女優・夏菜さん「やり甲斐しか感じなかった」新たな挑戦で感じた喜び

夏菜,映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』白石鈴役,画像

映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』
白石鈴役・夏菜さんインタビュー

6月25日(金)から公開の映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-は、世界中で愛され続けるロバート・A・ハインラインの名作小説「夏への扉」を、三木孝浩監督が実写映像化した注目の作品です。

本作で、山﨑賢人さん演じる主人公の宗一郎の婚約者・鈴を演じたのは女優の夏菜さん。愛する婚約者から裏切り者へと豹変する悪女を演じることとなった夏菜さんは、物語の大きなポイントの一つになる鈴について「やり甲斐しか感じなかった」と充実の想いを打ち明けてくれました。

今回は本作の公開を記念して、初の悪女役挑戦を経て演技に対する喜びを噛みしめている夏菜さんのインタビューをお届けします!

夏菜,映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』白石鈴役,画像

初の悪女役に挑戦した夏菜さん

―― 物語全体を夏菜さんがどのように感じて、その中で、完全な「悪」を演じた感想をお聞かせください。

夏菜さん
最初に台本を読んだ時は、“うわっ、これは面白いぞ!”と。ちなみに原作はあえて読んでないです。漫画は必ず読むようにしているんですけど、小説の場合は台本の世界観だけを大切にするために読んでないんです。

同時に、“これをどうやって映像化するんだろう?”って思いました。嘘っぽくなっちゃうSFとか、何かがハマってない作品もいっぱい観てきたので、作品を観るまでは結構ドキドキでした。でも、完成した作品を観て、“これは上手くいった作品だ!”と我ながら思いまして(笑)私が出演しているところ以外はメチャメチャ楽しめて、客観的にスゴイ面白かった。昔の小説だからこそ、逆に今の時代にやると新しくなるというか、凄く良かったです。

悪女については、台本を読んだ時から、“どうやって世間に嫌われにいこうかな”って思いました。ポイントになる役ですし、私が嫌われないと他のキャラクターが引き立たない。なので、やり甲斐しか感じなかったですし、お芝居も迷わなかったです。むしろ、最初の優しい鈴の方が難しかったですね。悪女パターンの鈴の方は楽でした(笑)

夏菜,映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』白石鈴役,画像

―― 裏切る直前まで恋人にサインを送っていました(笑)

夏菜さん
(笑)
あのシーンは監督と「ここまでは優しくていいんじゃない?」みたいなギリギリのラインを探って作ったので、三木監督に感謝です。

―― これまでも色々な役に挑戦されていますが、本作で難しかった点や演技を通して新しい発見はありましたか?

夏菜さん
今回のお芝居で一番難しかったのは、良い鈴から悪い鈴になっていく過程、ギャップ!?最初にどれぐらいの優しさのお芝居をすればいいのか、表情ひとつ、仕草ひとつで意味合いが全部変わってくるのでとても難しかったです。一人の人物としてちゃんとナチュラルに成立しないといけないし、違いすぎてもダメだし、それが凄く難しかったところです。今までは一貫してずっとキャラクターが一緒の役が多かったので、自分にとっては新しい挑戦でしたし、上手く出来たんじゃないかなって思います。

―― ちなみに、鈴は何らかの目的があり悪女になっているわけですけど、裏設定みたいなことは夏菜さんの中で用意されましたか?

夏菜さん
鈴はカネの亡者という設定なんですけど、自分の中では、家庭環境が複雑でお金にとても執着がある。宗一郎のことを転がしていましたけど、本当は宗一郎の心も欲しかったはずという裏設定にしていました。なので、家に行ったときも、璃子を大切にしている宗一郎にもムカついてはいたという風にしてました。

夏菜,映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』白石鈴役,画像

―― 役柄的に聞きにくいのですが(笑)、夏菜さんの中の悪女、鈴との共通点みたいな部分は意識されましたか?

夏菜さん
ないですけど(笑)
でも、鈴との共通点で言えば、嫉妬心は私もちゃんとある人なので、そこだけはちょっと夏菜の力も借りましたけど(笑)
どちらかと言うと、私自身が真っ直ぐぶつかって砕けていくタイプなので、性格で言ったら璃子タイプです。だからこそ演じていて面白かったです。心地良くはないけど、こうやったらもっと後々嫌な芝居が響いてくるんじゃないかみたいな計算をしながらやるのは凄く楽しかったです。

―― 臨時株主総会のシーンで表情が変わるところも、“おっ!”みたいな感じになりました!劇中では、山﨑さんと眞島さんとのシーンが中心だったと思いますが、現場で俳優としてのお二人の印象はいかがでしたか?

夏菜さん
眞島さんは共演させていただいたことがあって、ずっと変わらず。オン・オフがないと言うか、お芝居はもちろんカチッとやるけど、基本的にずっと変わらない方。どちらかと言うと私タイプだと思うんです。

―― 割とフラットなんですか?

夏菜さん
(眞島さんは)フラットな方ですね。

一方山﨑さんは、スイッチ型だと思います。お芝居が始まると人が変わるタイプ。普段は少年なんですけど、青年にもなれるし、ピュアな若者のようなお芝居も出来るし、掴みどころがないイメージですかね。多分、眞島さんが飲みに行ったら楽しそうな人ですね(笑)

挿入歌もありましたけど、現場ではよくミスチルを皆で聴いていて、だけどなぜかその後に山﨑さんがボン・ジョヴィを爆音でかける。意味分からないんです、彼の行動は(笑)

―― 役のテンションのためですかね??

夏菜さん
テンションを上げる役じゃないですよね(笑)
私にも分からないけど、ずっとボン・ジョヴィをかけてテンション上がってエアギターみたいにしてましたけど。まだピュアな少年だけど、お芝居すると青年みたいな、アンバランスだけどそれがバランスになってる人なのかな?みたいな印象でした。

―― 劇中ではピートに嫌われてましたけど、猫がいる現場はいかがでしたか?

夏菜さん
私は大好きだけど猫アレルギーの方がいっぱいいて。私は凄い癒やされて、猫のお付きの方に「どうやってしつけたんですか?」って聞いてました。本当に可愛かったので癒やされました。

―― 正義を貫くためだけにタイムスリップするのってどうなの?って考えていくと、「正義」って何?みたいなことに行き着きました。その辺りは夏菜さんとしてはいかがでしょうか?

夏菜さん
結局、時を戻して正した正義によって違うことが悪くなったり、今は良いことが悪い方向に向かったりしちゃうかもしれないですもんね。そういうのを考えると、自分の置かれてる状況によるかもしれないですけど、今の私だったら、「過去に戻ってそういうこと出来るよ」って言われても、行かない!

―― そこまで断言できる理由は?

夏菜さん
今ある環境が幸せだからじゃないですかね。それだけですね。

夏菜,映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』白石鈴役,画像

―― 含蓄のあるお答えですね!!(笑)鈴は美人秘書役ということで綺麗な衣装も見所だと思いますが、どの衣装が好きでしたか?衣装を着こなす上ではスタイルなども気にされているのかなと思うんですけど、お酒を飲んだ後とかに心掛けている美容法があれば教えてください!

夏菜さん
1995年設定なので、その時に流行ってた安室ちゃんを意識して、スタイリストさんが準備してくれた中で最初の服がズバッ!とハマって、「それっ!それっ!」てなって、それが鈴の登場する時の衣装です。黄色いのジャケットも可愛かったんですけど、私的には株主総会のスーツ姿も好きです。ちょっとフレアだったり、襟や肩がちょっと大きかったり、足も出さないといけなかったり。安室ちゃんと言えば、ミニスカートにロングブーツみたいな。

そういう服を着るということは体型を維持しなきゃいけないということで(笑)コロナになる前は週に1、2回ぐらいパーソナルジムに行ってたんです。それ以外は、好きに飲んで食べて。

―― お仕事の前の日はお酒を控えたり?

夏菜さん
バラエティーの前日は飲むんですけど、ドラマの前日は飲まないようにしてるので、映画の撮影に入るとちょっと痩せるんです。むくみが抜けて。それで勝手に体型維持になったのかもしれませんし(笑)、撮影は気をつけてます。3日ルーティーンだと考えていて、食べ過ぎたら3日ぐらいで調整するようにしてます、1日でガツンと調整するのはキツイので。

夏菜,映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』白石鈴役,画像

―― 今でもお酒はお好きですよね?

夏菜さん
はい!

―― 種類は?

夏菜さん
種類はワインですかね。白ワインにハマってます。

―― 物語の舞台は1995年なので、鈴はおそらくバブルを体験して、その記憶が若干残っていてお金に執着があるのかなと思ったりもしました。夏菜さんご自身、95年の記憶は残っていますか?

夏菜さん
95年!?6歳、小学校前!?毎日スカートめくりされてたぐらいしか覚えてないです(笑)
そんな感じでしょ?幼稚園って。“隣のユウキ君にいつもスカートめくられてるな、バラ組だったな”とか(笑)

それこそ、その頃に子猫が3匹ぐらいダンボールに入ってて、当時は秘密基地を作れるような場所がいっぱいあったので秘密基地を作って、そこで育てて毎日ミルクあげに行ってみたいなことをよくしてたなって思い出しました。

―― 30年の時を超える冒険にちなんで、ここ最近の“これは冒険だった”というエピソードや、今までの人生の中での冒険について教えてください。

夏菜さん
リアルな冒険の方でいいですか??

車によく乗るんですけど、ある日、友達と車で金沢に行こうってことになりまして、金沢に向かったんです。ナビを見て「こっちの道よりこっちの方が近くない?直線の方が絶対早いじゃん!」みたいなことで、直線の方に向かって行ったんです。本当はずっと高速で行けるんです。なんですけど、飛騨高山とか妙高の方に入っちゃって、本当にとんでもない狭いところを「ここ一通だろ」とか言いながら通って行ったりして(笑)真っ暗になって何も見えなくなっちゃったりして、休憩しながら何とか切り抜けたんですけど、本当はナビ通りに行けば6時間で行けたんですけど、8時間かかったのが最近のリアルな冒険です(笑)

―― (笑)もし、夏菜さんがコールドスリープすることになって、「30年以内で時間を決めていいですよ」と言われたら何年間冷凍睡眠しますか?

夏菜さん
えっー!? ムズい(笑)
だったら30年!思い切り変わった日本や世界を見たいです。
空飛ぶ車とか、電車がどれだけ速くなってるかとか、飛行機で20分ぐらいでアメリカに行けちゃうとか、そういうのが見たいですね。

―― ちょっと話題が変わるんですけど、夏菜さんのイメージって凄く行動派で、花に例えると向日葵っぽいイメージを描くんですけど、夏菜さんご自身が自分を表現するとしたら、どういうタイプの方なんでしょうか?

夏菜さん
インドアなんで、、、キノコ類だと思います(笑)

―― キノコ類ですか!?(笑)

夏菜さん
だって、本当に外は出ないですよ。選択肢はスーパーに行くかゲームをやるかのどっちかぐらい。なるべく出歩きたくないので、キノコ(笑)

―― 「純と愛」の時のイメージが凄くピッタリだったので、向日葵かなって。

夏菜さん
ありがとうございます。1回飲みに行けば向日葵のようなキャラクターだと思います。

―― (笑)最後に、本作の中で一番お気に入りのシーンを教えてください。

夏菜さん
やっぱり猫のピートが可愛いんです。名演技をしていて、窓をカリカリってやるのを“どうやってやらせたんだろう?”って思うくらい(笑)ピートのシーンが一番微笑ましくて、フフフって声を出して笑ったシーンでした。そこが一番ほっこりする場面かな。
後は、コールドスリープするシーンも、どうコールドスリープするのか、何をきっかけでするのかは注目して欲しいです。未来も描写が全然違うので、背景の色とかカラーリングがパッと明るい色になってるので、それも今っぽさが出てるというか面白いと思います。

とにかく、私はピートのシーンが好きです!

―― ありがとうございました!!

夏菜さん動画メッセージ

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キャスト

山﨑賢人
清原果耶
夏菜
眞島秀和
浜野謙太
田口トモロヲ
高梨 臨
原田泰造
藤木直人

監督

三木孝浩

原作

「夏への扉」ロバート・A・ハインライン(著)/福島正実(訳)(ハヤカワ文庫刊)

脚本

菅野友恵

主題歌

LiSA「サプライズ」(SACRA MUSIC)

音楽:林ゆうき

製作幹事:アニプレックス 東宝
制作プロダクション:CREDEUS
配給:東宝 アニプレックス
公式HP:https://natsu-eno-tobira.com/
©2021 映画「夏への扉」製作委員会

6月25日(Fri)全国ロードショー

夏への扉 ーキミのいる未来へー,画像

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