原作著者:三上延×映画監督:三島有紀子 スペシャルトークショー レポートをご紹介!映画『ビブリア古書堂の事件手帖』

原作著者:三上延×映画監督:三島有紀子 スペシャルトークショー『ビブリア古書堂の事件手帖』

10月15日(月)HMV&BOOKS 日比谷コテージにて、日本中から愛される文芸ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』のスペシャルトークショーが行われました。登壇者は原作著者の三上延と、この映画を撮影した三島有紀子監督です。お二人の本音に迫るトークショーのレポートをお届けします。

ーお二人の挨拶からトークショーが始まりました
■ 三上延(原作著者)
本日はありがとうございます。
宜しくお願い致します。

■ 三島有紀子(映画監督)
もう間もなく公開ということで、やっとこの日が来るのだなと思いとても感慨深い気持ちです。皆さんと一緒に楽しめたら良いなと思います。

ー三島監督、本作が映画化されたいきさつと原作を読んだ時の感想をお聞かせ下さい
大変申し訳ないのですが、この原作を私は最初本屋で立ち読みしました(笑)立ち読みで一巻を全て読めてしまい、その後はきちんと買ってます。立ち読みのことはいつか先生にお話しておこうと思っていました。

本作の映画化は、自身も本好きで私が文学少女ということも知っていた小川プロデューサーが、「ビブリア古書堂の映画化はどうかな」というお話を持ってきて頂き、私は古本も好きだし文学も好きだし、栞子(しおりこ)さんがとても素敵なキャラクターなので是非映画にしたいです。というお話をしたのが最初のきっかけです。

ー三上先生、映画を観た感想はいかがでしたか?
本作は古書がメインのお話で、そこに色々なキャラクターが絡んでくるというお話なのですが、本が非常に大事なファクターになっていることを良く汲んでくれていると感じました。それが本当に嬉しかったです。本当に本が好きな方じゃないと難しい部分があると思うので、原作の空気感や言葉にしずらい空気感を汲んで下さってとても嬉しかったです。

原作著者:三上延×映画監督:三島有紀子 スペシャルトークショー『ビブリア古書堂の事件手帖』

ー三島監督、ビブリア古書堂のセットで特に注意した点や拘った点は?
今回は本当に拘りしかなく、一般的には本やカバーは偽物だったりするのですが、本当にそこにビブリア古書堂が存在するように一軒の古書堂をきちんと作りました。美術部が全国の古本屋を駆けずり回り、なお且つ、個人が所有するようなマニアックな本は頼み込んで借りてきてそれを栞子さんの目線で本棚に飾りました。

役者さんがどこでどんな本を取ってもそれは本物であり、何か感じるものを持ってもらえるということにしたかったのです。私自身がそこにずっといたかったですし、お昼休みはそこでずっと本を読んでいました。きっと三上先生はそこに住んでいたと思います(笑)

・三上
視界が通ると言うか空間的に広い感じになるのがとても良かったです。

・三島
本棚の背板を無くして本を通して人が全部見えるようにしたいと伝えたら美術部は泣きながら・・・(笑)おかげで本ごしの大輔(野村周平)さんや本ごしの栞子(黒木華)さんが撮れて良かったです。栞子さんはいつも本に囲まれている描写が多いじゃないですか、どう撮っても栞子さんのまわりには本があって、それがあそこにいる栞子さんの正しい撮り方なんじゃないかなと思いました。

日本の本屋さんではカウンターの下には本がないのですが、ヨーロッパの古本屋や本屋にはカウンターの下にも本があって、後の壁の方にも所せましと本が飾ってあるのです。その描写を撮れてとても良かったです。

原作著者:三上延×映画監督:三島有紀子 スペシャルトークショー『ビブリア古書堂の事件手帖』

ー三上先生、栞子役の黒木さんの印象は?
もともと黒木さんは素敵な女優さんだなと思っていて、とても好きな女優さんだったので嬉しかったです。栞子さんを黒木さんが演じることについては「あ、なるほどな」という感じでした。そして、実際に見てみたいなと思いました。

ー三上先生、本を書く上でのネタの探し方、物語化するにあたっての基準は?
まず物語にして面白いかどうか、その面白さが読まなくても伝わるかどうか、栞子の説明でそのニュアンスがちゃんと伝わるかどうかで選んでいますが、実際はボツネタが多いですね。

ー面白く書ける秘訣はありますか?
自分自身が面白いと思っているところを書いています。それを栞子に説明してもらう形。まずストーリーを説明して、作家のことを説明して、その上で何が面白いのか、どこが良いと思ったのかということを何気なく説明するという形を取っています。私が面白いと思っていることがうまく伝わっていると思っています。

ー三島監督、原作にはない大輔の祖母の絹子さんと田中嘉雄という青年のお話(過去編)を盛り込んだ意図は?
本の知識によって何が紐解かれるかというと、私は人間ドラマだと受け取っていて、人間ドラマの部分がきちんと描かれないといけないと思ったのが一つ。それと、自分の中のテーマとして古本というものが基本的には誰かの手に渡って、また別の誰かの手に渡るという人の手を渡っていくものであること。そのたびに誰かの想いが古本の中に積み重なっていくという想いが私の中にあって、古本を描く時に古本を通して誰かの想いが「今を生きる誰かに届く瞬間」みたいなものをきちんと描きたいと言う思いがこの映画にはありました。

この届くものという人の想いをしっかりと描かれなければ、この届いた瞬間というものは活かされないと思いました。過去編の中の人の想いというものが何なのかというところをしっかり描くことによって、それが届いた瞬間というものがある種の奇跡的な瞬間というように描けたらいいなと、そういう思いで過去編を描こうと思いました。

ーエンディング主題歌がサザンオールスターズということでとても印象的ですが?
・三上
私はサザンオールスターズがとても好きで、中学生の時に初めて買ったCDが『KAMAKURA』です。なのでとても印象深いですし原由子さんがビブリアと言って下さるだけで胸が詰まる感じです。

・三島
自分の映画とお手紙を付けて桑田さんと原さんにお送りしたのですが、この映画を観て歌詞を書いて下さったんだって、スタッフにキャストみんなで目指したことが桑田さんにも伝わって、桑田さんの体を通して変換されて出てきた歌詞に感激しました。そして、この映画にぴったりの原由子さんの声で歌われているということが非常に感慨深いものでした。

この歌だけで聴くのと、映画を観終わってエンドロールで聴くのとでは少し感じ方が違うと思いますので映画の後の歌もお楽しみ下さい。

ー何かの物を通してメッセージを受け取ったような経験はありますか?
・三上
古い本を読んでいるとたまに日付が書いてある時があるのですが、私はあれが大好きでして、その時に何があったのか新聞記事を調べて想像したりしています。ある古本に「国鉄が・・」とメモが書いてあり、調べてみると当時のJRが国鉄だった頃に全面ストライキがあって電車が止まってたらしいのです。その時に時間があった人が読んでいたのかなとか思いました。

・三島
私は父親が高齢の時に産まれた子供で、父は大正生まれなのです。それで父は学徒出陣をしているのです。父親が亡くなった時に敗戦前からの日記を発見しまして、その中には日常的なことが書いてありました。読み続けて行くうちにいよいよ8月15日(終戦日)に到達する前に、パッと次のページをめくって中を見た私は息が止まって、そしてフルフルと泣きました。

ページの中身は言いません(苦笑)本当に心臓が止まった瞬間で当時の父は「あっ、こういう気持ちなんだ」って思いました。亡くなった人の想いが届く瞬間ってあるんだなと思いました。

原作著者:三上延×映画監督:三島有紀子 スペシャルトークショー『ビブリア古書堂の事件手帖』

ー最後に一言頂きたいと思います
・三上
本日はお集まり頂きましてまことにありがとうございました。

・三島
ビブリア古書堂の事件手帖を映画に作れたことは私の幸せな宝物の一つになりました。全てにおいて繋った瞬間というものを大事にして撮っていました。人と人だったり、人と本、場所と場所、想いと想い、色々な物が繋がる瞬間というもの、それが何なのか、それを見つめながら撮りましたのでそういうところを楽しんで下さい。今日は本当にありがとうございました。

※最後は大きな拍手の中、スペシャルトークショーは終わりました。

映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は11月1日(木)に公開となります。


『ビブリア古書堂の事件手帖』完成披露舞台挨拶にW主演の黒木華、野村周平ら豪華キャストが集結!
『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ累計640万部突破!日本中から愛される文芸ミステリー、完全映画化


シリーズ累計640万部突破!日本中から愛される文芸ミステリー、完全映画化!
主演:黒木華×野村周平×監督:三島有紀子

二冊の本を結ぶ秘密が明かされるとき、心揺さぶる感動が待ち受ける―
本に魅せられ、キャラクターの情感漂う本ポスター解禁!!
更にムビチケ特典は、原作者が約1年半ぶりに書き下ろす新作小説!

【ニュース】
鎌倉の片隅に佇むビブリア古書堂。その店主・篠川栞子が、古書にまつわる謎を解き明かしていく三上延・著「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは、日本中の文芸ファンとミステリー愛好家から熱い支持を受け、「本の雑誌」が選ぶ2011年度文庫ベストテン【第1位】、40年間の書籍ベスト【第1位】に選出されるなど数々の賞を受賞。累計640万部を誇る国民的大ヒットシリーズとなった。その実写映画化となる『ビブリア古書堂の事件手帖』が11月1日(木)に全国公開される。

極度の人見知りだが、驚くべき本の知識と優れた洞察力を持つ、若く美しきビブリア古書堂店主・篠川栞子を演じるのは、実力派女優・黒木華。そして栞子に魅せられ店を手伝うことになる、過去の出来事から本が読めなくなった青年・五浦大輔(ごうら だいすけ)を、大ヒット作への出演が続く野村周平が人間味豊かに演じる。さらに夏帆、東出昌大など日本映画界を牽引する豪華実力派キャストや若手最注目俳優成田凌らが集結。監督は、昨年『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭審査員特別賞に輝いた、人間ドラマの名手三島有紀子が務める。

この度、日本映画を担う若手俳優達が演じる主要人物が揃った本ポスター画像が公開となった。ティザーポスターではビブリア古書堂の世界観のもと、本を読む栞子を後ろから優しく見つめる大輔という2人の柔らかな雰囲気が印象的だったが、今回の2人は背中合わせで情感溢れる表情を浮かべている。それぞれの目線の先に、2人は一体どのような真実を見たのか―。更に本作を彩る主要キャスト達も登場。悲しくも切ないラブロマンスを描く、本作の《過去》パートを担い、夏目漱石と太宰治の2冊の本にまつわる謎にも大きく関わる夏帆と東出は、その対照的な表情が印象的。夏帆は彼女の心情を映し出したかのような土砂降りの外を窓から見つめながら愁いを帯びた表情を浮かべ、東出は柔らかな光に包まれた窓辺で柔和な微笑みを浮かべている。加えて横並びで立つ2人のカットは微妙な距離が空いており、その距離感から彼らの関係性が一体どのようなものなのか、より一層想像を掻き立てられる。また、栞子の同業者で漫画専門のネット販売を行う青年を演じる成田は哀愁漂う表情で原稿を見つめており、こちらも非常に印象深いカットとなっている。

更にこの度本ポスター画像に合わせて、8月24日(金)から発売されるムビチケ特典の内容も解禁となった。特典は、原作シリーズ最終巻である7巻のその後を描く、三上延 約1年半ぶりの完全書き下ろしの新作小説‼栞子と大輔に訪れる、すこし未来の物語を描いており、タイトルは「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 特別版」 小冊子に決定。栞子と思いきや、「扉子」とは一体誰なのか?「特別版」とはどういうことなのか?是非手に入れて、その内容を確かめてほしい。表紙は越島はぐによる描き下ろしイラスト、裏表紙は、本冊子限定の映画オリジナル写真となっており、ファン垂涎の特典となっている。

50年前に隠された夏目漱石「それから」のサイン本と、現代で狙われる太宰治「晩年」の希少本。この2冊を中心に本作では、栞子(黒木)と大輔(野村)がビブリア古書堂を舞台に謎を解き明かしていく【現代のパート】、そして大輔の祖母・絹子(夏帆)と嘉雄(東出)の“知られてはいけない恋”を描く【過去のパート】が交差し、ある真実が明らかになっていく―。数々の実在の名作古書と、そこに刻まれた謎と秘密を紐解く極上の感動ミステリーを、この秋是非スクリーンでお楽しみいただきたい。

原作著者:三上延×映画監督:三島有紀子 スペシャルトークショー レポートをご紹介!映画『ビブリア古書堂の事件手帖』

【ストーリー】
すべては一冊の本をめぐる祖母の遺言から始まった―。鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村周平)がその店に現れたのには、理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳が美しい若き店主の篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇からとめどなく知識が溢れだす。さらに彼女は、優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めていた。

栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、この本には祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると指摘する。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた二人は、やがて知るのであった。漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを―。

■ 『ビブリア古書堂の事件手帖』予告編

【スタッフ】
原作:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
出演:黒木華 野村周平成田凌夏帆 東出昌大
監督:三島有紀子(『幼子われらに生まれ』『しあわせのパン』他)
脚本:渡部亮平、松井香奈

■ コピーライト
© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

■ 配給
20世紀フォックス映画、KADOKAWA

■ 原作情報
ビブリア古書店の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~




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『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ累計640万部突破!日本中から愛される文芸ミステリー、完全映画化

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