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ポエティックな世界観の中に紡がれる、男の魂の彷徨
映画『凱里ブルース』
ビー・ガン監督は1989年生まれで現在31歳、中国貴州省凱里市出身の映画監督だ。日本では第二作目の『ロングデイズ ・ジャーニー この夜の涯てへ』が先に劇場公開されて話題を呼んでいるが、本作『凱里ブルース』は監督が26歳の時に撮影した長編デビュー作となる。低予算での製作で出演者のほとんどが監督の家族や親戚、友人であり、故郷である凱里でロケを行った同作は、瞬く間に各国の映画祭で評判を呼び、スイスのロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映されると新進監督賞と特別賞を受賞。各国のメディアやジャーナリストから驚きと称賛を持って向かえ入れられた。その時の興奮を、後に新華社通信は「過去五年で一番優れた中国国産映画」「中国映画を五十年進歩させる」と絶賛されたと伝えている。その後もフランス・ナント三大陸映画祭で中国人としては、ホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』(86年)以来となる黄金の熱気球賞〔グランプリ〕を受賞、さらに中華圏のアカデミー賞とされる金馬奨では最優秀新人監督賞とFIPRESCI賞に輝くなど圧倒的な才能を世界に見せつけた傑作である。
あらすじ・ストーリー
凱里の小さな診療室に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすシェン。刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰りを待っていたはずの妻はこの世になく、しばらくして可愛がっていた甥も弟の策略でどこかへ連れ去られてしまった。シェンは甥を連れ戻すために旅に出る。そして辿り着いたのは、ダンマイという名の、過去の記憶と現実と夢が混在する不思議な街だった…
『凱里ブルース』
予告動画
公式HP
https://www.reallylikefilms.com/kailiblues ■Facebook ■twitter
キャスト
チェン・ヨンゾン/ヅァオ・ダクィン/ルオ・フェイヤン/シエ・リクサン/ルナ・クオックほか
映画『凱里ブルース』作品情報
監督・脚本:ビー・ガン 撮影:ワン・ティアンシン 録音:リアン・カイ 美術:ズー・ユン 編集:クィン・ヤナン 音楽:リン・チャン2015/中国/中国語・凱里市の方言/110分/1:1,85/カラー/DCP/日本語字幕:五十嵐陽子/監修:河合彩子
配給:リアリーライクフィルムズ+ドリームキッド 提供:ドリーム・キッド+miramiru+リアリー・ライク・フィルムズ
オンラインシアター「LIVING ROOM THEATER / 架空映画館」でも6月6日(土)から同時(先行)公開
(URL www.reallylikefilms.com/livingroomtheater)
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