映画【まともな男】ミヒャ・レビンスキー監督初来日 独占インタビュー
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11月17日(金)、ミヒャ・レビンスキー監督が初来日し、東京都内にて映画「まともな男」の取材を行いました。

2017年11月18日公開、映画「まともな男」のミヒャ・レビンスキー監督独占インタビューのご紹介です。

映画【まともな男】ミヒャ・レビンスキー監督初来日 独占インタビュー

Q.この映画のメッセージ性は?

​どこまで「ウソ」をついて良いのか?どこまでの「ウソ」が許されるのか?その境界線がどこなのかがポイントだと思います。人によってそれぞれ違うと思いますし、そこがこの映画のポイントだと考えてます。

Q.もし、監督が主人公トーマスの立場になった時、ウソの境界線はどこですか?

実際にその場面になってみないとその境界線はわかりません。でも私の場合はかなり早い段階で何らかの良い判断をすると思います。モラルの面でもそうすると思います。

Q.脚本が頭に浮かんだ場面は?

はっきり言って、わからないです。思い出せません(笑)
このような仕事をしているのでいつでも映画のことを考えているし、撮影中に頭に浮かぶ時もある。ただ、このテーマに関しては、常に頭の中にあって、時々思い出していました。何かのきっかけがあったわけではないですが、でも決定的だったのは自転車に乗っている時だったのを覚えています。

脚本段階でリサーチをした結果、このような事件があった時に警察に届け出る確率は約5%だそうです。残りの95%はそのままにしているという現状を知った時に、正直、驚いてしまった記憶があります。

Q.撮影中一番のエピソードは?

雪山での撮影にも関わらず、この年は極めて少ない降雪量。スタッフみんなで雪を探してまわりました。毎日「雪」の話をしてました・・(笑)。ある家の屋根に雪が積もっていても、50m標高が下がれば、もうそこら一帯は緑でいっぱいでした。まさか撮影よりも雪でこんなに苦労するとは思いませんでした(笑)

Q.スタッフ・キャストの雰囲気は?

撮影初日から主人公の「トーマス(デーヴィト・シュトリーゾフ)」はキャスト全員の名前を覚えていて、場を和ませてくれたり、荷物運びまでしてくれました。主演がこんなに協力的なので、全く苦労がなかった。デーヴィトのお陰でアットホームでとても雰囲気の良い撮影が出来ました。

映画【まともな男】ミヒャ・レビンスキー監督初来日 独占インタビュー

Q.雪山を撮影場所に選んだ理由は?

この映画の演出上、閉ざされた世界、閉ざされた環境にこだわりました。例えば、携帯電話が “圏外” であるなど。そういった理由から「雪山」を選びました。

Q.最後の展開については意図的な演出なのでしょうか?

実は最後の展開については、私のところにも色々な意見が集中しました。「トーマス(主人公)は逮捕されるべきだ!」「きちんと処罰を受けるべきだ!」など。でも、ここはあえて追求していません。なぜならば、観て頂いたお客様の間で「議論」が起これば起こるほど、その映画の印象は根強く残ると考えます。つまり、観て頂いた方の想像力にお任せするということです。

観客の皆さんの記憶に長く残ることを意識しました。
※最後の展開に行きつくまでの様々なシーンをお楽しみ下さい。

ここでミヒャ・レビンスキー監督からの秘話

実は、この「映画」を観て「共鳴を受けた」と言ってくれたのは日本が初めてでした。スイス、ドイツでの感想は「自分がこうなることはなず、ない」や「所詮は他人事だ・・」などと、皆さんそう思っているのです。日本は、その文化というかモラルというか、なぜか私の映画に “共鳴” や “共感” をしてくれる人が多くて非常に驚きました。

Q.最後にザラの記憶は鮮明だったのでしょうか?

鮮明ではなく、ふわふわしている状態です。何かあったかもしれない、、でも思いだせない。この辺りもあえてこのようなシチュエーションにしました。その方が、観た方の間で議論が起こるからです。そして、完結するのではなく、あやふやなほうが人々の心に残りやすいと考えています。

Q.監督が最近ついた小さなウソはありますか?ここは日本なのでバレませんよ(笑)

うーーん、多分たくさんあるんだろうけど・・・、中々思いだせないよ(笑)実は、私は大の正直者なのです。(笑)

例えば、スイスではスーパーの野菜は量り売りです。しかもセルフチャージなので、大きな野菜を小さな野菜の値段で買っている人もいます。でも私は、なぜかそういうことが出来ない性格なのです。

Q.監督!スイスのワールドカップ出場おめでとうございます(笑)

ありがとうございます!でも私はサッカーはあまり好きではありません(笑)。日本は応援するけど・・・。もし、日本 VS スイス になったらスイスを応援しますよ!!(笑)その時はごめんなさい。。

ミヒャ・レビンスキー監督、ありがとうございました!!

映画【まともな男】ミヒャ・レビンスキー監督初来日 独占インタビュー

スイス国内の映画賞で絶賛を浴びた「問題作」が、日本でついに初公開。

2015年 リューネン映画祭 最優秀脚本賞 受賞
2016年 スイス映画賞 最優秀脚本賞 受賞
2016年 スイス映画賞 最優秀作品賞ノミネート
2016年 スイス映画賞 最優秀主演女優賞 ノミネート

まとまらない家族、孤立していく父親。
積み重なった小さな嘘は、やがて狂気へ変わっていく。

【作品紹介】

中年会社員のトーマスは、休暇に家族とスキー旅行に向かった。しかし、妻とは長く倦怠期が続いており、娘は反抗期。成り行きで上司の娘であるザラも連れて行くことになる。コテージに到着後、娘たちは地元の青年セヴェリンに誘われてパーティーに出かける。迎えにきたトーマスが目にしたのは、街角で悲痛に暮れるザラの姿だった。彼女はセヴェリンにレイプされたと告白する。

まともな男 映画予告動画あらすじとストーリーネタバレ「評判・レビュー」

保護者として事態の収拾にあたるトーマスは、穏便に済ませようと小さなウソを重ねていくが、彼を取り巻く状況はゆっくりと混沌へ向かってゆく・・・偽善的な行動、自己保身、事なかれ主義・・・人間関係のあらゆる不和に目を背けることなく、その本質を鮮やかに描き出した巧みな脚本。

まともな男 映画予告動画あらすじとストーリーネタバレ「評判・レビュー」

そこに役者陣の確かな演技が加わり、本国スイスでは数々の映画賞を受賞し、絶賛を得た。この物語で描かれているのは、決して異常な人間ではない。どこにでもいる、いたって普通の “まともな人間” なのだ。心を揺さぶる衝撃の結末に、私たち観客は何を思うのか・・・

■ 予告編



■ 公開表記

11.18 [土] より 新宿K‘s cinemaほか全国ロードショー

■ 配給表記

カルチュアルライフ

■ 配給表記

©Cultural Life & PLAN B FILM. All Rights Reserved.

■ 監督・脚本

ミヒャ・レビンスキー

■ 出演

デーヴィト・シュトリーゾフ(『ヒトラーの贋札』『厨房で逢いましょう』)
マレン・エッゲルト
アニーナ・ヴァルト
ロッテ・ベッカー
ステファヌ・メーダー
マックス・フバッヒャー
ビート・マルティ
オリアナ・シュラーゲ
テレーゼ・アフォルター

原題:Nichts Passiert
ドイツ語/92分
2015年/スイス

日本語字幕:二階堂峻
配給:カルチュアルライフ
後援:スイス大使館

まともな男 映画予告動画あらすじとストーリーネタバレ「評判・レビュー」

■ 公式HP

http://www.culturallife.jp/matomonaotoko




※映画ログ会員の評価・感想・ネタバレ※

・誰もが起こり得るであろう事態に自分を主人公と重ね合わせて見入ってしまいました。きっと最初の早い時点で判断を間違えていなければ大問題へとは発展しなかったと思います。
利害関係や自分の生活がかかってくると誰もが隠ぺいしたくなる衝動にかられるその気持ちはわかります。でもその線引きってとても難しいと思いました。話しは単調ですが中身は深いという、とても複雑な映画です。

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