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中国新世代の才能が描く驚嘆の傑作
2021年大注目作品誕生!!
長編第一作でありながら、2019年のカンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品に選ばれ、世界の映画界を驚かせたグー・シャオガン監督の『春江水暖~しゅんこうすいだん』がついに2021年2月11日(木・祝))より Bunkamura ル・シネマを皮切りに全国順次公開を迎える。カンヌ当時、まだ 30 歳。それまでは、たった一人でカメラを回し、ドキュメンタリーや短編を撮っていた青年が、初めてクルーを組んだ初の長編が、カンヌに選ばれた。
しかも、その映像は、監督の故郷であり、映画の舞台である杭州の、大河・富春江が流れる富陽を描いた 14 世紀の山水画の傑作「富春山居図」にインスピレーションを得たという、これも驚かされるショットの連続。絵巻を広げていくような横移動スクロールのロングテイクや山水画の宇宙を感じさせる超ロングショットなどを使い、大きな変化を迎える中国社会の中で精いっぱいに生きている、ある市井の大家族の四季を描くという、クラシックでありながら、きわめて革新的で野心的な作品なのだ。
フランスでも異例のヒット!
昨年1月のフランス公開では、中国アート系映画としては異例のヒットを記録し、映画サイト allocine でもジャ・ジャンクー監督の名作『長江哀歌』に迫る高評価を獲得。
東京フィルメックスに来日した際には、屈託のない優しげな笑顔を浮かべていたグー・シャオガン監督。あの柔らかい物腰の中のいったいどこに、これほどの才能を秘めているのか不思議になるが、まさに「中国新世代」の驚嘆の傑作、今から監督の次回作へ期待が膨らむばかりだ!
映画『春江水暖~しゅんこうすいだん』予告編映像
あらすじ
大河・富春江が流れる街。老いた母と 4 人の息子、孫娘の恋。ある大家族の四季と変わりゆく世界。
杭州市、富陽。大河、富春江が流れる。しかし今、富陽地区は再開発の只中にある。顧(ぐー)家の家長である母の誕生日の祝宴の夜。老いた母のもとに4 人の兄弟や親戚たちが集う。その祝宴の最中に、母が脳卒中で倒れてしまう。
認知症が進み、介護が必要なった母。「黄金大飯店」という店を経営する長男、漁師を生業としている次男、男手ひとつでダウン症の息子を育てながら、闇社会に足を踏み入れる三男、独身生活を気ままに楽しむ四男。息子たちは思いもがけず、それぞれの人生に直面する。
キャスト
チエン・ヨウファー
ワン・フォンジュエン
監督・脚本
グー・シャオガン
音楽
ドウ・ウェイ
配給:ムヴィオラ
公式HP:http://www.moviola.jp/shunkosuidan/
©2019 Factory Gate Films All Rights Reserved
(中国映画 | 2019 年 |150 分|字幕:市山尚三、武井みゆき|字幕監修:新田理恵)
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