武田梨奈、自身が演じたキャバ嬢ノリコのピュアな女心を語る!映画『いざなぎ暮れた。』公開記念インタビュー

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』
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武田梨奈、自身が演じたキャバ嬢ノリコのピュアな女心を語る!
映画『いざなぎ暮れた。』
公開記念インタビュー!

2019年4月に開催された「第11回沖縄国際映画祭」で上映するために製作された映画『いざなぎ暮れた。が、島根での先行公開を経て、本日3月20日よりテアトル新宿での東京公開を迎えます!

太古から2680年以上も続く神聖な祭り事・諸手船神事(もろたぶねしんじ)が行われる町・島根県松江市美保関町を舞台に、東京から弾丸旅行してきた崖っぷちの男・ノボルと恋人・ノリコが、“聖なる渚”を駆け巡るブラックストーリー。

海外映画祭でのノミネートや受賞が相次ぎ高い評価を受ける本作において、ヒロイン・ノリコ役の武田梨奈さんも受賞ラッシュが続いています。インドのムンバイで開催された国際映画祭 シネマ・オブ・ザ・ワールド にて最優秀女優賞、アメリカのハリウッド・ヴァージ・フィルム・アワードにて最優秀助演女優賞を受賞するなど、公開を前にして高い評価が止まりません!

今回は武田さんに、毎熊克哉さん演じる主人公・ノボルに振り回されながらも、ノボルに尽くす健気なキャバ嬢・ノリコを演じる上でのポイント、本作の見所、そして女優としての意気込みなど、たっぷりとお話をしていただきました。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

キャバ嬢・ノリコ役の武田梨奈さん

―――― 『祖谷物語 おくのひと』(蔦哲一朗監督)で女優・武田さんの素晴らしい演技に注目していました。そして本作では、空手家としての武田梨奈さんのイメージすら大きく変わった気がしています。武田さんとしてはこの作品にどのような位置づけで臨んだのでしょうか?

武田梨奈さん
元々、15分の短編映画の予定だったので、物語上は普通の映画よりも伝えられることが限られてしまいます。その中で、ノボルとノリコの二人がこの物語を通じていかに成長していくかをお芝居でどう見せていくのか、それが課題にありました。結果、長編になったので、普通の映画のように物語がゆっくりと進んでいく形にはなったんですけど、最初は短編ならではのそういう悩みはありました。

―――― なるほど、短編に対してどういう風に演じたらうまく伝わるかを意識されていたのですね。
ちなみに、神奈川県ご出身ということですが、神奈川も海に恵まれていますが、神奈川県民から見た島根県はいかがでしたか?

武田梨奈さん
雰囲気は“全然違うなぁ”と思いました。

神奈川県は限られているんですけど、都会の部分もあるので人が多いです。その中に田舎も残っているんですけど、美保関は都会の部分はありませんが、初めて訪れる人にも感じる懐かしさがそのままあり、何より伝統的なものがある町なのでそこに魅力を感じました。

映画 いざなぎ暮れた。

―――― 出雲大社も近いです。縁結びのパワースポットで女性には人気のある所ですよね。

武田梨奈さん
そうですね、出雲は行けなかったのですが、美保神社は行かせていただきました。

―――― 神事・お祭りもありましたし、とても神がかっている地域なのかなと。毎熊さんにも同じ質問をさせていただきましたが、ロケの中で神がかり的なものを感じることはありましたか?

武田梨奈さん
その話をクランクアップの日に皆さんとしていたんですけど、青山(フォール勝ち)さんは美保神社で撮影祈願して、それ以降急激に仕事が増えたと仰っていました。凄く縁起がいい場所だって。

私も考えたんですけど、やっぱりこの映画自体が、作る前に想像していたものと大きく変化しました。短編が長編になり、その長編が東京でも映画館で公開されることになって、海外の映画祭にも呼んでいただけた。予想外のことが沢山あったので、やっぱり味方についてくれているのかなって。そういった意味では力を頂いてたのかもしれませんね。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

―――― ストーリーとしても、この男女二人の憑き物が落ちたように感じます。そういう意味でも何かこの映画は運を引き寄せてくれる映画、観るとみんな幸せになれるようにも思います。

武田梨奈さん
本当にそういう映画になってくれたらいいなと思います!

―――― 短編から長編に変更になっていったわけですが、結末は当初の想定と同じ結末だったのですか?

武田梨奈さん
実は最後のシーンで毎熊さんのセリフがアドリブなんです。

監督と毎熊さんが話し合って決めていたので、ノリコ的には自分の想像していたリアクションを超えたというか、リアリティのあるシーンになりました。

―――― ノボルは借金さえしなければ意外と真面目で、それにちゃんと付き添って行ったノリコもキャバ譲でありつつ意外とノボルをきちんと守ろうとしています。

武田梨奈さん
そうですね、尽くしています。

―――― その二人の関係が見事にまとまってきて、非常にいい映画だと思いました。
キャバ嬢役も板に合っていたと感じましたが(笑)、演技の際、意識したところはございますか?

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』ノリコ

武田梨奈さん
良かった(笑)。
以前にもキャバ嬢の役やらせてもらったことがあるんですけど、その時はキャバクラでのシーンもあったので見せやすかったんですが、今回は車中の会話だけで、キャバ嬢にどれだけプライドを持っているのかを伝えなければいけませんでした。

だから、実際にキャバクラで働いていた方に、どういう気持ちで仕事に臨んでいるのか色々聞かせていただいたら、やっぱり普通の女性よりも凄く美意識が高くてプロ意識が高いと感じたんです。少しでも髪の毛の根本が黒くなったり、ネイルが剥がれたりしたらすぐにサロンに行って直すそうです。それぐらいプロ意識が高いとお聞きしたので、本当に指先までキャバ嬢でいようと思いました。

―――― だから、プッチンプリンじゃダメなわけですね(笑)。
途中でノボルがお婆ちゃんにノリコを紹介すると言った時に躊躇する理由も結局はそこなんですね、美意識に基づいていると。

武田梨奈さん
はい、「お婆ちゃんに会うから髪の毛直したい!」って(笑)。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』ノリコ ノボル

―――― そして、別のシーンでは空手の技かもしれませんが、技をキメていらっしゃいました。

武田梨奈さん
元々の台本では、アクションシーンとして後ろ回し蹴りやってAを倒し、次はBを倒してって感じだったんですけど、キャバ嬢ノリコなのにそこで急に格闘家が出て来たら、物語自体が変わってしまうと思ったんです。急に人間味のない現実味のないシーンになってしまうので、監督とお話し、見せ方を変えました。

あくまでも普通の女の子だったらどうするかを意識したので今までと違った蹴りが見られると思います(笑)

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

―――― そして、海のシーンですが、非常に寒いし、一度きりのチャンスだったと毎熊さんからも伺いました。武田さんはどういう意気込みで挑みましたか?

武田梨奈さん
凄く緊張感がありました。

一回しか出来ないですし、リハーサルをやるはずだったんですけど、日が落ちてきてたので今撮らなきゃ撮れないってなって、時間との戦いでもありました。何が起きるか分からない中だったので、アドリブが活きたシーンでもありました。

―――― アドリブがしっくりと馴染んでいるのも、監督とのコミュニケーションがとても円滑に進んでいるからなのですね。

武田梨奈さん
毎晩、撮影が終わった後にみんなでお食事する機会があったので、監督に「このシーンはどうしますか?」と、コミュニケーションを取りながら進めていました。撮影入る前にはリハーサルもあったので、それにも助けられました。

これまでの映画では本読みをすることはあっても、実際に動いてリハーサルをすることは私はあまり経験がありませんでした。毎熊さんもお会いするのは2回目なのですが、実際にガッツリお芝居をするのは初めてだったので、リハーサルがあったお陰でより信頼感が生まれたと思います。

―――― 毎熊さんも同じことを仰っていました!一番印象に残ったのはどのシーンですか?

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』ノリコ ノボル

武田梨奈さん
現場での個人的な思い出になってしまうのですが、車に乗って二人で会話をしている最初の方のシーンです。

車のシーンはどんな映画にも多くあると思うんですけど、通常の撮影はカメラマンさんが一人乗って、照明さんが乗って、後ろに録音部さんが隠れて乗って、モニターが別の車にある感じで車を引きながら撮ったりするんです。今回は、私と毎熊さんの二人だけ。カメラとマイクがそのまま置いてあって、「よーい、スタート!」もないんです。自分たちで始まりと終わりを判断するという特殊な撮影でした。

―――― 車の場合は、あまり大きなカメラは置けないですよね?

武田梨奈さん
そうですね、小さめなカメラでした。だから、本当に撮れているかも分からなかくて、後々監督がチェックをしてみて無事OKを出してくれました。
結果的には、そのお陰で自然に出来たというか、本当に二人だけの空間だから、あのシーンが出来たのかなって思います。

―――― 出だしから、二人が喧嘩をしても別れるようには見えないんです。そういう意味で安心感がある二人に見えるというか、感覚的なのですが非常に親近感をもって見ることができました。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』ノリコ ノボル

武田梨奈さん
どっちも好きなのは凄く伝わってくるので、ただ多分どっちも大人になりきれていないだけ。そういう関係性が見えていたなら嬉しいです。

―――― ノボルとノリコが二人である場所へ訪れた際、期待外れとなった後のシーンでは、ノリコのあの怒り方、頭の血の上がり方がとても女性らしくて、逆に魅力的でした。

武田梨奈さん
多分、ノリコ的には、何で連れて来られたのか分からないし、振り回されているし、お腹も空いているのでイライラする部分もあるけど、我慢して我慢して、ノボルの為に一緒に考えてアドバイスをしているのに、褒めてくれるどころか、貶(けな)されるっていう。そういうことが積み重なって、もうあそこで“プッチン”でした(笑)。

ノリコはきっと甘えたいし、褒められたいし、好きって言ってもらいたい。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

―――― もし、武田さんがノリコだったら、この展開はいかがですか?

武田梨奈さん
私だったらずっとイライラしていると思います(笑)

まず、ご飯を食べさせてくれなかったら、別行動するかもしれないです(笑)。
だから、ノリ子は相当尽くせる子なんだな、ピュアな子なんだなと思いました。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』ノリコ ノボル

―――― 続いて、共演者の青山フォール勝ち(ネルソンズ)さんについてお聞かせください。
素の表情でいながらも相手を威圧してくるなど、本格的な演技だと感じましたが、武田さんから見た印象はいかがでしたか?

武田梨奈さん
素敵でした。

もちろん、伝統を守るための発言でもあるんですけど、お婆ちゃんのことをとても大切にしていることも感じられました。お婆ちゃん想いで町の伝統を大切にする素敵な方だなと思いました。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』ノリコ ノボル 青山フォール勝ち

―――― 改めて、武田さんにとって毎熊さんはどんな共演者でしたか?

武田梨奈さん
凄く安心感のある方でした。

前回は一日だけの共演だったのでそんなにお話出来なかったんですが、たまたま共通の知り合いが何人かいて、(毎熊さんが)私の弟ともご飯食べたことがあったみたいで。(※武田梨奈さんの弟・武田一馬さんも俳優として活躍中。)

毎熊さんが「ワカコ酒」の監督とも仲が良くてご飯に行ったりもしていて、その集まりで私の弟も一緒にご飯を食べたみたいで、そういうのもあって意外と共通の会話はしました。

今回はガッツリだけど、とは言っても三日間じゃないですか。なんですけど本当に昔から知ってるぐらいの安心感のある方です。あと、凄く優しいです。優し過ぎて大丈夫かな?と思うぐらい優しい方です。

映画 いざなぎ暮れた。

―――― 他の作品で共演されているキャストの方々からも同じようなお話を聞いています。

武田梨奈さん
私が過去に観ていた毎熊さんの出演作品が怖い感じの役が多かったので、やっぱりそういうイメージがどこかあったんです。もう真逆というか、凄いニコニコされていますし、イライラした瞬間を見たことがないので、見てみたいぐらいです(笑)。

―――― 本当にゆっくりお話されて、演技をされている毎熊さんとは全然違いますよね。
女優としての今後についてお聞きします。空手家の側面もお持ちですが、そのイメージよりも俳優・女優としての姿が表に出てきているように感じています。そういう意味では、今後どういう武田梨奈さんでありたいと思われているのでしょうか?

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

武田梨奈さん
映画やお芝居を通じてものづくりをしていきたいと思っています。アクション映画も作っていきたいと思っているんですけど、中々今は機会がないんです。

去年、韓国で行われたアクション業界が集まる映画祭の国際会議に出席し、そこでも色々なお話がありました。日本のアクションは時代劇や忍者、現代劇だったら喧嘩アクションがあると思うんですけど、空手を題材にしたアクションが今の時代ほとんどないんです。
韓国はテコンドーのアクションがあるし、香港だったらカンフー、フィリピンだったらカリ、インドネシアだったらシラット…。「各国でそれぞれの武術をモチーフにしたアクション映画があるし、日本には空手があるのにもったいない。それを出来るのはお前だけだ」って言ってくださったんです。

確かに私が映画にどっぷり浸からせてもらったきっかけが『ハイキック・ガール!』(西冬彦監督)という空手を題材にした映画だったので、「これは私がやらなきゃ!」って今は凄く思っています。

アクション全盛期、志穂美悦子さん、千葉真一さん、倉田保昭さんなど沢山いらした当時のように、自分でも色々行動に移していき、アクションを盛り上げていきたいと思っています。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

「アクションを盛り上げていきたい」武田梨奈さん

―――― ベトナムを代表する女優のゴー・タイン・バンさんは、ベトナム興収第1位の映画『ハイ・フォン』でアクションを披露されている一方で、プロデューサーとしてもヒット作を生み出しています。武田さんもアクションも含めて、空手家としてのプラスの部分を取り入れながら、日本だけに留まらずグローバルを見据えていこうというお話ですね。最後に映画ファンに向けてメッセージをお願いします。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

武田梨奈さん
東京からやって来た、大人になりきれていない、自分のことしか考えられない二人が、この神秘的な町に来て、静かな町で、なぜか二人がワチャワチャ騒いでいる。そのアンバランスなところから始まる映画ですけど、観終わった後に、なぜか二人がこの町に相応しくなっていくので、それが面白いと思います。

観終った後に何か一つ持って帰ってもらえるような映画になっているので、是非幅広い世代の方に観ていただけたらと思います。

武田梨奈 映画『いざなぎ暮れた。』

―――― ありがとうございました!

■予告動画

■公式HP:izanagi-kureta.com/
■キャスト
毎熊克哉 武田梨奈 青山フォール勝ち(ネルソンズ)岸健之助(ネルソンズ)和田まんじゅう(ネルソンズ)奥村隼也 山口提樹(メンバー)潮 圭太(メンバー)どさけん 江西あきよし 大皷長次 蒼央 小池澄子
■スタッフ
脚本・監督・編集:笠木 望
撮影監督:原俊介
音楽:栗谷和代
録音:田中秀樹
ヘアメイク・衣装:長野一浩
協力:吉本興業 あなたの街に住みますプロジェクト 松江市 松江観光協会 美保関町支部 松江観光協会 たまつくらふと 松江フィルムコミッション協議会 大山隠岐国立公園満喫プロジェクト 島根半島東部協議会 美保関地域観光振興協議会

製作:「いざなぎ暮れた。」製作委員会
制作:レフトハイ 配給・宣伝:吉本興業
©2018 「いざなぎ暮れた。」製作委員会

2020年2月21(金)島根県・東宝5で先行上映。
同年3月20日(金)東京・テアトル新宿にて公開。
画像,いざなぎ暮れた。

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