芝居大好き醍醐虎汰朗さんが異才の名優から感じた刺激!
- 2021/2/10
- インタビュー, キャスト
- ツナガレラジオ~僕らの雨降 Days~, 醍醐虎汰朗
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映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』
公開記念インタビュー
2月11日(木・祝日)公開の映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』のインタビュー第2弾!今回は、ラジオ局の成功に向けて地元市役所との交渉に奮闘するプロデューサー、ジム役を演じた醍醐虎汰朗(だいご・こたろう)さんにお話を伺いました。
大ヒットアニメーション映画『天気の子』で注目を浴び、昨年は藤井道人監督『宇宙でいちばんあかるい屋根』でも存在感を発揮された醍醐さんに、本作やラジオの魅力、共演者の西銘駿さんやイッセー尾形さんから感じたこと等を語っていただきました!
ラジオを好きになるきっかけに!
―― 『天気の子』森嶋帆高役、『宇宙でいちばんあかるい屋根』笹川誠役、そして今回は交渉役のジムとして大人っぽさも垣間見えました。ふと、醍醐さんご自身はどういう人なんだろう?って思ったのですが、ご自身を表現するとすればいかがでしょう?
醍醐虎汰朗さん
自分を表現するとしたら、負けず嫌いかもしれない。昔から何事も負けるのが嫌で、ゲームでも友達に負けたくないし、かけっこも負けたくなかったし、何をやっても負けたくないみたいな気持ちを常に持っているかもしれないですね。
―― その気持ちは何事においても大切ですよね。
本作ではそういう男っぽさというより、みんなで楽しくやれたらいいよね?といった雰囲気が伝わってきました。改めて、この作品をどう受け止められましたか?
醍醐虎汰朗さん
まず、ラジオを色んな世代の人に届けようとする若者達の物語です。
今では色んな媒体があって、例えばSNSやTik Tokとかスマートフォンを使って簡単にボタン一つで面白い映像を見られたり、色んな情報が簡単に手に入れられる時代になってきた中で、ラジオって古き良き文化だと思っていて。
映像は、五感の中でも目と耳と色んな感覚を使うんですけど、ラジオは本当に音だけで、聴覚だけで全ての情報を得るじゃないですか。若者はもしかしたら少し離れてるかもしれませんが、それって凄くいい文化だなと思いまして。
ちょうど僕らもラジオをやってるので、観に来てくれた人にはこの作品をきっかけにラジオを好きになってくれたらいいなっていう風に思いました。後は、監督を信じて挑みました!
―― 少し消えかかったものの良さを知ってもらうためには熱意が必要なので、作中ではプロデューサー役の醍醐さんの交渉時の目力だったり、「エッ、(仲間が)いなくなった?!」という台詞を言う時の声の大きさとかに熱意が反映されてるのかなって感じました。
醍醐虎汰朗さん
(笑)
ありがとうございます。
―― 川野監督にお話をうかがった際に、監督は皆さんに演じたいようにやらせてくれる方なのかなと感じました。実際にはいかがでしたか?
醍醐虎汰朗さん
撮影の時、周りの人が結構個性的なキャラクターだったので(笑)、僕がふざけたら作品が崩れちゃうかなと思ったので、オーソドックスに演じた記憶がありますね。本当に順応して、“水でいいかな”と思って。
「カルアミルク」を猛練習!
―― 確かに、市役所の方との交渉をきちんとこなすことに一生懸命な役柄だったので、ある意味で一番大人に見えました。そして、本作では90年代の名曲をそれぞれカバーして歌ってらっしゃいますが、そもそもこうして歌を歌うってことはございましたか?
醍醐虎汰朗さん
YouTubeでRADWIMPSさんの楽曲をカバーさせていただいた以外は、こういう劇中歌とかを歌うのは初めてでした。
―― いかがでしたか?お2人(立石俊樹さんと)で岡村靖幸さんの「カルアミルク」(1990)を歌われたご感想は?
醍醐虎汰朗さん
緊張しました(笑)最初本当に流しちゃっていいのかなって。練習しました、とても。難しい曲だったので、頑張らないとって。
―― 若い皆さんが歌うとテイストが変わってくるので、それはメチャメチャ良かったです。
醍醐虎汰朗さん
嬉しいです。
―― ちなみに醍醐さんのカラオケの十八番は?
醍醐虎汰朗さん
十八番ですか?ONE OK ROCK の「欲望に満ちた青年団」をよく歌います(笑)。十八番っていうよりは、カラオケに行ったら歌います。
共演者の演技に刺激!
―― 物語の話題に戻りますが、アクトを演じた西銘さんの演技が後半に向けて太い柱、この物語のエッセンスを伝えていくような形になりました。醍醐さんから見た西銘さんの演技はどう心に響きましたか?
醍醐虎汰朗さん
僕の意見なんですけど、駿君は普段から凄く素直な方なんです。真っ直ぐというか、何に対しても、例えば僕とか後輩なんですけど、絶対に同じ目線で喋ってくれるんです。友達みたいな感じで、常に思ったことを口に出すというか、そういう素直さみたいなものが、序盤のシーンからお芝居に出てたなって思いました。
ちょっとした格好悪さも駿君は持ち合わせてたりして、でも、その垣間見える格好悪さがまた逆に凄くイイ味を出しているというか、親近感があるというか。そういうのを出すのが上手な方だなと思いました。凄く近い存在に感じるというか。
―― 西銘さんが深澤さんと一緒にラジオのパーソナリティをされていたのをお聞きしました。確かに不器用さみたいなところも伝わってきたのですが、同時に凄く素直な人なんだなって感じました。もう一つ、イッセー尾形さんはこの作品において欠かすことの出来ない存在だと思うのですが、イッセーさんの演技にはどう感じましたか?
醍醐虎汰朗さん
いや、もうスゴイですよね。役者目線で見ると技量が違いすぎるというか、出てるだけで釘付けになるなって。一緒のシーンをもらえなかったので、“同じシーン欲しかったなぁ”っていうのは凄く思いました。お芝居が好きなので、ああいう方とお芝居したいなっていうのはありますね。
―― 10人の若者がメインなので、イッセーさんはその中で異才を持ち合わせつつも、出過ぎず沈黙します。脚本も良かったと思うのですが、素晴らしい演技でした!
醍醐虎汰朗さん
ピカイチです!
―― そして、ロケ地の大山、別名“雨降山”はどんな場所でしたか?
醍醐虎汰朗さん
自然が凄く美しかったですね。後は、普段ローカルに触れ合うことがなかったので、地元の方々の人の良さみたいなものが全面に伝わってきて、優しい空間がここには流れてるなって思いました。
―― お店にも入ったりしたのですか?(笑)
醍醐虎汰朗さん
おっちゃんが独楽(こま)くれたんですよ(笑)、「あげるよー」って。
通りすがったら「おおっ、兄ちゃん頑張れ!」って。優しいですよね、イイ空間でした。
―― ちなみに、本作の共演者の中で一番仲が良い方、距離感が近い方といいますと?
醍醐虎汰朗さん
この映画をきっかけに飯島寛騎君と凄く仲良くなって、サウナ友達になりました。よく行くサウナがあるんですけど、もうお互いが約束しなくても行ったらいたこともあったんです。コロナの前は、仕事が終わったらサウナに入って、ご飯を食べて帰る。ご馳走してくれるんです(笑)
―― 仕事終わりのサウナは最高ですよねー。最後に、映画ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
醍醐虎汰朗さん
ラジオを世に広めようとしている若者達の物語で、この作品を観て普段ラジオを聴く機会がない方に少しでも興味を持ってくれる人がいたらいいなと思っています。
夜寝る前とかに、スマートフォンをギリギリまで見てから寝るじゃないですか。あれは目とか脳とかにも悪いらしいんですよ。でも、ラジオだったら耳で聴くだけなので、寝る前の娯楽でもいいし、また新しい捉え方でちょっと聴いて寝るとか。そういう風にラジオに少しでも触れ合ってくれたらいいなって思います。
是非、公開を楽しみにしていてください!
―― ありがとうございます!これからも応援しています!
醍醐虎汰朗さんから動画メッセージ
キャスト
アクト:西銘駿
ニガリ:飯島寛騎
クッパ:阿久津仁愛
ミュート:井阪郁巳
コーシ:橋本祥平
マクロ:深澤大河
ディジェ:ゆうたろう
セルガ:板垣李光人
バントー:立石俊樹
ジム:醍醐虎汰朗
田中真弓(特別出演)
イッセー尾形
監督
川野浩司
脚本
藤咲淳一
音楽
成田 旬
主題歌
PARED「Message ~ツナガレイノチ~」
配給:ローソンエンタテインメント
制作:ポニーキャニオン
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
公式HP:https://afuriradio.jp/
©2021「雨降ラジオ」製作委員会
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