清原果耶の名台詞誕生に藤井道人監督と山田孝之Pの大バトル!

映画『デイアンドナイト』イベント

藤井道人監督
一番記憶に残っているのは最後のシーン。台詞をその場で山田さんと決めたから、あんな事って映画を撮っていてもああいう奇跡ってそもそもないというか。段取りの後に決めたんです。要するに最後に奈々が言う台詞を阿部さんは知らなかったんです。それが山田さんとああでもないこうでもないと段取りをした後に山田さんがボソッと言った台詞をそのまま奈々に伝えて、本当は「僕が書いたんです」と言いたいけど。そこがチームプレーで、今観てもあそこ大好き。

山田孝之プロデューサー
あそこまでいったから出来たことですよね、最後まで撮影がいったから。

阿部進之介さん
しかも最終日。集大成を見せたということですよね。
僕は撮影の思い出も含めて、三宅(役:田中哲司さん)との格闘したシーンは忘れられないです。

山田孝之プロデューサー
あれも最終日でしたよね。順撮り。

映画『デイアンドナイト』イベント

阿部進之介さん
顔が一瞬見えなくなるくらい息が白くて、本当に冷凍庫のような寒さの中撮影して、あそこに行くまでどんな演技をするか考えていなくて、どんな風になるかなって僕の中でもちょっと賭けではないですけど。それがああいう形になったというのは体験として思い出に残っています。

山田孝之プロデューサー
本ではあそこまで細かく書いていなかったのですが、藤井君の頭の中にはこういうのをやりたいというのがあって、玉ねぎと札束だったり、ウインナーと鍵だったりとか、あれは観た時にカッコいいと思ったし、これは凄い映画になったと思いました。

伊藤主税プロデューサー
最後、風車でお父さんと明石が対峙するシーンがあるのですが、そこが何回も映画を観たり、トークをしていると、この映画の中軸でもあるし、後光がさしたところ。美しくて、作品のコンセプトを表現している、観れば観るほどあのシーンがどんどん頭の中に残っているように思います。

山田孝之プロデューサー
(もう一つ)思い出しました。
僕も仕事で全部のシーンには立ち会えていないのですが、そこは映像で観て、立体駐車場に行って“ドン”をやるんです。あそこのワンカットは痺れた。後から聞いたら、カメラマンが車にしがみついて撮っているんですよね。だって、普通に考えてあのカメラの位置がおかしいから、(普通なら)撮れない。
片手でカメラを持って、片手でしがみついているってことでしょ?あれは痺れました。

藤井道人監督
あのワンカットを撮るのは結構時間もかかるんです。その場で僕が編集をしながら、このワンカットがどういう風に見えるかを検証しながら。

会場の方から質問:宗教(キリスト教)については脚本のどのタイミングから入っていたのですか?

小寺さん
北村の過去があって、そこと奈々がリンクしていくというタイミングですかね。どういうモチベーションで生きているか、何に縋って生きているかという所からじゃないですかね。

藤井道人監督
だからこの映画って実は台本か編集の段階では、聖書の言葉が入ってきて映画が始まっていたんです。結構、あそこの言葉からインスパイアされた人物造形が多くて。なので、北村を創るために入れたのがその宗教観だったのかなと思います。
やっぱりキリスト教では自死が一番良しとされていない中で、北村がどういう選択をするのだろうか、一番辛い選択は何なのだろうかということも、聖書が教えてくれたことは多かったです。

会場の方から質問:撮影が始まって、最初の脚本と一番変わったシーンはありますか?

藤井道人監督
僕が答えていいですか?ほぼないんです。カットしたシーンはかなり多いんです。尺の関係だったり、蛇足だなと思う所はカットしたんです。この本の作り方をしたからこそ、準備してあったことがほとんどだったんです。なので、結構僕は現場で差し込みと言って、違うことを書くということをやるんですけど、それをやったのが明石と三宅の最終バトルだけで、大きく本から変わったのはラストシーンだけです。

伊藤主税プロデューサー
クランクイン前に阿部さんと山田さんが脚本会議でラストシーンの打ち合わせをずっとしていて、藤井君にどうやって提案するかみたいな話をしていました。

藤井道人監督
昨日トークしていて思い出したのが、実は明石と深水(元基)さん演じるシン達が町に帰ってきたタイミングですれ違うというシーンがあって、それはどうしても撮りたかったけど、雪で撮れなくて。あれは今でも撮りたかったなって。

阿部進之介さん
まだ出会う前に実は町ですれ違っていたという。

藤井道人監督
あれは撮りたかったけど、きっと切っていたと思うけど。

山田孝之プロデューサー
だって、最初147分!?

藤井道人監督
165分。慌てて。

山田孝之プロデューサー
切っていなかったら、ここに3分の1くらいしか集まらなかったでしょうね。

(最終的には30分近く縮めて、134分の尺におさめた藤井監督の手腕について山田プロデューサーも「藤井君、スゴイと思った!」と絶賛)

伊藤主税プロデューサー
(少しかしこまって)そうですね。こういう風に映画は創られていまして、

皆さん
(笑)
いいよ、いいよ、すごいまとめ。

伊藤主税プロデューサー
最初に画を繋いだ状態で167分、海外の映画祭とかは120分以内が求められるという情報もある中で、山田プロデューサーや藤井監督と会話をし、今回は大切にワンカット、ワンカットを活かしていこうという話し合いがありました。

山田孝之プロデューサー
最後に7分くらい切るか切らないかというのがあって、「7分切って劇的にお客さんが増えるならいいけど、そんなことを俺は思わないから切らなくていい」って言ったことを覚えています。

伊藤主税プロデューサー
実は藤井さんは一度120分で繋いでくれたんです。

阿部進之介さん
ちょっとずつシーンをかいつまんだから、急いだ映画になっていたんですよね。

藤井道人監督
利口な編集というか、システマティックにつないで。
その時に“これは絶対に世に出さない”と決めたのは山田さんが言ってくれたのもあるのですが、編集技師の古川に「120分にするね」って言ってから編集して「どうだった?」と聞いたら「観られなかった」って。その時に“これは世には出さない”と決めた、僕の中では胸アツな。

伊藤主税プロデューサー
それくらいワンカット、ワンカット大切に創られた映画ですので、ぜひ、DVDでも配信でも観られますので。

阿部進之介さん
最初は明石の視点でご覧になった方も奈々の視点や三宅の視点など、視点を変えてみていただくと見えてくるものが変わってきたりするので、何度も観ていただけたら一同嬉しく思います。今日はありがとうございました!

映画『デイアンドナイト』イベント


大切な作品について、初期メンバー5人が集まったファンを前に展開した濃厚なトークイベントは大きな温かい拍手と、大野奈々さんの主題歌「気まぐれ雲」の美しい音色に包まれて終了となりました。

映画『デイアンドナイト』作品情報

タイトル: 映画「デイアンドナイト」
企画・原案: 阿部進之介 脚本: 藤井道人/小寺和久/山田孝之
監督: 藤井道人
キャスト(順不同):
阿部進之介
安藤政信 清原果耶
小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本涼 笠松将 池端レイナ
山中崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井滋 田中哲司

製作: 「デイアンドナイト」製作委員会
公式サイト: https://day-and-night-movie.com
©2019「デイアンドナイト」製作委員会

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