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- 映画『夏、至るころ』

倉悠貴が圧倒的存在感!
高校生の青春は、酸っぱい。
池田エライザ初長編監督作として話題の『夏、至ること』。福岡県の田川市を舞台に、高校生の酸っぱい夏を見事に映し出す。主人公・翔を演じるのは映画初主演の倉悠貴。祖父役のリリー・フランキーや教師役の高良健吾に全く引けを取らない圧倒的な存在感を見せていく姿は是枝裕和監督作品でデビューした柳楽優弥を思い起こす。幸せを求め悩む翔、親友や周りの大人たちと接する中で辿り着いた幸せとは?
福岡出身池田エライザが田川の日常を映画化
福岡県福岡市出身の池田エライザは、「地域」「食」「高校生」をテーマにした青春映画制作プロジェクト「ぼくらのレシピ図鑑」の企画と出合い、同県の田川市を初めて訪れた。そして、シナリオ・ハンティングや演技ワークショップを実施するなかで、そこに暮らす人びとの温かさに触れ、緑あふれる景色に魅せられて、ひとつの物語を紡いだ。
それは、すぐ傍らにあったのに、気づかなかった大切な日常と、かけがえのない人たちのこと。夢をもつことすら難しい現代の若者の、言葉にならない不安や葛藤、生きる力をリアルに描き出し、新たな、みずみずしい青春映画の傑作が誕生した。
倉悠貴、石内呂依ら若手が豪華俳優陣と見事な関係を構築
翔を演じるのは映画初主演の倉悠貴、泰我役には全国2012人のなかからオーディションで選ばれ、本作がデビュー作となる新人・石内呂依、謎の少女・都を数々のCMで人気沸騰中のさいとうなりが演じている。
また、主人公の父親役に『アンダー・ユア・ベッド』や『ガチ☆星』の主演を務めた安部賢一、母親役に『欲動』『マンガ肉と僕』『雪女』などでプロデューサーや監督としても国内外で評価の高い杉野希妃。
祖父役に映画『万引き家族』『そして父になる』など是枝監督作品常連のリリー・フランキー、祖母役に『鈴木家の嘘』『生きちゃった』など話題作目白押しの原日出子、主人公に影響を与える教師役に『多十郎殉愛記』など映画出演多数、来年の大河ドラマ「青天を衝け」でも期待を集める高良健吾、ペットショップの店長役に1970年代の名曲「プカプカ」のミュージシャン・大塚まさじなど、豪華俳優陣が脇を固めている。
映画『夏、至るころ』予告編映像
あらすじ
高校3年生の翔(しょう)と泰我(たいが)は、子どもの頃からの親友で、ずっと一緒に和太鼓の訓練をしてきた。だが、夏祭りを目前に、泰我が受験勉強に専念するから太鼓をやめると言い出す。それを聞いた翔は愕然としてしまう。自分は何がしたいのか、どうしたらいいのか、わからない……。
仕事と家事をテキパキこなす母、息子の将来を気に揉む父、青い鳥を飼うユニークな祖父、家族をどっしり見守る祖母、大人の口真似が楽しい幼い弟。そんなあたたかい家族の中にいても、孤独が頭をもたげてくる翔。ある日、祖父のお使いでペットショップを訪れた翔は、ギターを持った不思議な少女・都(みやこ)と出会う。
ギターを売りたいという都に押されて町を案内してまわる二人。二本煙突の落書きを至るところで見かけて、泰我はある伝説を思い出す。煙突が一本に見える場所がある。その一本に重なった煙突を見たら幸せになれるそうだと。
仕事のために高校にあまり通えなかった都のために夜の高校に忍びこんだ三人は誰もいない教室を駆けまわる。やがて、水面が揺れるプールサイドで翔は都になぜ音楽をやめたのかと聞く。ぽつりぽつりと語る都に、いきなり歌ってくれとせがむ翔。これを最後と歌う都の歌声は翔の心に染みわたる。
夏休みが一日一日と過ぎていく。家に閉じこもり本ばかり読んでいた翔。蝉の声がピークに達した昼下がり、翔は思い立ったように家から駆け出していく。その翔がたどり着いたところとは……。
キャスト
倉 悠貴 石内 呂依 さいとう なり
安部 賢一 杉野 希妃 後藤 成貴
大塚 まさじ 高良 健吾 リリー・フランキー 原 日出子
原案・監督
池田 エライザ
脚本
下田 悠子
主題歌
崎山蒼志「ただいまと言えば」
配給:
キネマ旬報DD 映画24区
公式HP:
(2020年/日本/カラー/ステレオ2ch/4Kビスタ〈1.89:1〉/105分)
🄫2020「夏、至るころ」製作委員会
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