清水尋也さんインタビュー!映画『甘いお酒でうがい』岡本くん役

映画『甘いお酒でうがい』清水尋也さん

映画『甘いお酒でうがい』
清水尋也さん【インタビュー】

松雪泰子さん主演、大九明子監督の最新映画『甘いお酒でうがい』が、9月25日公開となります。

今回は松雪さん演じる“川嶋佳子(かわしまよしこ)”の生活にある変化をもたらす、ふた回り年下の岡本くん役を自然かつ愛らしく演じた清水尋也(しみず ひろや)さんにお話を伺いました。

劇中での岡本くんとはタイプこそ異なるかもしれませんが、とても誠実で素直な清水さんの魅力をたっぷりとお届けします!

映画『甘いお酒でうがい』清水尋也さん

岡本くん役の清水尋也さん

―――― 主人公の年下の恋人役としてオファーがあった際、同時に松雪さんの相手役であることもお聞きになったのでしょうか?その時はどんな気持ちでしたか?

清水尋也さん
最初に聞いた時は驚きました(笑)。聞き間違いかな、と。

本を読むと腑に落ちてくる部分が色々と出て来るんですけど、最初にサッと聞くじゃないですか。「こういうお話で、こんな人たちで、役どころとしては主演の松雪泰子さんと…」って言われて「エッ!?」って。「聞き間違いですか?」みたいな(笑)。松雪泰子さんってあの松雪泰子さんですよね?みたいな感じでした。

でも、そういう役をいただけることはとても有り難かったですね。皆が皆、そういうお話をいただけるわけではないと思うので。やらせていただくからにはより良い作品を作ろうという意識でのぞみました。

だから、最初だけ驚きましたけど、台本を読んでからはいかに良いものにしていくかだけを考えていました。僕自身、あまり恋愛において年齢には特にこだわりがない人間なので、年が上だからといってどうとかってないので、そこの飲み込みは割とすぐに出来ました。

画像,甘いお酒でうがい

―――― ご自分の性格を照らしてみても、驚きはしたけど無理な挑戦ではないし、岡本くんを演じることに集中が出来たのですね。ちなみに女性に対して年齢は気にはされないということですが、清水さん自身はどんなタイプの女性がお好きなのですか?

清水尋也さん
タイプっていうとどうなんですかね、ウ~ン。。。大人しい女性よりは、お喋りな人の方が好きかもしれないです。僕が人と喋ったりするのが凄く好きなので。身長も小さい時から大きい方だったこともあって、誰かをいじって笑いを生んだりするんですけど、大体は(リアクションが)返ってこないんです。大きいから怖いと思われるのかもしれないですけど、女の子も僕が一言ったら二で返してくるような娘だったらこっちも楽しいです。人をいじっている分、いくらいじられても怒らないんで、いじっている人間がいじられて怒ったらどうしようもないじゃないですか。だから、いじりは全然大歓迎なので、そういった風に楽しくお喋り出来る人の方がいいかもしれないです。

やっぱり一緒にいて楽しいのが一番大事だと思うんです。恋人だけではなくて友人、家族もそうですし、仕事もそうですし、楽しんでないとどうしようもないので、そこは大前提だと思って生きています。

―――― このインタビューを世の女性が見たら、今までよりリアクションをしてくれるかもしれませんね。

清水尋也さん
いえいえ、(自身が)喋らなかったらいいのに、ってよく言われていますから(笑)。

映画『甘いお酒でうがい』清水尋也さん

―――― ちなみに、楽しい女性がお好きとのことですけど、佳子さんはどうでしょうか?どんな女性として受け止められましたか?

清水尋也さん
落ち着きのある女性ですよね。

岡本くんと居る時は少し違うのかもしれないですけど、基本的に佳子さんの日常を追っていくストーリーで(完成した作品を)観た時に、(佳子さんは)落ち着いていて、物静かなイメージはあるけど、結構ユニークな部分があるんです。多分本人は意識してないけど、無意識のうちに行動に出ているちょっとした面白さ、シュールさみたいな。僕は凄くそこが好きで、そういう人って見ているだけで愛せるじゃないですか。だから“可愛いな”と純粋に思うし。

一方で、大人っぽさやその落ち着きもあって、岡本くんは一緒に居ると寄りかかれるというか、それは物理的とかではなくて気持ち的に。もちろん恋愛関係における立場はあるものの、そういう落ち着いた部分を凄く感じました。

画像,甘いお酒でうがい

―――― 大九監督はインタビューの時に「佳子さんはアクティブな女性です」と仰っていました。佳子さんのユニークさが共通しているんだと思います。

清水尋也さん
なんだかんだ毎日チャリで通勤していますからね。チャリを漕いでいる姿とか可愛らしい部分があって僕は凄く好きです。

―――― 若林ちゃんも意外と面倒見が良くて、魅力的な人です。大学の後輩とはいえ、岡本くんとしては若林ちゃんもイイなぁみたいな気持ちにはなりませんか?

清水尋也さん
イイ人ですよね。面白い人であり、それと同時に面倒な先輩みたいな感覚もありました。でも、佳子さんにとっては若林ちゃんが凄く大事な存在で。若林ちゃんも別に何か見返りを求めて気にかけているわけではなく、純粋に心から出ている行動です。佳子さんの知らないところで、(佳子さんが)ちょっとした寂しさに悩んでいる時に、ちょっとした若林ちゃんの無意識に出てくるたった一言で全部救われている部分がある。だから、佳子さんの人生において若林ちゃんって凄く大切な人ですよね。

佳子さんにとっては、若林ちゃんと岡本くんの関係性があったことも大きいんじゃないですかね。そこの繋がりは僕も見ていて気持ちがいい構図だなって、面白かったです。

画像,甘いお酒でうがい

―――― 単純に岡本くんが居るだけではなく、そこに若林ちゃんがセットだったからこそ。

清水尋也さん
そうです、全部が独立しているのではなく、そこにも繋がりがあったので、バラバラの人間なのに見ていて面白いですよね。
お昼にそばを食べに行って若林ちゃんと岡本くんで茶番をやるじゃないですか。あそこでも、それを静かに見ている佳子さん、みたいな。その構図が僕はとても好きでした。

―――― あのシーンの自然な演技は、アドリブっぽく見えました。

清水尋也さん
台本には最初の「(若林ちゃん)大丈夫ってどっちの大丈夫?」「(岡本くん)大丈夫の大丈夫です」ぐらいまでしかなかったんですけど、実際は結構長くやりました。「何食べてるの?」みたいなよく分からないセリフとか、あれも全部黒木さんのアドリブだったので楽しかったです。最終的に「(岡本くん)すみません、もういいですか?」みたいな(笑)。もういいだろうと思ったので言っただけです。

―――― 是非聞きたかったことなのですが、岡本くんと佳子さんが久しぶりに会って、佳子さんの家に行くわけです。その際に、台本上ではキスは1回だったのに4回。大九監督が「何度もやらせたのよ」と仰ってました(笑)

清水尋也さん
そうですね。ソファに座った時にキスをするとしか書いてなかったんですけど、まず入ってすぐに玄関でキスして、佳子さんが野菜を切っている時に今度は岡本くんからキスをして、みたいなことが何回かありましたね。

―――― 佳子さんとしては“なかなか会えなくてやっと会えた”みたいなところと、岡本くんとしては“なんで今日はこんなに優しいんだろう?”みたいな、その辺りの成り行きや雰囲気といったものはいかがでしたか?

画像,甘いお酒でうがい

清水尋也さん
踏切を渡って再会して「ワイン、買って来たんですよ」というシーンで、佳子さんが腕を組んでくるのですが、あの時に“可愛いな”って思いました。

そこから2人の今日はそういう“可愛い日だな”って雰囲気が出た気がします。恋人でも今日は機嫌悪いなとか今日はテンション高いな、良いことあったのかな?とかってあるじゃないですか?それと似たような感じで“今日可愛いな”みたいなものがあって、自然とその後のシーンが出来たと思います。感情において無理をすることはなかったですし、僕は凄く好きなシーンです。

―――― そうですよね。寂しさとか、安心したという思いを受け止めてくれているシーンだったと思います。その時の線路の向こう側で松雪さんの目に一瞬涙が浮かんで同時にスウッと消えていくシーンでは、松雪さんの感情のもっていき方が凄いなと思いました。清水さんから見た松雪さんの演技はどのように映りましたか?

画像,甘いお酒でうがい

清水尋也さん
僕がこの仕事をする前からテレビで観ていた方で、名女優である松雪さんと一緒にお仕事をさせてもらえるだけで光栄でしたし、このチャンスを無駄にしないためにもやるからにはなにか少しでも自分も成長しなければいけないと思っていました。

松雪さんや黒木さんをはじめ素敵なキャストの皆さん、大九監督やスタッフの皆さんと一緒にお芝居をさせてもらう以上、自分が一番若手だったので下手は出来ないというプレッシャーも最初はありました。でも、現場の雰囲気も凄く良かったし、松雪さんも凄く気さくに話しかけてくださったので、撮影中は良い意味でそういう意識はあまり出てこなかったです。

ただ、やっぱり間近で見ていて本当に凄いなと思っていましたし、凄い人と今こうして一緒にお芝居出来ている時間をいかに楽しんで無駄にしないかっていうのは毎日考えてました。それはどの現場で誰とお芝居していてもそうなんですけど、この先またご一緒できる保証はなくて、お互いにこの役で、この脚本で、この場所で、この時間にこのお芝居をするのはこの1回しかないじゃないですか。そういった意味でも、常に今を大事に楽しんでいくことは考えています。

―――― 若林ちゃん役の黒木さんの演技はいかがでしたか?

清水尋也さん
ハツラツ!みたいな感じで面白かったです(笑)。
車で「またトイレですか?」とか。大体(若林ちゃんの行動の意味は)気づいてるじゃないですか。なのに、本人はまだバレてないと思ってる、車の中で「何なんですかね、あの人は」みたいな空気が流れて面白かったです。

―――― 同じく車のシーンでクラシックの音楽が流れた時が2人にとって心を寄せ合ったポイントだったように感じました。若林ちゃんのサポートも映像にないことも含めて色々とあったと思いますが、岡本くんが佳子さんに惹かれた一番のポイントは何だと思いますか?

清水尋也さん
映像に映ってないので、正解はないと思います。監督の中にはあるのかもしれませんが。

僕ぐらいの年代だと恋愛にドキドキやスキンシップの刺激を求めたりするじゃないですか。そういう感情はありつつも、佳子さんに対しては一緒に居て落ち着く、この人と一緒にいるとまったりしちゃうっていうのが大きくて。凄く可愛らしい部分もあるから、年齢を忘れて一人の女性として見つめていたのもあると思います。岡本くんも佳子さんも寡黙な方で自分の思ったことをベラベラと喋るタイプではないです。だけどお互いの中で相手に対しての理解だったり、自分の気持ちを委ねている部分があって、そういったところが一番のきっかけになっているんじゃないかなと思います。

―――― 岡本くんも凄く好青年ですよね!

清水尋也さん
凄くいい子なんです!僕と真反対ですね(笑)。

―――― 清水さんご自身の性格を言葉で表現していただくとすれば、どう表現されますか?

清水尋也さん
馬鹿ですかねー(笑)

僕は人と喋るのが好きなので、家にいても母親に言われます。「あんた本当にうるさいね」って、そういうタイプです。ギャーギャー騒いでるわけじゃないですけど、思ったことがあれば「これどう思う?こうだと思うんだよねー」みたいな。母親も答えてくれるので「それはこうじゃない」って。本当に他愛もない話をするので、ふとした時に「ずっと喋ってるよね」って言われるみたいな。

映画『甘いお酒でうがい』清水尋也さん

―――― サッカーやバスケットボールもやられていて、運動がお好きなのですか?

清水尋也さん
スポーツは好きです。最近は仕事に集中していることもあってあまり機会がないですけど、今でもたまに中高時代の同じ部活だった友達とバスケをしたりします。

―――― 本作ではクラシックが話題となりますが、音楽の趣味はいかがですか?

清水尋也さん
中学時代からずっとヒップホップが好きで聴いていて、高校の時にはバンドを組んでロックをやっていたので、ヒップホップとロックが好きかもしれないです。

―――― 真逆とは言いませんけど、岡本くんとは若干趣味が違うかもしれないですね(笑)

清水尋也さん
そうですね。僕は佳子さんに好かれないんじゃないかな(笑)。

―――― でも、佳子さんは年齢に関係なく誰でも公平に扱ってくれそうですよね。

清水尋也さん
そうですね。僕も普段年上の方といることが多いです。末っ子というのもあって、ずっと小さい時から甘えん坊でした。

―――― 何人兄弟なのですか?

清水尋也さん
2人です。4つ上に兄がいるので甘え上手って言われて育ってきました。それもあって年上の人といるのは心地良いですね。

―――― 「お一人様」なんて言葉もありますが、独身を貫く方も増えていると思います。やっぱり相手がいた方が人生は豊かになる気もします。清水さんの目から見て人生の中におけるパートナーの役割みたいなものはなんだと思いますか?

清水尋也さん
もちろん義務ではないと思うので、人によってだと思います。けど、誰にでも合う人はいると思うんです。どれだけ私は一人が好きで、彼氏や彼女がいらないと言う人にも「あっ、この人だったら一緒にいたいな」みたいな人って絶対いると思うので、それもタイミングとめぐり合わせですし、僕は凄く素敵なことだと思っています。

―――― タイミングであったり、フィーリングがあうかどうかが大事で、自分が自分なりの人生を送っていればいつか巡り会えるよということですね。感覚を豊かにしていく上で、特別に意識されていることはありますか?

清水尋也さん
感覚というか役者である前に一人の人間である意識が僕は強いです。

今たまたま役者をやっているだけで、カメラマンやヘアメイクをやってる人もいます。職業が違うだけで、皆人間っていうのは一緒です。だったら、そこの職業にあまり引っ張られずに、家族や友人と過ごす時間は一人の人間として凄く大切じゃないですか。そこに対して仕事に制限されることはないと思っています。

映画『甘いお酒でうがい』清水尋也さん

―――― 人間としての姿ですものね。

清水尋也さん
友達、家族、恋人との関係がいかに良好で毎日を楽しく生きていられるかが大前提だと思っています。後は自分の健康。そこがまず成り立たないとと思っています。

―――― ありがとうございました!


9月25日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国ロードショー

『甘いお酒でうがい』作品情報

出演キャスト:
松雪泰子
黒木華  清水尋也
古舘寛治 前野朋哉 渡辺大知 RG(レイザーラモン)
佐藤貢三 中原和宏 小磯勝弥 坂本慶介 鈴木もぐら(空気階段)

監督:大九明子
脚本:じろう(シソンヌ)
原作:川嶋佳子(シソンヌじろう)『甘いお酒でうがい』(KADOKAWA 刊)

製作・配給:吉本興業
©2019 吉本興業

2019/カラー/日本/107 分/アメリカンビスタ/5.1ch

公式ウェブサイト:https://amasake-ugai.official-movie.com

 

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