『オーシャンズ』シリーズを彷彿とさせるイタリア版大ヒット風刺コメディが遂に日本上陸!!

2009年にギリシャで始まった欧州危機はイタリアにも拡大。ユーロ圏の深刻な不況はローマの大学研究者たちにも影響を及ぼし、解雇者が続出。そうした学究の道を断たれ、社会から弾き出された研究者たちが、その頭脳を使って社会を欺き、鬱屈した日常をぶっ飛ばすイタリア発の痛快な風刺コメディ。

本作の前日譚『いつだってやめられる 7人の危(アブ)ない教授たち』(6/23より「viva!イタリアvol.4」で上映)は、理系学者が高純度の合法ドラッグを製造し、ひと儲けを企む素人犯罪集団を組織する軽妙なストーリーで、スマッシュヒットを記録しました。社会の片隅に追いやられている人々と、現代社会の抱えている問題をユーモアと皮肉を込めた抱腹絶倒のコメディへ昇華。自身も映像分野でキャリアを積みながらアルバイトで生計をたてていたシドニー・シビリア監督ならではの視点で描き出されています。

今回は、イタリア映画祭2018(4/28~5/5に開催)のスペシャルゲストとして来日したシドニー・シビリア監督にインタビューを行いました。冒頭、日本人記者のノートを見て、「皆さんの手書きの文字から目が離せません(笑)」と和やかな雰囲気でスタート。それでは、とにかく明るいシビリア監督のインタビューをご覧ください。

Q.研究費の削減などは日本にとっても深刻なテーマだと思いますが、イタリア国内外でどのような反響がありましたか。

私たち(制作側)は、笑える映画を作りたかっただけなんです。当時私が暮らしていたローマのサピエンツァ大学付近で起きていることを「近所のことを語ろうか」といった感覚で描きました。国内でもさほど話題にならないと思っていた程で、想定外の反響を得て、海外にも紹介されました。そして、トルコ、アイルランド、メキシコ、日本、中国など各国でも同じように高い評判を得て、ユニバーサルな映画・テーマだったんだと実感し、誇りに思っています。

Q.公開が決まっている国はありますか?

フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガル、ブラジル、中国、オーストラリアなど各国での上映が決定しています。(各国の言語でタイトルを伝えようと試みるも・・・)今、良い恰好をしようと思ったけど、忘れました。すべての国にプロモーションで訪問したわけではないんだ(笑)

Q.過激な風刺も所々に散りばめられていました。日本の観客は大きなリアクションを躊躇してしまうかもしれませんが、イタリアでの反応はいかがでしたか。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のパロディーで作ったシーンがあります、同じ考古学者でね。さすがにやり過ぎたかな、観客の皆さんは戸惑うかなと不安もありましたが、皮肉、パロディーとして受け止めてくれました。

実はあの車両は1939年当時の本物を使いました。当然AT車でもなく、エンジンもメカニックなので、2速にシフトチェンジし、後部から車体を押さないと発進しないような代物です。すぐ止まってしまい撮影は大変でしたが、実物を使ったので我々が『インディ・ジョーンズ』を超えたと言えませんか?(笑)。

ロケは実際の公道で行われたので、1テイク撮影する度に、一般道をキャストが運転して戻るわけです。軍服を身に纏い、当時の車両が信号待ちをしているので、対向車や沿道の方々から怪訝な顔で見つめられました。しかも、彼らは有名な俳優なので、「今日エドアルド・レオが軍服で、(当時の車両に乗り)走っていたのを見たんだ。何だったんだアレは?」とあちこちで話題になったはずです。

エドアルド・レオは本作で主人公の神経生物学者ピエトロ・ズィンニを演じています。日本では『おとなの事情』(2017年公開)に出演していることでも知られている俳優です。


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