映画『地獄少女』Blu-ray&DVDリリース記念!白石晃士監督インタビュー

映画『地獄少女』白石晃士監督
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映画『地獄少女』Blu-ray&DVDリリース記念!
白石晃士監督インタビュー

原作は2005年にアニメからスタートし、アニメは4期にわたってロング放映。現在でも遊技機で新作が登場するなど、根強い人気を誇る「地獄少女」が白石晃士監督×玉城ティナ主演により映画化され、昨年11月に公開されました。そして、本日5月8日(金)から待望のBlu-ray&DVD発売、同時にレンタルがスタートしました!

今回は、『貞子 vs 伽椰子』『不能犯』で唯一無二の世界観を確立してきた白石監督に、ズバリ映画化する上でのポイントや圧倒的な存在感を放つ玉城ティナさんの魅力などを伺い、監督の世界観に切り込みました!

映画『地獄少女』白石晃士監督

白石晃士監督

ズバリ映画化のポイント!

―――― 今作の『地獄少女』はアニメ、コミックそして舞台まで広がっている作品です。人気作品の映画化に当たって、特に映画化という点で力を入れたポイントを教えて下さい。

映画『地獄少女』白石晃士監督

白石晃士監督
閻魔あい(役:玉城ティナさん)と三藁(さんわら)のキャラクター(骨女役:橋本マナミさん、一目連役:楽駆さん、輪入道役:麿赤兒さん)、その大事な部分をしっかりと実写の映像にすることですかね。
実写にすることで変えなければならない部分とか、失ってしまう部分というのはどうしても出てきます。2Dのアニメーションが実写になる訳なので絶対に変わってしまう。その上で、大事な部分は何なのかを見極めるところですかね。

特に、閻魔あいで言うと、原作ではもっと幼い少女な訳なので、それを玉城さんが演じることでの違和感は、原作ファンからするとどうしても感じてしまうと思います。でも、閻魔あいは、持っている神秘性とか、微妙に情感というか感情を漂わせるけど、やることはやる(笑)。“地獄には流しますよ”っていう怖さみたいなものが、ビジュアル一発で“バッ”と感じられる、そういう人をどうしてもキャスティングしたくて玉城さんに行き着きました。

―――― 作品毎に難しさは違うと思うのですが、いわゆる実写に変換可能かどうか、その可否のポイントはどの辺りなのでしょうか?

映画『地獄少女』白石晃士監督

白石晃士監督
小説とアニメーション、舞台もかなと思うんですけど、“抽象性の度合い”と言えば凄く近い表現になるかなと思います。

だから、作品にとって一番大事な部分がその“抽象性”によって保たれている場合は、ちょっと実写にするのは難しいんじゃないかって思うことが多い。要は、“抽象性”をそのまま実写にしないと難しい場合は、ハリウッドだったらCGを駆使したり、お金をかけた色んなやり方でやれなくはないと思うんですけど、日本だとそこまでお金をかけられないので、もうちょっと生っぽくして、リアリティーな表現をしても大丈夫なものでないと、中々変換し辛いなっていうのがあります。

特に、漫画・アニメーションは“抽象性”が高くて、しかもビジュアルでイメージがついてしまっているものなので、それを実写にする時点で物凄くイメージが変わってしまう。だからと言って、なるべくそっくりになるように実写化すれば面白くなるとも限らないというか、むしろ実写にすることで気持ち悪くなったりとか(笑)。

舞台を実写にした「キャッツ」みたいな作品は、おそらく舞台のままなんでしょうけど、“ホント気持ち悪いな”みたいな変な要素が出て来たりするので。表現の違うものでやるとそういうことがどうしても出て来てしまうので、その辺に気を付けないといけないのでその見極めですね。“抽象性”に実写のリアリティーな部分を足して、作品の根底が崩れないかどうか。

―――― アニメが、乾燥感、空虚感、誰のものでもなく自分のものに出来るような、生の感覚がない所がその良さだと聞き及んだことがあります。
しっかりとした個性を持ちながら、玉城さんであり閻魔あいであるところが受け入れられる。非常に微妙な部分だとは思いますが、ピッタリだったということですね。

画像,地獄少女

白石晃士監督
玉城さんぐらいに美貌一発、あるいは所作とか立ち姿一発でちゃんと神秘性・ミステリアス性が感じられる人はほとんど居ないので、本当に玉城さんに辿り着くまでは凄く悩みました。

他のキャスト候補を色々と検討していて「でもねぇー」みたいな感覚を自分もプロデューサーも感じていて、「どうしましょうか?」みたいな感じでした。
最初は子役みたいな、本当に原作に近いような年齢の人とか、それぐらいの年齢に見える人も検討してたんです。やっぱりあのビジュアル一発での強さ、凄く長く生きてる。生きてると言っていいか分からないですけど、長く世界を見てきている存在ですから、パッと見て「あっ、この実年齢だね」って思わせちゃダメっていうか、パッと見たら「あっ、これは普通の子供じゃなくて、大人なんだけど外見は子供なんだね」みたいに思わせる。それぐらいの背景を感じさせないといけないので、それがやっぱり普通の子役だとちょっと無理だという結論には達しました。

―――― 原作に近い年齢のキャストさんも候補として検討した上で、玉城さんに辿り着いていたのですね。
物語は導入部分がありそこから本格的に展開していく訳ですけど、確かこの流れは原作にはないものですよね?原案の“わたなべひろし”さんとはどんなやり取りをされたのですか?

白石晃士監督
そうですね、原作にはないですね。
アニメを拝見して私の方で考えて、最終的にわたなべさんに確認していただく作業を何度か繰り返しました。

“たまたま”美女が

―――― 作品の世界観にとても入り易かったです。
ちなみに、本作も『不能犯』も白石監督の作品には“美女”が出演されています。“美女”と“オカルト”の共通点は監督の言葉にしていただくとどういう表現になりますか?(笑)

白石晃士監督
あえて“美女”を揃えてるつもりはないんですけど、やっぱり映画ですから凝縮した魅力が詰まってないといけないので、やはり“パッ”と見で、動いて喋ってもらって、魅力的な人を集めた結果、“たまたま”そういう風になっている(笑)。そういう風にならざるを得ないと言いますか。それは女優さんだってそうですけど、男性の俳優さんたちも皆さん“魅力”っていう点で集めた感じはあります。

―――― 美人な人、整っていらっしゃる方々の怒りの形相や、喜怒哀楽を表さない表情がメチャメチャ染みてくる。それが見ている側に恐怖を感じさせることもあるのではないかと思うんです。知らず知らずのうちに監督も感じていらっしゃるんじゃないですか?

白石晃士監督
今回で言えば、玉城さんはほぼ感情を表に出さないキャラクターではあるんですけど、ただ本当に微妙な目線の動きとか、ちょっとした短い言葉とか、所作とかで「あっ、実はこういうこと考えてるんじゃないか!?」っていうのをお客さんに感じさせるところは、本当に玉城さんが素晴らしく表現されていたと思います。

画像,地獄少女

玉城ティナの魅力

―――― 本当に素晴らしい女優さんなのだと思いますが、玉城さんの魅力を監督からお伝えいただくとすれば、どういう風になりますか?

映画『地獄少女』白石晃士監督

白石晃士監督
やはり見た目に壮絶な美しさがあるので、観る人がそこに色んなイメージを重ね易いのはあると思います。喋ってみると色々な発見があるんですけど、美しさによって一見怖い人なのかなとも思えるし、でも喋ると可愛らしいところもあるし、よく笑ったりするところもあったり、親しみ易い感じもあったりするし、そういう魅力がある。

『貞子vs伽椰子』(2016年)にも出演してもらったんですけど、その時よりも物凄く役者として本当に素晴らしい存在になられて、近年お芝居が素晴らしいなと思います。

「どうしてそんなに良くなったんですか?」みたいな感じで聞いたら、自分ではそんなに意識してないみたいで、そこがまた凄いなと思いました。役者として信頼出来るし、本当に現場のスタッフ、監督、作品に対して凄く誠実に取り組んでくれる。本当にギリギリまでというか、限界まで力いっぱい臨んでくれているのを凄く感じて、玉城さんの仕事への姿勢に私はいつも心を打たれるなっていう風に思います。

森七菜&仁村紗和、涙の…

―――― 遥役を演じた仁村紗和さんですけど、迫真の役というか、玉城さんが“静”であれば仁村さんが“動”のような、特にビンタが…(笑)

白石晃士監督
突然のビンタ(爆笑)

映画『地獄少女』白石晃士監督

―――― 美保役の森七菜さんも本当に叩かれたんじゃないかなと思って観ていました。

白石晃士監督
あれは一応、軽くは当たっていますね。

―――― 演技から迫力が伝わって来て、演技に見えなかったです。まるで魔鬼(役:藤田富さん)に洗脳されているかのような。仁村さんの印象や魅力については、いかがでしょうか?

白石晃士監督
容貌の個性的な美しさがあって、大人びた雰囲気というか、あと、凛々しい感じですよね。本人は凛々しいところもあるけどおっとりした感じのところもあって、当然演じた役とは全然違うんですけど、あの容貌から感じるワイルドさみたいなものをちゃんと役者として演じていただけて。目とか眉とかキリッとした感じ、目をむいた感じとか怖くなるんですよね。本当に怒りをストレートに表現してくれて、森さんにしっかりぶつかって行って良かったなと思います(笑)。
2人が争っちゃうシーンは、お互い精神的にストレスを感じたみたいで、俺は見てなかったですけど終わってから2人で泣いて抱き合っていたらしいです。

画像,地獄少女

―――― 美保は本当に泣いてるって感じました。

白石晃士監督
勿論、本当に泣いてます。
だから、あのシーンの前に「監督!この脚本本当に酷いですね」って(爆笑)
「こんなシーンよく…」みたいな感じで、恨みがましく、「キツイです」みたいな感じに言われました。

母性をくすぐる男・藤田富

―――― そして、魔鬼役の藤田富さん。どちらかと言うと玉城さんや他の妖怪たちの方がよりダークサイドにいる人間なのに、むしろ魔鬼の方が目の暗さや俯き加減で、本当にこの漢字の通り悪魔に見えてきました。その辺りが良いコントラストと言いますか、本当の悪魔はこういうものなんだ、みたいなところが表現されていたと思います。藤田さんについての印象はいかがですか?

地獄少女

白石晃士監督
藤田君は格好良いんですけど、愛嬌があって、格好良いと同時に可愛らしいっていう雰囲気もあって。多分女の子は守ってあげたくなるというか、母性をくすぐられるみたいな雰囲気を本人がちょっと持っているので、仕事には真面目なんですけど、ちょっと天然なところがあったりとか(笑)、それも可愛らしかったりしますし。

魔鬼は凄く恐ろしいことをやろうとしている存在なんですけど、周りの人が手伝ってあげたくなるとか、母性本能をくすぐられるみたいな。人間臭さみたいなところが魔鬼にはあって欲しかったので、物語の構造としては、最終的な敵、ラスボスみたいなものではあるんですけど、別にこの人は悪い人ではないんだっていう。彼なりの理想、良い世界を求めて大変なことをしでかそうとはしているんだけど、根本にあるのは純粋な想いなんだって。決して悪い人だとは思ってないし、藤田くんに対しても、「彼(魔鬼)は悪い人じゃないから。気持ちが純粋過ぎてこういう事をやっているだけなんだよ」っていう風に伝えました。藤田君はそれを最初から凄く理解してやってくれてました。

―――― 藤田さんもスゴイ!
ところで、地獄を表現していく上で要になるVFXの作り込みは村上優悦さんが担当されたのだと思いますが、早苗(役:大場美奈さん)が地獄に落ちた時のシーンも気持ち悪かったです(笑)。呆気にとられるというか、圧倒的というかスゴイと思ったんですけど、村上さんとはどういう形で作られたのですか?

白石晃士監督
基本的な内容は私が考えて、CGでどれだけ表現が出来るのかは中々分らないので、その辺を村上さんと詰めていきながら、「こういうことだったら出来るのかな!?」っていうのを模索してああいう形になっていきました。何を造形物にして、何をCGにして、何の素材を撮って、何をフルCGにするかみたいなことを話して、その辺のバランスを考えながら、「じゃ、こういう感じだったら面白いシーンになるね」って話し合いながら作っていった感じです。

地獄少女

―――― 実際にはCGなどを大まかに作って、それを監督が映像で確認をしながら手を入れて細かく作り込んでいくような作業になるんですか?

白石晃士監督
そうですね。最初は編集である程度のタイミングを作って、「こんな感じで」ってお渡しして、それをCGの方で作ってきて、それを見て打ち合わせをして「ここをもうちょっと」みたいな話をして。私はちょっとしつこいので(笑)、繰り返し繰り返し、修正をお願いして、ああいう形になっていきました。

間違ってしまう人たちの物語

―――― 最後に見所を含めて、監督からメッセージをお願いします。

地獄少女

白石晃士監督
玉城さんが演じる閻魔あいの恐ろしさと優しさみたいなものを感じつつ、凄く普通の女の子である森さんが演じている美保というキャラクターがどんな風になっていくかを観ていただきたいです。

作品を通して、人間側は皆間違いを起こしてしまうキャラクターばっかりなんですけど、どうしても間違ってしまう人たちとか、間違わざるを得ない人たちっていうのがこの世には絶対いると思うんです。そういう人たちを根本的な所では否定したくないという気持ちで作ったので、間違ってしまう人たちの物語を観ていただけたらなって思います。

映画『地獄少女』白石晃士監督

―――― 白石監督、ありがとうございました!

『地獄少女』Blu-ray&DVD発売、レンタル開始中

地獄少女

Blu-ray:\4,700(税別) DVD:\3,800(税別)
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:https://gaga.ne.jp/jigokushoujo-movie/dvd/
予告編

(c)地獄少女プロジェクト/2019映画『地獄少女』製作委員会

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