映画『星屑の町』小宮孝泰さん、渡辺哲さん、でんでんさん、有薗芳記さん、菅原大吉さん【インタビュー】
映画もシリーズ化、熱望!
―――― 映画ならではの新しい発見はありましたか?
小宮孝泰さん
特別にはないんだろうね、ずっとやっている芝居だから。
でんでんさん
こういうお芝居、昔ながらのお芝居が、むしろ新しく感じました。昔ながらの映画の作りなんだけど、昔のアメリカハリウッド映画みたいな感じもするし、昔の東宝とか。それが斬新な感じで、映画本来のあり方じゃないかなっていうのを。
有薗芳記さん
若い方が観てどんな風に感じるのか聞いてみたいですね。
小宮孝泰さん
舞台でやる時は生で反応が返ってくるから怖くないというか大丈夫なんです。
映画館だとお客さんがどこで笑ったりするのかなって、期待もしてワクワクするけど、ちょっと怖い感じもしますね。僕も映画館に行くと思いますが、映画を観るよりはお客さんがどんな反応するのかなって。
お芝居的には皆ずっとやっているから、映画だから変えたとかは…。
菅原大吉さん
舞台では(この映画のような)親子関係とかはないんです。俺が愛ちゃんに片思いするって形だったんですが、流石に俺ももう年だから。
渡辺哲さん
25年前ですから。
本当は菅原君がのんちゃんの役に恋をし、ハローナイツの行く末の邪魔をする。
有薗芳記さん
架空の話を作って、行かせないようにするとか。
菅原大吉さん
舞台版では、息子もいないし、スナックのママさんもいないし。それは映画用なので新しいキャストの方との触れ合いが楽しかったし、やってて良かったなって。
小宮孝泰さん
菅原くんだけ、役の設定がちょっと違いますからね。
加えて、コーラスグループが色々な地方を周るので、その土地のいかにも有名な場所じゃないけど、さり気ないけど素敵な風景が結構描かれることが多いし、そういうロケが出来るので、是非シリーズ化になって欲しい作品です。
菅原大吉さん
全国を周りますからね。
小宮孝泰さん
それと色んな方言が飛び交うんですけど、それがいいんです。うちには各地の出身者がいるので、東北弁は菅原くん、九州弁はでんでんさん、関西弁はラサール石井さん、名古屋は哲さん、今ここにはいないけど沖縄もいるし。
でんでんさん
映画をシリーズ化するなら年に2本くらい撮らないとだね。
―――― 2016年の7作目「星屑の町~完結篇」で舞台は完結となっていましたが、完結を皆さんはどのように受け止めていらっしゃったのですか?
でんでんさん
いやいや、そんなの誰も本気にしてないです。
完結、完結って言って、続・完結とか(笑)。
小宮孝泰さん
2016年版は割と久しぶりだったので、そうすると色んな方が観に来るから本もきちっと作っていただきたいと。水谷さんも滅多に僕らに相談しないんですけど、その時は僕と菅原くんと3人で打ち合わせはしました。
菅原大吉さん
あれは打合せだったの?酒飲んで、話して。
全員
(笑)
有薗芳記さん
結局、途中から水谷さんも言い出したからね、「また、やろうか」って。タイトルに完結篇と入れておいて。最初は10年後って言っていて、2019年に北海道で再演した時に3年が経っていたから、7年後にって。
でんでんさん
誰か死んだら弔い合戦。
有薗芳記さん
早まるんだ(笑)。
小宮孝泰さん
追悼公演。
でんでんさん
いずれは遺影ばっかりになるんですよ(笑)。
―――― 皆さんがこの作品から感じていること。当時から続けてきて良かった、みんなで集まると楽しい、これまでを振り返りつつ、皆さんにとってそれぞれこの作品いかがですかね?
小宮孝泰さん
僕らでも、60歳、70歳とかそれぐらいの年齢になってもこうやって芝居が映画化になるとか、新しいことが起こります。
皆がちゃんと思っていれば新しいこと、素敵なことに繋がることもあるはずです。僕らみたいな年代の人にも、ああしたいこうしたいっていう夢や希望を失わないでいれば何かちょっとくらい良いことがあるんじゃないかなという感じてもらえれば嬉しいです。
たまたま、僕らは大勢いたからちょっとがたくさん集まって、より一層良い感じになりましたので、そういう風に観ていただけたら希望を持っていただけるんじゃないかなと思います。
菅原大吉さん
この作品は不思議なもので、最初がスズナリで始まって、もうなくなりましたけど新宿コマ劇場という約2,000人収容の劇場でもやっていたんです。
渡辺哲さん
しかも、1ヶ月やりました。
菅原大吉さん
深夜のテレビでもやってるし、何か不思議なんです。25年経って映画になったでしょ?何でこんなに力があるんだろう。
小宮孝泰さん
水谷さんがこの「星屑の町」はとっても運を持っている運の強い作品だと仰っていました。要するに、コマも前川清さんとの共演もなったらいいなと水谷さんが最初から思っていたら、本当にそうなるし。やっぱ、思いは強い方がいいなって。
菅原大吉さん
「星屑の町~新宿歌舞伎町篇~」でコマに行った時もあのデカイステージで。本当にスズナリのことを考えたらびっくりしましたよ。
渡辺哲さん
そこで歌っているんですから。
小宮孝泰さん
結局メインは狭い控室の設定だから、広いステージでも使う場所はほんの少し(笑)。
渡辺哲さん
前川さんと一緒に出た後半の歌謡ショーも面白かったです。もちろん僕らは口パクでしたけど(笑)。
有薗芳記さん
前川さん、やりにくそうだったもんなぁ(笑)。
渡辺哲さん
前川さん生歌ですからね。凄いですよね。
小宮孝泰さん
前川さんはMCがまた面白いんです。
渡辺哲さん
面白かったねえ。
菅原大吉さん
大きい作品になるとのんちゃんや戸田さんが助けてくれて。
小宮孝泰さん
戸田さんはどこを取ってもキッチリしていますから。歌も、踊りも、芝居も。
菅原大吉さん
いい加減にしてよって。踊ることとかは本当に我慢してやっていただいています。戸田さんはプロの歌手ですから。みんなのコーラスを聞きながら「止めてよ」って。
でんでんさん
時々、本気で怒ってました。
渡辺哲さん
そりゃ、怒るよね。
でんでんさん
暗転の時のもたつきとか。
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