プロットは14年前に作成!舞台挨拶で映画『歯まん』のビックリの数々が明かされる!! 5/5 (3)

歯まん 舞台挨拶,画像

プロットは14年前に作成
ビックリなエピソードの数々が明かされる!!
『歯まん』公開記念舞台挨拶

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2015をはじめ、数々の映画祭で受賞してきた日本映画界の新たなる異才の持ち主・岡部哲也。期待と注目を集める岡部監督の最新作『歯まん』が、2019 年3月2日(土)アップリンク渋谷にて公開されました。
3/2(土)での初日舞台挨拶では、岡部哲也監督、遥香役の馬場野々香(現:前枝野々香)さん、裕介役の小島祐輔さんの3名が登場!制作秘話を次々と披露してくださいました。

歯まん 舞台挨拶
岡部監督:監督しました岡部哲也です。今日は初日の1回目の上映から皆さんにこんなに集まっていただいてほんとに有難うございます。

前枝さん:遥香役を演じさせていただきました前枝野々香(旧:馬場野々香)です。本日は上映初日に足を運んでいただきほんとに嬉しいです。今日はよろしくお願い致します。

小島さん:裕介役の小島祐輔です。今日は凄く天気がいいのに、この『歯まん』を選んで観に来ていただいてほんとに有難うございます。今日はよろしくお願いします。

--早速ですが皆さんに質問させていただきます。sexをすると(自分の性器で)相手の性器を嚙み千切ってしまうというヒロイン、とても過激な設定だったと思うのですが、この主人公の脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか?

前枝さん:最初、岡部監督と初めてお会いした時には、もうほとんど脚本が出来上がっている状態でした。読ませていただいた時に“これどっちに転ぶんだろうな?”というのが正直な感想で、脚本を読んでも、これはきっとコメディとしてとることも、ラブストーリーとしてとることもできると思うので、どっちなんだろう?というのが正直な感想でした。
歯まん 舞台挨拶
--実際に脚本を読まれた時の感じと現場に入られた時とは何か印象は変わりましたか?

前枝さん:なんか、やっぱり字ズラにした時に“性器に歯が生えた”って言葉はちょっとインパクトが強いじゃないですか。“なんだそれ?”ってなるんですけど、撮影現場に入って実際に遥香としてやっていくうちに、ある意味どんどんリアリティというか、自分自身のものとして感じていたので、それは岡部監督の演出のおかげだったと思うんですけど、突拍子もない設定がだんだん日常に落とし込まれていく感じだったと思います。

--歯マンを持つヒロインに恋をしてしまう役柄となりましたが、小島さんいかがでししたか?

小島さん:そうですね、でもぼくの役は馬場さん(前枝さん)がやった役よりは凄くナチュラルにお芝居ができたといいますか、対象にいる真直で誠実な男をストレートに演じさせてもらったので、役作りというよりもどちらかといえば、馬場さんがどう映るかであったりを気にしながらナチュラルに演じさせてもらいました。とにかく完成が楽しみでしたね、僕たちは監督の言うことに一生懸命真摯に向き合って、現場でもよく“完成どうなるんだろう”って楽しみにしていましたからね。

--出来上がるまでどんな作品になるのかわからないですものね。ちなみに前枝さんは完成した作品をご覧になられていかがでしたか?

前枝さん:撮影してから完成したものを見るまで、大体2年ぐらいあったんですね、スクリーンで完成したものを観させてもらったのは最初の夕張「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」だったので、なんか変な感じでしたよね?夕張のスクリーンで見た時に、なんか凄く前に撮った気もするし、ついこの間のような感じもする絶妙な期間だったので、変な感じでしたね。

小島さん:最初観た時に、例えば役者として“ああ、もっとこれできたらな”と思うんですけど、2.3回目ぐらいからシンプルにお客さんとして見れたんですけど、面白かったんですよね。真面目にやっているのにクスッと笑えちゃったりとか、ほんとはシリアスなシーンなのに、見方変えたら笑えちゃったりとか、なんか見れば見るほど味が出たな、と僕なりに思って。

--ところで、ヒロインの前枝さんの起用はどういったいきさつで決められたんですか?

岡部監督:他のインタビューでも答えてるのですが、オーディションで何人か会って、HPを見てなんか役が合いそうだなと思って。喫茶店で面接をしていたんですけど、洋一役をやっていた中村君と喧嘩させたら凄い急にボロボロ泣き出して、結構言ったことに対しては凄く対応してくれて、そして終わったらケロッとしていて。器用で根が明るくて“歯まん顔”で(笑)。少女性もありながら髪も長かったし、ちょっと怪しさというか、そういった部分も持ち合わせていろんな表情を持ち合わせていたところが良かったです。

--実際に撮影現場で見た前枝さんは?

岡部監督:編集の時に凄く思ったんですけど、シーン毎に表情が全然変わって。メイクさんも髪を耳にかけたりしてくれたりしてたのですが、凄く表情が変わって。それもまた面白いなと思いました。

--前枝さんは大変だったところはありましたか?

前枝さん:大変だったところしかないといえばそうなんですけど、とにかく寒かったんです。多分、今と同じくらいの時期、山の中のシーンとか、水に濡れたりするシーンとかも結構多かったので。あるシーンでは私と祐輔さん二人で待つ時間が結構長くって、山奥だったので28年間でたぶん一番寒かったかな。

小島さん:スカートだったしね。

前枝さん:制服なので、カイロとか死ぬほど貼ったりしたんですけどそれでも耐えられないぐらい。

岡部監督:木に座っている所にカイロの座布団を敷いて。

前枝さん:ほんとに寒かった。

--小島さんはどうでしたか?

小島さん:終盤のシーンはほんとに架橋で、ちょっと疲弊した表情も作りながら、あと、寝てないからクマもあったみたいで(自分では)わからないですけど、ちゃんと遥香、裕介ってカメラ撮ってたんですけど、どうやらカメラを通した時、僕の顔が見れたもんじゃないと、僕のカットより、馬場ちゃんのカットがしっかり多かったので、それを聞いたらカメラマンさんが「いや、見れたもんじゃない」と言われたので(笑)、それだけ過酷な現場だっただろうなと思います。

--メイクじゃなくてリアルなクマだったと?

小島さん:メイクさんも頑張って消してくれてたんですけど、それでも。

(撮影まで)待っててって言われて、馬場ちゃんのお芝居とかを見てるうちに、気付いたら気絶しているみたいな感じで(笑)。

--演者さんがこれだけ大変だったってことは、監督はもっと大変だったのではないでしょうか?

岡部監督:大変だったのは、10日で撮ったんですけど後半は多分3日間寝てないですね。

最後にクランクアップして、深夜だったので馬場さんの家の近くまで送りに行って、一人で帰って信号待ってる間にブレーキ踏んだまま寝てました。(笑)窓を叩く音がして、みたら警官が「大丈夫ですか?」と。

--そんな状態でよくヒロインの女優さんをお送りしましたね?(笑)

岡部監督:一人になった瞬間にパッと気が抜けてしまいました。

--そんなにご苦労をされて、夕張で上映されてから?何年?

岡部監督:2015年なので4年ですね。

--4年の時を経て今日のこの日を迎えて?ほんとに感慨深いものがありますね

岡部監督:ほんとに感慨深いですね。最初にプロットを描いたのが22歳の時で、卒業制作でやろうと思ってグループ制作で出したら多数決でボツになって。助監督で現場に出て、10年くらい助監督やって、で、撮影やってくれた長谷川(友美)さんの現場で意気投合して“なんかやりましょう!”で、やるんだったらこういう形にしたいと思って脚本描いて、撮ったのが2013年、完成して2015年。それからようやく今日公開ということになります。

ようやく時代が歯まんに・・・。

--あの時多数決でボツにした方々に言ってやりたいですよね(笑)でも、当時22歳の時ということは、今おいくつで?

岡部監督:今、36歳です。

--14年の時を経て、

岡部監督:まあ14年ずっと歯まんのことを考えてたわけじゃないですけど(爆笑)

--前枝さんも夕張から長かったですね。

前枝さん:夕張からチョクチョクいろんな映画祭に呼んでいただいたりとか、結構定期的にこの作品と関わる機会が多かったので、あんまり長かったという印象は無くて、それより夕張までの2年の方が長かったなと思っていて。でも、こうやって公開できるようになったのは、多分岡部監督の執念だと思うので、それは純粋に凄いなと思いますし、有難いですし。今後、今日から公開で、どうなっていくのか楽しみです。

--海外にも映画祭に行かれたということで?海外の観客の反応はいかがでしたか?

前枝さん:血が噴き出すシーンで爆笑したり(笑)

岡部監督:血が噴き出すと盛り上がる(笑)

小島さん:フランスも、ほんと“ここなの?”という所でほんとよく笑っていました。しかもフフフとかじゃなくて(笑)。凄いなというか、やっぱり見方が違うのかなというか。

--小島さんも4年ぶりということですが、感想はいかがですか?

小島さん:この作品はびっくりさせてくれることが多いんです。最初の夕張映画祭も「え?行くんですか?」と。いくつか賞があるんですが、北海道知事賞は馬場ちゃんと「北海道知事はハマンないよね(選ばれないよね)」と言っていたんです。「北海道知事賞は『歯まん』です!!」、「エー!」と。

そこから、こうやって渋谷で劇場公開が決まりました、「エーっそうなんですか!」と。やっぱりびっくりさせてくれる作品なので、携わらせていただいて良かったし、凄くこういうの感動していますし、またもう一回ぐらいびっくりさせてくれるんじゃないかなと期待しています。
歯まん 舞台挨拶
--アカデミー賞・・・

小島さん:それはないでしょう(笑)

--最期の質問になりますが、主人公のように愛している人に頼まれたらどうしますか?

岡部監督:それぐらい、愛せる人に出会ったらそうするかもしれません。それぐらい好きな人と出会いたい、それぐらい狂いたい。

前枝さん:この間の先行上映の時のアフター・トークでも、ほんとに愛する人に殺されたいといった気持ちは分かるってことを言ってたんですけど、よくよく考えてみたら、殺したいっていうのも分からなくもないな、と思って。そういう瞬間的なピークに達する時、それは持続しない刹那的な物だとは思うし、自分の人生でそういう瞬間が訪れるかは分からないですけれど、(気持ちは)分かります。

小島さん:僕は嫌ですね(笑)。もうちょっと生きさせてもらいたいというか、もっと先に良い未来があるかもしれないですし、僕だったら治す旅にでも出てファンタジーになるかもしれませんね。
歯まん 舞台挨拶




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■ストーリー
女子高生・遥香は、初めてのセックスの最中に恋人を殺してしまう。突然吹き出す血飛沫に呆然とするが、原因が自らの肉体の変化で恋人の局部が食いちぎられてしまうというものだった。恐怖に駆られた遥香はその場から逃げ出してしまう。家族、友人、誰にも言えない不安と孤独が日々遥香を蝕んで行く。そんな日々の中、遥香は一人の男性と出会う。
言葉を交わす機会が増えていく中で徐々に惹かれていく遥香だったが……。遥香は肉体にかかった呪いを乗り越えることができるのか。

■予告動画

■キャスト
馬場 野々香
小島 祐輔
水井 真希
中村 無何有
宇野 祥平
泉水 美和子
坂井 天翠
古川 真司
瓜生 真之助
大石 結介
ほか

■公式HPwww.haman.link

■監督・脚本:岡部 哲也

■撮影:長谷川 友美 照明:加瀬 拓郎、録音:川井 崇満、メイク:加藤 由紀 衣装:岩田 洋一 音楽:HIR・三枝 伸太郎
配給:アルゴ・ピクチャーズ 配給協力:武蔵野エンタテインメント
2015/日本語/カラー/95 分/DCP/R18+ ©2015「歯まん」

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