北香那さん「受け入れやすい作品」河合健監督「被害者と加害者の境目がなくなるところが出発点」

映画なんのちゃんの第二次世界大戦,河合健,北香那,画像

映画『なんのちゃんの第二次世界大戦』
公開記念動画インタビュー

★緊急事態宣言でも公開!

太平洋戦争の平和記念館を設立させることで、ある人物の過去を改竄しようとする市長と、それに反対する戦犯遺族の攻防劇を描いた映画『なんのちゃんの第二次世界大戦(河合健監督)が5月8日(土)より渋谷ユーロスペース、5月22日(土)より名古屋シネマテークにて公開、他全国順次公開です。

■【動画】北香那さん&河合健監督インタビュー

今回は、河合健監督と南野光役を演じた北香那さんにお話を伺いました。監督の前作『ひつじものがたり』(未公開)にも出演されている北さんは、前回取材をしたアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』のアオヤマ君とはだいぶ異なるキャラクターを熱演!

映画なんのちゃんの第二次世界大戦,北香那,画像

光役の北香那さん

■関連記事:『ペンギン・ハイウェイ』主人公アオヤマ君役・北香那さんインタビュー

監督のパーソナルな葛藤をモチーフとした本作の誕生から制作の裏話まで、本作の見所を余すことなくご披露いただきました!

映画なんのちゃんの第二次世界大戦,河合健,画像

河合健監督

―― 台詞の中で「被害者のフリした加害者」という言葉が、キーワードかなと思いました。監督がなぜこのような問題意識を持たれたのかお聞かせください。

河合健監督
プライベートな話で、簡単に言うと身内同士で交通事故があったんです。僕の親族が亡くなって、加害者も親族。お年寄りの運転ミスで亡くなってしまって、僕は亡くなった人が凄く好きでした。親戚のお祖母ちゃんなんですけど、毎日電話をしているくらい。

18歳の時にその事件が起きて、加害者の方が僕は憎くて。当初、僕は被害者だと思っていましたし、どうしても許せなくて、皆が慰めてるのも受け入れられなくて。でも、時間経ってくると、僕がまだ許せてないことが、ずっとその人を苦しめているわけです。そうすると、僕が加害者みたいになってきたんです。

僕の憎しみというか、恨みみたいなもので苦しんでいる。“何で僕が加害者みたいになってるんだろう”となってきて、それが自分の中でも苦しい。だけど、映画としては面白いなって。

この作品の、戦争ではない内面的なところはまさに被害者と加害者の境目がなくなるところが出発点です。

―― 監督の想いが終盤の決め台詞に繋がっていくのですね。

河合健監督
まさに、ですね。人を許すにはどうしたらいいんだろう?っていうのは、未だに自分のプライベートなパーソナルな問題として残っています。

今回の脚本でも色んなパターンがあったんです。何十回も練り直していて、それはシナリオをどうブラッシュアップしていくかというよりは、「許す」ことについて自分の中で納得のいく方法を模索した形というか。だから、言ってしまうと綺麗なハッピーエンドにもなってないし、かと言ってバッドエンドなのかというとよく分からない。僕自身の塩梅をそのまま出そうとした結果です。

―― やった方はすぐ忘れるけど、やられた方の気持ちは一生ものになるということですよね。北さんはこの作品のお話を受けた時に、どんなことを感じられましたか?

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北香那さん
戦争について聞いたことはありますし、修学旅行で沖縄に行った時に、戦争を経験された方から当時の写真や映像で説明をしていただいたのですが、“こんなことが本当にあったんだ”って思う反面、身近な感じもしなくて。

例えば、これから日本が戦争になるとなっても全然実感が湧かないし、イメージもつかないというような状態で、そういうものを題材にした作品に出演するということで、重たい話なのかなって思ったんです。でも、予告を観てもらうと分かる通り、“タッタカ、タッタ、タッタ~”みたいな曲が流れたり、亀を食べたり、ちょっとポップさを加えているじゃないですか。

そういう意味では、私たちみたいに戦争を全く知らない、戦争に対して怖いとか、そういうイメージがある若い層の人たちも、観やすいというか、受け入れやすい作品だなって思いました。

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河合健監督
断片的には難しいワードが若干入っていても、知識や昔の出来事をほぼ説明してないので、それは確かにありますよね。

―― 色々なテーマを感じることが出来ますし、とても幅の広い作品だと感じました。また、様々な仕掛けが散りばめられているので、思わず何度も観て紐解きたくなりました。

キャスティングや撮影中のエピソード、河合監督の想い等、続きは動画インタビューをご覧ください!

北香那さん&河合健監督インタビュー映像

キャスト

吹越満
大方斐紗子
北香那
西めぐみ
西山真来
髙橋睦子
藤森三千雄
きみふい
細川佳央
河合透真

監督

河合健

配給・宣伝:なんのちゃんフィルム
(2020/112 分/カラー/日本/ビスタ/5.1ch/DCP)

2021年5月8日(土) より渋谷ユーロスペースにて、
5月22日(土)より名古屋シネマテークにて公開!他全国順次公開

公式HP:nannochan.com

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