女優・森田望智さん「宝物の言葉になりました」オスカー俳優からの金言とは?

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映画『Our Friend/アワー・フレンド』公開記念
ケイシー・アフレックさん&ガブリエラ・カウパースウェイト監督&森田望智さん【特別鼎談】

2015年に「Esquire」誌に掲載され全米雑誌大賞を受賞したエッセーの映画化『Our Friend/アワー・フレンド』が10月15日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他にて全国公開となります。

本作は、2人の幼い娘を育てながら懸命に毎日を送っていたジャーナリストのマット(ケイシー・アフレック)と妻で舞台女優のニコル(ダコタ・ジョンソン)が、ある日突然告げられたニコルへの末期がんの宣告で生活が一変してしまうという物語。妻の介護と子育てによる負担がマットに重くのしかかる中、過去に生きる希望を失いかけた時に2人から心を救われた親友デイン(ジェイソン・シーゲル)が一家を支えるためやってきます。

今回は、マット役で『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したオスカー俳優、ケイシー・アフレックさんとガブリエラ・カウパースウェイト監督にオンラインインタビュー!日本からは、Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』で大注目、現在はNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』に出演し話題の森田望智さんがインタビュアーとして参加してくださいました。

それでは、本作のリアルな演技に圧倒された森田さんと、ケイシーさん&ガブリエル監督のトークをお楽しみください!

森田望智さん(以下、森田さん)
初めまして森田望智です。ドキュメンタリーを観ているような感覚で、お芝居も含めてリアルにそこに、その家族たち、その友達が存在しているように私には見えて、本当に素敵でした。

映画を観ていくうちにどんどん後から発見するという時間軸の流れでしたが、前後をここまで行き来した脚本は珍しいと思いましたし、だからこそ凄く引き込まれました。時間の流れを大切にしていらっしゃったのかなと思いますが、その辺りについてはいかがでしょうか?

ガブリエラ・カウパースウェイト監督

ガブリエラ・カウパースウェイト監督(映画『Our Friend/アワー・フレンド』メイキング風景)

ガブリエラ・カウパースウェイト監督(以下、ガブリエラ監督)
人によっては混乱してしまうかなと思ったので、そういう風に楽しんでいただけて本当に嬉しいです。私としては、死に向かっていく一本線のダークな物語にはしたくなかったのです。観ている方も色んなことを予測してしまうだろうし。普通の人生のように描いていきたかった。つまり、私たちが生きていれば良い日も悪い日もあります。記憶のことを考えたり、あるいは未来のことを考えたり、日によって考えることも違うので、まるで人生を生きているかのような感覚の映画にしたかったのです。だから、上手く表現出来て凄く嬉しいです。

森田さん
本当にまさにそこに生きているような感覚を凄く感じました。

リアルにそこにいるように演じるのは私自身凄く難しいお芝居だと思っているのですが、ケイシーさんが今回のマット役を演じる上で大切にされていたことはありますか?

マット(ケイシー・アフレック)

マット役のケイシー・アフレックさん

ケイシー・アフレックさん(以下、ケイシーさん)
役者として撮影に入る前は、出来るだけ多くのアイディアを自分から出していく、監督に伝えていくことを大事にしています。“これだったら映画にフィットする”と思うようなアイディアですよね。でも、現場に入ってからはスポーツチームのような感じでコーチ、つまり監督は一人。自分の出来る限り最高の演技は勿論しなければいけないのだけれど、コーチ(監督)に従っていくこともいつも大事にしています。

例えば今回の場合、ガブリエラがこの現場のトーンを決めていくし、演技もそれはちょっとやりすぎだとか、コメディータッチになりすぎだとか、ちょっとダークすぎるとか、彼女が指揮者のようにガイドしてくれるわけです。だから基本的には監督の要求に応えるようにしています。

長い言い方になってしまったけど、基本的には台詞を頭に入れる。現場にきちんと行く。自分がこのやり方でやるべきだ、ただ一つのそのやり方で演じることだけです。

森田さん
ありがとうございます。監督から演出のお話がありましたけど、ガブリエラ監督の演出で印象に残っていること、面白かったところなどありますか?

ケイシーさん
例えば、役者同志だから分かると思うけど、自分の頭の中でこのシーンはこういう風に撮ろうってプランを練ってしまう。だけど、現場の状況を実際に見て、そこに立って想像しているわけではなくて家から持って来たものなので、やはり現場に立つと違ったりする。長い間自分の中で温めてきた考え方の場合、なかなかそこから切り替えるのが難しいことの方が多かったりします。そういう時に監督がどう対処するかが大事になるんだけれど、見事に自分を導いてくれた。そういう意味でも素晴らしかったです。

ガブリエラ監督
役者さんは作品を良いものにしたいと思っているから、まずは作り手として信頼を得ることが大事。安心な気持ちで現場に臨めるようにしてもらうことが大切だと思っています。

例えば、森の中で突然女の子たちが登場するシーンがありますが、急に10代の青春映画みたいな一幕ですよね。だから、撮り方によっては上手くハマらなかったかもしれない。演じている二人にとっても難しいところだった思うのですが、そこは信用して演じてもらいました。

森田さん
最後に、私も含めてケイシーさんのような俳優を目指している方がとても多いと思います。そんな若い俳優に、ケイシーさんと監督から一言ずつメッセージをいただけたら嬉しいです。

ケイシーさん
今も自分で模索しているところです。キャリアの中でアップもダウンも経験していて、やりたくない仕事なんだけれど自分が役者としてもっと自分を磨くために受けた仕事もありますし、まさか自分が参加出来ると思っていなかったような作品への参加も出来ました。

アドバイスをするとすれば、唯一僕から言えることは、自分の考え、例えば現場で自分が感じること、あるいは、どの作品をやるのかは、とにかく自分の考えを大事にすることを伝えたいです。他人に言われてやるのではなく、心から惹かれるものに関わっていくことの大切さ。

後は、誰と仕事するのかを慎重に選ぶこと。もし気に入って、そして馬が合ってリスペクトの出来る方たちと出会えたなら、その方と何回もお仕事を重ねること。良質なものを生み出している方々といるのは、よく見ると同じグループで仕事をしている方が多いんです。なぜかと言うと、演者としても作品を作る人としても、自分たちの人間関係から何かを得て、それを作品の中に昇華しているわけだから、その関係性が凄く重要。だから、気に入った人がいたら一緒に続けることです。

森田さん
ありがとうございます。宝物の言葉になりました。

ガブリエラ監督
演技だけの人生を送らないことも重要です。バスでも車でも色んなところへ旅をして、世界中のあらゆる人と出会って話すことが大切だと思っています。

よく映像作品を観ている時に、例えばスーパーで買い物をしているのだけれど、この人はスーパーで買い物をしたことがないなとか、バスに乗っているけどバスに乗ったことないんじゃないかなって、それはすぐに分かってしまいます。そういう役者さんは、映画や映像作品を観て演技を学んでいる、他の人のパフォーマンスを見てそういう風にしようとしているのが、見えてしまうのです。

だから、演技以外のことをすることが凄く重要。まず、生きるということですよね。そのものを観察するのではなくて、そのものに自分がなる経験をする。リアルな人たちに出会う。そうすると現場に行った時に、本当に宝物を持っているのと同じだから、本を書く人も曲を書く人も同じだと思います。それは、ちゃんと生きているかどうかということですよね。

森田さん
ありがとうございます。今日は、バスに乗ってスーパーへ行きたいと思います(笑)

ケイシーさん&ガブリエラ監督
(笑)

森田さん
凄く幸せな時間を本当にありがとうございました!

森田望智,映画『Our Friend/アワー・フレンド』,画像


配給:STAR CHANNEL MOVIES
公式HP:https://our-friend-movie.com/
© BBP Friend, LLC – 2020

10月15日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー!

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