『12か月の未来図』オリヴィエ監督×カリスマ教育ママ“佐藤ママ”が教育の未来について語る!レポート

『12か月の未来図』オリヴィエ監督×カリスマ教育ママ“佐藤ママ”が教育の未来について語る!レポート

オリヴィエ監督×カリスマ教育ママ“佐藤ママ”が
教育の未来について語る!
佐藤ママ「二極化が問題。負の連鎖が起こっている」と
日本の教育に警鐘を鳴らす

【ニュース】
エリート教師と問題だらけの生徒の交流と成長がユーモアたっぷりに描かれる感動作『12か月の未来図』が、4月6日(土)より岩波ホールほか全国公開致します。生徒と教師による心の交流や教育をテーマに描かれている本作にちなみ、教育先進国フランスの現状を徹底的に調べ上げたオリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル監督と、4人の子供を全員東大理科Ⅲ類に合格させ“佐藤ママ”の愛称で多数メディアにも登場する佐藤亮子氏を招き、日本の教育のゆくえについて語り合う公開記念トークイベントが開催されました。2020年の教育改革を前にフランスと日本、双方の視点から教育問題について熱く議論が交わされる内容となりました。

【日時】2月28日(木)18:00~
【場所】アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
   (新宿区市谷船河原町15-2階)
【登壇】オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル監督、佐藤亮子氏

アンスティチュ・フランセ東京にて行われた『12か月の未来図』の公開記念トークイベントに、オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル監督と、4人の子供を全員東大理科Ⅲ類に合格させ“佐藤ママ”の愛称で多数メディアにも登場する佐藤亮子さんが登壇し、日本の教育のゆくえについて語り合った公開記念トークイベントが行われた。

まず「本日観に来ていただいたみなさん、ありがとうございます」と監督から挨拶があり、登壇した佐藤氏は「映画の主人公のフランソワ先生が「レ・ミゼラブル」を読む魅力的な授業をしたら生徒の顔がイキイキとし始めたのがとても感動的でした。この映画を3回見て、3回とも泣きました!」と映画を大絶賛。

映画の中で「レ・ミゼラブル」の小説を教材に使用した授業が行われたことについて、なぜ「レ・ミゼラブル」を使用しているのかとの質問に「まさに学校で実際に教材として使われていたんだよ」と監督は答え、佐藤氏が「最近の子は本を読まないけれど、私の場合は新聞を使いました。年齢に合わせた記事を選んで、その記事を読ませて社会の事も学ばせるようにして。子供には教科書とかでなく、本とか新聞といった生きた教材を使うといいなと思いました。この映画の中でも本を教材として使っていたのがよかったと思います」と独自の教育方法を披露。監督も「教師は「レ・ミゼラブル」を使って、学ぶことの楽しみを教えた。子供の意欲を駆り立てるためには、ジャン・ヴァルジャンのような自分を投影できる主人公がいた方が楽しみながら学ぶことができると思います」と答え、続けて「私の子供にも14歳の頃から本を読むように進めているのですが、18歳になった今も全く読みません」と苦笑い。「日仏共通の問題ですね」と佐藤も頷いた。

この映画の取材の為に実際に2年間学校に通ったという監督に、佐藤さんが「その2年間のうちで、これは映画で使おうと思ったエピソードはありましたか」と質問すると、監督は「映画に登場する中学校は本当の中学校で、生徒も実際に取材した子供たちが出演しています。取材した中でみた“指導評議会”はぜひ入れたいと思いました。指導評議会によって退学になる割合がとても多く、こんなことで退学にさせるのかとかなり衝撃を受けました。フランスでは年間1万7千件が退学の判決を受けていて、映画の中にもこのエピソードは盛り込みました」と答えた。

「日本では教育に熱心でお金を掛ける家庭と、教育にはあまりお金を掛けられない家庭があり、その二極化が問題となっています。特に貧しい親の家庭環境がそのまま子供の人生に引き継がれていき、負の連鎖が起こっています。フランスでも教育のニ極化はあるのでしょうか?」という質問には「教師というのは学校で知識を教えるが、それだけではなく親の支援も大切。フランスでも映画の中にも出てくるように、生きていくのに精いっぱいで教育まで手が回らない、しつけや勉強を見てやることができない家もある。だからこそ補足しあうのが大切。学校では教育を、家ではしつけをとそれぞれに補完しあうのが重要だとおもう」と答えた。

佐藤さんが「私は日本では“教育ママ”と呼ばれているけれど、フランスにも教育ママはいるのか」と聞くと、監督は「フランスにも教育ママはいますよ。教育はバランスが大切で、一生懸命過ぎてもいけないし、構わな過ぎてもいけない。どちらのタイプの親もいますが、本当は親というより子供次第なのかもしれないですね。私の子供は長女は優等生だけど、次男は全くでこっちが背中を押してあげないといけない。子供の興味を持てるものを見つけてあげることも大切だとおもいます」と答えた

最後に監督は、観客に向かって「できるだけ現実を反映しようと作った作品です。ご覧いただいて感動してもらったり、できれば笑ってもらえたら嬉しいです。こうやって日本のみなさんに自分の映画を紹介できてとても誇りに思っています」と感想を伝え、会場からの大きな拍手を受けてイベントは終了した。

<STORY>
フランスが誇る名門アンリ4世高校の教師フランソワはある日突然、パリ郊外の教育困難中学に送り込まれる。いわゆる“生粋のフランス人”を相手にしてきたフランソワにとって、移民など様々なルーツを持つ生徒たちの名前を読み上げるのも一苦労。カルチャーショックに打ちのめされながらも、ベテラン教師の意地で問題児たちと格闘していく。そんな中、お調子者のセドゥが遠足で訪れたベルサイユ宮殿でトラブルを起こし退学処分になってしまう。フランソワはこれまで感じたことのなかった使命感から、彼の未来を守るための戦いに挑む・・・。

<予告動画>


監督・脚本:オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル
出演:ドゥニ・ポダリデス「最初の人間」(12)、レア・ドリュッケール「ジュリアン」(19)
2017年/フランス/フランス語/107分/シネスコ/5.1ch
原題:Les Grand Esprits
英題:The Teacher
日本語字幕:岩辺いずみ/G/
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
© ATELIER DE PRODUCTION – SOMBRERO FILMS -FRANCE 3 CINEMA – 2017
公式サイト:12months-miraizu.com

2019年4月6日(土)より岩波ホール他全国ロードショー




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