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阪神淡路大震災
そして局所性ジストニアが
ピアニストを目指す
若き二人の未来を奪う
竹本佳乃(よしの)初長編監督作品
「阪神淡路大震災の記憶を語り継ぐ」「左手のピアニストを応援する」この二つをテーマに、本格ピアノ映画が誕生した。ショパンの名曲、沼光絵理佳編曲によるラフマニノフピアノ協奏曲第二番ピアノソロバージョン、近藤浩平作曲による左手のピアノなど全編音楽に満ち溢れ、ピアニストを目指す若き二人の人間ドラマが胸に迫る。監督は、研究技術員として働きながら「週末映画監督」として世界に挑戦してきた女性映画監督、竹本祥乃(よしの)。これが初長編作品でありながら、既に世界からの評価を獲得している。
あらすじ・ストーリー
凜子と鍵太郎(けんたろう)は、小さい頃からの幼なじみであり、その独特の風貌から達磨先生とよばれる高校音楽教師のピアノの門下生。鍵太郎のピアノの腕は、門下生の中でも常に一番で、作曲もこなす天才肌だ。鍵太郎の大きな手が奏でるラフマニノフは素晴らしく、テクニックでは誰にも負けない実力を持っていた。対して凜子は、ピアノは大好きだが、不器用でコツコツと努力するタイプ。彼女はショパンに憧れていた。
だが、「阪神淡路大震災」そして「局所性ジストニア」というピアニストとしての道を閉ざされかねない大きな試練が二人を襲う。葛藤し、苦悩しながらも二人は「魂に響く音」を追い求めていく。
『にしきたショパン』予告動画
公式HP
キャスト
水田汐音
中村拳司
ルナ・ジャネッティ
泉高弘
野々村亜梨沙
楠部知子
とみずみほ
茂木大輔 (友情出演)
映画『にしきたショパン』作品情報
脚本/編集/監督:竹本祥乃(よしの)
プロデューサー:近藤修平
共同脚本:北村紗代子
撮影:前田智弘
録音:長尾優
照明:渡邊祐樹
助監督:山中太郎
ヘアメイク:目千瑛
音楽スタッフ:左手のピアニスト有馬圭亮(ピアノ) 老田裕子(ソプラノ) 近藤浩平(作曲)
沼光絵理佳(編曲・ピアノ) 松本光史(ピアノ)
制作:㈱Office Hassel
協賛:㈱NGK(日本元気化計画)/(有)ダカーポ
後援:学校法人神戸女学院/一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
西宮恵美寿ロータリークラブ/西宮市/特定非営利活動法人日本現代音楽協会
一般社団法人日本作曲家協議会/ポーランド広報文化センター
一般社団法人ワンハンドピアノミュージック
2020 年制作/90 分/日本/16:9/5.1ch
@2020 Office Hassel
美しいラフマニノフのピアノ協奏曲2番やショパンの曲を散りばめていく作品だが映画としては少し淡白すぎると思われる。例えば阪神大震災をもっと劇的に表現すべきだったし、又
コンクールのシーンなどはライバルとの音楽性の違いなどドラマテイックにドルチェのように
優しく、アパッショナートのように奥に秘めた強さを表現して欲しかった。
ラストは凛子のショパン演奏に鍵太郎が感動して号泣するというような幕切れで
終わるようにして欲しかった。
2021年4月6日 信次郎