成田凌「宝物になりました」映画『カツベン!』ワールドプレミアレポート!

「Shall we ダンス?」や「それでもボクはやってない」など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督の最新作『カツベン!』は、映画れい明期の大正時代を舞台に、活動弁士を夢見る青年・染谷俊太郎(成田凌)が、小さな町の映画館に流れ着いたことから始まる“アクション×恋×笑い”の要素を織り交ぜた極上のエンタテインメント作品。
10月~11月に開催された第32回東京国際映画祭のGALAスクリーニング作品として上映され、ワールドプレミアイベントには周防監督をはじめ、成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、渡辺えり、小日向文世、竹野内豊など日本を代表する豪華キャストが集結した。
―――― 極上のエンタテインメント作品に仕上がっています。この作品は皆さんにとってどのような作品になりましたか。
成田凌さん
『カツベン!』にかけた半年間、準備期間と撮影期間を含めて、このキャスト、監督はじめとするスタッフの皆さんと本当に時間を丁寧に扱った僕の宝物のような作品になりました。(観客の)皆さんにとっても宝物のような作品になればと思うので、是非、12月13日公開の『カツベン!』をよろしくお願いします。
黒島結菜さん
現場に入った時に、初めてお芝居をした時の感情を思い出して、みんなが良い作品を撮るんだという想いで大事に創り上げた作品なので、私にとっても大事な作品になりました。
永瀬正敏さん
極上の体験でした!
毎日楽しくて、楽しくて、楽しかったです。次は皆さんに楽しんでいただければと願っています。
高良健吾さん
一生に一度、出会えるか出会えないかという役、活動弁士を演じることが出来て嬉しかったです。僕が演じた茂木のキャスト紹介には“スター気取りの活動弁士”と書いてあり、スターだと思って演じていました。
音尾琢真さん
『カツベン!』という映画は僕にとってご褒美だなと思っています。昔から周防監督の大ファンでしたので、周防監督の作品に、しかも良い形で出演させていただきました。本当にご褒美でした!周防監督の映画といえば、竹中直人さんを連想されると思いますので、もしかしたら会場に皆さんが僕のことを竹中直人さんだと思っていないか心配ですけど、私は音尾と申します(笑)
渡辺えりさん
本当に楽しい現場でした。
『舞妓はレディ』の時はカットが多くて、着物も7着用意していただいたのに、1着しかなかったんです。今回はほぼカットされずに、無事出演出来て良かったです。役者一人一人の個性が出ていて、悪役を演じている何人かも楽しんで悪役を演じています。私も観客として何度も観たいと思っています。
長いですか?オチまで言わせてください!
撮影中、女性が少なかったのですが、衣装さんが私に言ったんです。「今日は初めて女優さんが、井上真央さんのこと、女優さんが現場に来ると華やかになっていいですね」と言ったの。私はずっといたんだ!って。これがオチでございます。
(会場から拍手!)
小日向文世さん
一世紀も前に、活動写真に関わった人々の情熱やエネルギー、それからお客さんの高揚感をこの作品から触発されて、自分もこれから出来る限り、呼んでいただける限り、映画に関わっていきたいなとしみじみ感じました。ですから、周防監督、またお願いします!
竹野内豊さん
役者を続けてきて、いつかは周防監督の作品に出演出来たらいいなというのが一つの目標でもあったので、とても特別な作品の一つになりました。
周防正行監督
初めての時代劇であり、それも“日本映画の第一歩”を描くということで、今までとは違う緊張感がありました。撮影現場は非常に楽しい現場で、もしかすると今まで撮った作品の中で一番楽しい現場だったのではないかなと思います。
大事な発見もありました。映画が音を持っていない時代も映画館は実に音に溢れていた、ライブパフォーマンスの会場だった。そういう発見が出来たことが、僕にとって凄く大きなものとなりました。是非、日本映画が始まった最初の30年間、無声映画時代を支えた活動弁士の存在を知っていただきたいと思います。
―――― 皆さんがリスペクトしてやまない周防監督作品の主演となりました。改めて成田さんいかがでしょうか。
成田凌さん
オーデイションだったのですが、オーデイション最中からこの方々の真ん中に立っていることが本当に想像出来なかったので、今日を迎えて凄く実感として、事実ここにいることが不思議で仕方ないです。
―――― そして、豪華キャストの皆さんとの撮影はいかがでしたか。
成田凌さん
皆さんが楽しかったと仰ってくれていることが、本当に嬉しいです。
―――― 周防監督、豪華メンバーが揃っています。撮影を振り返っていただけますか。
周防正行監督
今日ここに立っていない多くの役者さんにも出演していただいて、本当に自分がサイレント映画の監督になったような気分も味わえました。劇中のサイレント映画を全部自分で撮ったので、それは凄く良い経験になりました。
一つ忘れてた。いつも映画の編集で先ほどえりさんが言っていたように、どうしてもカットしなければいけない人まで出てしまいます。だけど、この映画は出演してくださった方が一人も消えていません。
キャストや監督スタッフにとっても「大事な作品」となった本作をアピールするべく、成田さんらは会場に集まったファン500人に対しサインや写真撮影に快く応じ、本作をアピールし、会場は大いに盛り上がりました。
映画『カツベン!』は、ついに本日12月13日から全国公開!
ギャラリー
作品情報
公式サイト:https://www.katsuben.jp/
監督:周防正行
【キャスト】
成田凌 黒島結菜
永瀬正敏 高良健吾 音尾琢真 竹中直人 渡辺えり 井上真央 小日向文世 竹野内豊
配給:東映
©2019「カツベン!」製作委員会
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