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映画『モリのいる場所』

文化勲章を断ってしまった!
30年、ほとんど自宅から出ず、庭を愛した!
蟻は左の2本目の足から歩き出す!
数々の興味深い逸話を残している、日本を代表する画家、モリこと熊谷守一の不思議を語る
【作品紹介】
昭和49年。結婚52年目の画家とその妻の、夏の1日。草木が生い茂る庭に寝そべり、せわしなく動きまわる蟻をじっと見つめる老人。ぼさぼさの白髪に長く伸びたヒゲ、まるで仙人のよう。1977年に97歳で亡くなった画家・熊谷守一。その晩年の日常を描いた本作は、名声欲とも金銭欲とも無縁にひたすら好きなことだけを心のままに追いつづけてきた、超然として奥深くも愛らしい人間性を浮き彫りにする。
94歳のモリは、30年間ほとんど、家の外へ出ることなく、庭のちいさな生命たちを飽くことなく眺め、絵を描いてきた。今も毎晩「学校」と呼ぶ画室で筆をとる。昼間、さまざまな訪問客たちで茶の間は賑わい、モリが「かあちゃん」と呼ぶ妻の秀子が客たちの相手をする。庭には無数の生命が暮らしていて、築40年以上の木造家屋の縁側には鳥籠がいくつも並ぶ。ちゃぶ台、縁側、黒電話。ふいに客がやって来て、お茶を飲んでいく。
人と人との距離が今よりも近く感じられる昭和の暮らしと、50年以上をともに過ごしてきた老夫婦の絆、心豊かに充足した人生が、ある夏の1日のなかで味わい深くユーモラスに描かれていく。
■ 予告編
■ 監督・脚本
沖田修一
■ 出演
山﨑努
樹木希林
加瀬亮
吉村界人
光石研
青木崇高
吹越満
池谷のぶえ
きたろう
林与一
三上博史
2018年/日本/99分/ビスタサイズ/5.1ch/カラー
■ 配給
日活
■ 製作
日活
バンダイビジュアル
イオンエンターテイメント
ベンチャーバンク
朝日新聞社
ダブ
■ 公式ホームページ
mori-movie.com
■ コピーライト
(c)2017「モリのいる場所」製作委員会
■ 主人公の著書はこちら!
『へたも絵のうち』
※映画ログ会員の評価・感想・ネタバレ※
平均評価3.8点
・笑えます(^ ^) 歳を重ねると世代間に絶妙な間が生まれ、生きてるだけでギャグそのもの。ここは、モリこと守一さんだけじゃない普遍性があるようです。
モリの一貫した探究心は、悪い意味で言ってしまえばただのマイペースなんだけど、人として抱いた普通の感情にとても素直だと言えば、なぜか誰もが出来ることでもない点で魅力的なのです。
・川越スカラ座にて沖田修一監督の舞台挨拶付き上映に行って来ました
山崎努さんあってのキャスティングのお話し、樹木希林さんが即決でOKしてくれたお話しなど、短い時間でしたが、始終和やかな雰囲気の舞台挨拶でした。
この作品は、山崎努さんと樹木希林さんが揃った時点で良くないわけがない!三上博史の登場にもにやけてしまったわ〜
ちょいちょい散りばめられてる笑いのポイントにも和みました。
・公開したのですぐに観たかった作品。味わい深かったぁ。でもいいなぁと思いました。
・30年間ほぼ家を出ずに暮らした画家・熊谷守一。庭の生き物を眺め、絵を描き続けていたモリと妻のたった1日を描いた本作品。限られた状況を描くからこそ、無限に広がる想像力がとにかく凄い!面白い!
山崎努と樹木希林をキャスティングした時点で勝負ありとも言えるが、沖田監督の脚本・演出はお見事。そんな監督にキャストはもちろん、虫を撮影するために専門家が集った。監督はこの先どこへ向かうのか。もしかすると、虫ドキュメンタリーか。沖田修一を放し飼いにしたらどうなるか。想像するだけで、面白い。
夫婦を中心とした溢れるユーモアに何度も笑い、超マイペースなモリが時よりみせる妻への思いやりに心が温まる。
音楽はリズと青い鳥の牛尾憲輔氏、特殊メイクはミスミソウの百武朋氏などが加わることで幅広い層が楽しめる作品になっていることも見逃せない。派手さはないが、絶対に映画館で見て欲しい作品だ。(映画ログスタッフ)
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