「想像していた何倍もハチャメチャでした」映画『脳天パラダイス』小川未祐さんインタビュー

脳天パラダイス,小川未祐,画像

映画『脳天パラダイス』
小川未祐さんインタビュー
「想像していた何倍もハチャメチャでした」

11月20日(金)から公開中の映画『脳天パラダイス』であかね役を演じた小川未祐さん(おがわ・みゆ)にお話をうかがいました。

「観たら、キマる」という強烈なキャッチフレーズとともに、不況にあえぐ日本社会に放たれる山本政志監督5年ぶり最新作は、主人公の昭子役に南果歩さん、昭子の元夫・修次役にいとうせいこうさんほか、謎の坊主?役に柄本明さん、さらに玄理さん、村上淳さん、古田新太さんらが脇を固め、異次元の破天荒さをスクリーンに届けます。

そんな爆笑必死の本作で、強烈な面々に負けず劣らずの存在感を発揮された小川さんに、本作の撮影を振り返っていただきました!!

脳天パラダイス,小川未祐,画像

あかね役の小川未祐さん

―――― 本作で初めて山本監督の映画を観たのですがとても面白かったです(笑)
一番好きなシーンはソング&ダンスのシーンで、インド映画を彷彿とさせるような迫力でした。

小川未祐さん
嬉しいです!(笑)

―――― 小川さんは背が高いですし、バレエ経験の影響なのか手が綺麗に伸びているのでダイナミックで良かったです。あのシーンは結構練習されましたか?

小川未祐さん
そうですね。ミュージカルシーンは後ろにダンサーの方はいるけど、“あかね”(役:小川未祐さん)だけのシーンで、一人でどれだけこの場をもたせれるかみたいこともあって、振り付けの方に結構細かく指導してもらいました。リハーサルも5、6回くらいやりました。

脳天パラダイス,画像

―――― すごく良かったです。インド映画のテイストもそうですし、色々な国の方々も出演されていて、グローバルな世界観や異文化を感じることも出来ました。この映画の出演が決まった時はどんなお気持ちでしたか?

小川未祐さん
オーディションの時は、あらすじやテイストは分かっていましたが、まだ台本を読んでいなかったんです。決まってから台本を読んで、本当にドンドン話が展開していって、最初の感じと最後の着地が全然違うところにあるから(笑)、なんかよく分かんなくなって…。これはどういう話なんだろう?というのを、最後まで読み終わって、もう一回最初に戻って読み直さないと理解するまで時間がかかるような感じでした。でもなんか漠然と「あ、面白そう!」というのは最初に思いました。

―――― 台本で文字を読むのと演技した時のギャップ、完成した作品を初めて観たときの印象はいかがでしたか?

小川未祐さん
物語が進んでいくにつれて自分でも良く分からなくなっていくのは、芝居をしている時も物語を読んでいる時も同じ感覚でした。だけど、その中にもお芝居をするのに必要な要素が沢山あって、そういうのを埋める作業はこの物語のハチャメチャな感じとはちょっと真逆のところにありました。

そして、実際に出来たものを観ると、もう脚本以上に自分が想像していた何倍もハチャメチャでした。脚本を読んだ時の「あ、面白そう」というものが、実際に映画として現れていたので面白かったです。

―――― ちなみに、子役の方も外国の方も素人感を全く感じなかったので、監督が演技については相当細かく演出されたのかなと思ったのですが?

小川未祐さん
動きみたいなものは、撮影が始まる前に「ここからこっちに動いて」とかはあったんですけど、お芝居の細かいところはそんなに言われている印象はありませんでした。私は「もうちょっとネジを外してやっていいよ」みたいなことは言われていて、それは一貫して言われていました。人にもよると思うんですけど、そんなに細かく演出される印象はないですね。

色んな人が提案してくるものを上手く混ぜつつ、「じゃあ、こうしてみようか」みたいなものをどんどん新しく生み出していくみたいな感じでした。

―――― “あかね”だけに注目していると、意外と真面目なのでしょうか?“あかね”は、そんなにふざけたことをしていないし、感情も繊細な動きがありました。

小川未祐さん
唯一まだ理性があるみたいなところですよね。

―――― お兄ちゃんのゆうた(役:田本清嵐さん)に「服ダサい!」と言うシーンでは、せっかくゆうたが話しかけてくれたのに“あかね”は怒っている…みたいな。リアルだな、と思いながら観させていただきました。また、全体を客観的に冷めた感じで見ている“あかね”ですが、最後の方のシーンでは、男の子と友達が歩いていくのを見ています。そこに、“あかね”の純粋さをちょっとだけ垣間見た気がしました。

小川未祐さん
純粋なところはもちろんあると思うんですけど、「パーティをしましょう」ってツイートしたり、お酒を飲んで酔っちゃったり、後先考えずにやってしまう若さ故のそういう部分もあると思います。

―――― どのシーンを振り返っても“まさか”だらけで、どれを見ても面白いのですが、小川さんが一番好きなシーンと言えばどこですか?

小川未祐さん
台湾からきた観光客の子どもを演じていた天屹君(てんゆう)が本当に面白くて、現場でも一人で走り回って、とにかく自由なんです。だから映画を観てもそのまんま映っていて、それを見ると思い出して笑ってしまいます(笑)

―――― 日本語は喋れるのでしょうか?

小川未祐さん
喋れます。
個性豊かな色んな人が集まっていたので、待ち時間も面白かったです。
ちなみに、インド人の方は映画館に山本監督の映画を観に来ていて、「映画に出ないか?」って声をかけた人らしいです。

―――― (笑)そうだったのですか!結構台詞もある役でしたよね??

小川未祐さん
リハーサルで演出を付けていました(笑)

―――― 作品を作る過程もハチャメチャなのですね。「山本監督ハチャメチャだな!スゴイな」って一番ビックリしたことはどんなことですか?

小川未祐さん
「繋がらないのが面白いんだって!」っておっしゃっていて(笑)
普通は繋がりとか大事にして気にするじゃないですか。それを「繋がらないのが面白いんだ!」とおっしゃっていて、なんて面白い監督なんだって(笑)

脳天パラダイス,画像

―――― ハチャメチャなのに全部が中途半端じゃないし、それぞれが好き勝手やっている割には作品としてまとまっていくんですよね、不思議と…。

小川未祐さん
(笑)

―――― 小川さんご自身のこともお伺いしたいんですけど、女優さんというか演技はどういうきっかけで始められたのですか?

小川未祐さん
元々ずっとダンスをやっていたんです。アーティストを目指すべくグループで活動したりしていました。でも、やっぱり自分の表現みたいなものをやりたくて。その場所にいる内はそういうことはできないって思った時に、一回外に出て新しい方法で表現をしたいと思ったので、通っていたスクールを辞めてお芝居を始めました。

脳天パラダイス,小川未祐,画像

―――― 劇中の踊るシーンでは、どんなことを意識されて踊られたのでしょうか?

小川未祐さん
今回は映画の中で踊るので、自分自身でどう踊るかというよりも“あかね”役として踊らないといけなかったから、振付師の方もそういう目線でアドバイスしてくださいました。だから、ダンサーというよりも映画の中の登場人物として踊っている感覚でした。

―――― 劇中の白TシャツにGパンも良いなぁと思いましたが、普段はどういうファッションがお好きですか?

小川未祐さん
普段は割となんでも着ます。ただ、自分の好みがハッキリしているので色々着るけど、これは良い、これは嫌だっていうのはあります。具体的に言うのは難しいんですけど、デニムの太さとか結構気にしたりします(笑)

―――― スタイルも良いのでどんな服でも似合いそうですね。

小川未祐さん
そうですかね!?ファッションは大好きです!

―――― 最後に、今後はこんな役に挑戦していきたいというような意気込みを教えてください。

小川未祐さん
今はまだ等身大でやるような役が多くて、制服を着ている役とか。今回はちょっと違ってハチャメチャな世界の中に飛び込んでいったんですけど、自分の中では、もうちょっとこういう役をやりたいです。真面目にやってしまうというか、そういう部分が結構あって。今回も「もっと不真面目でいい」って言われて、そういう風に自由に演じる楽しさがありました。
ただ、私は映画が好きなので役とか作品にこだわらず、どんなものでもやりたいと思っています。

脳天パラダイス,小川未祐,画像

―――― もっと色々な役を演じる小川さんを観てみたいと思いました!有難うございました!

小川未祐さんから動画メッセージ!!

公式HP:no-ten.com

出演キャスト:南果歩 いとうせいこう 田本清嵐 小川未祐 玄理 村上淳 古田新太 柄本明
監督:山本政志
配給:TOCANA
©2020 Continental Circus Pictures

2020年11月20日(金)
新宿武蔵野館ほか全国公開中!

脳天パラダイス,画像

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