映画『第三夫人と髪飾り』 アッシュ・メイフェア監督

北ベトナムの秘境を舞台にした
愛と哀しみのファミリーヒストリー
映画『第三夫人と髪飾り』
アッシュ・メイフェア監督
【インタビュー】

アッシュ・メイフェア監督の曾祖母の実話をもとに、美しいベトナムの山間を舞台に、その地を治める富豪の第三夫人として14歳で嫁いでくる主人公メイと、彼女を取り巻く愛憎、悲しみ、希望を、美しく官能的に描いた映画『第三夫人と髪飾りが10月11日(金)より、Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショーとなります。
今回は9月に来日したアッシュ・メイフェア監督に本作誕生の経緯やこれまで監督が経験してきたこと、そして本作の中で不平等に苦しむ女性とその傍らに存在した男性についてなど、本作をより深く堪能できるお話をたっぷりと伺いました。

―― 監督はニューヨーク大学(NYU)で映画を学ばれたということですが、作品を撮ろうと思われたきっかけ・動機を教えていただけますか?

映画『第三夫人と髪飾り』 アッシュ・メイフェア監督

アッシュ・メイフェア監督

アッシュ・メイフェア監督
私自身、実際にこういう女性たちと一緒に育ってきたので、いつかはなにかの形でお話を作りたいと思っていたんです。子供の頃から読書が好きで、大学では文学を専攻したので、最初は小説を書こうと思っていました。ですが、NYUの大学院で映画を学んでいるうちに、同僚の人たちや教授たちにこういう話をすると「いや、それは映画にした方がいい」と言われて脚本を書き始めました。

―― 最初は映画化しようとは思われていなくて、その後、この作品を撮ろうと思って映画についても深く学んでいったという感じなんですね。

アッシュ・メイフェア監督
大学で文学を専攻していた時から映画は大好きだったんですけど、大学院で映画を勉強してから自分の時間が出来たこと、映画の財政面の勉強をしていたこともあって、実際に映画にしようと考えるようになりました。この話は、私の家族の話なので頭の中にずっとあったんですけれども、脚本は修士論文として提出したものです。

―― 脚本を制作する上で、何が一番大変でしたか?

映画『第三夫人と髪飾り』

アッシュ・メイフェア監督
脚本を書いている時の一番の問題というかチャレンジは“孤独さ”です。独りで毎日机に向かって書いているわけなのですが、これが果たして映画になるかどうか全く分からないわけです。夢や希望を抱いていますけど、これほど努力してもそれが水の泡になる可能性だってあるわけです。それでも、3年経って脚本が仕上がった時に、いろいろ注目を浴びたり、賞をもらったりしたので、もしかしたら映画が創れるかもしれないという自信がついてきました。

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