日向野祥さん、2.5次元舞台から古き良きヒーローへ!B級感が癖になる『遊星王子2021』

日向野祥,遊星王子2021,画像

日向野祥さん独占インタビュー

今から60年以上も前に本邦テレビドラマ初の宇宙人ヒーローとしてお茶の間に登場、瞬く間に全国の子供たちが彼の虜となった伝説のヒーロー、遊星王子が令和の現代に完全復活!!笑いあり、ロマンスもあり(?)、宇宙平和のための戦いあり、最後は涙もあり(?)。子どもから大人まで楽しめるB級感満載のヒーロー映画『遊星王子2021』がついに8月27日からヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開中です!

今回は、主人公の遊星王子役にハマりまくっていた主演の日向野祥さんにお話を伺いました。ドラマや舞台で活躍し、近年ではハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」で烏野高校キャプテンの澤村大地役を演じたことでも注目されている日向野さんにとって“ヒーローとは”、“遊星王子のキャラクター作りについて”、“河崎実監督やヒロイン・君子役の織田奈那さんらとの撮影エピソード”など、本作の誕生裏話をたっぷり語っていただきました!

日向野祥,遊星王子2021,画像

遊星王子役がピッタリ!主演の日向野祥さん

更新!日向野祥さん動画インタビュー!

―― パンフレットに「ヒーロー役をやってみたかったけど、やっと声がかかってとっても嬉しかった」と書かれていました。その喜びに至った背景などについて教えていただけますか?

日向野祥さん(以下、日向野さん)
小さい頃から戦隊物とかヒーロー物をよく観ていたんです。近所のお兄ちゃん達と観ていたり、毎週日曜日にやっていたので朝から録画して観ていたり。あの頃って夢の人だったんですよ、ヒーローって。カッコイイ憧れの存在。自分がなれるとは思っていなくて、純粋にカッコイイヒーローだったんですけど、この仕事をさせていただくようになって、ヒーローを演じることの意味を分かって、僕らが何かを演じることによってその感動が届けられるんだなっていうのを凄く感じたんです。

自分がヒーローを演じるとなった時に、ビジュアルは顔が出ていて面白いヒーローではあるんですけど、やっぱりヒーローには変わりなくて。そういう意味では、僕が子どもの頃に思った純粋な嬉しさだったり、あのカッコ良さ、憧れというものをこの『遊星王子2021』を観ていただいて、今の子どもたちに感じてもらえれば、僕的には嬉しいなって。そういう意味でも、“僕が伝えられる側になったんだな”っていうのが凄く嬉しくて、ヒーローの話をいただいた時はとても嬉しかったです。

遊星王子2021,画像

―― ヒーローとは言え、河崎監督の手腕によってとてもコミカルに描かれています(笑)そもそも日向野さんも子ども達が思うヒーローのイメージも、もう少しカッコイイのでは?と思いますが、そうしたギャップに対してもうちょっとカッコイイ方が良かったなぁ、とかありますか?(笑)

日向野さん
僕が子どもだったら「何だよ、このヒーロー。全然カッコ良くないじゃん!」って思うかもしれないんですけど、ストーリーを観た時に、ダサカッコイイというか、カッコ悪さの中のカッコ良さってあると思うんです。そこを感じてもらえれば一番嬉しい。監督も仰っていたのは「ダサくていいんだよ」と。「ただ、一生懸命真っ直ぐで、守るものを守る。それがヒーローなんだよ」って仰ってくださって、なるほどなって。だから全力でふざけたし、顔も出ているので、もうまんまなんですよね(笑)

なので、ダサいからっていうのは僕の中で実はあんまりなくて、これも一種のヒーローであって、こういう見せ方も面白いなっていうのは凄く感じました。勿論、小さい頃に観ていたヒーローとはちょっと違うんですけど、このヒーローもヒーローで僕の中ではアリだなって感じました。

遊星王子2021,画像

日向野祥,遊星王子2021,画像

―― 君子役の織田奈那さんとは、掛け合い台詞が多かったと思います。織田さんの印象はいかがですか?身近にいる大学生のような自然な感じがストレートに伝わってくるし、遊星王子への気持ちも匂わせながら、ベタベタはしないスッキリした感じが印象的でした。

日向野さん
おっしゃる通り(織田さんは)サッパリしている方なので、本人の性格がお芝居にも多少は影響するもので、演じていた役柄的にも、元々は僕ではなくてアイドルの康介くんが好きで、「康ちゃん、康ちゃん!」なんですけど、顔が似ているという理由で一目惚れをしてそこから入るんですけど、接しているうちに感情が湧いていって好きになっちゃう。でも、「LOVE」ではなくて「LIKE」という感覚。

楽屋側というか裏側でも結構サッパリしている方なので、もちろん空き時間に同じ共演者何人かと喋っていたりはするんですけど、わりと淡々としている方。一方で、何かが出来なかったり、納得出来なかったりすると、「何でですか?」っていう曲げない芯の強さもあるので、そういう意味では凄く役柄とマッチしていたのかなっていうのは感じていて、そういうところが凄く出ていたのではないかなと思います。

遊星王子2021,画像

―― 随分と役になりきっている、しっかりされているなと感じました。とは言え、コメディー映画なので現場では楽しいエピソードもあったのではないですか?(笑)

日向野さん
そうですね。子役の子もいたんですけど、家族のシーンとかでパン屋の前で戯れると言いますか、ワチャワチャするシーンがあるんですけど、子役の平君がちょっと笑っちゃったりしてNGが連発した時があったんです。そういう時は、お姉ちゃんらしく「ほら、ちゃんとやるよ」って言うのかと思いきや、逆に織田さんも一緒になって笑っちゃうタイプ。

なので、後半になるにつれて収拾がつかなくなるんです。監督はだからと言って怒るわけじゃないので、それで段々と輪が出来たというか、家族の空気感が出来たので、そういう意味では良かったですね。コメディーならではというか、締めるシーンはもちろん締めるんですけど、それ以外のシーンは全体的にほんわか優しい空気なので、そういう意味では凄い良かったですね。

遊星王子2021,画像

―― 観ていると、遊星王子は途中から家族の一員みたいな感じでしたね(笑)パンを食べたり、遊星王子としての細かい演技もあったと思うのですが、流石になりきれないというか、どう演技したらいいか迷うような難しかったシーンはありましたか?

日向野祥,遊星王子2021,画像

日向野さん
基本的には純粋に楽しんで演じさせていただいたんですけど、唯一MP5星雲という宇宙の他所の星から来ているので、最初は言葉が分からないんですよね。

「ん、それは何ですか?」みたいな会話が多いんですけど、そのさじ加減。監督も良い意味で「適当でいいよ、自分でやっちゃって」っていう感じなので、どこまで分からなくしようかなとか、違う星から来ているんだけど、例えば、「寝るとは何ですか?」っていう台詞があるんですけど、「寝る」は知らないけど、「お風呂」という言葉は知っているのかな?とか。どこまで知らない体にしようかなっていうのはちょっと悩みました。それ以外は基本的にキャラクターとか遊星王子の「○○ですよ」みたいな癖をわざと入れているんですけど、ここは僕なりのインスピレーションで監督と最初に話をさせていただいて、作らせていただきました。

―― 遊星王子の癖を見て「アッハッハ」っていう笑い方とかは、意外と日向野さんが自分を出しているところなのかなと思いました。「遊星王子になりきれない自分はいなかったです」「まさに私そのものを出していました」みたいな感じで受け止めていたんですけど、どうでしょうか?(笑)

日向野さん
僕はあんな感じじゃなくて割と変な奴なので(笑)ちょっと目立ちたがりではないので、笑いとかも本当に静かだし、真逆ですね。人前で「○○です」とか言えないし、このお仕事をしていなかったら、多分僕は本当に人間に会いたくない人なので、謎なことを言っているんですけど(笑)

役者ってなるといけるんですけど、普段は全然静かなので。そういう意味では、王子像は演出家さんや監督さんと話をさせていただいてイメージを作って台本をいただいて、そこで台詞に落とし込んで、その中で揉んで言葉を発するので。最初に持っていった時に監督がこの方向でOKということだったので、完全に日向野祥っていうよりは、僕の中の王子像ですかね、笑い方も含めて。なので素の僕が出ている所は基本ほぼないですね。

―― 声の太さといい、トーンといい声色といい、何かピッタリしているような感じがしました。ちょっと細かい話になってしまいますが、野球のシーンで結構ボールを落とされていましたが、あれは子役の方が難しい球を投げていたんですか?(笑)

日向野さん
あれはですね。わざとなんです、実は(笑)

監督とも話をしたんですけど、王子は野球をやったことがないので、グローブで掴むのが慣れていないので、基本は取れないですよね。逆に綺麗に取れちゃうとおかしいよねっていうのがあったんで。

しかも、王子は手袋をしているんですけど、それは皮膚で、つまり全身全裸なんですよ(笑)なので、グローブをはめる場合は、手袋を取ってグローブではなく、手袋の上にグローブなんです。そうするとグローブが一切入らないんです。なので、ほぼ入っていないので掴めないのもあるんですけど、基本は元々の演出通りの「掴まないでね」っていう、なのでポロポロと。僕的には結構好きなシーンですね。

―― そういう細かいところが、やっぱり遊星王子なんですよね。“あんパン”はどうですか?

日向野さん
スゴイ食べました(笑)

撮影中に20個以上食べたんじゃないかなっていうぐらい結構食べましたよ。出てくるシーンは3、4シーンぐらいなんですけど、監督が楽しくなっちゃったらしくて「もっといっちゃて」みたいな。結構いかされまして。あんパンは嫌いではないんですけど、こしあん派なので、最初につぶあんだったんですよ。プロデューサーの方に「どっち好き?」って言われて「すみません、こしあんなんです」って伝えたら、こしあんに変わってまして、「本当にすみません」と思いながら食べていて、本当に美味しかったです。

―― 結構なかぶりつき方だったので、遊星王子は凄い大食漢なんだなって(笑)

日向野さん
そうですね。本能のままに生きているので、カラータイマー鳴っちゃうので。

―― カラータイマーもそうなんですし、オープニングのカットも彷彿とさせますよね!

日向野さん
僕もあのオープニングは凄い好きです。

―― ですよね。この世界観をもうちょっとシリーズ化して、ずっと楽しめるようにしてほしいなって思いがあるんですが、いかがですか?

日向野さん
『遊星王子2021』は今のご時世にない作品だと思っていて。今ってもっと映像もこだわれて、CGももっとこだわれていて、衣装もスーツにしろ何にしろ。だけど、あえてのこの古さというか、監督とも言っているんですけど、いい意味でのダサさ。B級感をあえて前面に出して、この2021年の令和の時代に。僕はそういうのが大好きなんで、ああいうオープニングも含めて、昔ながらのリズムと拍子と、あれが僕的には本当にツボなんです。そういう意味では、これは見る人が見たらハマるよなって思いますね。

遊星王子2021,画像

―― ちなみに、日向野さんの世代としてはウルトラマン何ですか?

日向野さん
僕の場合は「ティガ」です。

―― あー、平成3部作シリーズ!!最後に映画ファンに向けて『遊星王子2021』の見所を含めてメッセージをお願いします!

日向野さん
やはり昔ながらの古き良きヒーロー感というか、昔と言ってもさらに昔、本当に初期の頃のヒーロー。この良さを存分に活かして、令和っていう新しい時代の良さも取り入れていて、昔ながらの良さも残しつつだと思うので、ある意味で僕は本当に新しい作品だと思っています。普段は特撮、ヒーロー物を観ない方でも、コメディーだからこそ楽しめる部分ももちろんあるので、そういった面でもたくさんの方に是非観ていただきたいですし、僕が小さい頃にヒーローを観て抱いた感情を何か観た人が感じてもらえれば、僕ら演者にとっては本当に幸せなことなので、是非ともそういった面を楽しみに観ていただければ嬉しく思います。

日向野祥,遊星王子2021,画像

―― ありがとうございました!!

『遊星王子』予告編映像


キャスト

日向野祥
織田奈那、若林司、平優心、岩井志麻子
津沢彰秀、きくち英一、堀田眞三
小林さとし、鈴木秀人、なべやかん、ウクレレえいじ、小堀敏夫、町あかり、本橋信宏、三上丈晴、有村昆
大林素子(友情出演)、染谷俊之(特別出演)、吉田照美(特別出演)
団時朗

監督

河崎実

原脚本

伊上勝

原作

宣弘社

主題歌

「遊星王子のうた2021」歌:工藤崇希

2021/日本/カラー/シネマスコープサイズ/ステレオ/97分予定
公式twitterアカウント:@yousayouji2021

配給・宣伝:パル企画
公式HP:https://yousayouji2021.pal-ep.com
©2021「遊星王子2021」製作委員会

8月27日からヒューマントラストシネマ渋谷ほかロードショー

遊星王子2021,画像

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