映画と音楽が温かく融合!映画『自宅警備員と家事妖精』完成披露&LIVEイベントレポート

映画『自宅警備員と家事妖精』完成披露&LIVEイベント,画像

テーマソング『マドロミ』
Soulcolor feat.小澤ちひろが生演奏

“映画を創る映画祭”函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞映画化プロジェクト第 2 弾『自宅警備員と家事妖精』が、11 月 20 日(土)より、新宿 K’s cinema、シネマ太陽函館ほか全国順次公開となります。

『函館珈琲』の公開から5年、オープンセットのような街・函館を舞台に2019年度の荒俣宏賞を受賞した潮喜久知さんのオリジナル脚本「自宅警備員のフェアリーテイル」が、『バカヤロウの背中』で注目の藤本匠監督をむかえ、『カメラを止めるな!』の大沢真一郎さん主演で完成しました。

11 月 8 日(月)、東京都内のBLUES ALLEY JAPANにて、完成披露イベント&ミニ LIVE を開催し、藤本匠監督、脚本の潮喜久知さん、主演の大沢真一郎さんがメイキング映像を流しながらトークを展開。さらに、本作を優しく彩るテーマソング『マドロミ』を Soulcolor feat.小澤ちひろが生演奏で披露しました!

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左から、藤本匠監督、脚本の潮喜久知さん、主演の大沢真一郎さん、河井真也プロデューサー

司会(河井真也プロデューサー):藤本監督は出演者やスタッフの方々よりも若いわけですが、一方で監督は年齢に関係なく指示しなければいけません。実際はどうでしたか?

藤本監督
この映画を撮る前は学生で映画を撮っていて、武蔵野美術大学だったのですが、全員が監督をやるようなスタイルで、作り方を探りながら撮っていました。プロの方と一緒に仕事をして、“こういう風に進めていくんだ”というのを発見していく、自分のやり方をどう作っていくかをスタッフの皆さんとやっていく。傍から見たら戸惑っているように見えるのですが、2、3日目以降はペースが出来ていったと思います。

初日は、コロナ禍でインできるかどうか(決まらない時間が)長くて、しかも台風が迫っていたので、“クランクイン出来て良かった~”という気持ちと、“どうにかクランクアップまで行けたらいいな”という感じでした。

司会:自分の中でシナリオのこの部分はこういう映像が出来るという確信はありましたか?

藤本監督

映像的な部分は、空間・ロケーション的な部分とキャスティングでかなり見えたというか、こういうものを撮りたいという形が作れたかなと。カメラマンの上野さんにも「こういう映像にしたいです」という形で最初から結構上手くいったと思っています。

ファンタジー映画なのですが、2020年の現代とのバランス感をどう作っていくべきか、スタッフワークと濃密に絡んでいくので、そこは細かくやり取りしながら作っていきました。

司会:大沢さんは『カメラを止めるな!』のプロデューサー役が印象的ですが、シナリオで引きこもり、自宅を警備する役を読んだ時にどんな印象を持ちましたか?

大沢さん
藤本さんともお話をしたことがあって、藤本さんの演出術にも関わりますが、台本を読んだ時にライトなコメディという認識をしました。そのイメージで、リハーサルに入り、藤本さんにお会いしたら、藤本さん的には「そうではない」と。例えば、「絹さんがケチョンケチョンに言って、とにかく大沢は凹んでほしい」というイメージだったんです。当初のイメーとは違ったのですが、“こういう感覚があるんだ!藤本さん面白いな!”と。僕には一切なかった感覚だったので。

司会:監督はデビュー作で、しかも年齢が若いのでやり難いことはなかったですか?

大沢さん
ないですね。藤本さんの中にあるものを言語化して説明してくれるので。

司会:現場は荒れていたという噂も?

藤本監督
荒れているというよりも、時間の配分を掴みづらかった。

というのも、メインとなる洋館をお借りしたのが遺愛女子中学校・高等学校の敷地内にあり、文化財の記念館として保存されているのですが、時間の縛りがある。深夜まで頑張るのではなく、時間内でしっかり撮りましょうという中で、要領よくやるためにみんなでどうするかということで大騒ぎになった。大騒ぎというか、毎日明日の撮影の準備をしながら話し合うことがあった。

あとは騒がしいのは僕の声がデカかったかもしれないです(笑)

司会:カメラマンの人に聞くと函館はオープンセットのような街、撮影をするには素晴らしい、「日本で一番!」という声も聞きます。それは撮影の中で体感出来ましたか?

藤本監督
シナリオが函館の街をあて書きしていて、主人公が街の中に出る物語ですけど、僕が神戸出身で港町だから親近感がありました。ロケハンをいつしようか相談している時が緊急事態宣言中で、“どうしよう”って感じでした。

現地に行くと、観光の街で外国人も沢山いる賑わっている風景は一切なく、映画に映っているような状態でした。その中で、かつての多くの函館を舞台にした映画にある異国情緒溢れる函館とは違う、現代の函館の街とこれからどうなっていくかが見えるような映画にしたいなと思いました。

そのことが、主人公の物語に重なる部分があったので、ちょっと違った見え方になればいいなと思っています。

司会:潮さんはシナリオ大賞を受賞したのですが、実際の映画にするためにはそのままだと色々な問題があります。中身の問題、長さの問題、撮影できるかどうかの問題。すぐに映画になればいいのですが、実際は数か月ですかね。それから撮影をして、約2年をかけて今日を迎えているわけですが、いかがですか?

さん
スクリーンに映し出されるものが全てなのですが、私は受賞作から生みの親として付き合っているので、“あれがなくなってしまった。これがいなくなってしまった”とか。あとは、ご年配のスタッフの方が多かったので、妖精をどう納得していただくか、見渡す限りフェアリーな感じのキャラの方が一人もいない(笑)

木竜さんが本当に素敵で可愛らしくて、それが救いだったんです。キャスティングが決まるまでは、本当にむさい感じの中で(笑)、“妖精とは?って一体誰まで見えているんだろう?”ということで、ルール付けをしながら。

受賞作はふんわりと、ファンタジックに書いていたので、オープニングは屋根の上に座っていて、妖精の後ろ姿のバックショットから入る。稔は一人でパソコンのゲームをやっていて、物音がしたから見上げると何もいないみたいなシーンだったんですけど、そこからダメ出し。屋根の上のシーンは撮れません、月夜で照明をたくのはいくらかかります、、、

藤本監督
プロデューサーと話すとそういう話になりますよね。

シナリオの打ち合わせをして、プロデューサーの方が要望を出すのですが、2時間か3時間くらい経って、うわーっと話したあとに、最後の最後にプロデューサーが「シナ打ちで大事なことは、これを全部忘れることだから。潮さんは気にしないで書いてください」という時もありましたね(笑)

さん
「尺とか予算とか考えて直すと映画がこじんまりするから、思いっきり書け!」と言ってはくださるのですが、持っていくと片っ端から「出来ません。これは違う」と言われ、苦労の連続。

でも、私は初めての本打ちでしたので、100本ノックを受けているような感じで、聞いたことを右から左に流して無視して、自分のやりたいように書いて、こっそりとリクエストに応えないで出したりしました。

(トークの後には、Soulcolor feat.小澤ちひろの優しくて温かい歌声が会場を包み込みました)

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Soulcolorのso-toさん
ライブをするのも1年ぶりくらいで、久々にライブ用のギターを開けて、“久しぶり!”みたいな感じで、緊張してきました。よろしくお願いします。

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小澤ちひろさん
東京に来るのは2年ぶりです。この曲もso-toさんと遠隔でレコーディングをして、自宅で自宅警備員的な気持ちで歌った楽曲です。今日は一緒に音楽を鳴らして、皆さんの前で歌えることを凄く嬉しく思います。

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ミニライブ後には、完成した本作が一足早く上映されました。映画『自宅警備員と家事妖精』は、11 月 20 日(土)より、新宿 K’s cinema、シネマ太陽函館ほか全国順次公開です。

あらすじ

まるですべての人々が引きこもってしまったような 2020 年。函館の洋館に住む自称「自宅警備員」45歳の古川稔。母の死を境に、稔は洋館に古くから住み着く家事妖精の絹(シルキー)が見えるようになる。洋館の持ち主の伯父からは、洋館を売るので出て行くように通告される。売却までの期限はわずか一か月。かたや、絹は密かに家事を手伝いながら、洋館を守り、この街の 100 年の悲喜交々の出来事をつぶさに見てきた。絹は無謀にも稔に洋館を買い取って守れときつく促す。それ以来、誰もないはずの洋館に、この街の哀しみを引き受けるかのような鳴き声が木魂し、稔の身辺には異変が起こり、益々窮地に陥っていく。売却の期限が迫るなか、稔は、絹が守ろうとしている洋館の大切さに気付き始める、が・・・。

キャスト

大沢真一郎 木竜麻生
田之下雅徳(子役) 中島トニー 林家たこ蔵 本城祐哉 巻島みのり 流山児祥

監督・編集

藤本匠

脚本

潮喜久知

エグゼクティブ・プロデューサー

横浜豊行 河井真也 三宅澄二 中島美浦子

統括プロデュ—サー:小林三四郎 プロデューサー:片嶋一貴 撮影:上野彰吾 照明:赤津淳一 録音・整音:鈴木昭彦 美術:松葉明子 ヘアメイク:清水美穂 スタイリスト:チバヤスヒロ 着付:寺澤陽子 スチール:佑木瞬
助監督:石川真吾 音楽:あがた森魚 Soulcolor テーマソング[マドロミ] soulcolor feat.小澤ちひろ
協力:武蔵野美術大学 函館山ロープウェイ株式会社 金森赤レンガ倉庫 湯元啄木亭 Tune
ロケーション協力:学校法人 遺愛学院 はこだてフィルムコミッション 港の庵 函館市地域交流まちづくりセンターでん助 特別協力:函館市 製作:オメガ・プロジェクト アン・エンタテインメント 中島トニーPRO 制作プロダクション:ドッグシュガー
2021 年/日本/カラー/DCP/78 分

製作・配給:太秦
公式HP:https://jitakukeibi-movie.com/
©「自宅警備員の家事妖精」製作者委員会

2021 年 11 月 20 日より K’s cinema、シネマ太陽函館ほか全国順次公開

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