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ベトナムを代表する新世代の女性クリエイター達がつくりあげたPOPでキュートな極上のエンタテインメント『サイゴン・クチュール』が12月21日に新宿・K‘scinemaにて公開初日を迎え、日本生まれのベトナム人女優・フォンチーさんがトークゲストとして登壇、作品への思いやベトナムの伝統衣装アオザイの魅力を語りました。
劇中の衣装デザインを手がけたテュイ・グエンによるデザインのPOPで現代的なアオザイを着て登場したフォンチーさん。
作品の感想を問われると、「親子愛が描かれているところに感動しました。母親はどれだけ歳を重ねても親でいてくれているんだな、と親子の愛情の深さを実感しました。私も昔は小さなことから大きなことまで全部親任せにしていた部分があったんですけど、大人になって親ってこんなに大変なことをやっていたのか!と思うことが増えてきたので、より共感出来ました」と語った。
作品のモチーフのひとつであるベトナムの民族衣装・アオザイについても「アオザイをこんなにピックアップしている作品はないですよね。(着ているアオザイも)全体に柄がちりばめられていてとっても新鮮です!アオザイの良いところはパンツの色を変えると全体の雰囲気が全然変わって見えるところ。きょうは赤の花がちりばめられているので赤のパンツですが、青にしたら大人っぽくなったりとか、紫にしたらモード系になるとか、無限大のおしゃれができる民族衣装ですよね。この作品をきっかけにアオザイの魅力が伝われば良いなと思います。」と語った。
ベトナムを代表する女性クリエイター達によってつくられた本作だがベトナムには強い女性が多いと語る。「ベトナムでは尻に敷かれている男性は多いですね。私のお父さんも実はそうです。ベトナムのお母さんはすごく働きものなんです。早朝からごはんをつくって、子供を送って休む暇がないんです。その間お父さんはハンモックで昼寝しているみたいな。お父さんはそれを日本でもやっていて、日本ではやめて!って思いました(笑)」
また、主人公が過去からタイムスリップし、現代の自分と対面するという内容の本作にちなみ、「50年後はどんな自分になっていたい?」という質問も。フォンチーさんは「50年後は79歳なので、どうなっているか全くわかりませんが(笑)、孫が10人くらいいたらうれしいです!あと、元気なおばあちゃんになっていたいです。大人になるにつれて健康がどれだけ大切か分かってきたので」と笑いを交えつつ答えた。
イベント終盤には、12月16日に29歳の誕生日を迎えたフォンチーさんへサプライズで花束がプレゼントされた。
クリスマスの予定を尋ねられると「特に何もないです!(笑)お休みはいらないので、もっともっとお仕事が出来れば良いなと思っています」と明かした。また今後の抱負について、「夢は社長になることだったんですけど、それはまだまだなので、夢を叶えるために着実に一歩づつ歩んでいきたいと思っています」と笑顔で明かした。
映画『サイゴン・クチュール』は12/21より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開中!
監督:グエン・ケイ/チャン・ビュー・ロック
脚本:エー・タイプマシン
製作:ゴ・タイン・バン/トゥイ・グエン
主題歌:ドン・ニー
出演:ニン・ズーン・ラン・ゴック/ホン・ヴァン/ジエム・ミー/オアン・キエウ/S.T/ゴ・タイン・バン(ベロニカ・グゥ)
字幕協力:大阪アジアン映画祭
特別協賛:松竹株式会社
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
原題:Cô Ba Sài Gòn
英題:The Tailor [2017/ベトナム/100分]©STUDIO68
公式HP:saigoncouture.com
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