坂本龍一さん、刀型トロフィーで蘇る『戦場のメリークリスマス』「SAMURAI(サムライ)賞授賞式」 ※この映画はまだ評価がありません。

11月1日(水)TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、第30回東京国際映画祭の第4回SAMURAI(サムライ)賞授賞式が行われました。

比類なき感性で「サムライ」のごとく、常に時代を斬り開く革新的な映画を世界に発信し続けてきた映画人の功績を称えるSUMURAI賞。

開設4年目となる今年は、音楽家・坂本龍一さんに贈られました。

坂本龍一さんは、東京藝術大学在学中にスタジオ・ミュージシャンとして活動をスタート。その後、ソロ活動や音楽グループYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)で人気を博すると、1983年大島渚監督の依頼により『戦場のメリークリスマス』に出演と音楽を担当。自身初の映画音楽となった本作品で、日本人初の英国アカデミー賞作曲賞を受賞。その後、『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ています。環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「stop rokkasho」、「NO NUKES」などの活動で脱原発を表明、音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っています。2014年7月、中咽頭癌の罹患を発表しましたが、1年に渡る治療と療養を経て2015年、山田洋次監督作品『母と暮せば』とアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽制作で復帰を果たし、2016年には李相日監督作品『怒り』の音楽を担当しました。2017年3月には8年ぶりとなるソロアルバム「async」を発表しています。

授賞式では、第30回東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗さんより刀型のトロフィーが授与されたのち、坂本龍一さんよりご挨拶が行われました。
坂本龍一さんよりご挨拶
「まず、30周年おめでとうございます。そしてこの授賞式の後には、『Ryuichi Sakamoto: CODA』を上映して下さりありがとうございます。
よく見てみると刀の絵が描いてありますが、『戦場のメリークリスマス』では演技のために刀を習いまして、その記憶が蘇ってきました。撮影現場では刀を振り回していましたが、不思議なもので刀を手にすると振り回したくなります。

トロフィーを見つめ、『戦場のメリークリスマス』の撮影が蘇る坂本さん

今と違って環境意識も高くなく、撮影した南の島の樹木を刀でバサバサ切っておりました。トロフィーを観ているうちに思い出が次々と蘇ってきました。
サムライという名に私が相応しいのかは私本人も疑問ではありますが、本当にありがとうございます」

※内容は一部編集しておりますこと、予めご了承ください。

音楽家として数々の映画音楽に携わってきた坂本さんは、音楽という武器を手に数々の監督とのぶつかり合いの末、私たちの心に残る作品を送り出してこられました。まさに「サムライ」の名に相応しいのではないでしょうか。そして、病から復帰した後も『母と暮せば』『レヴェナント:蘇えりし者』『怒り』など、現在進行形で映画ファンを虜にして下さっている坂本さん。映画や音楽は作品として永久的に残るものであり、数十年後、もっと先100年後、私たちは今日この時代に生き、坂本さんの音楽を生の時代に聴けることが、ものすごく名誉なことになっているかもしれません。

坂本龍一さん、本当におめでとうございます。益々のご活躍期待しております。

■歴代 SAMURAI賞 受賞者■
第27回東京国際映画祭(2014)北野武監督、ティム・バートン監督

第1回“SAMURAI(サムライ)”賞を受賞した北野武監督とティム・バートン監督。(c)2014 TIFF

第28回東京国際映画祭(2015)山田洋二監督、ジョン・ウー監督

“SAMURAI(サムライ)”賞授与式 山田洋次監督、ジョン・ウー監督(左から2人目、3人目)とお祝いに駆け付けた女優の吉永小百合さんと大友啓史監督。(c)2015 TIFF

第29回東京国際映画祭(2016)マーティン・スコセッシ監督、黒沢清監督


 

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