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映画『箱』【感想】父の遺骨の入った箱が象徴するものとは?第34回東京国際映画祭
- 2021/11/5
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- 第34回東京国際映画祭, 箱
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ワールド・フォーカス
『箱』
ベネズエラのロレンソ・ビガス監督がメキシコを舞台に描くドラマ。
多くの移民労働者が埋められているという北部のチワワに父の遺骨を受け取りにきた少年ハツィンは、その旅程で父に似た男・マリオに出会います。
最初は親であることを否定されるものの、低賃金労働者を斡旋しているマリオの手伝いをすることになったハツィンは、彼と次第に打ち解けていきますが、そこで労働者たちが働く工場の過酷な実態を目の当たりにすることになります。
父親の不在を埋めようとする心と正義心との板挟みに葛藤するハツィンは、ある行動に出ます。
ビガス監督は父子の愛情という普遍的なテーマに加え、アパレル・サプライチェーンの労働問題や麻薬取引など、社会問題にも焦点を当てています。
パブロ・ララインの諸作を手掛けるセルヒオ・アームストロングによる、広大な荒野を捉える撮影が美しく、ハツィンの寂しげな表情を一層際立たせています。
タイトルになっているハツィンが持ち帰ろうとする遺骨の入った箱が象徴するものとは何なのか、ぜひスクリーンで確認してください。
(文:駒井憲嗣)
映画『箱』作品情報
The Box[La Caja]
予告動画
キャスト
エルナン・メンドーサ、ハトシン・ナバレッテ、クリスティーナ・ズルエタ
監督
ロレンソ・ビガス
93分カラースペイン語日本語・英語字幕2021年アメリカ/メキシコ
第34回東京国際映画祭 開催概要
■開催期間:2021年10月30日(土)~11月8日(月)
■会場: 日比谷・有楽町・銀座地区
■公式サイト:www.tiff-jp.net
上映スケジュールはこちら。
TIFFCOM2021 開催概要
■開催期間:2021年11月1日(月)~3日(水・祝)
■会場:オンライン
■公式サイト:www.tiffcom.jp
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