賛否巻き起こる問題の話題作!映画『普通は走り出す』の渡辺紘文監督が本作に込めた想いは“初心”

たった4人での映画作りから
5度の東京国際映画祭まで
渡辺兄弟が苦難とこだわりを明かす

【ニュース】
11月8日(金)、映画『普通は走り出す』にて自ら主演・監督を務めた渡辺紘文と、弟で映画音楽家として活躍する渡辺雄司が、映画を語るWEB番組“活弁シネマ倶楽部”にゲスト登場した。最新作『叫び声』が第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で出品されるなどで、今まさに注目を集める映画界の異能がたっぷりと語り尽くした。

『普通は走り出す』は、渡辺紘文監督が吉田靖直率いるトリプルファイヤーの楽曲から着想を得て、映画を作る日常の中で口を開けば毒を吐く映画監督の日常を描いた作品。映画監督という役柄を渡辺紘文が自ら演じる。

収録での語りは約2時間にも及んだという番組では、『普通は走り出す』や『叫び』はもちろん、彼ら兄弟が旗揚げした映像制作集団「大田原愚豚舎(おおたわらぐとんしゃ)」の過去の作品にまでトークが及んだ。
兄弟が2人足並みを揃えて映画製作をすることについて兄弟喧嘩などに発展しないのかと尋ねられると、弟の渡辺雄司は「言い争いにはほぼならない。思っていることを突き通さないということは無いんですけど、それが噛み合わないっていうことがほとんどない。噛み合わなくても、こうしたほうが良いんじゃないって伝えると(分かってもらえる)。多分それは、子供の頃から見ている映画一緒なのが大きい。」と兄弟だからこその強みを活かし、お互いに意見を求めて映画製作をしていることを明かした。

しかしその道程は決して簡単なものではなく、記念すべき大田原愚豚舎第一回作品『そして泥船はゆく』のトークになると「元々クランクイン初日に(スタッフが)8人来るはずだったんですけど、4人連絡がつかなくなっちゃった。(主演の)渋川清彦さん、もう来てるのに“これクランクインできるのかな?”と思った(笑)」と驚きのエピソードを披露するも、そのときに「さすがに4人では映画は撮れないだろうみたいな勝手な思い込みがあった。」と考えていたが、4人のメンバーで撮り始めると「最初のワンカットが成立した瞬間に“この映画は行けるんじゃないか”と思った。」と話し、過酷な状況下でも手応えを感じていたという。

そんな2人も、今回で5回目となる東京国際映画祭への作品出品となり、デビュー当初は他の映画祭の審査にはまったく通らなかったという経緯もあって特別な縁を感じているという。小さな頃から映画を見続けていた2人は「(東京国際映画祭では)世界の今まで観たことのない映画を見れる。」「映画をつくる人間になってもいまだに映画を観ることが楽しい。」と今でも映画を観る者でありつづけているとコメント。

トークは劇場公開となった『普通は走り出す』の話になる。弟の雄司は「僕はあくまでもBGM作曲家ではなく、映画音楽だと思っている。あくまでも映画音楽として、邪魔はしないけど、ただ流しているだけの音楽にはしたくない。そこをかなり強く意識してかいていた。」と自身のこだわりと本作に込めた想いを明かした。
また、番組内でMCを務めた映画評論家の森直人から“最も問題のシーン”として主人公が映画評論家に悪態をつくシーンについて聞かれると、渡辺紘文は「批評する人間を批評する映画っていうのはないだろうと思っていた。」と答える。森は自らも映画評論家を生業としているが「映画についてゴチャゴチャ言う仕事をしているけど、めっちゃウケた。」と賛否の分かれるシーンについて肯定的なコメントをした。

続けて、本作のテーマについて「僕自身も初心を見つめ直すっていうのも大きなテーマ」として、2人とも好きなはずの映画や音楽について、いつの間にか周りや社会のせいにして、作品に優劣をつけてしまったりと純粋さがなくなっていることを自戒的に本作に込めたという。渡辺紘文は「なんで映画を作りながらこんなにひどい目にあわなければならないんだろうって思う。そう思っている人も多いんじゃないか。」と映画作りの苦難も打ち明けながら、本作で垣間見える“純粋さ”によって初心を見つめ直すことをテーマに据えたことを明かした。

■ 映画『普通は走り出す』渡辺紘文&雄司兄弟が語る!!現役最高の呪われた作家 活弁シネマ倶楽部#56

■ 公式ホームページ
https://foolishpiggiesfilms.jimdo.com/

渡辺紘文監督:プロフィール
映画監督。脚本家。映画プロデューサー。
1982年栃木県大田原市生まれ。
大学では日本文学を専攻。大学卒業後日本映画学校に入学。
2008年、日本映画学校卒業制作作品『八月の軽い豚』が第九回フジフィルムラヴァーズフェスタグランプリ受賞、京都国際学生映画祭入選、佐藤忠男賞受賞など高い評価を受け各地で上映される。
2009年、日本映画学校、北京電影学院、韓国フィルムアカデミーの共同企画、日中韓共同横浜開港150周年記念映画『3つの港の物語』の監督に抜擢され日本篇『桟橋』の監督を務める。
2010年、昭和最後の無頼派作家色川武大の遺稿『狂人日記』を舞台化。
同年、刺青ボクサー大嶋宏成の自伝的物語をリング上で舞台化。
2013年、故郷の栃木県大田原市で弟で映画音楽家の渡辺雄司と共に映画制作集団 大田原愚豚舎を旗揚げ。
大田原愚豚舎の第一回作品として、また渡辺本人の初長編作品として『そして泥船はゆく』を製作した。
『そして泥船はゆく』は第26回東京国際映画祭を皮切りに世界各国の映画祭などに出品され大きな反響を呼び、2014年12月、新宿武蔵野館で国内初公開されると連日立ち見が出るほどの動員を記録、現在も自主上映など上映活動が続いている。
2015年、製作・監督・脚本・編集さらに自ら主演を務めた2年ぶりの新作『七日』を発表。同作は『そして泥船はゆく』に続いて第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に正式出品された。
2016年、大田原愚豚舎の第三作として『プールサイドマン』を製作。
『プールサイドマン』は2016年10月に開催される第29回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門へ正式出品され、同部門の最高賞である“作品賞”を受賞、その後、第52回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭、第13回ユーラシア国際映画祭など世界の有力な国際映画祭に次々と出品され、世界最大の日本映画祭ニッポンコネクションにおいてもグランプリに当たるNIPPON VISIONS JURY AWARD2017を受賞するなど国内外で高い評価を獲得した。
2017年、4本目の長編監督作品として『地球はお祭り騒ぎ』を発表。同作は第30回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門への正式出品、デビュー以来、4作連続で監督作品を東京国際映画祭へ出品するという史上初の快挙を成し遂げた。
2018年、ロックバンド・トリプルファイヤーとコラボレーションした新作『普通は走り出す』を製作。
同作はMOOSIC LAB 2018に出品され審査員特別賞を受賞した。

イントロダクション
東京国際映画祭を始め、海外の映画祭に多数出品してきた渡辺紘文監督が奇才・吉田靖直率いるトリプルファイヤーの楽曲から着想を得て作り上げた、映画制作に悩み苦しみ毒を吐き続ける映画監督の日常。古賀哉子、萩原みのり、松本まりかなど美しき女優陣にもご注目。

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