【インタビュー】テジュさん 映画『HARAJUKU 天使がくれた七日間』

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映画『HARAJUKU 天使がくれた七日間』
テジュさん【インタビュー】

全編iPhoneで撮影された映画「HARAJUKU 天使がくれた七日間」は、原宿を舞台に、天使に七日間の猶予を与えれた主人公が残された時間をどう過ごすのかを描いた作品です。

本作にて銭湯でアルバイトしている韓国人俳優を演じたテジュさん。AbemaTV「ドラマのような恋がしたい」で注目され、去年Abemaで放送されたドラマ「奪い愛、夏」にも出演。現在、舞台を中心に活動をされています。

今後益々の活躍が期待されているテジュさんに、本作の見所はもちろんこと、俳優を志したきっかけなど、ご自身についてもたっぷりとお話をしていただいました!

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―――― 天使や悪魔が出てきたりとファンタジックな要素も沢山あり、とても素敵な作品でした。テジュさんはこれまでも演劇を経験されていますが、この映画のオファーが届き、どのようなお気持ちでこの撮影に挑まれましたか?

テジュさん
映画と演劇の演技は力の抜き方が違いますし、しかも日本語映画の演技は初めてだったので、新しい挑戦を頑張ろうと思いました。韓国語での芝居は経験があるのですが、日本語はまた話し方も違います。

―――― 韓国の映画は先日『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を受賞され話題となっています。それぞれの国の色々な作品に出演されたテジュさんが感じる、日本映画と韓国映画の違いはどんなところですか?

テジュさん
あらすじというかシナリオ的に、韓国の映画は波があります。日本の映画は、波があるより自然に流れる感じの作品が多いんじゃないかな、と個人的に思います。

例えば、感動的なシーンを描く場合、日本だったら一人一々が感じることを自由に、泣かなくてもいい感じのシーンを作ります。韓国だったら誰が見ても絶対に泣くような感じのシーンを作ります。そういった意味で表現の味が違うと思います。

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―――― 確かに韓国の映画やドラマで沢山泣いた経験があります!
それにしても日本語がお上手ですね。日本語検定も2級を持っていらっしゃるそうですが、すごくレベルが高いですね?

テジュさん
結構昔のことなのですが、今はちょっと勉強をしたら1級もいけるんじゃないかな!?と思っています(笑)ただ、漢字を書くのはちょっと難しいです。

―――― 最初に銭湯のシーンでテジュさんが登場されるわけですが、日本語が上手なので日本の俳優さんが演じていると思っていました。本作では色んなキャストの方と共演され、中でも天使役の椎名鯛造さんとのシーンが多いように感じましたが、椎名さんの印象はいかがでしたか?

テジュさん
朗読劇も一緒にやったことがあってすごく優しい方です。

他の共演者の方とも昔からの知り合いのような感じで仲もいいので、みんながお互いに親しみを持っているし、いい人なんだなと思いました。

―――― テジュさんが本作で一番仲良くなった方はいらっしゃいますか?

テジュさん
僕が出るシーン自体がそこまで多いわけじゃないので、プライベートの話をする時間があまりなくて。馬場良馬さんとは色々話しました。この作品の撮影の後に朗読劇でも共演して、その時も色々と話しかけてくださって。

映画『HARAJUKU 天使がくれた七日間』

―――― もう一人沙耶役の高城亜樹さんとはいかがでしたか?役の上では同じ職場(銭湯)ですよね?(笑)

テジュさん
しかも同じ事務所の先輩です(笑)
役についての話よりは、それ以外の例えば芸能界の話とか、心のケアみたいな感じで色々優しくしてくださいました。

―――― 心のケアというと、ホームシックというか、日本に来て寂しいな、といった話でしょうか?

テジュさん
そうですね、そういう話を優しくしてくださいます。「大丈夫です!」と答えるしかないんですけど(笑)。

高城さんもジャカルタ(JKT48として活動)に行っていたので、その経験が被ってすごく良くしてくれるんです。やっぱり最初は言葉や食の壁、悩みがあったみたいで気を遣って聞いてくれています。

―――― 食の話題が出ましたが、映画ではパンケーキが出てきました。日本で好きな食べ物はありますか?

テジュさん
日本で好きな食べものは多いですね~(笑)

生ものは日本の方が美味しいですし、最近食べたいのは「サバ焼き」です!意外と売っているところがなくて(笑)。韓国と日本のサバはちょっと違うというか、日本のサバの方がジューシーなので美味しいです!

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―――― もう一つ、舞台が銭湯「明治湯」ですけど、日本の銭湯には行かれたことはありませんか?

テジュさん
日本の銭湯にも行ったことありますし、元々銭湯が好きで韓国でも行っていました。友達と一緒に裸になって仲良くなる文化が韓国にもあります。軍隊もみんな同じところでシャワーを浴びますし。

銭湯ではないんですけど、東京の『大江戸温泉』に行ったりして、すごく好きです。(街中にある)銭湯も好きなので、大阪の銭湯に行ったことがあります。

―――― 銭湯のシーンはしっくりときているなと思っていました。上半身を脱いでいるシーンがありましたが、身体は鍛えたりしたのですか?

テジュさん
上半身が裸になるシーンがあったので、鍛えなきゃいけないかなという気持ちはあったんですけど、役的にムキムキだったら変じゃないですか?(笑)

なので、適当というか普通の人の体に近づけました(笑)

映画『HARAJUKU 天使がくれた七日間』

―――― 確かに普通の留学生には見えました(笑)
舞台となった原宿は食べ物もファッションも有名ですが、テジュさん原宿にはよく行きますか?

テジュさん
たまに行きます。安い服も売ってるし。一番いいと思うのは、韓国はファッションが1つしかなくて、流行りのファッションがあったらみんなそっちに寄っちゃうんです。みんな同じ服、同じヘアースタイルっていう感じなんです。原宿は人それぞれのスタイルがあって、“えっ!こんなスタイルあるんだ!”って。でも、それがいい感じで似合っている人もいるから、様々なファッションを見るのが凄く楽しいです。原宿に行ったら人を見るのが面白いです。

―――― カラフルですし、気分も晴れるのかもしれませんね。他にはよく行くところはありますか?

テジュさん
最近はずっと家ですね(笑)。あとはカフェとかに行くくらいで、あんまり外に出ないですね(笑)

―――― アクティブに運動をされているイメージもあるのですが(笑)

テジュさん
役のためにジムに通ったりはします。今は筋肉を落としてます(笑)。でも、また次の役が鍛える役なので、また鍛えようと思っています。

―――― 他に凝ってる趣味って何かありますか?

テジュさん
アニメとゲームがすごく好きです。日本語を勉強したきっかけが、当時15年前だったんですけど、韓国語に翻訳されたアニメやゲームがなかったんです。RGPとかストーリーがあるものを理解するのが一番面白いので、そのために日本語を1年間毎日のように勉強しました。勉強すればするほど分かるようになるから、すごく楽しかったです。1年間やってみたら、本当に難しい単語じゃなければわかってきました。それからは勉強してないのですが、、(笑)

それくらいゲームとアニメが好きでした。今もゲームはすごく好きです。

―――― 今回のファンタジックな要素として、椎名さん演じる天使が出てきますけれども、もし天使がいたら、テジュさんは何をお願いしますか?

テジュさん
もし天使がいたら、(少し考えて)お金…ですかね(笑)

使っても使っても底が見えないくらいのお金が欲しいです。それ以外は自分が何とかするから、仕事もちゃんとして、実力もちゃんとつけるから、「お金だけは何とかして、天使ちゃん!」っていう気持ちです(笑)

あとは家族が幸せに暮らせればいいです。「それが僕のおかげだよ」って言えれば、なおいいです(笑)

―――― 本作の天使は人間に変わるわけですが、テジュさんの身近にいる天使のような人はどなたになりますか?

テジュさん
いつも言っているんですけど、僕の人生の中で唯一尊敬しているのはお父さんです。

僕としては天使というか、神様みたいな存在になっています。お父さんがいなければ、生まれてくることもなかったし、演技しているのも、日本に来れたのも全てがお父さんのおかげ。お母さんとお姉さんもいるんですけど、お父さんも辛い過去とかもあったのにそれを乗り越えて息子を育てたっていうのがカッコよくて、力強い天使みたいな存在です。

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―――― ちなみにテジュさんはどうして俳優になろうと?それもお父さんがきっかけなのですか?

テジュさん
全然違います。軍隊に行く前はやりたいことが全然なくて、一応ホテル系の大学に行ってたんです。

軍隊に行って、ある自己啓発本を読みました。「自分は何がしたいのか?」「あなたの人生にとって一番大事なポイントは何ですか?」「何が幸せですか?」みたいな。以前はそういうのを読んでも何も感じなかったんですけど、軍隊は社会との壁があって、やることもないからこれでも読んでみようかなと思って、真剣に読んでみたんです。

そこに自分の好きな仕事を見つける方法が書いてあって、最後に出てきたのが俳優でした(笑)。俳優になりたいとか芸能界の仕事をしたいと思ったことは一切なかったんですけど、本当はやりたいのに勇気がなくてやらないだけっていうことに気付いて、それからお父さんに長文の33枚の手紙を書きました。6ヵ月かけて何回も書き直して説得するためにその手紙を書いて、軍隊が終わってからすぐに演技を始めました。

きっかけというか、元々やりたかった仕事なのに勇気がないから自分を騙してきたということを分かったということです。

―――― 気持ちのどこかに自分でしまい込んでいたけど、軍隊の経験やその本によって表に出てきたのですね。尊敬されているお父様は芸能関係のお仕事でもないのですか?

テジュさん
違います。お父さんは音楽や歌の才能があって、音楽の仕事をやりたかったんです。でも、貧しかったので中学生の頃から自分で仕事をしなきゃいけない環境で、自分の夢を諦めたみたいです。

―――― ちなみにテジュさんは本作でも主題歌「Twinkle Star」を担当されていますが、どういう経緯でこの歌をご提供されることになったのですか?

テジュさん
「Twinkle Star」は僕が元々持っていた歌です。歌を出したのは2018年3月なんですけど、歌詞の意味とか映画のテーマと合っている部分があり、色々な候補がある中で監督が「この歌をピッタリだね!」ということを仰っていただいたようです。

―――― 当時、どういうイメージを込めて作られたのでしょうか?

テジュさん
この歌は東日本大震災の復興イベントに合わせて録音された曲なんです。2曲あって、1曲は「家族になろうよ」という想いを込めた「family」、もう一曲が「私は死んでも、星になってあなたを照らす」という歌詞の「Twinkle Star」なんです。東日本大震災の時に亡くなられた方もすごく多いし、残された方々の力になりたいという気持ちを込めて復興イベントに合わせて録音した曲です。

―――― そうだったのですね、被災者のため日本のために素敵な曲を本当に有難うございます。今後、どういう俳優さんになりたいですか?

テジュさん
つまらない目標かもしれないですけど、凄くいい息子になりたいという気持ちがあります。自分の家族、お父さんやお母さんやお姉さんが自慢するような息子になりたい。今は心配をかけたりするだけだから、それが1番の目標です。

―――― 最後に、テジュさんから映画ファンにメッセージをお願いします。

テジュさん
最近すごく難しい時期だし、だからこそ家族と一緒に過ごす時間も多くなると思いますけど、こんな時だからこそ、隣にいる人、自分を応援してくれる人、自分が応援している人、大切な人をもう一度想う機会になればすごくいいと思います。

この映画は、自分の隣に当たり前にいる人の大切さをもう一回思い出させるすごく素敵なテーマを持っている映画なので、是非是非皆さん楽しんでください。

―――― ありがとうございました!

映画『HARAJUKU ~天使がくれた七日間~』予告篇動画

映画『HARAJUKU ~天使がくれた七日間~』

監督・脚本:松田圭太
キャスト:
馬場良馬/椎名鯛造
平野良/真宮葉月/テジュ/坂ノ上茜/高城亜樹/東さと

配給:アイエス・フィールド

2019 / 日本 / 1時間34分 / レーティング:G

公式サイト:http://www.is-field.com/harajukutenshimovoe/

映画『HARAJUKU 天使がくれた七日間』

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