まだまだ続く熱血トーク!
恋さん、桝田幸希さん、津田寛治さん、笠原紳司さんなど共演者とのエピソード!

―――― そんな義理の娘・里菜を演じた恋さんについてですが、現場でのエピソードお聞かせください。

画像,トラバース,TRAVERSE

田部井淳さん
彼女はオーディションだったんですけど、娘役と女房役だけは高梨家なので、自分もある程度決定権をいただきました。他のキャストはほぼ監督がキャスティングされて、監督が全部脚本書かれたものですから、監督の中でイメージが出来上がっていますから。ちなみに自分は主宰している団体のイベントを見に来ていただいて決まったようです。
里菜役のオーディションに同席させていただき、非常に大勢の方一人一人に会うオーディションでした。彼女が来た時には“あっ、里菜だ”と思いました。命をかけて守るという気持ちに持っていかないといけないと監督に言われていましたし、台本を先にもらっていました。まだ喋ってないですけど、「あっ、“里菜”が来た!」みたいな。すぐに打ち解けて、最初から仲が良かったんですけど、急激に仲良くなりすぎて。台本では最初は他人行儀になっていないといけないですから。彼女は高校を卒業したばかりで、自分の娘よりも年下なんです。だから、次女みたいな感覚。

―――― 皆さんやりやすかったでしょうね。

田部井淳さん
あまりにも優しくて仲良く接していたので、ギクシャクしたシーンはどう演じればいいんだろうと悩みもあったみたいです。もしかすると、ギクシャクを作るために現場で距離を取っていたのかなとか考えると、見事に娘に翻弄されていますね(笑)

―――― ところで、文子役の桝田幸希(ますだゆき)さんですが、アクションが炸裂されるのかなと思っていたんです。結構、体を張った演技をされていました。田部井から桝田さんにアドバイスなどされたのでしょうか。

画像,トラバース,TRAVERSE

田部井淳さん
こだわりの空手をやっているし、多分アクションに色々と口出しするだろうな、うるさいおじさんが来るんだろうなって(白善さんが)思ったらしいです。実際には、自分としては全面的にアクション監督がやりたいようにやってもらいたいと思っていました。映像資料をお渡しして、後はアクション監督に全部お任せしたかったのです。
そのスタンスが合致したので、お任せしただけで、桝田幸希さんのアクションシーンに口を出すなんて滅相もございません!!桝田さんも恐らくアクション初めてだと仰っていました。ガンアクションもどこかに入れたいということで、相手がシンジゲートなわけだからスパイ同士だったらやるだろうということで、桝田さんにやってもらおうと。ガンアクションと殺し屋の格闘術みたいなのを全てのアクションを白善さんがつけて、相手役も白善さんのお弟子さんに当たる女優さんが務めてくれました。
出演者が言うのも何ですけど素晴らしいアクションシーンになったんじゃないかと思います。

―――― ウォン役の津田寛治さんですが、悪役をやると外さない、非常に素晴らしい演技でした。津田さんとは作品にどんな会話がありましたか。

画像,トラバース,TRAVERSE

田部井淳さん
『「道」やりませんか!?』という私の本を読んでくださって、“こういうことに僕は興味があるんですよ、大事なことですよね”って。だから、岡田監督からこのお話をいただいた時に、本の内容を少し盛り込むと、そういう哲学的なこと、思想的なことを盛り込むよって監督が仰って、そのことも含めてやってみたいなと思ったと。そういう風に仰っていただいたので、非常に恐縮でしたけど本当に嬉しかったです。

―――― そして最後に雅人役の笠原さんについてお願いします。

田部井淳さん
彼とは仲が良いです。自分より10歳ぐらいは若いのですが、今回の作品で(笑)

―――― (雅人は)相手を倒すことでしか自分の存在意義を見出せない。格闘シーンで忘れられないシーンはありますか。

画像,トラバース,TRAVERSE

田部井淳さん
全部忘れられないです。
夜明けのシーンを撮るために、実際に夜が明けてから撮ることもありましたから。
撮影が続くとトランス状態みたいになっちゃって、笠原さんもずっと吠えているんです。カメラが回っていない時でも野獣のように吠えてる。テンションを一度下げちゃうと上げられないと思ったんでしょうね。自分も負けられないから吠えてないといけないので、最後“オオッ!!”って。カットがかかっても“オオッ!!”って。
笠原さんと共通していたことなんですけど、「テレパシーしてましたよね」って。アクションですから会話がないわけじゃないですか。それでも「なんか喋ってましたよね」って。確かにたくさん会話してたと思うんです。色んな意味でアドリブ多かったので、本当の闘いでした。

―――― アドリブが多かったのですか?

田部井淳さん
多かったですね。(刀が)刺ささる時も斜めなので、撮る直前にパットを入れることになっていたんです。まだ入れてなかったので、まだなんだなと思ってたら、“痛ってぇぇぇぇ!!!”ちょっと本当に刺さってた(笑)。
今は笑い話ですけど、笠原さんも酸欠状態になって倒れたりしました。会話をしていてテレパシーで通じ合っているから、アドリブで来てもちゃんと受け止められるっていうんですかね。笠原さんの持論で、アクションは男と女だったらセックスですけど、男同士なら(?)ですよね。っていう風に言われたんで“ドキッ”と。ある種、憎しみも愛情表見の究極の一形態なら、戦うことしかできない男同士の一つの極限状況のアレだったんでしょうね、行為というか。そうなった時に、会話が色んなところで、“そうやってくるんだ”とか。別に監督もアクション監督も組みを付けてないですから、自然にやっつける。“これで勝ったな”と思ったら逆に掴まれてやられたんで、自分ももう極限で“死ぬのかもしれないな”みたいな。辻褄が合っていくようで、面白いというか興味深かったです。だから、「会話してましたよね?」と言われて、「してました!」ってね。

―――― 自分を超えるっていうコンセプトを打ち出してます。あえてお聞きしたいのですが、田部井さんの言葉で説明いただくとすれば、本当の強さとは何でしょうか?

映画『TRAVERSE』 田部井淳

田部井淳さん
自分もプライベートというか本職で空手の道場をやってきました。裏切りがあったり、組織の別れがあったり、大きな怪我もあったり、色々なピンチがあって“もうダメかな、ここまでかな”と思うことも沢山ありました。一回だけじゃなくて何回も。弟子には見せられない、独りで苦しんで泣き叫ぶこともありました。おかしくなっちゃうんじゃないかな、と思う時もありました。それでも、最終的に心の奥底で“じゃ、どうすんだ?諦めるの?”って。辞めるか続けるかどっちかしかないところまで追い詰められた時に“いいよ、それで”って思うと、良くないってどこかにあるんですね。良くない、良くないって増幅してくると“良くないなら立ち上がるしかないじゃん”って。紙一重のところ、そこの部分が強さでありたいなと思います。
ですから、その部分はドラマの中でも皆紙一重で、きっと雅人はああいう生き方しかできない生い立ちだったでしょうし、里菜もああいう生い立ちで。
プライベートで言いますと、監督も命をかけた証拠なのかもしれませんけど、今闘病中なんです。『TRAVERSE』って乗り越えるって意味なんでしょうけど、まさしく監督もいたって明るく受け止めておりますけど、当時は非常に大変だったと思います。大きい手術もクランクアップの後にされましたし、これにかけていたということで今は奇跡的に経過も良く。
アクション監督も今低迷してるアクションという映画のジャンルの生き残りをかけて参加しますから、ということでTRAVERSE。これで何かを乗り越えたいということで思われています。里菜役の恋さんはモデルさんなので、今回の役に選ばれて非常に大変だったと思うんですけど乗り越えて、新境地っていうんですかね、それもTRAVERSE。
自分も今日色んなお話を差し上げたことも含めて、トラバースしたい時期。そういう意味では。この作品は皆さんのプライベートな気持ちも役の気持ちもお仕事の中での気持ちも、みんなタイトルに集約されているような、ちょっと奇跡的なことを感じることもあります。

―――― 最後に映画ファンに向けてメッセージをお願いします。

田部井淳さん
アクションは、ワイヤーもCGも一切使わず、監督が絶対に使わないんだと。東宝スタジオでの編集にも何日間か立ち会わせていただいたんですけど、ネタばらしになりますが最後に津田さん演じるウォンが銃を撃って、血が出るんです。当初、そのシーンは血がパーッと飛び散ったんです。それを監督が見て「これCG使っただろ?」って。「ダメだよ、やり直し」ということで、あのシーンに変更しました。そういう部分も徹底的にこだわっています。アクションも全く誤魔化しなくやっていますし、スタントマンの方々も命をかけてやってくださって、凄まじいです、現場に居ると。ゾッとするような、彼らの命かけの演技は。裏方の方も含めて、皆さんの努力があって迫力のあるものになってると自負しています。
CG使えばそれなりに派手ですけど、本当の格闘ということではかなり不自然な、リアルさが減ると思うんです。今回はそれが本当に一切ありませんので、そのリアルな闘いに感情移入していただきたいと思います。
ドラマの部分では、アクションのためのドラマではなくて、逆に先にドラマがあり、人間模様があり、だからこそ戦わなくてはならないっていうところと、エンターテインメントのような、上手にマッチしてるんじゃないかなと監督を代弁して申し上げます。
皆さんには是非、大勢の方々に、日本製のアクションってなかなか作られてない。ほとんど香港とかブルース・リーから始まってジャッキー・チェンとか、当時は千葉真一さんとか倉田保昭さんとかがやってましたけど、遥か彼方のことで。それから調べてみても、日本製の武道とか武術、そういうものを題材にしたアクション映画ってなかなか作られていない現状なので、ここら辺で日本のアクション映画も一矢報いれるような、それもTRAVERSEですけど、乗り越えられるような、そういう風に皆で頑張りましたので、是非大勢の方に劇場でご覧いただきたいと思います!!

画像,トラバース,TRAVERSE

11月2日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中

■あらすじ
空手道場の師範・高梨淳は、ジャーナリストの妻・亜紀の取材先の養護施設で知り合った少女・月野里菜を養女として迎えた。里菜は、幼いころ事故で両親を亡くし、心に深い傷を負っていた。幸せな「家族」として新たな歩みを始めた 3 人だったが…亜紀の自殺という不幸が降りかかる…。亜紀の自殺を止められなかったと自暴自棄になり、大切な道場までも閉めてしまう高梨…。再び、大切な人を失った心の痛みと、“父親”にどう接していいかわからない里菜…。“父娘”になり切れず、どことなく噛み合わない気持ちにとまどう日々を送る二人であった。
そんなある日…何者かに里菜がさらわれる…。そして、高梨にも、魔の手が伸びた!戦いを余儀なくされた高梨を、身体に刻まれた武道空手が救う。
そんな二人を窮地から助け出した謎の女性・川島から、事件の裏で暗躍する「組織」のこと、そして亜紀の死の真実を知らされる。亜紀の無念を晴らすために、そして里菜を護るために、武道空手を武器に巨大な「悪」に立ち向かう決意をする高梨。
「闘う」ということは…「護る」ということは…闘い護ったその先に観えたものは…。

■キャスト
田部井 淳
恋 桝田幸希 笠原紳司 儘下笑美 璃娃 遊木康剛 たつみげんき
中村愛利彩 酒井靖史 三木龍一 佐野いずみ 犬塚志乃(友情出演) 草薙仁 / 津田寛治

■スタッフ
プロデューサー:近藤和加子
監督:岡田 有甲
原作:藤 康弘
脚本:岡田 有甲 川久保直貴
アクション監督:白善

公式HP:www.traverse.mx

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