篠原監督「蒲郡の人々の生活の可愛らしさや面白さ、映画作りの面白さを見て欲しい」『ゾッキ』『裏ゾッキ』交互上映拡大記念インタビュー!

映画『裏ゾッキ』篠原利恵監督×伊藤主税プロデューサー,画像

映画『裏ゾッキ』
篠原利恵監督×伊藤主税プロデューサー

竹中直人山田孝之齊藤工の三人が監督を務めた映画『ゾッキの製作の裏側を描いたドキュメンタリー映画『裏ゾッキ。3 館からスタートした『ゾッキ』との同時上映は、各劇場で満席が続出し、2 週間で動員 3500 人突破のスマッシュヒットを記録!さらに、全国25館へ拡大が決定しています。

今回は、『ゾッキ』『裏ゾッキ』を手掛けた伊藤主税プロデューサーと、『裏ゾッキ』の篠原利恵監督にお話を伺いました。

映画『裏ゾッキ』篠原利恵監督×伊藤主税プロデューサー,画像

(写真)篠原利恵監督と伊藤主税プロデューサー

―― 映画作りの裏側を描いていただいたことによって、地元の人たちの気持ちが伝わってきました。最初にお聞きしたいのは『裏ゾッキ』制作は伊藤プロデューサーの提案だったのですか?

伊藤主税プロデューサー(以下、伊藤P)
背景がありまして、藤井道人監督×山田孝之プロデューサーの『デイアンドナイト』と、山田孝之さんを5年間追いかけたドキュメンタリー『No Pain, No Gain』という作品があるんです。3年前に二つの作品の同時上映を試みまして、映画が出来る経過とその結果の作品を同時に観てもらうことによって、非常に深く作品が刺さったり、感じてもらうことが出来たんです。

『ゾッキ』制作が決まった時にも、裏側をドキュメンタリー映画として作ることは決めていたんです。実は、『No Pain, No Gain』の監督が『裏ゾッキ』のプロデューサーでもある牧有太さんで、篠原監督の先輩にあたる方なんです。牧さんに相談したところ、「新進気鋭の素晴らしいディレクターがいます!」と(笑)。彼からご紹介を受けて、篠原監督と会話をしたら凄く興味を持ってくれて、この方なら蒲郡の皆さんと密接な関係を築き、上手く出来ると確信しました。

―― ちなみに、監督は興味津々だったとのことですが、撮影前に想定されていたことと、実際に作品を撮ってみた感想はどうですか?

篠原利恵監督(以下、篠原監督)
最初はとにかく、「町に映画が来る」というシチュエーションに惹かれました。

しかも大橋裕之さんの漫画を実写化するプロジェクトを、映画作りになじみのない市民が全面バックアップするというギャップがすごいですよね。町と映画、一方は良い映画を作りたい。一方は町を盛り上げたいという、別々の目的をもつ2つがどう絡み合っていくのか、これが最初のテーマでした。

取材が進むと同時に新型コロナウィルスが日本中に拡大していき、どんどん無視できないものになっていきました。これは私にとっても脅威でした。2020年から2021年という時代の中で、当初描きたかったテーマは壊され、取材の方向性も変わっていきました。

―― フィルムコミッションとは違った熱を感じました。今までの地方で映画を作ることとは違う熱量の正体は何なのでしょうか?

篠原監督
蒲郡には自治体が主導するフィルムコミッションがなく、民間の方々が組織した「ガマロケ!」という母体が、2012年から活動を続けていました。この組織はいわゆるロケ地の「場所貸し」だけでなく、スタッフの宿泊やロケ弁、移動の車両やエキストラの手配まで、総合的にロケをバックアップする団体です。

映画づくりには人手が必要ですし、さらに地元ならではの知識やつながりがあれば、撮影の充実度が上がります。一方町にも、地域を全国にアピールする絶好の機会。

足りないものがあって、町にも発信力だったり足りないものがある。今回のプロジェクトは、お互いが足りないものを補いあって、何か出来ないかっていうことだと思うんです。

蒲郡のみなさんも、正直初めは、何が喜ばれるか全く分からないわけです。お弁当のメッセージカードも「本当に喜んでもらえるかな?」「迷惑じゃないかな?」とビクビクしながらやっていくんだけれども、どんどん近づいていった。コミュニケーションを取りながら一緒にやり方を作っていった感じかなと思っています。

裏ゾッキ,画像

―― 『ゾッキ』には三人の監督がいらっしゃって、地元の皆さんとも交流されていたようですが、キャストの皆さんと蒲郡の方々の繋がりはいかがでしたか?

篠原監督
「寒かったでしょ?」とか「苦手な食べ物ある?」とか言いながらケータリングを渡したり、警備をしているとキャストさんが「ありがとうございます」と声をかけたり。

俳優部から「これで(撮影を)頑張れる」という声も届いたりして、市民のボランティアの方々は凄くやり甲斐があったんじゃないかなと思います。

―― 松田龍平さんと会話されているお婆ちゃんもいらっしゃいました(笑)

伊藤
“妖精”のことですね。篠原監督の功績の一つとして、「蒲郡の妖精」という言葉を生んでくれました(笑)

篠原監督
あの方は、別に映画を手伝っているお婆ちゃんとかじゃないんです。ロケ現場に入って来ちゃっただけ。でも、あれが地元で撮るリアルな姿ですよね。

―― キャストさんにとっても新鮮な驚きだったし、地元の人たちと役者の皆さんの距離を監督陣がある程度保ちながら撮影の準備をしている中で、その距離を越えて繋がったのかなって受け止めました。

篠原監督
そうですね。監督陣はキャストさんをもてなす側というか、受け入れる側でもあるわけです。

齊藤監督も「自分はキャストを預かる身でもある」と言っていました。さらに『ゾッキ』は一人の俳優さんが作品を背負っているような映画ではないですし、俳優さんは長くて3日、短くて1日のスケジュールで出入りしていました。

監督の3人はほぼ蒲郡に泊まり込みで、市民たちと一緒に俳優を待っている形だったので、食事だったり蒲郡の皆さんのバックアップ体制は演出の一つとしても効果を発揮していました。

盤石な体制を取れたから、監督としては鼻が高かったんじゃないかなと思います。

裏ゾッキ,画像

伊藤
映画撮影ってご飯が美味しいと上手くいくんです。

篠原監督
戦争と逆ですね。戦争は飯が不味い国の方がハングリー精神で強いって。やっぱり映画は豊かな心が表れるっていうことなんですかね。

伊藤
というよりも、ただ単にお腹が減るんです(笑)

映画作りには色んな部署があるので、ものづくりをしていく中でのせめぎ合いもあるんです。時にはぶつかることもあるけど、ご飯が美味しい場も和む。イライラしたとしても美味しい物を一緒に食べれば自然とニコニコして上手くいくことがある。しかも、メッセージカードもあったのでスタッフの絆も深まったんだと思います。

―― 少しお金のことも伺いたいのですが、コロナ禍で減少はあるものの、先行上映にもお客さんが入って蒲郡にも予想以上の収入が入ったのではないでしょうか。一つの映画を一緒に盛り上げていくという意味でも映画製作における新たな繋がり方があったのではないでしょうか?

伊藤
今回は、蒲郡信用金庫と市民会館で行われた市内上映の売上の30%を蒲郡の実行委員会に還元しているんです。パンフレットやグッズの売上も入ることになっています。3月20日の先行上映もそうですし、そこから上映されている期間も全部30%が実行委員会に還元されているんです。そうすると、それをまた地域創生の予算に使えたりする。BEAMSさんとコラボした「ゾッキ箱」という蒲郡の名産品を集めたスペシャルボックスも販売中で、そちらも同じ仕組みになっています。

篠原監督
正直今は、コロナの影響で、蒲郡に行きたいと思っている人も行けない状況です。ロケ地巡礼が活発になっているわけではない。
でも、地元の方々に率直な意見を聞くと、「もう、お釣りがくるぐらい意味があったよ」と仰ってました。「だって、蒲郡(ガマゴオリ)って読めない人が読めるようになったから」って(笑)

―― 蒲郡市を超えて愛知県にも波及していくかもしれませんし、色々な期待が膨らみます。

伊藤
山田孝之さんも仰ってましたけど、一つの映画が町とか地域を繋げていく「映画の可能性」ですかね。

『裏ゾッキ』では、篠原監督に映画作りの500日を撮っていただいて、でもコロナで映画館が休業になったりして映画という存在について、「考える」という事が起こっている。それに対して、監督が劇中に「映画は必要ですか?」と観客の方々に問うています。「要りません」って言われたら怖いと思ったんですけど、そこを闘う意思みたいな。闘うというと語弊がありますけど、僕たちがやっていることをちゃんと信じてぶつける意思を僕らにくれたと思うんです。だから、このテーマを考えてくれて感謝しています。

―― 作品に入っていきたいのですが、九条ジョーさんの雨のシーンの裏側が映されていて新鮮な驚きがあり、役にピッタリという印象もありました。最後の写真撮影の時の九条さんの表情を観ていると、まるで別人のようです。映画撮影の中で九条さんが成長していく姿が見れてドキュメンタリー映画として凄いなと思いました。

裏ゾッキ,画像

篠原監督
齊藤監督の演出を見せるために撮るべきは“九条さんだな”とはじめから思っていました。

映画初出演のお笑い芸人である九条さんを抜擢するのが齊藤監督らしいですし、伸びしろだらけの九条さんを齊藤監督がどう育てていくのかに興味がありました。

―― それはどの辺りで感じたのですか?

篠原監督
初日です。森優作さんも木竜麻生さんも、過去作を見ていましたし、そもそも大好きな俳優さんでした。難役を演じきる方々です。一方九条さんは関西を中心に活動されていることもあって、私もよく知らなかった。ズイーヤの人・・・というイメージしかなかった。だからなおさら興味がわきました。

―― 加えて、森さんの演技に触発されて九条さんが涙するシーンがありました。それを齊藤監督が「感受性が高い」と解説されていました。作品を観てそこに込められたものを感じることはありますが、ドキュメンタリーとしてそれを感じさせられるというのは、新鮮な驚きでした。

篠原監督
その感受性のコントロールができるようになったことが九条さんの成長だと思います。

あの時は森さんに影響されて泣いちゃったわけじゃないですか。他にも居酒屋のシーンで森さんの口に枝豆がついていたから笑ってしまったということもあった。

でも撮影が進んでいくにつれ自分のポテンシャルを操れるようになっています。一番の見せ場である雨のシーンでは、森さんが目の前で(うっかり)坂道を滑ったんです。それでも九条さんは一切笑ったり、影響されたりしませんでした。あの時は本当に伴くんになっているから乱されない。“伴くんになったんだな”って感じました。私が一番大きい変化だなと思うのは、あの時でした。

―― そして齊藤監督が役者にとって何が一番辛いかを最も分かっていて、撮影継続の選択をされます。齊藤監督のリアクションというか言葉もきちんとカメラに収められていましたが、監督の方からお聞きになられたんですか?

篠原監督
もちろんです!

伊藤
監督のピリピリしている時とか上手くいかない時とかでも、ここは撮らないといけないっていう場面が多かったように思います。ましてや、普通の監督でもない著名俳優さんが監督をしているので気の遣い方も違いますよね。本当は苦労していたんだろうなって思っていました。

ちなみに、監督は取材時間を取ってなかったですよね?どうやって行ったんですか?

篠原監督
「この時間にインタビューさせてください」って事前にお願いすることは全くないですね。生物である現場の中で、いつ落ち着いて話せるか、それは監督本人もわからないことです。

話しかけて「今じゃない」って言われたことも何度もあります。でも、『ゾッキ』の監督たちは『裏ゾッキ』が作品になることを分かっていた。だから、普通のメイキングではなく、良い作品にしたいという私の想いをどこかで応援してくれていたんだと思うんです。

もちろん現場は『ゾッキ』のクリエイティブが最優先で動いてますし、私のことなんか気を遣ってる余裕はないんですけど、どこか頭の片隅で「『裏ゾッキ』、良いもの撮れよ」って思ってくれていたのかなと思います。

伊藤
山田さんの存在が大きかったですよね。

裏ゾッキ,画像

篠原監督
そうですね。

当然現場は、何でこんなに撮るんだろう?みたいな空気になるんです。でも今回、山田さんは監督でありながらプロデューサーでもあり、「デイアンドナイト」の経験もあるので、映画作りの裏側を伝えることの意味を信じているんです。この映画を作っている裏側を記録する意味を。だから、スタッフを説得してくれたではないですけど、雰囲気を作ってくれたというか、時には言ってくれたこともあるのかもしれないです。

―― そもそも映画は皆で作るものだから、皆が気持ちを一つにしてやってくれているっていうことなんですね。

伊藤
改めて『裏ゾッキ』を見返したんですけど、何だかコミカルなんです。音の使い方とか可愛いんですよ。もし、別の人がやったらもっとシュールになっていたかもしれないし、テーマが重くなっていったかもしれません。篠原さんの作品はユニークなんです。

篠原監督
私がちょっとそういうキャラなのかもしれないです(笑)

伊藤
蒲郡の方々もユニークなんですけど、グッと見入っちゃう大事なシーンとユニークなシーンと音の組み合わせが「篠原さん、やるー!」って。最初に観る時、尺とかどういう風に刺さるんだろうとか立場上色んな駄算的なことばかり考えちゃうんですけど、改めて観ると“『裏ゾッキ』、カワイイ!!”と思いました。

篠原監督
真面目なことを真面目に言うのがあんまり好きじゃないんだと思います。一番は蒲郡の人々の生活の可愛らしさとか面白さとか、映画作りの面白さを見て欲しいし、映画作りの大変さとコロナの辛さ一色にしたくないというのはありました。

―― オープニングのホラ貝から始まり、“あれって何でだろう?”って蒲郡の世界観にグッと入りますよね(笑)

伊藤
嘘みたいですよね(笑)

篠原監督
あれが本当なんです。蒲郡の日常なんです(笑)

この作品の何がイイって、一生懸命やってるんだけど、別に地球を救おうとしているわけじゃなくて『ゾッキ』を作ろうとしただけなんですよ。ハッキリ言って(笑)

伊藤
そこにマジなんですよね(笑)

―― 最後に映画ファンにメッセージをお願いします。

映画『裏ゾッキ』篠原利恵監督×伊藤主税プロデューサー,画像

篠原監督
今、映画館で映画を観ることがなかなか難しい現実にありますが、あえて言わせていただきますと『裏ゾッキ』は是非劇場に足を運んで観ていただきたいものとなっております。来ていただけたら絶対に何かいい変化があると思います。是非観に来てください!

伊藤
今回、『ゾッキ』と『裏ゾッキ』同時上映という形で、ミニシアター3館スタートが約25館まで増えてきました。この取り組みが少しずつ広がっていってる実感があるので、この伝え方をもっと広めていくべく、何卒応援をお願いします。

『裏ゾッキ』がお母さんで『ゾッキ』は子供です。

篠原監督
どっちから観ても大丈夫です!

―― ありがとうございました!

『裏ゾッキ』撮影・編集・監督:篠原利恵プロフィール

1987年生まれ、茨城県出身。早稲田大学を卒業後、一橋大学大学院で文化人類学を専攻。2013年テレビマンユニオンに参加。以後NHKやCXザ・ノンフィクションなど、テレビドキュメンタリーを多数手がける。2016年、韓国のネット依存症治療に焦点を当てたドキュメンタリーNHK BS1「ドキュメンタリーWAVE/子どもたちのリアルを取り戻せ 韓国ネット依存治療最前線」(2016)でATP優秀新人賞を受賞。元受刑者、選択的シングルマザー、時代遅れのロックンローラー、大相撲界など、社会のなかで一見”異質”とされる人や場所に入り込んで取材することを興味とする。

『ゾッキ』『裏ゾッキ』企画・プロデューサー:伊藤主税プロフィール

1978年生まれ、愛知県豊橋市出身。俳優活動を経て、映画プロデューサーとして活動。映画で文化を生みたいと、映画製作会社「and pictures」を設立。短編オムニバス企画「Short Trial Project」シリーズや長編映画を制作し、国内外映画祭で受賞歴多数。プロデュース作品に『ホテルコパン』『古都』『栞』『青の帰り道』『デイアンドナイト』『Daughters』など。山田孝之、阿部進之介とともに発足した、俳優に学びとチャンスを提供するサービス「mirroRliar」にて一般クリエイターや監督を巻き込み、映画制作の魅力を伝えるプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」を始動。映画制作をきっかけとした地域活性化プロジェクトの推進などを目指す。教育にも力を入れており、2020年10月よりオンライン・アクターズ・スクール「ACT芸能進学校(A芸)」を開校。
https://andpictures.jp/

『裏ゾッキ』作品情報

公式HP:ura.zokki.jp
ツイッター:Twitter

キャスト

蒲郡市の皆さん、竹中直人、山田孝之、齊藤工 ほか

ナレーション

松井玲奈

作品情報

製作:映画「裏ゾッキ」製作委員会
企画:伊藤主税、山田孝之
プロデューサー:牧有太
撮影・編集・監督:篠原利恵
音楽:重盛康平
題字:大橋裕之
制作:テレビマンユニオン 制作協力:and pictures
配給:イオンエンターテイメント
支援:映画「ゾッキ」製作委員会/映画「ゾッキ」蒲郡プロジェクト委員会
後援:蒲郡市
裏ゾッキ,画像

全国順次公開中

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