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映画『世界は僕らに気づかない』

映画初主演・堀家一希×飯塚花笑監督のオリジナル最新作。異なる文化を持つ母親と息子 不安定な感情をぶつけ合う、 “愛の問題”についての物語。
生きづらさを抱える青年が母や恋人との関係を通して愛に出会うまでを描いた青春映画。「フタリノセカイ」の飯塚花笑が監督・脚本を手がけ、トランスジェンダーである自身の経験をもとに撮りあげた。
ぴあフェスティバル審査員特別賞やバンクーバー国際映画祭ノミネート、東京フィルメックス新人監督賞準グランプリなど国内外で注目を集め、2022年公開の『フタリノセカイ』で商業デビューを果たした飯塚花笑監督が、レプロエンタテインメント主催の映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」にて製作したオリジナル長編第五作。
自身の経験をもとに、8年の構想期間を経て結実した本作の主人公・純悟を任されたのは、『東京リベンジャーズ』(’21年/英勉監督)でのパーちん役など、その存在感ある演技が輝く堀家一希。
複雑なバックグラウンドを抱える難しい役柄かつ映画初主演という重圧もある中で、飯塚監督との深いコミュニケーションと共に丁寧に役作りをした結果、悶々として自分の本当の感情を吐露できない純悟を見事に演じきっている。
息子である純悟への深い愛情を抱きつつ、感情的に厳しい態度もとってしまう母親・レイナを演じるのは、スコットランド人の父親とフィリピン人の母親を持つガウ。
本格的な演技には初挑戦ながら、観客の視線を釘付けにするパワフルな演技を披露している。
本作は、監督、スタッフ、キャストなど、作品に関わる多くの人々が群馬県在住者及び、出身者で制作され、全編群馬県内にて撮影されるなど、東京中心になりやすい通常の映画制作とは一線を画している。
群馬県は工場が多い土地柄、古くから外国人労働者が多く在住し、彼ら彼女らが日常の風景の中に溶け込んでいる。
自治体も多様性の認知について積極的に取り組んでおり、2020年には県内全域に「ぐんまパートナーシップ宣誓制度」が導入されるなど、人種やセクシュアリティの多様性を身近な問題としてとらえ、真摯に取り組んでいる地域でもあるため、本作の撮影にはうってつけの地域だった。
2022年の大阪アジアン映画祭でワールドプレミアを迎え、”来るべき才能賞”を受賞。
その後ニッポンコネクション(ドイツ)、富川ファンタスティック国際映画祭(韓国)、ニューヨークアジアン映画祭(アメリカ)、関西クィア映画祭(日本)、香港レズビアン&ゲイ映画祭(香港)、カメラジャパン・フェスティバル(オランダ)、シカゴ国際児童映画祭(アメリカ)、Q Cinema International Festival(フィリピン)など世界各地で高評価を得て遂に日本公開。
映画『世界は僕らに気づかない』作品情報
あらすじ
群馬県太田市に住む高校生の純悟(堀家一希)は、フィリピンパブに勤めるフィリピン人の母親レイナ(ガウ)と一緒に暮らしている。
父親のことは母親から何も聞かされておらず、ただ毎月振り込まれる養育費だけが父親との繋がりとなっていた。
純悟には恋人の優助(篠原雅史)がいるが、優助からパートナーシップを結ぶことを望まれても、自分の生い立ちが引け目となり、なかなか決断に踏み込めず、一人苛立ちを抱えていた。
そんなある日、レイナが再婚したいと、恋人を家に連れて来る。
見知らぬ男と一緒に暮らすことを嫌がった純悟は、実の父親を探すことにするのだが…。
予告動画
キャスト
ガウ
篠原雅史
村山朋果
森下信浩
宮前隆行
田村菜穂
藤田あまね
鈴木咲莉
加藤亮佑
高野恭子
橘芳美
佐田佑慈
竹下かおり
小野孝弘
関幸治
長尾卓磨
岩谷健司
監督・スタッフ
監督:脚本:飯塚花笑
配給
Atemo
1月13日(金)新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
公式サイト
https://sekaboku.lespros.co.jp/
©「世界は僕らに気づかない」製作委員会
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