兎丸愛美「自分の幸せを考えて、それ以上の幸せを誰かに返したい」『シスターフッド』トークイベント

シスターフッド 兎丸愛美 うさまるまなみ

兎丸愛美「自分の幸せを考えて、それ以上の幸せを誰かに返したい」
『シスターフッド』トークイベント

3月3日(日)、東京都内のアップリンク渋谷にて映画『シスターフッド』のトークイベントが行われ、W主演の兎丸愛美(うさまる・まなみ)さん、シンガーソングライターのBOMI(ボーミ)さんと西原孝至監督がトークイベントを行いました!

シスターフッド 西原孝至監督、兎丸愛美、BOMI

左から西原孝至監督、兎丸愛美、BOMI

本作は、西原孝至監督が、2015年から4年間撮り貯めてきたヌードモデルの兎丸さんとBOMIさんの生活を追ったドキュメンタリーに、新たに撮影した劇映画の部分を加えて1本の映画にまとめた、“多様性”を肯定するモノクロ映画『シスターフッド』です。

西原監督が、「2015年5月くらいに最初に撮ったのは、BOMIさんが当時のご自宅で音楽の作業をしているところでした。兎丸さんは、部屋で漫画を読んで、その後公園で猫に逃げられるシーンでした。」と説明し、兎丸さんは、「当時は、21歳か22歳にヌードモデルとして活動を始めた頃で、私のことを撮りたいと言ってくださったので、私は写真と変わらないスタンスでお引き受けしました。」、BOMIさんは、「普段から、自分が生きている姿をずっと誰かに撮ってもらいたいと思っていた時期だったので、『ぜひ』とお引き受けしました。」と話しました。

シスターフッド BOMI ボーミ
監督から、「BOMIさんの『A_B』は自伝的なアルバムだったと思いますが、『自分の日々を記録してほしいと思っていた時期』というのと繋がるのかなと思ったんですけれど」と質問が出て、BOMIさんは、「映画の中では話してはないと思うんですけれど、私は結構生い立ちが複雑で、両親に3歳の時に捨てられて養子に入っていて、実の母と会ったことがなかったんですけれど、ドキュメンタリーの撮影が始まるちょっと前くらいの26くらいの時に、facebook経由で連絡があり、母親に初めて会う機会があったんです。」と当時の心境を語りました。

シスターフッド_兎丸愛

監督より、「映画は4年前から撮影して、昨年完成して、それからも時間が流れているので、今の心境もまた違っているのかなと思うんですけれど、どうですか?」と聞かれ、兎丸さんは、「とあるきっかけがあって、私の写真人生が一回終わっちゃった瞬間があって、写真に深入りしていなかった時期もあったんですけれど、最近この映画のおかげもあって、また写真に向き合おうと思っていて、自分の作品を撮ったり、自分の写真を撮ってもらって、自分の人生を見つめ返す作業をしています」と話し、BOMIさんは、「この映画の最後のインタビューから1年経っているんですけれど、幸せというものについていつも考えます。果たして自分軸だけで語ってもいいのかと最近悩んでいます。自分軸の幸せだと、幸せの感度を上げるというのが幸せの1つだと思うんですけれど、誰かと一緒に暮らしたり、他者と共存していくとなった時に、それだけでは語れないところが出てくると思っていて、それがすごく難しいなと思っています」と話しました。

シスターフッド_BOMI

それを受け、兎丸さんは、「昨日お客さんに、『自分の幸せを選ぶことによって、他人の幸せを奪うことになったらどうするか?』と聞かれたんですけれど、私は、『自分が幸せじゃないと他人の幸せを考えることはできないと思うから、まず自分の幸せを考えて、そしてそれ以上の幸せを誰かに返してあげたら、少しずつ幸せが広がるんじゃないかなと思って。綺麗事に聞こえるけれど、本当に思っている』と伝えました。」と話し、監督は、「今の時代って、きれいごとって大事だと思っていて。何が正しいかというのは難しいけれど、自分の思う正しいことを発信するというのが大事なんじゃないかなと思っています。負の言葉に負けちゃうので、相殺することが大切なんじゃないかなと思います。」と話しました。
監督は、「映画で兎丸さんとBOMIさんのインタビューを撮れた時に、この映画を完成させられるなと思ったんです。BOMIさんが言ってくれた『幸せの感度』、『自己肯定感』、自分を認めるということをこの映画で描いていたと思うんですけれど、この映画を出発点にして、その先を考えなくてはいけないかなと思っています。自己肯定感を持って、『私の幸せは私が決める』というのがまず大前提なんだけれども、ここから先他者と生きていく時にどうすべきかということを、考えていきたいです」とまとめました。

お客さんとのQ&Aでは、秋月三佳さん演じるユカの設定に関しても質問が出て、監督は、「外的な要因で人生が変わる瞬間もあると思うので、そういう時に人はどうするんだろうというところにドラマがあると思い、見たかった。」と話しました。

シスターフッド 西原孝至監督

また、モノクロにした理由を聞かれ、監督は「最初はカラーでドキュメンタリーを撮っていたんですけれど、去年フィクションの部分を足して1本の映画にまとめようと思った時に、時間をかけて撮ってきたということもあるし、劇映画とドキュメンタリーを混在させるということもあり、映っている人を素直に見て頂きたいと思って、フィクションの部分は最初からモノクロで撮りました。お二人のドキュメンタリー部分はカラーからモノクロに変換させました。というのが昨日までの僕の考えだったんですけれど、昨日お客さんが、『私は、男だから青、女は赤だとか人間を何色っていう風に決めたくないから、モノクロにしたんじゃないですか?』と聞かれました。映画というのは、スクリーンに映ったら観客のものなので、そう受け取ってもらえて、びっくりもしたし、映画の凄さも感じて、単純にうれしかったです。」と話しました。

『シスターフッド』はアップリンク渋谷にて公開中ほか全国順次公開





■予告

■あらすじ
東京で暮らす私たち。
ドキュメンタリー映画監督の池田(岩瀬亮)は、フェミニズムに関するドキュメンタリーの公開に向け、取材を受ける日々を送っている。池田はある日、パートナーのユカ(秋月三佳)に、体調の悪い母親の介護をするため、彼女が暮らすカナダに移住すると告げられる。
ヌードモデルの兎丸(兎丸愛美)は、淳太(戸塚純貴)との関係について悩んでいる友人の大学生・美帆(遠藤新菜)に誘われて、池田の資料映像用のインタビュー取材に応じ、自らの家庭環境やヌードモデルになった経緯を率直に答えていく。
独立レーベルで活動を続けている歌手のBOMI(BOMI)がインタビューで語る、“幸せとは”に触発される池田。
それぞれの人間関係が交錯しながら、人生の大切な決断を下していく。

【出演】
兎丸愛美 BOMI 遠藤新菜 秋月三佳 戸塚純貴 栗林藍希 SUMIRE 岩瀬亮

【スタッフ】
監督・脚本・編集:西原孝至  撮影:飯岡幸子、山本大輔  音響:黄永昌  助監督:鈴木藍
スチール:nao takeda  音楽:Rowken
製作・配給:sky-key factory
(c) 2019 sky-key factory   2019 / 日本 / モノクロ / 87分 / 16:9 / 5.1ch
公式サイト:https://sisterhood.tokyo   Twitter:@sisterhood_film
facebook: @sisterhood.film.2019   instagram:@sisterhood.film

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