舞台は「添い寝屋」映画『クローゼット』三濃川陽介さん&進藤丈広監督インタビュー【前編】

映画『クローゼット』三濃川陽介さん&進藤丈広監督
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舞台は「添い寝屋」
映画『クローゼット』
三濃川陽介さん&進藤丈広監督
インタビュー【前編】

若い女性が歌舞伎町のビルで飛び降り自殺した実話をもとに、私達にとって本当に必要なものは何か?を観客に問いかける映画『クローゼット』が10月30日(金)にテアトル新宿ほか全国順次公開されます。

本作の公開を記念して主人公・神野 佑役(通称 ジン)の三濃川陽介さんと進藤丈広監督にお話を伺いました。【前編】は本作制作の経緯から撮影裏話、【後編】では本作のテーマ“寄り添う”ことについて三濃川さんと進藤監督の想いをたっぷりと語っていただきました!

【後編】インタビュー

―――― 進藤監督の前作『ヌヌ子の聖★戦』では2人の少女の友情と成長していく上での葛藤を描かれていました。今作においても、社会全体を見渡して大切なものを描こうという監督の意志を感じました。本作にはきっかけとなった事件がありますが、なぜ映画化しようと思われたのでしょうか?

進藤丈広監督
前回は若い娘たちの映画を撮ったので、次作は違うものをやりたいと思っていました。

美斉津プロデューサーから「添い寝屋を舞台にした男性機能を失った男性が主人公」の企画をいただいた時に、前回描いた喪失的なものとは違う大人の孤独みたいなものを描いてみたいと思いました。

登場人物の一人として歌舞伎町のホストクラブ通いにハマって自殺した女の子の記事がプロット段階であり、それをモチーフに登場人物の物語を広げていきました。記事を書いた記者の方を取材し、添い寝を提供しているお店を幾つも取材しました。

そこでは様々な年齢層の女性が色々な悩みや孤独を抱えていることが分かりました。色々な女性が登場すれば観ているお客さんも誰かに親近感が持てるだろうなって、そういうものを作ろうと思いました。

【関連記事】『ヌヌ子の聖★戦』公開記念進藤丈広監督インタビュー

―――― 「添い寝屋」という特殊な舞台だと思いますが、三濃川さんは主演として出演が決まった時はどういう気持ちで作品に挑もうと思われましたか?

映画『クローゼット』三濃川陽介さん

主人公・神野 佑役(通称 ジン)の三濃川陽介さん

三濃川陽介さん
当時は“添い寝”という職業があることを知らなかったんです。実際のお店に体験という形で取材させていただき色々とお話を伺っていくと、身近な人には見せられない表情や話を添い寝で働いてる人には第三者だからこそ打ち明けられる、そういう世界があるんだという驚きと、それを求めている人が居るんだということに心が惹かれました。

“添い寝”という職業であるんですけど、心のドラマになると確信して、この作品に臨ませていただきました。

―――― 添い寝をしてもらわないと寂しいという人達が多いのか、それともそれだけ体温の触れる距離に寄り添える人がいないのか、(現実の「添い寝屋」さんの)お客さんはどういう気持ちで添い寝屋さんと向き合っているのでしょうか?

映画『クローゼット』三濃川陽介さん

三濃川陽介さん
埋まらない穴みたいなものを少しでも埋めてもらいたいというか…。

家族にも言えないことを唯一明かせる存在かもしれないですし、お金を払って得る時間ではあるものの、お金を払ってでもそういう時間を手に入れたいという気持ちは凄く複雑ですよね。

それで救われる方がいるわけですし、もしかしたらない方が良いのかもしれないですから、そこは凄く複雑で白か黒では言えない部分があるんだと思います。

進藤丈広監督
取材を進めると友達や家族には言えない秘密を「添い寝屋」で一度しか会わないかもしれない人には告げられるお客さんが多いと聞きました。三濃川さんが仰ったように、友達や家族に話して問題が解決する世の中になればいいんですけど、近いからこそ言えない人が沢山いるんだな、なくても済むのならばない方がいい仕事なんだろうなと思います。

映画『クローゼット』三濃川陽介さん&進藤丈広監督

―――― 遠くの親戚より近くの他人という表現もありますが、社会として身の回りにいる人達や組織が問題を解決出来ればいいですが、それが出来ないからこそ求められているということを感じられたのですね。実際の「添い寝屋」で働いているのはどんな方々でしたか?

三濃川陽介さん
皆さん柔らかくて、ルックスで言うと爽やかな方が多かったです。

 

―――― ルックスはそうなんですね。でも、ジンはお酒を飲んでストレスを発散していたので、ストレスがたまるお仕事なのかなとも思いました。ところで、三濃川さんのストレス発散方法は?

三濃川陽介さん
最近はモヤモヤしたらランニングやトレーニングをする方向にエネルギーを持って行きます。お酒は自分にとって良くないなって(笑)

―――― 劇中では服を脱いで鍛え上げられた肉体も披露されていましたが、相当鍛えていらっしゃったのでしょうか?

三濃川陽介さん
実は撮影当時は身体を絞り込んでいた時期なので、今は筋肉の量を増やして、10キロぐらい増量しています。

―――― そうなのですね、それと、添い寝って緊張するものですか?

映画「クローゼット」

三濃川陽介さん
緊張しますね。腕に首を乗せているので、心臓のドクンドクンという音を感じるので、人を感じるというか、緊張しました。どう扱ったらいんだろう…というか。

でも、体というよりは心の部分に近づきたかったので、添い寝で近い距離には居るけど、結局は心の部分を一番大事にしました。

―――― ちなみに、添い寝をしてみて“この人、温ったかいなぁ”という方はいらっしゃいましたか?(笑)

三濃川陽介さん
うーん、尾関さん(笑)

映画「クローゼット」

―――― 監督は最近寄り添ってもらったと感じることはございますか?

進藤丈広監督
ドラマの撮影をしているんですけど、俳優部の皆さん、プロデューサーやスタッフの皆さん、皆とコミュニケーションを取って作っているので、それが寄り添うことに繋がるのかもしれません。作品を作っていくことはそういうことの固まりのような気もします。

プライベートの友達には色々と相談出来る人が居るので、今のところ「添い寝屋」に行く予定はないです(笑)

―――― 撮影の中で盛り上がったシーンや面白かったエピソードはございますか?

進藤丈広監督
ヒロインの七海(栗林藍希さん)の誕生日を祝うホストクラブのシーンは、本物のお店に本物のホストの方々に来てもらって、本物の祝い方を演じてもらったんです。よくドラマや映画でホストっぽい人をキャステングすることがあるんですけど、今回は本物のホストの方が盛り上げてくれて、やっぱり本物はスゴイなって感じました。

しかも、お客さん役のエキストラとホストの方が奥のボックス席に座って話しているのですが、本当に楽しそうにしてるんです。“向こうで何だか盛り上がってる、楽しそうだな”って(笑)

三濃川陽介さん
僕らは待機していたので見てないのですが、そのシーンが終わった後に皆が凄く楽しそうに戻って来たので、“そんなに楽しいことあったの??”って(笑)

―――― 楽しいお話もご披露いただき有難うございました!【後編】では本作を深掘りして“寄り添う”ことに迫ります!

三濃川陽介さん&進藤丈広監督から映画ファンに動画メッセージ!

キャスト

三濃川陽介 栗林藍希 新井郁
尾関伸次 青柳尊哉 篠田諒 永嶋柊吾
草村礼子 渡辺いっけい

監督

進藤丈広

© 2020「クローゼット」製作委員会
公式サイト:https://www.closet-movie.com/

10月30日(金) テアトル新宿ほか全国順次公開

 

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