1.18公開『チワワちゃん』 僅か34Pの短編漫画を104分の長編映画に!?

1.18(金)公開 『チワワちゃん』
友だちの死をきっかけに揺れる若者たちの姿をエモーショナルに描く、あらたな青春のバイブルが誕生!!
目次
Introduction
「ヘルタースケルター」や「リバーズ・エッジ」など、80 年代~90 年代にかけて時代を代表する多くの人気作を手掛け、今なお熱狂的な支持を受ける漫画家・岡崎京子が 1994 年に発表した「チワワちゃん」。時代を超えて愛される傑作青春物語が、若手実力派キャストと27歳の新鋭・二宮健監督により新たな青春のバイブル、映画『チワワちゃん』として2019年1月18日(金)に公開となります!
Story
SNSが普及した現代の東京。ありったけの若さを謳歌する男女のグループ。そのマスコット的存在だった“チワワちゃん”が、ある日バラバラ遺体となって発見された。残された仲間たちが集まり、それぞれがチワワとの思い出を語りだすが、分かったことは誰もチワワの本名も境遇も本性も知らないままバカ騒ぎしたり、恋愛したり、エッチしたりしていたということだった―。
Background 映画化の鍵は2つの挑戦と1つの出逢い!!
チワワちゃんを取り囲む若者たちの回想を軸に進む本作。主人公のミキ役には、『愛の渦』(2014)のヒロインで注目を浴び、以後、実力派若手女優として数々の作品に出演し続けている門脇 麦。チワワちゃんの元カレ・ヨシダ役には若手最注目俳優の成田 凌、ヨシダの親友カツオ役には2017年に俳優デビューを果たし既に注目作品に引っ張りだこの寛 一 郎、チワワちゃんの親友ユミ役には、同年代女性から支持されモデル・女優として活躍する玉城ティナ、チワワちゃん役には新人ながら大抜擢された吉田志織、さらにチワワちゃんに想いを寄せるナガイ役には、映画・TV・舞台と幅広く活動している村上虹郎と20代の実力派俳優が集結し、等身大の若者を熱演しています!
・短編漫画から長編映画!? そのカギは【オリジナルストーリー】!!
岡崎京子という作家が描いた素晴らしい作品を伝えたいという願いを込めて映画化が許可されたものの、原作のチワワちゃんは僅か34Pの短編漫画。二宮監督自らの手によって、脚本作りが始まりましたが、短編漫画をどのように膨らませて1本の長編映画にするのかが最初の挑戦でした。結果として、ほぼ映画オリジナルで、若者たちが奪った600万円を三日間で使い切るという“刹那的な青春”のエピソードを前半に据えることで、長編映画の脚本へと仕立て上げた二宮監督。「登場人物たちがチワワと過ごしたのは、どのような時間だったのか? という描写が原作には少なかったので、そこをきちんと描こうと思いました。チワワちゃんが全く登場しない方向もありだし、誰かに殺されたのか、ミステリーにすることも出来る。でも、チワワが死んだことで、彼らにどんな試練があったのかを明確にした方が、最後のカタルシスにつながると考えたので、正面からの青春映画にしました」と語っており、プロデューサーも「エンタメ色豊かで、初稿からすごくいい脚本でした」とそのアプローチを称賛しています。
・90年代から現代へアップデート!? そのカギは【物語の強度】!!
更なる挑戦は、舞台を現代に移すことでした。二宮監督は、当初の段階から“今”の物語にアップデートしつつも、キャラクターや背景はそのままでいくという方針を固めていました。現代に欠かせないツールとしてSNSは登場させるものの、無理に現代を殊更に強調するような小細工はしないと、二宮監督は決めていたと言います。「僕は、1991年生まれなので、原作が書かれた94年は、まだ物心はついていませんし、当時の空気感についてもよく知りません。しかし、2010年代になって、『チワワちゃん』を初めて読んで、自分の物語のように感動しました。そこに時代の違いはあまり感じませんでしたし、とても普遍的な物語に思えたのです。だから、わざわざ自分の知らない時代を無理して描くより、『チワワちゃん』という物語を、自分の知っている時代感の中で再構築することにしました。そして、これは<2019年現在>の物語と強調するのではなく、映画の中に時代を超えた普遍性を残すことで、いつの時代にも語り継がれるべき物語であるという強度を高めました」と作品の持つ普遍性を活かしつつ、現代の作品へと昇華させていった経緯を語りました。
・『リバーズ・エッジ』から『チワワちゃん』!! 行定勲から貰ったエール!?
そんな挑戦を経て生まれた『チワワちゃん』ですが、監督はその制作途中にとある作品から大きな影響を受けたといいます。その作品は、同じ岡崎京子原作の実写映画『リバーズ・エッジ』でした。二宮監督は「実は『チワワちゃん』の制作当初の段階では、『リバーズ・エッジ』が映画化されることを知りませんでした。てっきり『チワワちゃん』は、『ヘルタースケルター』に続く岡崎作品2作目になるものだと思っていたので、映画化の話を聞いたときは、腰が抜けるほど驚きました。『リバーズ・エッジ』を経て、岡崎作品に対する世間の認識が変化し、『チワワちゃん』を発表して良い空気感になるかどうかも不安になりました。しかし、完成した映画『リバーズ・エッジ』は、原作へのこの上ないリスペクトに満ち、90年代への精巧なアプローチがなされており、行定監督の熟練された業によってこそ成せた作品だと感じました。なので、僕は勝手ながら、行定監督から「お前は好きにやってきていいんだぞ」というバトンを貰ったような気持ちになりました。結果的に、岡崎作品にチャレンジする覚悟の中で、心強い支えになりました」
カルト的人気を誇る岡崎京子の短編漫画。その実写化を平成の終わりに平成生まれが実写化するというプロジェクトを成し得る為に行われた、2つの挑戦と1つの出逢い。その挑戦の結果を是非劇場でご確認下さい!
予告
■キャスト
門脇麦/ミキ:主人公
成田凌/ヨシダ:チワワの彼
寛 一 郎/カツオ:ヨシダの親友
玉城ティナ/ユミ:チワワの親友
吉田志織/チワワ
村上虹郎/ナガイ:映画監督志望、チワワに片想い
仲万美
古川琴音
篠原悠伸
上遠野太洸
松本妃代
松本穂香
成河
栗山千明(友情出演)/ユーコ:ファッション誌のライター
浅野忠信/サカタ:カメラマン、チワワの新しい彼
■監督・脚本:二宮 健
■原作:「チワワちゃん」岡崎京子著(KADOKAWA刊)
■主題歌:Have a Nice Day!”僕らの時代“ ©ASOBiZM
■挿入歌:Pale Waves”Television Romance”©Kobalt Music Publising Ltd ©2017Dirty Hit
■製作:「チワワちゃん」製作委員会 企画 東映ビデオ
■企画協力:KADOKAWA
■制作プロダクション:ギークサイト
■配給:KADOKAWA R-15
■公式HP: chiwawa-movie.jp
2019年/日本/カラー/シネマスコープ/ DCP 5.1ch/104分 ©2019『チワワちゃん』製作委員会
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