寺田心とミラノ国際映画祭W受賞のジャッキー・ウー監督 子役起用の真髄を語る「点ではなく線の付き合い」

絵本原作の映画『ばあばは、だいじょうぶ』
孫の視点の認知症にジャッキー・ウー監督「衝撃的だった」

【ニュース】
5月14日21:00より映画『ばあばは、だいじょうぶ』にて監督を務めたジャッキー・ウー氏が、“映画を語る”WEB番組「活弁シネマ倶楽部」にゲスト出演、認知症になってしまった大好きなおばあちゃんの姿を、小学生の男の子、翼の視点から描いた本作を語る。

『ばあばは、だいじょうぶ』は、2018 年12 月、イタリアで開催された「ミラノ国際映画祭」では最年少主演男優賞賞(寺田心)、最優秀監督賞(ジャッキー・ウー)のW 受賞を成し遂げた作品である。原作は大人も泣いたベストセラー絵本「ばあばは、だいじょうぶ」。「65 歳以上の高齢者」のうち5 人に1人が罹患すると言われている認知症について、ジャッキー・ウー監督は「病気とは言いたくない」として、番組にて本作に込めた想いを明らかにしている。

番組冒頭で、本作の企画経緯についてジャッキー・ウー監督は「認知症という出来事が最近身近になってきている。その、心の解決法を、日本及び海外に発信したいと思って『ばあばは、だいじょうぶ』をつくりました」と明かした。そして、原作である絵本の『ばあばは、だいじょうぶ』を初めて読んだときについて「“孫が直面する認知症”というものを初めて絵本で感じて、衝撃的だった。」と話し、映画でも同様に用いられる“孫視点の認知症”について自身の想いを一つ一つ丁寧に語った。

また、作品の主題である認知症については「(家族が認知症になったときに)愕然とショックを受け、落ち込み、嘘じゃないかという闘いがいっぱいあると思う。それでも作品の題名が1つの答えだと思います。非常に大変なことなんですけど、最終的には、“私たち(家族)が受け入れていくから、だいじょうぶ”と血の繋がった家族が受け入れていくことだろうなと思います。」と家族に訪れる困難とその行く先について自論を展開しつつ、本作の核心を明らかにした。

さらに映画祭でも注目を集めた、寺田心の起用については「オーディションを行い、自己主張ばっかりするのではなく、ばあちゃんのことが頭から離れない子供を選ぼうとした。」とキャスティングの理由について明かした。また、子役を扱える監督は本当に少ないと語るジャッキー・ウー監督はその理由について「 “子供”だと思ってしまうから」であると自身の監督論を語り、「僕は寺田心のことを子役と思わず、一人の役者として捉えていました。そしてもう一つ、子役との大事な約束事は、点ではなく線でお付き合いすること。寺田心くんにも、3年後もう一回映画やろう。という話をしながら撮影してきましたので、フレンドリーではなくもっと近い関係です。」と熱を込めた。

他にも、ミラノ国際映画祭でのW受賞の話から海外進出に関する映画作りのノウハウ、ジャッキー・ウー監督のパーソナルな部分にまで迫るなど、余すことなく語り尽くされた。

■ ストーリー
ちょっと弱虫な小学生の翼(寺田心)は、喜寿を迎えたばあば(冨士眞奈美)、おとうさん(内田裕也)、おかあさん(松田陽子)と4 人暮らし。翼は、ばあばのことが大好きだ。何かくじけそうになると、ばあばのところに行って、話を聞いてもらう。そんな時、ばあばは、必ず「だいじょうぶだよ」と言ってくれる。学校でいじめられても、ばあばが助けてくれた。そんな優しいばあばが少しずつ変わっていく。同じ質問を何度も繰り返すようになり、得意だった編み物ができなくなる。ばあばは「わすれてしまう病気(認知症)」になってしまったのだ。怒り出したり、大切にしていた庭の植物を枯らしてしまったり、翼のために作ったジャムを一人で食べてしまったり……。翼はなんだか怖くなって、近寄らなくなってしまった。そんなある日、ばあばは、靴も履かないで家を出たきり、いなくなってしまった。 「ばあば、どこへ行ってしまったの?」 やがて、翼は、ばあばの秘密を知る……。

【監督:ジャッキー・ウー プロフィール】

父は中国人 2 世。1998 年にフィリピンに渡り、プロデューサーとして映画「TOTAL AIKIDO」を製作するが、監督の熱望で、主役として出演。さらに、歌手としても活動し、フィリピンで「ゴールド・ディスク」を受賞。01 年以降、アジア中心にインターナショナルで、フィルム・メーカーとして。監督、俳優、音楽家、製作として幅広く活躍。中国と香港の合作映画『少林キョンシー』は世界 60 ヶ国で公開された。この映画がハリウッドの映画関係者の目に留まり、ハリウッド映画デビューし、映画『炎のランナー』の主役、ベン・クロスと共演。2013 年、プロデュース・出演映画「DEATH MARCH」でカンヌ国際映画祭入選を皮切りに、拠点をヨーロッパに移し活躍する。「イタリア・ミラノ国際映画祭」「イギリス・ロンドン国際映画祭」「フランス・ニース国際映画祭」で異なる作品で、最優秀主演男優賞を受賞した。

■ 『ばあばは、だいじょうぶ』ジャッキー・ウー氏 映画を語る編

■ キャスト
冨士眞奈美 寺田心 平泉成
松田陽子 内田裕也 土屋貴子 久保寺淳 小暮智美
金内真弓 金島清史 真上沙剣 板倉佳司

■ 公式ホームページ
https://grandmaisokay.com/#

5月10日(金)より、全国のイオンシネマにて公開!!





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