましたね、だいぶ。

―― ストリートライブの時はお一人で演奏されていたのですか?

堀田竜成さん
ストリートの時はギターを使わずに、音源を流してマイクで歌っていたんです。

―― 今回はバンドでしたが、それも違った経験になったのでしょうか。

『LET-IT-BE』

堀田竜成さん
バンド経験は初だったので、物凄くいい経験ができました。一人とは違う難しさというか、皆で息を合わせて始めたりとか、皆で作る音楽の楽しさだったり。

―― 皆でというお話が出たので、メインキャスト5人での撮影を振り返っていただきたいのですが、皆さん若いし、年齢も近いし色んなエピソードがあったのでは?

『LET-IT-BE』

堀田竜成さん
物凄く仲良くできました。
僕自身が16歳で看護師学校に入学し、20歳まで看護科にいたんですけど、男子が少なくて。5年間6人しか男子がいなくて、クラス替えもなかったので、ずっと女子の中で生きてきたというか、そこから看護師として就職をして女子社会で生きてきたので、男子のワチャワチャみたいなのがこれまでなかったんです。だから、僕自身この映画を通して青春をさせていただきました。

―― 改めて映画の中で青春を体験することができたんですね。

映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん

堀田竜成さん
本当そんな感じです。“メンズとはこうやって絡むんだ!”みたいな。初めて会った時は逆に緊張しちゃって、メンズってどういう会話するのかなみたいな(笑)

―― やっぱり高校生ぐらいの男子は女子に押されがちで、女子の方が強いんですよね。女子が集まってワーワー騒ぎ始めると男子は何も言えなくなってしまいがちです。

堀田竜成さん
まさにそうです。

―― それでいて看護師になられた時も。周りは女性ばかり。

堀田竜成さん
男性として扱われなくなりました。男性だけど女性みたいな扱いになるので。

―― そのご経験ゆえなのか、堀田さんはとても包容力があるように見えるんです。そして、劇中の“空”と言えば怒らない。「そんなこと言うなよ」って周囲と一体化出来るじゃないですか。堀田さんと“空”とは比較するとどうなんでしょうか?

映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん

堀田竜成さん
まさに、スゴイそっくりだと思います。本当に似てると思います。僕も全く怒らないし、本当に「お願い、お願い!」って感じなので、“空”君と自分の性格はかなり似てると思います。物凄く似てるところが多くて演じ易かったし、気持ちも寄り添い易かったです。

―― 話は戻ってしまうのですが、キャストの方々と青春を感じたというエピソードがございましたが、具体的にはどんな状況だったのですか?

堀田竜成さん
なんだろうな、5人で楽しいエピソード。撮影が終わった後とか、“ホテル組”と“僕の家泊まる組”みたいに分かれたんですけど、その時、ホテル組はホテル組で、2人でムービーを撮ってそれをわざわざ僕たちに送ってきて、僕たちは僕たちでこっちのムービーを撮って送り合いしてワチャワチャみたいな。
このムービーがどこかに出るわけじゃないのに、そういう男子だけの楽しみ方というか、男子学生のやってそうなこととかを初めてできたというか、楽しかったですね。

―― ストーリー上の設定では、石渡真修さん(在原守人 役)が“空”のファンという話から始まっていますので、それぞれ組で分かれた時も石渡さんとは一番仲良く?

映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん

堀田竜成さん
皆まんべんなく仲良くさせていただきました(笑)
沢城千春(七瀬望 役)さんとかも、年齢がちょっとだけ離れているんですけど、年齢の差を感じさせないぐらい、スゴイですよ。プライベートでもしっかり“若い”です。

―― この作品の盛り上げ役としては外せないですね。

堀田竜成さん
ほんと面白い方です。一緒にいて楽しいというか、かと言って空気を読めないわけでもなく、しっかり空気を読みつつ、先輩としてもご指導してくださるし、場の空気を盛り上げてもくれますし、物凄く助かりました。

―― ところで、伊藤監督からはどのようなご指導があったのですか?

堀田竜成さん
伊藤監督とも凄く仲良くさせていただいて、最近ではプライベートでご飯を食べに行くぐらい(笑)。僕自身が演技の経験が全く無かったので、演技をやろう、やろうとしてると、作りすぎて“空”君から逆に離れていっちゃって。最終的に言われたのは、「竜成は“空”と変わんないから、名前だけ変わったぐらいの気持ちで、竜成として台詞を言ってるぐらいの気持ちで、演じる気持ちはもう抜けてくれ」みたいな、そのままでやれみたいな感じで映画を撮りました。なので、ほぼ演技というよりは、素の僕がスクリーンに映し出されているのではないかなと。かと言って、“空”君から離れているわけではなく、より“空”君に近い自分で演じさせていただきました。

―― 確かに、本当に素のように見えました。寝て起きて遅刻してやばい!ってところからして、普通の人の寝起きを見ているようでした(笑)

堀田竜成さん
ありがとうございます(笑)

―― その他、思い出に残ったシーン。あえて挙げるとしたらどのシーンですか。

『LET-IT-BE』

堀田竜成さん
僕の中では、“空”君が過去にいろいろ叩かれたりして音楽ができなくなって、それを真修君演じる守人が説得する「ブランコのシーン」があるんです。最初、そこの気持ちがなかなか作れなくて、凄く難しいシーンだったんですよね。自分が挫折して、そこからまた音楽をやろうって気持ちに切り替わるシーンなので、なかなか気持ち作りができなくて、悩んでたところがあったんです。それこそ真修君の演技力もあって、僕は演じてるというよりも真修君がまさに守人に見えてたというか。その時凄く「あっ、目の前に守人がいる」僕は“空”としての気持ちがグワァーと高まって、そのシーンも本当に2人で涙流すぐらい熱く演技ができたというか、本当にそこは僕たちにとっても凄く思い出に残るシーンですし、一番挫折したシーンでもあったので、そこは印象に残っています。

―― “空”君は性格が明るいだけに、トラウマの箱ってなかなか空いてこないですよね。

堀田竜成さん
“空”くんは、たぶんカラ元気というか、あの元気にはちゃんと意味があって、いろいろ乗り越えてきたからこそ周りを元気づけようというかそういうところがあるので、そこを演じることは難しかったですし、いかにお客さんにそこをうまく伝えられるのかなっていう風に、凄く頑張ったシーンの一つです。

―― まさにそこをお聞きしたかったんですよ。
普通に人間がトラウマを抱えた時って、それを乗り越えていくのは難しいと思うんです。フラッシュバックして、声が出なくなるとか。でも、“空”君には守人がいて助けてくれた。逆に言えば、守人がいなかったら助けてもらえなかったかもしれないわけですよね。
あえてそこで、お聞きしたいんです。音楽って、そういう友達の代わりになり得る存在ではないでしょうか?音楽のパワー、そういうものについて教えていただけますか。

映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん

堀田竜成さん
実際、僕も音楽を始めようというか、音楽を聴き始めるきっかけになったのが、小学校6年生ぐらいの時なんです。Aqua Timez(2018年解散)さんの『決意の朝に』という曲があるんですけど、まさにそこの歌詞のサビの部分に「辛い時に辛いと言えたらいいのにな」っていう歌詞があるんです。当時、僕なりに悩んでいたことが沢山ある中でその曲を聴いて凄く支えられたんです。「音楽の力って凄いな、僕もこういう風になりたいな」って思ったのがきっかけで、そこから中学校生活を送って高校に上がったんですけど、やっぱりどうしても音楽がやりたいってことでギターを触り始めて。看護師になると、沢山の出会いがあり、患者さんが亡くなっていくこともあり。自分より若い人たちの死とも向き合ってきたので、本当に小さい子で言うと3歳とか4歳とか。
その時、自分は五体満足ですし、今やれることはやっておかないといつ後悔するか分らないと思ったんです。もっと自分の可能性を拡げられるというか、夢とか目標があるなら人生それに費やした方がいいなと思って。それを決めて1ヶ月で上京して音楽を始めたんです。そうしたらやっぱり音楽の力って凄くて、路上ライブ自体も数ヶ月しかやってないんですけど、それこそ名古屋とか大阪に行ったら60人、70人ぐらい、別にSOARAが決まってもなかったのにみんな集まっていただいて。中には看護師をやっている方がいたり、逆に病気を持っている方も沢山いらっしゃったし、やっぱり音楽の力で人を救えるんだなって改めて思ったんです。今回このお話をいただいた時も、元々原作が有名なところもあるんですけど、音楽に携わって、このSOARAとしての音楽で、より沢山の人にもっと勇気や元気を与えられるんだったらやりたいなと思って、俳優志望では全くなかったんですけど、挑戦してみようと決意して、オーディションを受けさせていただきました。

―― 堀田さんにとって音楽とは何ですか?

堀田竜成さん
僕にとって音楽は生きがいですかね。
音楽がないと生きていけないと思います。

―― 相手に届けるメロディーや、旋律やテンポがあり、それが相手に届いた時に自分も楽しめるけれども、やっぱり相手が喜んでくれたり、悲しみから立ち上がってくれることが好きだってことですね。

堀田竜成さん
まさにそうですね。
音楽の力で人を救っていきたいというか。

―― 真剣なお話の後で恐縮ですが、そんな堀田さんが恋愛についてはどうお考えなのでしょうか、どんな方に魅かれますか?

堀田竜成さん
見た目とかも大事は大事ですけど、好きな人とかに優しくできるのは当たり前だと思うんですよね、その人が好きだから。そうじゃなくて、しっかりと自分以外の周りを取り巻く人たち、それは例えば友達であったり、家族であったり、それこそ電車の中とかでしっかり席譲りますよっていうその一言を言う勇気を出せる人。たぶん、高齢者の方とかが入って来た時に「席どうぞ」って言う一言もしたくてもなかなか言えないと思うんですよね。だから勇気がいると思うんです。その一歩を踏み出せるような優しさがある方に凄く魅かれますね。

―― ありがとうございます!最後に映画ファンに向けてメッセージをお願いします。

堀田竜成さん
この映画は日常であり得そうで、またあり得なさそうな、青春のキラキラとした自分が送ってみたいなと思えるような、そういった青春映画になっています。その中で、自分が抱えたトラウマとか、それを乗り越える瞬間とか、きっとそれは誰しもがあると思うんです。過去の自分を思い出したりして、これからも頑張ろうって前向きな気持ちになれるような、そんな映画になっています。いつも自分が毎日当たり前に生活してると思うんですけど、その当たり前が当たり前じゃなく、本当に素晴らしい日常なんだって思えるような、思い返せるような映画になっているので、そこをしっかり観ていただけたらなと思います!!

映画『LET IT BE 君が君らしくあるように』 主演・堀田竜成さん

2019年10月4日(金)より
池袋HUMAXシネマズにて2週限定公開中!

■キャスト
堀田竜成
石渡真修
吉田知央
植田慎一郎
沢城千春
江口拓也
土岐隼一
おかやまはじめ

■スタッフ
原作:ツキノ芸能プロダクション『ALIVE』シリーズ(ムービック)
脚本:ふじわら
監督:伊藤秀隆
主題歌・楽曲提供:じょん(滝沢章)
製作:劇場版SOARA製作委員会
配給:キュー・テック

■公式サイト
https://soara-movie.com/




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