
映画『グッドバイ』宮崎彩監督【動画インタビュー】
4月3日から渋谷ユーロスペース他全国順次公開中の映画『グッドバイ』。日常の機微を積み重ねた丁寧な演出で、ゆっくりと、しかし確実に変わりゆく家族の姿を優しく、せつなさを込めて浮き彫りにした宮崎彩監督の鮮烈なデビュー作です。
本作に登場する上埜家は、一見すると両親が離婚をしているようにも感じるのですが、実は父が単身赴任中。しかし、主人公のさくらもお母さんもなぜか訳アリの空気をプンプン醸し出していて、観ているこちらがついつい勘ぐってしまうような要素が盛り沢山なのです。
宮崎監督にその辺りを伺ってみると、
「映画で家族を描こうとすると、“父・母らしさ”を担わせがちだと思うんです。けど、実際の家族は意外とそんなこともなくて、母親らしくない母親、例えば料理が苦手とか子供にダメ出しされちゃうような人とか、役割みたいなものをラフに考えて、もっと個々人で生きているのが家族、人のリアルだなと思って描きました」
と、リアルを追求した結果とのこと。
そんな本作の謎の中でも圧倒的な意味深さを観客に与えるラストシーン。映画的な表現ともいえるであろう、とても美しいシーンの意図は果たして…
さらに監督と同世代である、さくら役を演じた福田麻由子さんをキャスティングした想いや、年上の“オジサン”に監督が感じる魅力など、様々な角度から映画『グッドバイ』に迫りました!それでは動画インタビューをご覧ください!
映画『グッドバイ』宮崎彩監督インタビュー
あらすじ
郊外の住宅地、その一角にある上埜家。さくらは母親と二人で暮らしている。仕事を辞めたさくらは、友人の頼みから保育園で一時的に働くことに。そこで園児の保護者である、新藤と出会う。やがて彼に、幼い頃から離れて暮らす父の姿を重ねるようになるさくら。ある晩、新藤家で夕飯を作ることになった彼女は、かつての父親に関する“ある記憶”を思い出す。一方、古くなった家を手離すことに決めた母。桜舞う春、久しぶりに父が帰ってくる。
キャスト
福田麻由子
小林麻子
池上幸平
井桁弘恵
佐倉星
彩衣
吉家章人
監督・脚本・編集
宮崎彩
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
共同配給:ミカタ・エンタテインメント
2020年|66分|16:9|5.1ch
©️AyaMIYAZAKI
コメント