西島秀俊「この映画に関わった全員が平和のために闘った!」『空母いぶき』完成披露舞台挨拶に豪華キャストが集結!

西島秀俊「この映画に関わった全員が平和のために闘った!」
佐々木蔵之介「誰も戦争をしたい人はいません!」
若松監督「未来の命に平和な世界を残す!」
映画『空母いぶき』完成披露舞台挨拶に豪華キャストが集結!
4月22日(月)、東京都千代田区の東京国際フォーラムホールAにて5月24日公開の映画『空母いぶき』完成披露試写会が行われ、上映前の舞台挨拶に主演を務める西島秀俊さん、佐々木蔵之介さん、本田翼さん、佐藤浩市さん、中井貴一さんら日本映画界を代表する俳優陣が集結し、さらに本作のメガホンを取った若松監督、原作者かわぐちかいじ先生も登壇し、公開に向けた熱い思いなどを披露してくださいました。
本作で描かれるのは、国籍不明の軍事勢力から突如、攻撃を受けた日本。国民の命と平和が脅かされたとき、日本はかつて経験したことのない24時間を迎えることとなります。初の防衛出動を命じられた最前線の自衛官たち、総理大臣を中心とする政治家や官僚、そして、ジャーナリストや一般市民は、それぞれ日本人として何を考え、何を選択するのか。日本映画界を代表する豪華キャストがかつてない壮大なスケールの作品に挑んだ、令和時代のスタートにふさわしい超大作です。それでは、舞台挨拶の模様をご紹介します。
登壇者(敬称略)
西島秀俊 佐々木蔵之介 本田翼 小倉久寛 髙嶋政宏 玉木宏 戸次重幸 市原隼人 片桐仁 和田正人 平埜生成 土村芳 深川麻衣 山内圭哉 中井貴一 村上淳 吉田栄作 藤竜也 佐藤浩市 かわぐちかいじ(原作) 福井晴敏(企画) 若松節朗監督 司会は松本志のぶアナウンサー

西島秀俊さん(いぶき艦長・秋津竜太役)、佐々木蔵之介さん(いぶき副長・新波歳也役)
―― まずは豪華キャスト、スタッフ全員から一言ずつお言葉を頂戴したいと思います。
西島秀俊さん(航空機搭載型護衛艦いぶき艦長・秋津竜太役)
かわぐちかいじさんの作品がついに初実写化となり、この凄いキャストと素晴らしいスタッフが結集しました。ついに日本映画もここまで来たかというリアルな戦闘シーン、深い人間ドラマ、必ず皆さんが感動してくださる作品に仕上がっています。是非、舞台挨拶と試写を楽しんでいってください。
佐々木蔵之介さん(いぶき副長・新波歳也役)
4,200人の皆様、こんばんは!映画化すると聞いてひるみました。オファーを受けて怖いなと思いました。「平和のために」と声をかけていただき、覚悟を持って出演させていただきました。

本田翼さん、西島秀俊さん、佐々木蔵之介さん
本田翼さん(ネットニュース社P-Panel記者・本多裕子役)
この作品を観て自分の当たり前の生活や日常は、ここに登場するような方々が守ってくれているんだと感じました。
小倉久寛さん(東邦新聞記者・田中俊一役)
皆様、今日はこの作品に是非のめり込んで下さい。
高嶋政宏さん(潜水艦はやしお艦長・滝隆信役)
海外ではこのような危機的状況の中、武力行使をするかどうかの判断に葛藤する名作が沢山あるんですけど、ついに日本にも誕生しました。

玉木宏さん、本田翼さん、西島秀俊さん
玉木宏さん(護衛艦はつゆき艦長・瀬戸斉昭役)
実は嵐の櫻井君の薦めでオファーをいただく前に原作を拝見していたのですが、この作品を映像化するのかという驚きを抱きつつ撮影に臨みました。見ごたえのある作品に仕上がっております。
戸次重幸さん(いぶき第92飛行群群司令・淵上晋役)
よく平和とは何かという問いがございますが、これが平和だという答えを突きつけられるような映画になっております。

(上段左から)平埜生成さん、戸次重幸さん、市原隼人さん、吉田栄作さん (下段左から)本田翼さん、西島秀俊さん、佐々木蔵之介さん、佐藤浩市さん
市原隼人さん(アルバトロス隊隊長・迫水洋平役)
日本人として、日本で活動する俳優としてこの作品に関わることが出来て心から誇りに思います。大切なもののために命をかけることが良いことなのか、悪いことなのか、美しいことなのか、まだ分かりません。とても貴重な大切な作品になりました。
片桐仁さん(P-Panelディレクター・藤堂一馬役)
どもー。衣装をご覧いただいて分かる通り、緊張感のないシーンだけに出演しております。ネットニュース社に務めている役ですが、そういう日常も大事だなと思える作品です。

(上段左から)片桐仁さん、和田正人さん、村上淳さん (下段左から)小倉久寛さん、土村芳さん、山内圭哉さん、玉木宏さん、本田翼さん
和田正人さん(イージス艦いそかぜ砲雷長・岡部隼也役)
全編通してほぼほぼ「テエー」しか言っておりません。色んなパターンの「テエー」を用意しておりましたが、ほぼほぼ1パターンにおさまっております。演技って難しいですね(笑)。
平埜生成さん(いぶきパイロット・柿沼正人役)
大先輩の皆さんとこの場に立てていることが嬉しくて、光栄で、感謝の気持ちでいっぱいです。出演者の皆さんが本当にカッコいいです。
土村芳さん(P-Panel AD・吉岡真奈役)
撮影期間はあっという間でしたが、この作品に出演できたことを本当に光栄に思います。
深川麻衣さん(コンビニアルバイト・森山しおり役)
観終わった後に心が温かく、自分の周りにいてくれる大切な人との時間をより大切にしようと思える作品になっていますので楽しんでください。
山内圭哉さん(イージス艦いそかぜ艦長・浮船武彦役)
色んな方と複数人で見ていただき、鑑賞後に語らって欲しいなと思う作品です。

(上段左から)企画・福井晴敏さん、原作者・かわぐちかいじさん、若松節朗監督 (下段左から)藤竜也さん、高島政宏さん、深川麻衣さん、中井貴一さん
中井貴一さん(コンビニ店長・中野啓一役)
みんなの(役柄の)紹介を聞いていて、「艦長」とかいいなって思いました。かわぐちさんの原作には一切登場しない役ですが、映画の中で楽しんでいただければ嬉しいです。
村上淳さん(いぶき船務長・中根和久役)
今スクリーンに映すべきこと、映画人が何をすべきかがきちんとフィルムに焼き付いた作品です。
吉田栄作さん(政府アジア大洋州局局長・沢崎勇作役)
戦争がなかった平成という時代をもう一度考え、感じていただける作品です。ごゆっくりお楽しみください。

佐藤浩市さん(内閣総理大臣・垂水慶一郎役)、藤竜也さん(いぶき群司令・湧井継治役)
藤竜也さん(いぶき群司令・湧井継治役)
現場で指揮官の一人を演じました。指揮官の責任の重さ、これは撮影中に物凄いプレッシャーでした。「戦争だけはアカン」そういう映画だと私は思いながら演じました。ありがとう。
佐藤浩市さん(内閣総理大臣・垂水慶一郎役)
やっと順番がきた。
(会場笑い)
二十歳でこの世界に入って、まさかいつか自分が総理大臣を演じるとは思いもしなかったので正直戸惑いもありましたが…。こっちの淵に立っている男も全く別の映画で総理大臣を演じ、まさか同じ年に公開となるとは。
中井貴一さん
その話だったらたっぷりお話しますよ。すみません、別の作品で。
佐藤浩市さん
9月公開のね(笑)先日、親父の七回忌も終わったばかりで、三國も喜ぶと言うかニタニタしていると思います。本日は楽しんでください。
原作者・かわぐちかいじさん
完成にこぎつけたスタッフの皆さん、本当にご苦労様でした。自衛隊を描いた映画はかなりあります。ゴジラも。ただ、本来の任務で自衛隊を描いたのはこの映画が初めてです。そのことを頭に入れて、ご覧いただければ幸いです。
企画・福井晴敏さん
原作は日本と中国が戦争をしてしまうというとんでもないストーリーでして、実写映画にするにあたりスタッフ一同本当に悩みました。架空の国と戦うストーリーになっておりますが、それでもこの空母いぶきという企画が成立するかどうか。是非ご覧になっていただき、忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
若松節朗監督
未来の命に平和な世界を残す、そんな想いでこの映画を作りました。今日ご来場の自衛隊の皆様には本当に色々とお世話になりました。撮影協力ではなく、広報の範囲で色々とご指導いただきました。基地の見学、護衛艦の見学、それから多くの方のお話を伺い撮影に役立たせていただきました。今、僕が話している間も自衛官の皆さんはこの国を守っています。その事実がこの映画の大きな後ろ盾になっているような気がします。この場を借りて御礼申し上げます。これだけの日本を代表する俳優たちが出演して、映画がまずかったら全て僕の責任です。良い映画になっていますので、是非最後まで俳優陣の熱演を楽しんでいってください。
(キャスト、スタッフからの熱いメッセージに大きな拍手が送られました。)
この後のトークセッションでは、映画にちなんだ質問がそれぞれの役柄別に出され、豪華キャスト陣が答えていきました。
―― 自衛隊役の皆さんへ
映画『空母いぶき』では様々な決断に迫られます。そこで、あなたが人生で下した最大の決断は?
高島政宏さん
シルビアと結婚を決めた、これが人生最大の決断です(笑)。
藤竜也さん
57年前にこの近辺をウロウロしていたんです。それは高島さんのお母様の寿美花代さんの宝塚の最後のサヨナラ公演を観にきていたんです。待ち合わせをしていた女の子が15分遅れたんです。そうしたら目の悪いスカウトマンに「君、俳優にならないか?」って。ちょっと迷いましたけど、あなたのお母さんのおかげで私は俳優になる決断をしました。
(知られざる秘話に会場から驚きと拍手が)
―― ジャーナリスト役の皆さんへ
本作の宣伝キャッチコピー“運命の24時間”にちなんで、今から24時間何をしても良いですよと言われたら何をしますか?
本田翼さん
お墓参りに行きますね、行けていなかったので。
小倉久寛さん
すみません、僕もお墓参りに行きます。
―― 政府関係者と一般市民役を演じた皆さんへ
本作で描かれるのは平和を終わらせないための戦いです。そこであなたが平和だなと感じる瞬間を教えてください。
佐藤浩市さん
この瞬間です、我々が映画という作品を作り皆さんに提供する。今日皆さんに観ていただく瞬間の平和さです。この瞬間をずっと維持していかなければいけないと思います。
―― 最後に豪華キャストとスタッフを代表して、佐々木蔵之介さんと西島秀俊さんから〆のご挨拶をお願いします。
佐々木蔵之介さん
やっと上映です。みんなワーワー言っておりましたが、ここからはちゃんと演じていますので。舞台はクリスマスイブを前にした24時間のお話です。誰も戦争をしたい人はいません。自衛官、政府関係者の皆さん、ジャーナリストの皆さん、コンビニ店長みんなそれぞれ各パートで平和を願っています。劇場を出たあと、平和をかみしめてもらって、お墓参りにも行っていただいていただければいいなと。そんなテーマとかはいいんです、この映画をエンターテインメントを楽しんでいってください。
西島秀俊さん
この作品を観た映画関係者の方々が「泣けた」と。とにかく色んな場面で泣けて仕方がなかったと。撮影中は常に戦闘態勢で、戦況が厳しくなる中どう戦争をせずにあくまで戦闘のまま現状を打破していくかということにひたすら苦心していました。なぜ、観た方が泣けたんだろうって考えました。きっとこの映画に関わったキャスト、スタッフ、協力してくださった自衛隊の皆さん、それから登場人物全員が平和のために闘っていた、そこに誰もブレることがなかったことがこの映画の一番泣ける所なのではないかと思っています。映画は蔵之介さんがおっしゃったように手に汗握るエンターテインメントになっていますので楽しんでいただけると思います。その後に、心の中で平和について、平和のために闘っている人に対して心の中に湧き上がる何かを感じていただけたらこんなに幸せなことはありません。本日はありがとうございました。
5月24日(金) 全国ロードショー
【出演】
西島秀俊
佐々木蔵之介
本田翼
小倉久寛
髙嶋政宏
玉木宏
戸次重幸
市原隼人
堂珍嘉邦
片桐仁
和田正人
石田法嗣
平埜生成
土村芳
深川麻衣
山内圭哉
中井貴一
村上淳
吉田栄作
佐々木勝彦
中村育二
益岡徹
斉藤由貴
藤竜也
佐藤浩市
【原作】かわぐちかいじ「空母いぶき」(小学館「ビッグコミック」連載中・協力:惠谷治)
【企画】福井晴敏
【脚本】伊藤和典 長谷川康夫
【音楽】岩代太郎
【監督】若松節朗
【製作】『空母いぶき』フィルムパートナーズ
【配給】キノフィルムズ
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ
<ストーリー>
20XX年。日本の最南端沖で起こった国籍不明の軍事勢力による突然の発砲。日本の領土の一部が占領され、海保隊員が拘束された。未曾有の緊張が走る中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とする護衛隊群を現場に向かわせる。空がうっすらと白み始めた午前6時23分。この後日本は、かつて経験したことのない1日を迎えることになる―。
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