
映画『三大怪獣グルメ』
乃木坂46 吉田綾乃クリスティーさん【インタビュー】
「シン・ゴジラ」のヤシオリ作戦を超える秘策その名も「海鮮丼作戦」、怪獣グルメが地球と世界食糧危機を救う!など、斬新な宣伝文句をぶち上げている映画『三大怪獣グルメ』が6月6日(土)から公開です。
本作は、「いかレスラー」「地球防衛未亡人」などバカ映画一直線の日本映画界の異端児・河崎実監督が、構想43年をかけた禁断の衝撃作。
今回は、本作のヒロインで政府が組織するシーフード怪獣攻撃部隊SMAT(スマット)メンバーの星山奈々役を演じた乃木坂46の吉田綾乃クリスティーさんにお話を伺いました!

星山奈々役:乃木坂46 吉田綾乃クリスティーさん
特撮で映画初ヒロイン!
―――― この映画のキャスティングに関して、「なぜ吉田?」と思う人もいるかもしれませんが、とオフィシャルブログでコメントされていました。改めて、お話をいただいた時の感想と、作品に臨んだ時のお気持ちについて教えてください。
吉田綾乃クリスティーさん
本当にブログに書いたフレーズ通りで、マネージャーさんに「チョイチョイ」と呼ばれて、怒られるのかな?と思って。でも“全然思い当たる節がないな”って思いながら対面したら、「映画が決まりました。この期間に撮ります」と。
今考えると、凄い失礼なことを考えていたと思うんですけど“それ、私で当ってますか?”とか思ったり、不思議な感じでした。
それと、今まで舞台とかをやらせていただいていたので「舞台とかじゃないんだ。映画かぁ!?しかもヒロインか!」みたいな感じで。ジャンルとしても好きな特撮だったから、日が経つにつれて“頑張ろう!!”みたいな前向きな感じになっていきました。
―――― 作品から吉田さんが全力で挑んでいることが伝わってきましたし、映画は“バカ映画”と謳っていますが、決して奈々は単なるおバカキャラではありません。
吉田綾乃クリスティーさん
そうですね。メチャクチャ賢いというか。
―――― ですよね、芯の強い人だなって感じました。演じてみて奈々はどんなキャラクターだと思いましたか?
吉田綾乃クリスティーさん
奈々ちゃんは本当に仕事熱心で、食べることが凄い好きな子。
ご飯を食べているシーンがチョコチョコあるんですけど、本当にその時は仕事のことを置いてご飯をいっぱい食べる、みたいな子で、可愛いところもあるんだなみたいな。
―――― 吉田さんご自身は食べることはお好きなのですか?
吉田綾乃クリスティーさん
食べるのは好きですね。奈々ちゃんみたいに色んなものを食べたいとかじゃなくて、同じものしか食べない。
―――― 嫌いな食べ物もある??
吉田綾乃クリスティーさん
メチャメチャ激しいです。ハマったらそれしか食べないタイプなので。
―――― ちなみに、海鮮丼はお好きですか?
吉田綾乃クリスティーさん
…
生ものがあんまり。
―――― エーッ!生ものダメですか(笑)、ウニとかもダメなんですかね。監督から「残念だなぁ」なんて言われませんでした?(笑)
吉田綾乃クリスティーさん
(笑)
それは言われてないです。
―――― 演じている皆さんは真剣だったと思いますが、コミカルな作品でもあります。撮影現場の雰囲気も楽しかったのではないでしょうか?
吉田綾乃クリスティーさん
周りの人達は凄く演技経験が豊富な方ばっかりだったので、私はもうひたすらついて行くみたいな。その中では多分ダントツに経験が少ないから、とりあえず色々見て、取り入れられるところは取り入れようという意識がずっとありました。居やすい現場でした、緊張とかもほぐしてくれたりとかしました。
―――― 植田さんがギャグを披露してくださるなんてことも!?(笑)
吉田綾乃クリスティーさん
(笑)
ちょこちょこ話かけていただいたりとか、笑わせてくれたりとかしました。
―――― 演技の中では、芯の強さが全面に出ていましたし、女性らしさ、ヒロインとしての華も感じることが出来ました。
吉田綾乃クリスティーさん
そうですね。ギャップが奈々ちゃんには凄いあると思って、仕事モードの時とオフの時みたいな。
―――― 劇中で「食べる時間ぐらいいいじゃないの!」って言ってましたもんね(笑)
吉田綾乃クリスティーさん
ブラック企業みたいな(笑)
―――― 雄太(役:植田さん)も「そうですよ」と言ってくれればいいのに(笑)。
植田さんも舞台中心に沢山出演されていらっしゃいますよね。
吉田綾乃クリスティーさん
本当に私以外の3人の方は舞台とかやられている方ばっかりだったので。
―――― 植田さんとは演技について意識合わせはされましたか?
吉田綾乃クリスティーさん
どちらかと言えば監督とありました。
「ここどういう感じで言ったらいいですか?」とか、自分で考えてはいるんですけど、納得出来ない時に「(自分の演技が)ちょっと違うんですけど、どうしたらいいですか?」みたいな。
―――― 監督には当然イメージがある訳ですよね?
吉田綾乃クリスティーさん
あるんじゃないかな…あると思います(笑)。
―――― 一番ギャップが激しかったシーンはどのシーンですか?
吉田綾乃クリスティーさん
ギャップというか難しかったのは、複雑な表情で立ち去るところです。
あそこは自分の中で解決しきれなくて「ここはこういう感じで立ち去ってね」みたいに監督から言われて、“ああ、そうか、そうすればいいんだ”みたいなのはありました。
新実君(役:横井翔二郎さん)とバッタリ出会って、田沼君(役:植田圭輔さん)のことをバッーって言われて、そのままご飯に出掛けちゃう、みたいな中盤のシーンです。
―――― 気持ちの整理がつかいない感じ?
吉田綾乃クリスティーさん
そうですね。
お気に入りは大声で叫ぶシーン!
―――― 逆に、一番好きなシーンはどこですか?
吉田綾乃クリスティーさん
「バカ野郎!」って大声で叫ぶところです。
そんなに大声出さないじゃないですか、普段。「おーい!」とかならあるけど「バカ野郎!!」みたいには叫ばないから、普段の自分の生活と違うことが出来る時ってワクワクするじゃないですか。個人的にはそこが凄く楽しかったです。
こんな道端で叫んでる!みたいな(笑)
―――― 普段と違う経験がワクワクするということですが、普段はステージで歌ったり踊ったりされています。今回は俳優として映像で自分を表現されたと思いますが、いかがでしたか?映画の面白さなどは感じましたか?
吉田綾乃クリスティーさん
舞台とかの生ものとは違う難しさがあるなっていうのを一番感じて。
映像って角度とかを変えながら何回も同じシーンを撮り直すじゃないですか。そういうのも難しかったし、ゲシュタルト崩壊みたいなのも経験したんです。“ここ何て言えばいいんだっけ”みたいな。
カメラだから“その人しか抜きません”みたいなことも結構あるじゃないですか。舞台だったら“好きな人を好きなように見てください”みたいな感じだけど、映像ってそういう訳にはいかないじゃないですか。だから、変に気が抜けないというか、どの仕事も気を抜いてはいないんですけど。なんだろうな、スゴイ難しかったです…。
※ゲシュタルト崩壊:全体性を持ったまとまりのある構造から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象
―――― カットというか、画像の中に入る自分がいて、前面に出てる人もいれば後ろに映ってる人もいます。
吉田綾乃クリスティーさん
ボヤけている時って、どうしたらいいんだろう?っていうのもありました。
でも、やっぱり楽しいですね。
―――― 台本に書いてある台詞がある中で、あえて裏設定なども意識されたのでしょうか?
吉田綾乃クリスティーさん
個人的に感じたのは、奈々ちゃんは田沼君を好きなんだなみたいなのは思っていました。彦馬さん(役:安里勇哉さん)が好きなのかなってずっと思っていたんですけど、“でも田沼くんだな”って途中から思うようになって、そこから自分の中でちょっとした意識的なところで変わってきたりとかはありました。
―――― 田沼君が食糧危機のために開発をしたというシーンの辺りで、奈々ちゃんのちょっとした変化を感じました。コミカルな映画なのに、意外とシリアスというか真面目な話題になりますね。
吉田綾乃クリスティーさん
深いところを意外なところで考えさせられるとかもあったりして、ただ面白いだけじゃないなって思っています。
京アニ「日常」や「仮面ライダー」が好き!
―――― 皆さんの演技も真剣そのものでしたもんね。
今回は特撮でありコメディでしたが、他にもホラーやファンタジーやロマンスなど色々なジャンルがあります。今後どんな作品に出演されたいですか?
吉田綾乃クリスティーさん
今、一番挑戦したいのはブッ飛んだ感じの、この作品とはまた違うコメディ系で、良くも悪くも場の空気が読めないみたいな作品・人物をやりたいです。
―――― 自分たちの世界でワチャワチャやっているような。これまで吉田さんが観た作品の中で類似する作品があるとしたら?
吉田綾乃クリスティーさん
類似というか、アニメなんですけど京都アニメーションの「日常」ですかね。
女子高生がメインの作品なんですけど、メチャクチャ面白くて。凄い天才的な女の子がいてその子がロボットを作って、友達はスゴイブッ飛んでたり、おバカというか。そういうコメディタッチが好きです。
―――― 声優さんとしての出演にも期待しております!最近、観た映画の中でオススメの映画はありますか?
吉田綾乃クリスティーさん
映画ですか…「仮面ライダー」しか観ない…。とにかく「仮面ライダー」が好きです。
―――― 変身するところがお好きなんですか??(笑)
吉田綾乃クリスティーさん
仮面ライダーが存在する意味みたいな(笑)。
―――― ヒーローが地球を救うとかですかね。本作もピッタリと言えばピッタリなんですね。
吉田綾乃クリスティーさん
やりたいジャンルの一つではありました。こういう闘う系!
―――― 「仮面ライダー」出演も楽しみにしています!
吉田綾乃クリスティーさん
やられる人をやりたいんですよ、私(笑)
―――― 今回は、植田さんとのかけ合いを見てると“特撮ものを見てるなぁ”という感じを受けました。ヒーローに対して、ちょっと突っかかっていくヒロインというか、イメージ通りのヒロインでした。
吉田綾乃クリスティーさん
本当ですか。わぁ、それは嬉しい!
―――― 彦馬さん(役:安里さん)のラストは呆気なさ過ぎて笑いを誘いました(笑)
吉田綾乃クリスティーさん
自業自得と言えば、そうなんですけど。
―――― ウケた、面白いと思ったシーンってありますか?
吉田綾乃クリスティーさん
自分が出てないシーンでもいいですか?
完成品観て個人的に面白いなと思っちゃったのが、スマット(シーフード怪獣攻撃部隊「SMAT」)の4人が強そうな車に乗ってバズーカを構えているところ。個人的に凄い好きで「ああ、特撮だなぁ」みたいな。
―――― (笑)本当にそう思いました?
吉田綾乃クリスティーさん
思いました(笑)
個人的に好きです。
参考:怪獣グルメが地球と世界食糧危機を救う映画『三大怪獣グルメ』作品情報
乃木坂46吉田綾乃クリスティーからファンにメッセージ!
―――― 最後に乃木坂ファンの方を含め、この映画を楽しみに待っているファンに向けてメッセージをお願いします。
吉田綾乃クリスティーさん
タイトルの『三大怪獣グルメ』からして「ん?」みたいな。
初見の人は「怪獣グルメってどういうこと?」みたいな。ビジュアルにも後ろに3体、タコとカニとイカがいて。普通に倒して終わりかと思いきや、食べちゃうっていう凄い面白い展開だなって思います。
ただ笑いだけじゃない所もあったり、ちゃんと真面目な所もあるから、色んな楽しみ方が出来ると思います。それこそ若い人に限らずお父さんお母さん世代の人が観ても懐かしさを感じる部分もあったりすると思うし、色んな人に楽しんでもらえる内容になったのではないかなと思います。
―――― 乃木坂のメンバーの皆さんも楽しみにされているのではないでしょうか!?
吉田綾乃クリスティーさん
メンバーが「面白そう!」って言ってくれるのが凄く嬉しくて、同世代の女の子とかはこういうのを好きっていう人があまりいないイメージがあって、男の人がこういう怪獣系とか好きなイメージがあったから、それはスゴイ嬉しかったです。
私が出てる出てない関係なく観たい!とか、作品が面白そうだから観てみたい!って言ってもらったりして、それが個人的には凄く嬉しかったです。
―――― 続編では吉田さんが怪獣に変身して倒される!?なんて展開にも期待しております!ありがとうございました!
プレゼントキャンペーン!
吉田綾乃クリスティーさんの直筆サイン入りポストカードを5名様にプレゼント!
公開初日からスタートします!
【キャンペーン期間】
6/6(土) ~
※詳細は公開時にスタートするWEBティーチインに掲載します。WEBティーチインページでは、映画『三大怪獣グルメ』に対する質問・感想を大募集。監督やキャストの皆さんにもご回答をいただく予定ですので、お楽しみに!
映画『三大怪獣グルメ』予告動画
(C)2020 「三大怪獣グルメ」製作委員会
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