
完成まで約7か月かかった豪華客船の製作裏とは?
『ナイル殺人事件』が全国の映画館にて大ヒット上映中だ。
本作の密室殺人の舞台となるのは超巨大な豪華客船“カルナック号”。実際に船として機能するカルナック号の製作秘話を明かすインタビュー映像が解禁となった。
圧巻のスケール
カルナック号は、全長約 72 メートル、幅約 14.6 メートル、高さ約 12.8 メートル、総重量 225 トンという圧巻のスケールで実際に建設された。
撮影が始まる 1 年以上も前から鉄骨の製作が始まり、完成には約 7 か月の期間をかけて細部に至るまでこだわって制作された。
「カルナック号は何よりもデザインが美しい」と言及するケネス・ブラナーは、前作『オリエント急行殺人事件』でも実際に列車や線路、駅までをもセットで完全に再現して撮影を行い壮大な世界観と映像美を作り上げている。
本作でもトーマス・クック社の複数の船をリサーチするなど試行錯誤を重ね、膨大な時間をかけたからこそ、ケネスは「より滑らかで、より危険で、よりスリムで、よりエレガントで、より命取りな船に仕上がったよ。」と精巧な出来栄えに喜びを見せている。
さらには「河水、川岸、空、音、動物、そういうまたたく間に脅迫的なものに変貌し得るようなありとあらゆるものを使ってこの物語を取り囲みたいと考えたんだ。」と明かし、神秘の国エジプトのナイル川が愛憎が絡む殺人事件の舞台になるよう、スリルが高まる豪華客船を作り上げたのだ。
そんなリアルな豪華客船にはガル・ガドットやエマ・マッキーら俳優陣も驚いたそう。第一の被害者となる大富豪の娘リネット役のガル・ガドットは「極め付きは内装。その完成度は次元が違う。どの部屋も細部までこだわっている」、リネットの親友ジャクリーンを演じたエマ・マッキーは「中に入って息をのんだわ」、リネットの同級生ロザリーを演じたレティーシャ・ライトは「家具もジュエリーも全部あった」と話すように、船内は客室や、ダイニング、ラウンジ、バーなどが全て完全に再現されているという見事な完成度。
姪のロザリーがマネージャーを務める歌手サロメ・オッタボーンを演じたソフィー・オコネドーは「居心地が悪いほど豪華」、ポアロの友人ブークの過保護な母親ユーフェミアを演じたアネット・ベニングは「見事の一言ね」と感銘を受けていた。
危険な香りが漂う殺人事件の舞台“カルナック号”にもぜひ注目して観てほしい。
映画『ナイル殺人事件』インタビュー映像
作品情報
原題:Death of the Nile 監督ケネス・ブラナー 脚本:マイケル・グリーン 製作:リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド 製作総指揮:マシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャード
出演:ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマーほか
全米公開:2 月 11 日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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