「脚本を書いているときの顔が見てみたい」映画『偶然と想像』濱口竜介監督×三宅唱監督特別対談!

【確定版】濱口竜介監督×三宅唱監督対談@六本木 蔦屋書店The Lounge,画像

濱口竜介監督が描く、驚きと笑いの短編集に、三宅唱監督が唸る!
「まんまとやられた!脚本を書いているときの顔が見てみたい」
‘くだらない’ことが素晴らしく面白い脚本に驚嘆!

第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞し先ごろ開催された第22回東京フィルメックスでもオープニング作品として上映され大きな反響を得て観客賞も受賞した濱口竜介監督最新作『偶然と想像』(12月17日(金)公開)、その後も海外映画祭への招待が続いています。

そんな世界が今もっとも注目する映画作家のひとりである濱口竜介監督と三宅唱監督が六本木 蔦屋書店The Loungeにて対談が実施されました。

濱口竜介監督×三宅唱監督特別対談 レポート

まずは、短編映画の可能性、二人にとって改めて短編映画というフォーマットについて語ってもらうところから対談がスタートした。
【確定版】濱口竜介監督×三宅唱監督対談@六本木 蔦屋書店The Lounge
濱口監督「短編は、ワンアイディアで気軽に始められるところがいいかなと。」

三宅監督「短編か長編かという選択は経済的な制約によるところも大きいけれど、短編は失敗や実験ができる、試す場所として重要ですね。」

濱口監督「持続可能な方法で短編制作という手法だと、例えば俳優さんにとってもワークショップでやるのもいいんだけど実際の場で一緒に作って行った方がいいわけで」

三宅監督「作り続ける方法としての短編、 ‘短編集’というのはいいですよね。まんまとやられた!クレバーだな。悔しい!(笑)作品の中身については、とにかくよくあんなに‘くだらない’ことを面白く書けるなと驚きました。登場人物をほんの数十分見ただけで、その後の彼らの人生がめっちゃ気になってしまってグーンと巻き込まれてしまいました!」

濱口監督「ありがとうございます(笑)。自分でも馬鹿馬鹿しいなと思ってますが、やはりこうゆう話は長編にはなり得ない訳ですよ。プロデューサーに持っていっても。そうやって消えていく企画はたくさんあるんですが、形にすることができる「回路」が見つかった気がしますね。」

さらに濱口監督が映画の脚本を作成していく上で、脚本の作成が進まなくなった際に自身の中で各キャラクターに対しインタビューをしていくことで、情報が増えた状態にし書き進めていくということに対し、

三宅監督「第1話、きっかけはなんですか?例えば三角関係をやるぞ、とか。」

濱口監督「第一弾の最初は、カフェにいた時に隣のテーブルで女性二人がしてた会話で、その会話の内容で出てくる男性が空間デザイナーで株の投資もしているという話をしていた。これだけでは、よくある話で映画にはならないんだけど、さらにもうワンアイディアを足すことでこの機会に短編集として映画にした。」

三宅監督「カフェから立体化していく中で、どこで壁にあたりましたか?」

濱口監督「芽衣子(古川琴音)があるとてもエキセントリックな行動をするんですが、普通の人なら絶対やらない。このエキセントリックさというものが一体どうやったら正当なものとして見えるかを自問自答しながら考えた。」

三宅監督「登場人物たちがどういう会話をしたのかノートに書き出している?」

濱口監督「最初は、インタビュー形式でどういう人かを書き出していく。行動の理由そのものは問わずに、その行動をする人はどういう人なんだろうということを探るようにしている。」

三宅監督「インタビューの時というのは、濱口監督が聞いて濱口監督が答えると思うけどその時の答えというのは正直者という設定ですか?」

濱口監督「いや。嘘もつくし答えない時もあるし、その答えなさに出会うというのも大事なんですよ。答えない部分とか言語化されない部分はその人の隠された部分があるということだからこの人はこれが答えなんだなと思う。でも、役者に渡す資料も増えないからある程度喋ってもらわないと」

三宅監督「インタビューに参加する意識はあるということですね。」

濱口監督「そう。答えないという人は、本当にばかばかしいことするけど一旦帰ってもらったりする。笑
フィクションの中でね。そして次の日に来るとするとやっぱり話したいことあるんだねとなる。」

三宅監督「へぇー。なるほどね。さらに深く聞きたいんですが、1話の……」

続きは、下記のサイトより有料配信中。
三宅監督の質問に対して、濱口監督の本作への思いや制作秘話をお伺いしています。
【確定版】濱口竜介監督×三宅唱監督対談@六本木 蔦屋書店The Lounge

■イベント名:
映画『偶然と想像』公開記念 濱口竜介監督×三宅唱監督 “短編を短編たらしめる“

■内容:①前半:短編にまつわる対談&後半:『偶然と想像』ネタバレトーク
    ②濱口竜介監督作品『天国はまだ遠い』
    ③三宅唱監督作品『八月八日』
 以上3つの動画(対談1本&短編作品2本)を配信

■チケット販売期間:12月30日(木)正午12:00まで

■動画視聴期間:1月7日(金)正午12:00まで

■料金:1,500円にて販売中

■販売サイト

プロフィール

 
濱口竜介(はまぐち・りゅうすけ) 
1978年神奈川県生まれ。2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され話題を呼ぶ。その後は日韓共同制作『THE DEPTHS』(10)、東日本大震災の被害を受けた人々の「語り」をとらえた『なみのおと』、『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(11~13/共同監督:酒井耕)、4時間を超える虚構と現実が交錯する意欲作『親密さ』(12)などを監督。15年、映像ワークショップに参加した演技経験のない4人の女性を主演に起用した5時間17分の長編『ハッピーアワー』が、ロカルノ、ナント、シンガポールほか国際映画祭で主要賞を受賞。商業映画デビュー作『寝ても覚めても』(18)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出され、共同脚本を手掛けた黒沢清監督作『スパイの妻〈劇場版〉』(20)ではヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞。2021年『偶然と想像』は第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)受賞し、同年の第74回カンヌ国際映画祭に出品された『ドライブ・マイ・カー』(21)は脚本賞など4冠に輝く。いま、世界からもっとも注目される映画作家の一人として躍進を続けている。

三宅唱(みやけ・しょう)
1984年生まれ。一橋大学社会学部卒業、映画美学校フィクションコース初等科修了。主な長編作品に、第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にノミネートされた『Playback』(2012)、『THE COCKPIT』(2015)、『きみの鳥はうたえる』(18)、『ワイルドツアー』(19)などがある。他にNetflixオリジナルドラマ『呪怨:呪いの家』(20)、鈴木了二との共同監督作『物質試行58:A RETURN OF BRUNO TAUT 2016』(16)、ビデオインスタレーション作品として「ワールドツアー」(18/山口情報芸術センター[YCAM]との共作)などを発表している。

『偶然と想像』
第1話 『魔法(よりもっと不確か)』
撮影帰りのタクシーの中、モデルの芽衣子(古川琴音)は、仲の良いヘアメイクのつぐみ(玄理)から、彼女が最近会った気になる男性(中島歩)との惚気話を聞かされる。つぐみが先に下車したあと、ひとり車内に残った芽衣子が運転手に告げた行き先は──。

第2話 『扉は開けたままで』
作家で大学教授の瀬川(渋川清彦)は、出席日数の足りないゼミ生・佐々木(甲斐翔真)の単位取得を認めず、佐々木の就職内定は取り消しに。逆恨みをした彼は、同級生の奈緒(森郁月)に色仕掛けの共謀をもちかけ、瀬川にスキャンダルを起こさせようとする。

第3話 『もう一度』
高校の同窓会に参加するため仙台へやってきた夏子(占部房子)は、仙台駅のエスカレーターであや(河井青葉)とすれ違う。お互いを見返し、あわてて駆け寄る夏子とあや。20年ぶりの再会に興奮を隠しきれず話し込むふたりの関係性に、やがて想像し得なかった変化が訪れる。

キャスト

古川琴音 中島歩 玄理 渋川清彦 森郁月 甲斐翔真 占部房子 河井青葉

監督・脚本

濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』(監督) / 『スパイの妻』(共同脚本)

プロデューサー:高田聡
撮影:飯岡幸子
整音:鈴木昭彦
助監督:高野徹 深田隆之
制作:大美賀均
カラリスト:田巻源太
録音:城野直樹 黄永昌
美術:布部雅人 徐賢先
スタイリスト:碓井章訓
メイク:須見有樹子
エグゼクティブプロデューサー:原田将 徳山勝巳
製作:NEOPA fictive
配給:Incline 
配給協力:コピアポア・フィルム 
宣伝:FINOR / メゾン
(2021年/121分/日本/カラー/1.85:1/5.1ch )
公式HP:https://guzen-sozo.incline.life/
©︎ 2021 NEOPA / fictive

12月17日(金)
Bunkamuraル・シネマほか全国公開

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