ハンガリーのチャールズ・ブロンソン

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』、『さらば友よ』、そして『狼よさらば』から始まる“デス・ウィッシュ”シリーズなど、ワイルドな存在感とあふれる男気で、2003年に81歳で世を去った後も、根強い人気を誇り映画ファンに愛され続ける伝説のアクション・スター、チャールズ・ブロンソン

今、1本の映画によって、「ブロンソンが蘇った!」と全世界が沸いているのです。その映画こそ、あまりの激似ぶりに全世界が驚いたニュースター、ロバート・ブロンジーが映画初主演を果たした衝撃のバイオレンス・アクション『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』。

今回は、11月に行われた本作のジャパン・プレミアで来日されたブロンソン激似のロバート・ブロンジーさんに、本作の見所や撮影エピソード、そしてブロンソン愛を語っていただきました。

ハンガリーのチャールズ・ブロンソン

日本では「マンダム」CMで一世を風靡したチャールズ・ブロンソン激似のロバート・ブロンジーさん

―――― 途中まで本物のチャールズ・ブロンソンさんだと思ってみていましたが、劇中でスマホを使っているシーンを観た時におかしいと気づきました。

ロバート・ブロンジーさん
私は単なる代役にしかすぎません。ただ、私は彼のレガシーというか系譜を担ってこれを続けていて、彼になりきるためには何でもやる覚悟でいます。

私の本名はロベルト・コバージでブロンジーは芸名です。映画を撮っていないときはハンガリーで家族と普通に暮らしています。ただ、映画に出る時はロバート(ロベルト)・ブロンジーとして役に没頭しています。すべてチャールズ・ブロンソンに似ているということで、とてもありがたいと思っています。

―――― わざとらしさがなく、とても自然な演技でした。

ロバート・ブロンジーさん
私は何も手を加えていません、このまま生まれてきたままです(笑)。

生まれた時は当然違いましたけど、20歳ぐらいになった時に、友人や同僚からブロンソンに似ているという声を色々と聴いて、自分も少し前ぐらいから意識して髭を整えたり、髪の毛を似せたりということはありました。

ただ一つ言えるのは、子供の頃からずっとスポーツに慣れ親しんできて、色んな運動をして体を作ってきたということも俳優になるための鍛錬であり、色々と機会をもらい、色々な才能を生かして今ここにいます。

―――― やっと目指すべきイメージに辿り着いたというお気持ちなのでしょうか?

ハンガリーのチャールズ・ブロンソン

ロバート・ブロンジーさん
今の自分の立場にとても満足していますし、誇りに感じています。ここまで到達出来たということ、今まで努力してきたこと、エネルギーを注いできたものがある意味ここまで高まってきて、やっと今機が熟してこの役にたどり着いたのかなと感じます。

―――― ブロンジーさんから見たチャールズ・ブロンソンの魅力とはどういうものですか?

ハンガリーのチャールズ・ブロンソン

ロバート・ブロンジーさん
私が子供の時からいわゆるロールモデルというように思っていました。素晴らしい俳優、とてもプロ意識が高いこと、あとやっぱり私自身が彼から学んだと感じます。私の一番好きな俳優であり、こういうことを言うと傲慢に思われるかもしれませんが、世界で彼の一番のファンは私だと自負しています。彼の演じる役柄の人物として、そして男気の部分が非常にかっこいいなと憧れる部分です。

―――― この作品ではブロンジーさんの寡黙で行動力があるところが非常に魅力的に見えました。

ロバート・ブロンジーさん
彼(“K”)は、性根はとても善人だと思うんです。ただ悪い奴らに裁きを下す、それも正義の名のもとに正当化されている、あるいは本人が正当化している。

非常に腕の立つ殺し屋で、悪人を懲らしめます。だけど、ちょっと泳がせて、殺す時はカッと素早く殺す。多くを語らず、武器に語らせるということ、非常にミステリアスで素性がほんとに見えてこない。どんな人物かが見えにくいところが危険で蛇のような人間だと思います(笑)。

―――― スタントマンをやっていらっしゃるとお聞きしていますが、昔からアクションがお好きだった?

ハンガリーのチャールズ・ブロンソン

ロバート・ブロンジーさん
私は定期的にずっと運動をしてきました。柔道、タイボクシング、あとは時間が許す限り週2,3回はジムに行っています。ずっと馬に乗っていたので乗馬も自信があります。ハンガリーでは友人が格闘技を教えてくれたり、トレーナーとしても鍛えてくれたり、これが役作りには一番助けになるところです。

アクションはやっぱり好きです。自分で格闘するのも好きですし、高い屋根から飛び降り降りるとか、そういったこともずっと今までのスタントマンの経験の中でやってきています。

―――― 次回作はマーシャルアーツも見せてくれるのかもしれませんね。

ロバート・ブロンジーさん
既に撮り終えている『ESCAPE FROM DEATH BLOCK 13』は刑務所の中の映画なので、その中ではやっています。かなり苦しみを味わっていて、実はその作品を撮っている時に、敵対する大柄な人に対して、ちょっと気合が入りすぎてしまって、あばら骨を蹴りで折られてしまいました。「もうちょっと強く蹴っていいよ」とお願いしたら、蹴られたときにフッ飛んで折れてしまいました。これはまずいなと思い、周りも知っていたものの、誰も病院に行こうともせず、次の日には教会での撮影をしていました。3週間後にハンガリーに帰国したら寝返りもうてないので妻に助けてもらって寝返りしました。

教会の次の日にはまたファイトシーンがありました。刑務所から二人で脱走して、殺し屋みたいな警備員がいて、そこでは痛みを我慢しながらファイトしました。

それがスタントマンの人生、映画とお客さんの為に体を張ります(笑)

結局、あばら骨が一本折れたところで、病院に行っても何もできない。せいぜい、サラシを巻き付けるか、ベルトみたいなものをするしかない。一番必要なのは休むことで、ハンガリーに帰ってちゃんと休みました。

―――― 本作に戻りますが、ガンアクションの際に監督から特別な演技指導はありましたか?

画像,ザ・ブロンソン

ロバート・ブロンジーさん
当初、監督と会う前に会話をし、ハンガリーに脚本が届き、映画の全体像や自分の台詞を確認してから、米国に行きました。撮影はサクラメントから2時間ぐらい北に行ったカリフォルニアで行っています。
私がこうした方がいいなど個人的な意見を伝えれば聞いてくれますし、レネ監督は凄く仕事がし易い人でした。なので、結構自然に演じていますし、何か変えたいときは相談をしていました。

―――― お話を伺っていると、ブロンジーさんはアクション監督も兼務しているようですね。

画像,野獣処刑人 ザ・ブロンソン

ロバート・ブロンジーさん
そうですね、スペインで西部劇村の様なテーマパークでスタントをしていた時に振り付けをする人が居るわけです。一座にはスタントマンのグループがいて、動きを確認するわけですけれど、お休みの人が居てもみんなでカバーできるように、全員の動きを把握していました。

―――― 最後に80年代のアクションとの現代のアクションとの違いについてお話ください。

ハンガリーのチャールズ・ブロンソン

ロバート・ブロンジーさん
本作『Death Kiss』(『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』)は、『Death Wish』(『狼よさらば』)に確かに似ています。でも、それは復讐とか因果応報という意味でテーマに関してです。だけれどもアプローチは似て非なる物だと思います。この『ザ・ブロンソン』の方が、よりハードでアグレッシブな映画だと思います。

プロデューサーでもあるジェフさん曰く、レネ・ペレス監督が当初一人自警団みたいな役の映画を考えた時に、監督は80年代のキヤノン・フィルムズ系作品が凄く好きなので、そのスタイルを入れたいという思い入れがありました。比較すると勿論色々な違いはありますが、根本にはそれ(キヤノン・フィルムズ作品)があると思います。

アクションにそれほど違いはないかもしれません。でも、ストーリーは、やっぱりドラッグとか幼児売春とか児童売春とか、ああいった犯罪の性質というものはこれから先10年経ってもある意味で変わっていないと思います。だけど、今の映画はカット割りが速く、家の見た目も全て違うし、それはマイケル・ベイ以降のスタイルなので、そういった意味での時代性はあると思います。

最後に面白い話を一つ。
今だから笑えますが、最終日で撮影の監督と監督のアシスタント(ホームレス役で出演)と私とで、ちょっと山に足りない物を取りに行こうとした時に、オフロードでジープを止めてしまったんです。雪が結構深かったので、私はそこにジープを止めるのはどうかな?と思っていたんです。戻ってきたら、もうジープが雪に埋もれていました。私はそこで二人の命、そして自分の命も救ったと思います。
木の切り株を見つけて、何とか雪を掻き出して、何とか助かって今ここにいます。あの時のことは絶対に忘れません(笑)。

2019年12月20日(金)より、新宿武蔵野館にて衝撃のロードショー!

【ストーリー・あらすじ】
人身売買組織、麻薬密売人、武装ギャング…、どこからともなく現われ、非情の銃弾で街のダニどもを片っ端から容赦なく射殺し、退治する謎の男K。彼が去った後には悪人たちの死体の山が築かれていく。地元ラジオのDJは、多発する凶悪犯罪に対応できない警察に怒りの声を上げ、極刑の必要性を訴える。やがてKは、幼い少女を二度と歩けない体にした冷酷な麻薬組織のボスを追い詰めていく…。

【出演】
ロバート・ブロンジー、リチャード・タイソン(『ブラックホーク・ダウン』『キンダーガートン・コップ』)
ダニエル・ボールドウィン(『狼たちの街』『ヴァンパイア/最期の聖戦』)
エヴァ・ハミルトン、リーア・ペレス、ストーミー・マヤ

【スタッフ】
監督・脚本・撮影:レネ・ペレス
製作:ジェフ・ミラー
製作総指揮:ジェフ・ミラー、ゲイリー・ジョーンズ
音楽:ザ・ダーケスト・マシーン
VFXスパーバイザー:ゲイリー・ジョーンズ

<2018年・アメリカ映画/英語/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/88分/日本語版字幕:江戸木純> 原題:DEATH KISS 提供:ポニーキャニオン+エデン 配給:エデン

©2018 Action Film Partners LLC.All Rights Reserved.

公式HP: http://www.eden-entertainment.jp/thebronson/

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